updated: 2024
歴史に関するワークショップ14選
目次
歴史をテーマにしたワークショップは、毎年各地で開催されています。参加者が主体性を持って体験をしながら学ぶことによって、歴史への理解をより深められるのがメリットです。子どもから大人まで楽しめる歴史関連のワークショップを、ショッピングモールやアミューズメントパークなどで開催すれば、効果的な集客が見込めるでしょう。地域に残された歴史的資源を生かすことで、町おこしにもつながります。
この記事では、親子で楽しめる歴史ワークショップを行いたい方のために、ワークショップの概要や準備の手順、参考になるワークショップ14選、開催事例を紹介します。
年間1000件以上のイベント・研修を支援。IKUSAのサービス総合カタログ【デジタル版】を無料配布中
⇒無料で資料を受け取る
企画から実施までイベント会社が解説!「商業施設イベントの開催ノウハウ」とは?
⇒無料お役立ち資料を受け取る
そもそもワークショップとは?
ワークショップとは、もともと「作業場」や「工房」を意味する言葉でしたが、そこから転じて「参加体験型グループ学習」を指すようになりました。体験型のイベントと言い換えるとわかりやすいかもしれません。実験や工作、歴史研究など、さまざまなジャンルのワークショップが全国各地で開催されており、いずれも参加者が共同作業をしながら課題をクリアしていく形式で行われます。
ワークショップと似たような意味を持つ言葉にセミナーや講習会が挙げられますが、これらは「講義を聞く」「与えられた作業を1人でこなす」といった、参加者の学習姿勢が受け身になりがちな形態です。ワークショップの場合、当事者意識を引き出すことができるため、達成感や一体感が生まれやすくなります。
実際に手や体を動かして体感するワークショップを、プロモーション施策やマーケティング活動の1つとして活用すれば、集客や販売促進につなげることができるでしょう。
歴史ワークショップを開催したい!準備の5ステップ
歴史ワークショップを開催する前に必要な準備を5つのステップで紹介します。
ワークの目的を決める
ワークショップを開催するにあたって、目的を決めることは重要なステップです。ゴールが曖昧だと、目指すべき方向性がぶれてしまい、思ったような成果を得られない可能性があります。まずは「なぜワークショップをやるのか」「参加者にどんなことを経験してほしいのか」を話し合いましょう。
ワークの内容を決める
目的が明確になったら、ワークショップの内容を決めていきます。歴史関連のワークショップを開催する場合、人気のある時代を題材にすると集客につながりやすいでしょう。日本の歴史のなかで、特に人気が高いのが戦国時代と幕末です。テーマが決まったら、実際に何をするのか、どれくらいの時間があれば実行できるかなど、より具体的に内容を詰めていきます。
場所・日程を決める
ワークショップの内容が決まったら、日時や場所、定員の人数などを決定します。どんな人に参加してもらいたいか、どのような場所であれば参加しやすいかを想像しながら、場所や日時を決めることが大切です。
委託先を選定する
歴史関連のワークショップは規模が大きくなればなるほど、企画立案の重要性が高まります。経験やノウハウが必要になるため、運営側がワークショップの開催や運営に不慣れだとかなり苦戦するかもしれません。そのような場合は、無理をせず外部のイベント会社に依頼するのも1つの手段です。一口にイベント会社といっても、得意なジャンルや対応できる範囲などは会社ごとに異なります。過去の実績や企業規模を確認して、委託先を選びましょう。
歴史関連ワークショップの企画・運営なら戦国プロデュースにお任せ
戦国プロデュースは、歴史関連のイベントに豊富な実績がある株式会社IKUSAが手がけるサービスです。新感覚歴史フェス「合戦フェス」や歴史コンテンツを組み合わせたイベントの開催など、親子で楽しめる歴史イベントの企画から集客、運営までをトータルでサポートします。歴史関連のワークショップを開催して、地域活性化につなげたい方におすすめします。
サービスの詳細:戦国プロデュース|IKUSA.JP
参加費を決める
