updated: 2024
体験型防災イベント7選
2021年は東日本大震災から10年という節目の年です。今だからこそ災害の記憶を風化させず、改めて防災意識を高めることが求められます。また、最近でも地域を問わず地震や台風といった災害は多数発生しており、いつ自分の身の回りで大災害が発生するかは誰にも分かりません。
もちろん普段の暮らしの中で防災を意識するに越したことはありませんが、何かきっかけがないと難しいというのも正直なところです。また、テレビや雑誌で防災が特集されることもたびたびありますが、見ただけ・聞いただけの知識はすぐに記憶から薄れてしまいます。非常時に実際に動けるためにも、知識は経験・体験と結びつけることが大切です。
そこで本記事では、企業内やその家族も一緒に防災意識を高めるような体験型のイベントをご紹介します。
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防災に関する体験型イベント7選
防災運動会
防災運動会とはその名の通り、「防災」と「運動会」が融合したイベントです。運動会の一つ一つの種目が防災と結びついた内容となっていて、実際に身体を動かしながら【事前準備/災害発生/発災直後/避難生活/生活再建】という災害時の5つの段階とそれぞれに必要な行動について学ぶことができます。
「防災借り物競争」という種目を例にとってみましょう。この種目は災害発生直後~避難生活時を想定したもので、借り物エリアにあるアイテムを使用して出題されたお題のクリアを目指します。お題は「ガラスに触れて手から出血しているのですぐに応急処置をしてください」のように災害時に起こり得る事態を想定したもので、これらのお題を解決するための応用力や対応力を競い、そのアイデアや模範解答を皆で共有することで学びにつなげることができます。
その他にも「防災障害物リレー」や「避難所ジェスチャーゲーム」といったユニークな種目を通して、楽しみながら災害時に必要とされる行動を体験することができます。
- 実施形態:リアルイベント
- 対象・用途:企業のファミリーイベント、企業の社内イベント、地域の防災イベント
- 実施事例:穴吹エンタープライズ株式会社
おうち防災運動会
先ほどご紹介した防災運動会のオンラインバージョンです。参加者は各家庭からZoomやMicrosoft Teamsといったオンライン会議ツールを通じて参加します。「運動会」とはいっても激しく身体を動かすわけではなく、競技はすべて室内でできるものです。それぞれの競技で獲得したポイントの合計をチームで競います。
例えば「非常食探索トライアル」という種目では、制限時間以内に自分の家にある非常食を提示されたテーマに沿って集め、それらの非常食の消費期限までの残り日数の合計を競い合います。競技として楽しいだけではなく、防災のために買ったはいいものの放置している人も多いであろう非常食に注目するきっかけにもなります。
家にいるからこそ見直すべき防災のポイントが発見できるというのが「おうち防災運動会」の魅力の一つです。また、おうちから参加するため家族での参加もしやすく、普段なかなか話し合えない防災について、家族一緒に考えるまたとない機会になります。
- 実施形態:オンラインイベント
- 対象・用途:企業の社内イベント、企業のファミリーイベント、地域の防災イベント
- 実施事例:企業の防災イベントに!ドコモ九州グループ様「おうち防災運動会」開催レポート | IKUSA.JP オンラインで防災を学ぼう!西宮市「おうち防災運動会」開催レポート | あそび防災プロジェクト (asobi-bosai.com)
水害サバイバル
水害の対処が学べるボードゲームです。参加者はキャラクターになりきり、水害が起こった町を場所を移動したりミッションをクリアしたりしながら生存を目指します。
- 実施形態:リアルイベント
- 対象・用途:企業の社内イベント、企業のファミリーイベント、地域の防災イベント
ミッションには色々な悩みを抱えたキャラクターが登場します。例えば⼩学校にいる息⼦と合流したいシングルマザーや、足が悪く長距離移動できない老夫婦などです。こういったキャラクターを助けつつ、自分が生き残る行動をしていくことによって自助・共助どちらも身につけることができます。
防災謎解き
