企業研修

2018 03.22

チャンバラ合戦

チームビルディングで組織パフォーマンスを高めるプロセスとポイントとは

孫市
チームビルディングで組織パフォーマンスを高めるプロセスとポイントとは

人が一人でできることは限られています。そこで私たちはより効果的に、効率的にパフォーマンスを出すためにチームを形成(チームビルディング)します。しかし、チームを組めば、自動的に成果が上がるかと言えば、当然そういうわけではありません。

チームが生み出すパフォーマンスは、そのチームの成長のプロセスそのものです。つまりよりパフォーマンスを上げるためには、チームを成長させなければなりません。

そもそもチームとは一体何なのか? どのようにしてチームは形成され成長していくのか?
今回は、チームビルディングの考え方についてご紹介します。

チームビルディングとは

そもそもチームとは一体何を指すのでしょうか。はじめにチームの定義について触れておきたいと思います。マッキンゼーのコンサルタントであったジョン・カッツェンバック、ダグラス・スミスによると、チームとは「共通の目的、達成すべき目標、そのためのアプローチを共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体である。」としています。

つまり、チームとは共通の目標やゴールに向かい全員が当事者意識を持って進んでいける組織であり、このチームの団結力を高めていくプロセスをチームビルディングといいます。

チームとグループの違い

ではここで、混同されがちなチームとグループの違いについても触れておきたいと思います。スポーツを例にとって考えてみます。例えばサッカーや野球を思い浮かべていただくとわかるかと思いますが、サッカーグループや野球グループとはいいません。サッカーチーム、野球チームという表現をしていると思います。

一方でチームとは言わずに、グループと呼ばれる団体もあります。芸術系の展覧会などは、一人で行う場合は個展と言いますが、複数の人で出展を行う場合はグループ展などという表現をされ、チーム展とはいいません。

こうしたニュアンスからもわかるように、チームとは先程も述べた通り、同じ目的や目標を目指している組織体である一方、グループは同じ場所にいる、また同じことをしている人間の集まりだと捉えることができます。

ですので、グループの成果は所属する各メンバーの成果の総和となり、それ以上になることはありません。一方でチームは目標達成のためのチームへの貢献意識が、メンバー同士の手助けや補完作業などの役割分担につながり、質の向上や業務効率アップが期待できます。これにより結果としてチームメンバーの総和を大きく上回るパフォーマンスを期待することができるのです。

一般的にグループの成果は足し算、チームの成果は掛け算と言われることがありますが、メンバー同士の協働・補完作業などの一人ではできない貢献によるところが大きいといえます。

チームビルディング4つのプロセス

では高いパフォーマンスを上げていくチームはどのようなプロセスで作られていくのでしょうか。例えば、同じ目標のもとに集ったとは言え、初めて会った人たちがいきなりチームとして活動していくことは簡単ではありません。

お互いに遠慮や気遣い等、または知らないことが多くて、自分の力が出し切れない、表面的な関わり合いに終始してしまい、本格的なチームの成果が機能しないで終わってしまうことになってしまいます。スポーツなどで高いパフォーマンスを出していた選手が、移籍後に力を発揮できなくなる話はよく聞きます。

では、どのようなプロセスを踏めばチームビルディングが上手くいくのでしょうか。

心理学者タックマンが提唱している、チームビルディングを行う上で知っておくべき、チームが成長していくためのタックマンモデルについて紹介します。

■第1段階 Forming(形成期)
まだあまりチームのことやお互いがわからず様子見し、不安や緊張感が見られる時期。

■第2段階 Storming(混乱期)
目標達成に向けての意見、アイディアが出るようになるが、同時に個人の主張、意見の対立が見られるようになる時期。

■第3段階 Norming(統一期)
ゴールに向かう過程での意見の対立や混乱を乗り越え、メンバーとしての役割、チームとしての方向性を見出していく時期。

■第4段階は、Performing(機能期)
チームとしてパフォーマンスを発揮することで成果を出し、成功体験を共有する時期。チームに対する帰属意識が高まり、チームとしての団結力が高まっていく。

このようにチームは一朝一夕に出来上がるものではなく、様々な段階を経て、真のチームへと成長することで、パフォーマンスを上げていくことができるようになります。チームビルディングを行っていく上では混乱や衝突を経て、信頼関係を築きながら、それぞれの役割を全うしていく姿勢が重要になります。

チームビルディングを行っていくうえではメンバー同士で目標の作成から共有、そのための「対話」する時間を設けることや、実際に頭だけではなく体を使ってチームワークの形成を実感する「アクティビティ」を取り入れた研修等も効果的です。

チームビルディングのチェックポイント「GRIP」

チームの活動を行っていく上では振り返りも重要です。果たしてチームの運営や働きかけに問題はなかったのか? 上手くいった要因、失敗した要因は何だったのか? このチームビルディングに関する振り返りのフレームが「GRIP」です。

このGRIPはハーバード大学の経営大学院であるハーバード・ビジネススクールの、上級経営者養成プログラムに含まれているチームビルディングのチェックポイントであり、チームの活動を評価、改善するために用いられている振り返りのフレームです。

GRIPは Goals Roles Interpersonal Process の頭文字をとったもので、それぞれの意味するものは次の通りです。

■Goals
第一にチームの目標・ゴールは明確で全員にシェアされていたか。

■Roles
第二にチームメンバーの役割・責任の分担に問題はなかったか。

■Interpersonal
第三に個人間の信頼関係はどうであったか。オープンで柔軟であったか。

■Process
第四に作戦の意思決定のプロセスは円滑であったか。 問題解決に向けたメンバー間のコミュニケーションはどうか。

チームビルディングを行っていく上では、上記に上げた観点から振り返りをしていくことが欠かせません。少しずつチームの役割やコミュニケーション方法の見直し調整を行うなど、さらにチームとして成果を上げられるようにしていくことが重要です。

 

チャンバラ合戦-戦 IKUSA-公式サイトはこちら

 

参考図書:いかに「高業績チーム」をつくるか
参考URL:タックマンモデルとは – コトバンク

この記事を書いた人

孫市百発百中!孫市
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戦国最強の鉄砲使い、雑賀孫市の化身。
地域活性化に並々ならぬ情熱を持ち、ゲリラ戦を得意とする孫市のごとく、できるまでやり続けるのが信条。
義理と信頼に熱く、決して諦めない涙もろい男、雑賀衆頭領、孫市。

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