次に考えたいのが、ワークショップへの参加費です。必要な経費を見積ったうえで、参加費をいくらに設定するかを決めましょう。無料、有料、安くても高くても一長一短があります。参加費を無料もしくは安くすると、より多くの人が参加しやすいというメリットはありますが、その分のコストを運営側が負担しなければなりません。反対に参加費が高いと、意欲の高い参加者を集められますが、参加者数が少なくなる可能性があります。価格設定に迷ったら、似たような内容のワークショップの参加費を参考にするといいでしょう。
▼関連記事
ワークショップを効率的に進めるポイントをご紹介
日本の歴史を楽しく学ぶワークショップ10選
日本の歴史を楽しく学べるワークショップ10選を紹介します。
※【実施可】自社のイベントとして実施できるワークショップ、【依頼可】……企業や団体に運営を依頼できるワークショップ、【事例】……過去に実施された事例
1.「戦国ワークショップ」【依頼可】
株式会社IKUSAが提供する戦国ワークショップは、歴史を学びながら親子でわくわく体験を共有できるワークショップです。「オリジナル侍缶バッジづくり」「流鏑馬射的」「万華鏡づくり」「かんざしづくり」など、子どもから大人まで、性別を問わず楽しめるコンテンツが充実しています。
親子で一緒に刀をつくったり、自分の手でつくったかんざしをつけたりと、実際に体を動かしての体験はきっと心に残ることでしょう。最後まで自力でつくり上げることで、自信にもつながります。
「チャンバラ合戦」「忍者合戦」「戦国宝探し」など、IKUSAで大人気のイベントと組み合わせて開催することも可能です。地域のオリジナリティを盛り込めるため、町おこしを目的としたイベントにも活用できます。
2.歴史カードゲーム「Hi! Story(ハイストリー)」【実施可】
「Hi! Story(ハイストリー)」、通称「ハイスト」は、生成AIによるイラストを使った新感覚のカードゲームです。物語の舞台となるのは、仮想世界をAIと人類が分かち合う未来。参加者はAIとなって復活した歴史の主要人物を駆使し、1対1で戦います。
制作メンバーは東大・慶応・法政の現役大学生。史実に沿った効果名やコラムを歴史人物の名言にすることで、「歴史=暗記教科」という価値観を変え、「楽しく主体的に」歴史を学べる世界を実現しています。広いスペースが必要ないため、比較的取り入れやすい企画といえるでしょう。
参照: Hi!story【ハイスト】歴史カードゲーム | 楽しみながら学べる教育系TCG
3.「戦国武将になってみよう!甲冑体験」【事例】
いまや世界に知られるサムライ文化。1度は甲冑を着て、憧れの戦国武将になってみたい……そんな願望を叶えるのが「戦国武将になってみよう!甲冑体験」です。鎧や兜の基礎知識を学んだら、いざ着用。本格的な甲冑を実際に身につけることで、重量感や着心地、動きやすさなどを体感できます。
甲冑や衣装を身につけるイベントは、記念撮影タイムを設けると喜ばれるでしょう。戦国時代にちなんだ他のイベントとコラボするのもおすすめです。
参照:佐竹史料館ワークショップ「戦国武将になってみよう!甲冑体験」|秋田市公式サイト
4.「縄文土器づくり体験」【事例】
歴史の教科書で、必ず登場するのが縄文土器です。世界最古クラスの土器といわれています。「どうやってつくったのだろう?」と思う人も多いはず。その疑問に応えるべく「縄文土器づくり体験」では、本格的な土器づくりに挑戦します。
1日目で土器のベースをつくり、2日目に紋様をつける作業、天日干しを行った後に野焼きを行うため、計3日間参加できることが条件です。参加のハードルは少し高くなってしまいますが、その分、熱意のある人が集まりました。
参照:東京都埋蔵文化財センター
5.「縄文糸玉をつくろう!」【事例】
「縄文糸玉ストラップをつくろう!」は、神秘的な糸玉を現代の素材を使って再現し、願いを託すストラップをつくるワークショップです。糸玉とは、麻の茎の繊維でつくった糸を玉のように結んだものです。細い糸束が赤色の漆で丁寧に塗られた糸玉が、縄文時代晩期の遺跡から発掘されています。