防災謎解きとは、【防災×謎解き脱出ゲーム】の新しい防災イベントです。緊迫感のあるストーリーに沿って災害に関連した謎を解くことで、災害時にとるべき行動を学ぶことができます。謎解きにも防災についての知識が求められるので、一筋縄ではクリアできません。さらに謎解きにはチームでの協力も重要なためチームビルディングとして実施するのもおすすめです。
実際に会場に集まって行う「揺れる会議室からの脱出」、ビデオチャットツールを使用してオンラインで行う「崩れゆく会議室からの脱出」、親子で挑戦するのに適した「防災都市からの大脱出」などのバージョンがあるので様々な場面での実施が可能です。さらに30分程度のショートバージョンもあるため、防災運動会やおうち防災運動会の中の1種目や研修後の力試しとしても最適です。
- 実施形態:リアルイベント、オンラインイベント(周遊型もあり)
- 対象・用途:企業の社内イベント・研修、企業のファミリーイベント、商業施設でのイベント、自治体・教育機関の防災イベント
- 実施事例:株式会社デンソー様で実施!防災運動会開催レポート | あそび防災プロジェクト(防災運動会のうちの1種目として)
東京直下72h TOUR
東京直下72h TOURは、地震の発生から72時間以上生き抜く知恵を学ぶイベントです。
特徴は地震発生時にいた建物から脱出をするところだけでなく、被災地や避難場所なでの生き方も学べる点です。被災地にいる時は、タブレット端末を使って市街地の危険な箇所を知ることができます。避難場所では、ARと連動した実物展示を体験することで、自助・共助の大切さを学ぶことができます。さまざまな場所での生き方を学ぶことで、実際に地震が起きた時にも焦らずに対処をすることができるようになるので、地震への恐怖心がある方にピッタリのイベントです。
- 実施形態:リアルイベント
- 対象・用途:一般向けイベント
- ホームページ:1F 防災体験ゾーン | 東京臨海広域防災公園
企業防災セミナー
講義とワークショップがセットになったセミナーイベントです。知識だけに偏らず、自分で考え、意思決定し、生き抜く力を身につけることを目的としています。経営者向け、管理職向け、社内危機管理責任者向け、新入社員向けなど様々なプログラムがあるのも特徴です。
内容としては、例えば防災グッズの実演で、存在は知っているけど使ったことのない防災グッズの使い方を学ぶことができます。また、防災シミュレーションゲーム「防災リスクサーベイゲーム」では「情報収集」「意思決定」「行動検証」というプロセスをチームで体験することができます。
- 実施形態:リアルイベント(オンラインも可)
- 対象・用途:企業の研修イベント
- 実施事例:ライオンズクラブ国際協会
イザ!カエルキャラバン!
「イザ!カエルキャラバン!」は、地域の防災訓練プログラムと、おもちゃ交換会「かえっこバザール」を組み合わせた、子どもやその家族を対象とした防災イベントです。子どもたちは遊びの延長として楽しみつつ体験しながら、防災の知識を身につけることができます。
特徴はただイベントを行うのではなく「イベントのノウハウを伝える」という点です。イベントの前に開催地域からボランティアを募り、彼らを対象に事前にレクチャーが行われ、当日の運営も彼らを中心に行われます。こうすることにより、イベントを開催した後も地域住民が主体となり、地域の防災イベントとして継続して行うことが可能となります。
- 実施形態:リアルイベント
- 対象・用途:自治体・教育機関の防災イベント、地域団体のイベント、企業CSRイベント
- 実施事例:イザ!カエルキャラバン!inかなやま
まとめ
体験型の防災イベントは企業や自治体で行うものからで親子で参加できるようなものまで様々です。今回紹介したもの以外にも、地域の防災センターなどに常設されていて個人で体験できるようなものもありますので、ぜひお近くのものを調べてみてください。
「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へ。「あそび防災プロジェクト」は、謎解きやワークショップ、運動会などの体験型イベントを通して参加者が防災を学ぶきっかけをつくるプロジェクトです。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
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