updated: 2024
防災における減災対策|すぐにできることや課題についても紹介
防災が注目されている現代。同時に「減災」といったワードも耳にすることが増えましたが、具体的にどうしたら良いのか分からない…と悩んでいる方は少なくありません。減災対策が不十分では、被害が大きくなってしまうリスクがあるため、適切な対策について理解しておく必要があります。
そこで、今回は防災における減災対策や、すぐにできること及び課題についてもご紹介します。
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防災における「減災対策」でできること
企業や家庭ではどのような減災対策を実施することができるのでしょうか。
さっそく、効果的な減災対策について見ていきましょう。
効果的な防災・減災対策の情報収集
効果的な防災・減災対策として、まず挙げられるのが情報収集です。
被災したときの身の守り方や、万が一の避難先などは徹底的な情報収集で理解することが基本です。特に「今まで被災したことがない」という方は、身を守ることについて明確なイメージが出来ていないことがほとんどですので、具体性を持って「どのように身を守るか」を理解しなければなりません。
また、地震や水害発生時にどこに逃げればよいのか分からない人も、しっかりと避難先を把握しておかないと、取り返しのつかないことになってしまいます。
災害が発生してからそれぞれを調べるのでは手遅れです。必ず事前に調べておきましょう。
実際に訓練・練習を行う
防災・減災を実現するにあたり、必要なのは「訓練」「練習」の2つです。
例えば、消火器などの備品の使い方はマスターしておく必要があります。なぜなら、いざというときに使い方が分からず、事態が深刻化してしまう可能性があるからです。
また保存食も試食をしておくことで、ある程度味を把握することができ、被災時に必要以上のストレスを感じてしまうのを防ぐことができます。
役割分担を明確にしておく
役割分担を明確にしておくことも、防災・減災で必要な取り組みです。
例えば、家庭であれば「誰が子供の通う学校に安否確認をするのか」「定期的に備蓄を点検するのは誰なのか」を明確にしておくと良いでしょう。また企業の場合は、「情報収集は誰が行うのか」「事態が落ち着いた後の安否確認は誰が行うのか」などが挙げられます。
役割分担を明確にしておくことで、現場の全体像を把握しやすくなりますし、一人に大きな負担がかかってしまうのを防ぐことができます。
設備や家具の転倒防止を進める
設備や家具の転倒防止は、防災・減災対策の一つです。
家庭の場合は「たんす」「冷蔵庫」「食器棚」などの大きな家具の転倒防止を徹底することで、下敷きになってしまうのを防ぐことができます。また、企業の場合は「背の高い棚」「デスク」などの転倒防止を行っておくことがおすすめです。
家具や設備の下敷きになってしまうと、避難に遅れたり、そもそもケガをするなどして避難できなくなってしまったりする可能性があるため注意してください。
防災における「減災対策」の注意点
防災における減災対策の注意点についてご紹介します。
どのような点に注意すべきかを、しっかりと確認してください。
備品・備蓄は定期的に見直す
備品や備蓄は、定期的に見直すことを忘れてはいけません。
保管している備品や備蓄が、現時点で使えるものか、あとどれくらいの使用期限・賞味期限があるのかを定期的に確認しないと、いざというときに「使えない」「食べられない」といった事態に陥ってしまいます。せっかくの備品や備蓄が無駄になってしまうため注意しましょう。
こまめに新しい情報をチェックする
こまめに新しい情報をチェックすることも、重要な減災対策といえます。
既存の情報を得て満足するのではなく、こまめに新しい情報をチェックすることで、防災や減災に関する新しい情報は常に取得できます。身を守るためには、新しい情報のリサーチが必要不可欠ですので、定期的にメディアや地域から発信される情報を確認してみましょう。
現場で見る「減災対策」の課題
減災対策の重要性は、数々のメディアでも報じられていますが、まだまだ課題が多いのが現状です。
ここからは、実際の被災現場で見る「減災対策」の課題について、詳しく解説します。
地域の特性についての理解が不足している
減災対策の課題として、まず挙げられるのが「地域の特性についての理解が不十分」というものです。
企業や家庭など、過ごしている建物の地域の特性に対する理解が不十分なケースが多く、適切な防災対策ができていなかったり、必要なものが何なのかを理解していなかったりすることがあります。例えば水害が多い地域なら「土嚢を準備しておく」「上階への避難経路をチェックしておく」などの対策が必要でしょう。
地域によって重要な減災対策は異なりますので、しっかりと情報収集を行ってください。
備蓄が不十分
減災対策として、深刻な課題であるのが「備蓄が不十分」という点です。
被災した場合、ライフラインが確保できない場合がありますし、十分な食料を得られない可能性も考えられます。そのため、最低でも数週間分は備蓄のみで生活が送れるようにしなければなりません。
家庭であれば、家族分の食料や水を確保するようにしましょう。また、企業の場合は従業員の分の備蓄はもちろんのこと、来客や出入りする外部業者の分も備蓄しておくと安心です。
「防災から減災へ」を意識して対策を
災害を食い止めるための手段として、かつては「防災」が中心に考えられていました。しかし、近年は完璧に災害を防ぐことは難しいとして、「減災」の意識を高める重要性が注目されています。大きな災害の中で生き抜くには、日ごろから減災対策の意識を高く持つことが大切です。
現在「減災」への関心がある方や、企業の担当者などは、今一度減災対策について見なおし、必要に応じて対策の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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