糸玉が装飾品の1つだったのか、あるいは呪術的な意味合いを持つものかは明らかになっていません。おまじないの要素もあり、歴史好きだけでなく、若い世代の女性にも人気がある企画です。
参照:【ワークショップ開催のお知らせ】 ―結び―朱色の縄文糸玉ストラップをつくってみよう!|レキシルとくしま
6.「鎌倉歴史巡り」【事例】
かつては鎌倉幕府が置かれ武家政権の基盤であった鎌倉。歴史を今に伝える寺社や史跡が多く残っており、歴史好きやドラマ好きにはたまらないスポットです。「鎌倉歴史巡り」では、地元のガイドのもと、古都・鎌倉の名所を巡りながら歴史を学びました。
まち歩き系のワークショップはさまざまな地域で応用でき、気軽に参加できるのが魅力です。それぞれのまちへの関心を深めるとともに地域経済の活性化を図ることができます。
7.歴史リアル謎解きゲーム「謎の城(なぞしろ)」【依頼可】
歴史リアル謎解きゲーム「謎の城(なぞしろ)」は、歴史上で起こった出来事をもとに、謎を解いていくゲームです。参加者は過去にタイムスリップして、歴史上の人物が訪れたお城や城下町を巡りながら謎を解き、天下統一を目指します。
このゲームのいいところは、特別な知識を必要としないところです。謎解きファン・歴史ファンのみならず、子どもから高齢者まで楽しめるコンテンツです。地元のお城とリアル謎解きゲームを組み合わせることで、地域に活性化を図ることができます。
参照:トップページ – 【歴史リアル謎解きゲーム】「謎の城(なぞのしろ)」
8.「江戸の朝、江戸の夜 -明るさから考える昔のくらし-」【事例】
「江戸の朝、江戸の夜 -明るさから考える昔のくらし-」は、江戸時代の人々の暮らしぶりがどのようなものだったのかを明るさから考えるワークショップです。江戸時代の明るさ・暗さを感じられる空間を再現し、昔の本を読んだり、紅を点したりして、当時の暮らしを楽しく体験しながら学びます。
超循環型社会だった江戸の暮らしから現代人が学ぶことは多く、SDGsイベントの企画として取り入れるのもおすすめです。
参照:夏休みこども自由研究「江戸の朝、江戸の夜 -明るさから考える昔のくらし-」 | 株式会社伊勢半本店
9.「江戸時代の切り紙『もんきり』でつくる『虫めづる日本の文様』」【事例】
「江戸時代の切り紙『もんきり』でつくる『虫めづる日本の文様』」は、江戸時代から庶民の間で親しまれてきた「もんきり遊び」をテーマにしたワークショップです。「もんきり」とは文字どおり、紋(家紋)を切りぬく遊びのこと。紙を折って、型紙どおりに切り取り、開いた形を楽しみます。
切り絵は子どもの手先や集中力を鍛える知育遊びとしても取り入れられており、親子向けワークショップにおすすめです。
参照:親子向けワークショップ:江戸時代の切り紙「もんきり」でつくる「虫めづる日本の文様」※終了しました。 びじゅつ サントリーアートキッズクラブ
10.「時空探偵クマロウ 〜龍馬暗殺の真犯人は誰だ!〜」【事例】
「時空探偵クマロウ 〜龍馬暗殺の真犯人は誰だ!〜」は、歴史上の人物のなかでとりわけ人気が高い幕末の志士・坂本龍馬を題材にした歴史学習ワークショップです。参加者は名探偵となって「龍馬を暗殺したのは誰か?」を推理していきます。
龍馬の暗殺は謎に包まれており、今なお多くの議論が交わされています。子どもから大人まで楽しめるので、ファミリー層に好評なイベントとなっています。
参照:展示館イベント 時空探偵クマロウ ~龍馬暗殺の真犯人は誰だ!~ | 創造広場アクトランド
世界の歴史を楽しく学ぶワークショップ4選
世界の歴史を楽しく学べるワークショップを5選紹介します。
11.「人形を使って古代エジプトのミイラの作り方を学ぼう!」【事例】
「人形を使って古代エジプトのミイラの作り方を学ぼう!」は、ミイラのつくり方を学ぶワークショップです。等身大の人形に包帯を巻き、ミイラづくりの過程を追体験します。
ミイラやピラミッドに代表される古代エジプト文明は昔から根強い人気を誇り、子どもの自由研究の題材にもぴったりです。夏休みの時期に合わせて、親子でも楽しめるワークショップとして参考にするのもいいでしょう。
参照:ミイラづくり体験教室】「人形を使って古代エジプトのミイラの作り方を学ぼう!」
12.古代メソポタミアの「円筒印章を作ろう!」【事例】
円筒印章とは、古代メソポタミアで広く用いられた円筒形の印章です。現在私たちが使用している、はんこの原型といわれています。古代メソポタミアの「円筒印章を作ろう!」は、この円筒印章を自分たちの手でつくるワークショップです。とはいえ、硬い石に掘るのは大変ですし、ケガをする危険があります。このワークショップでは発泡スチロールの丸棒に爪楊枝で彫刻するので安心・安全です。
用意するものが少なく、狭いスペースでも実施できるため、商業施設や自治体のイベントとして取り入れやすいでしょう。
13.「ヒエログリフをかいてみよう!」【事例】
古代エジプトで発明された象形文字「ヒエログリフ」。鳥や動物、農具、食べ物、人物などの形を使って意味や音を表しています。「ヒエログリフをかいてみよう!」は、ヒエログリフで自分の名前を書いてみるワークショップです。ワークを通して、古代エジプト人の生活や自然に対する捉え方、宗教観に思いを馳せることができます。
14.「ソクラテスラ〜キメラティック偉人バトル〜」【実施可】
「ソクラテスラ〜キメラティック偉人バトル〜」は、教科書の落書きから着想を得たカードゲームです。3つのパーツに分けられた歴史上の人物のカードを組み合わせ、オリジナルの偉人をつくり出し、強さを競います。
実在する偉人を題材にしており、子どもが歴史に興味を持つきっかけづくりにももってこいです。室内でのワークショップなので、天候に左右されずに楽しむことができます。
▼関連記事
ワークショップでの集客方法!ポイントからおすすめワークショップまでご紹介
歴史関連ワークショップの開催事例
歴史関連ワークショップの開催事例を紹介します。
鎌倉時代ワークショップ(神奈川県横浜市保土ケ谷区役所)
神奈川県横浜市保土ケ谷区役所の主催イベント「ほどがやアラカルト」にて「鎌倉時代ワークショップ」が開催されました。「鎌倉時代ワークショップ」とは、神奈川県を舞台に放送された大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんで、IKUSAの「戦国ワークショップ」を鎌倉風にアレンジしたワークショップです。数あるコンテンツのなかから「流鏑馬(やぶさめ)射的」「オリジナル刀工房」「刀deピニャータ」の3つを出展し、サムライに扮した子どもたちが武勇を競いました。
せっかく歴史に触れる機会なので、ワークショップを実施する前に「寺子屋」を開講。学びの機会を設けることで、体験がより充実したものとなったようです。「弓の始まり」「地名の由来」など、親世代も意外と知らないことも。「へえ~」と周りの大人たちから声が上がり、子どもはもちろん大人も盛り上がりました。
地域の魅力を引き出した歴史体験イベントは、歴史好き、若者、ファミリー層、中高年など幅広い層に人気があります。地域活性化の取り組みとして、ワークショップを積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
イベントの詳細は以下の記事で詳しく紹介しています。
「令和3年度ほどがやアラカルト~楽しいコト、モノ、集めました~」にて、鎌倉時代ワークショップを開催いたしました!!|IKUSA.JP
まとめ
この記事では、歴史をテーマにしたワークショップを開催したい方に向けて、そもそものワークショップの定義や準備の手順、開催事例を紹介しました。身近に歴史を感じられる体験イベントは根強い人気があります。参加者に喜んでもらえる魅力的なワークショップを企画すれば、集客や新規顧客獲得、町おこしにつながるでしょう。公共施設や各種店舗のイベントにおすすめです。
そうはいっても初めてワークショップを開催するとなると、不安が大きいものです。「自分たちだけで対応するのは難しそう」「参加者が集まらなかったらどうしよう」と頭を抱えている方もいるかもしれません。そんな時は、プロの業者に相談することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
⇒無料でサービス総合カタログ【デジタル版】を受け取る