updated: 2024
社内コミュニケーション不足の理由と対策。職場環境の調整方法とイベント活用例を紹介
目次
社員同士のコミュニケーションが不足すると、社員の満足度やモチベーションの低下、組織の業績・成果の悪化などに繋がる場合があります。
本記事では、イベント会社所属のディレクターが、社内コミュニケーションが不足する原因、それにともなう悪影響、コミュニケーション不足解消のための対策、社内イベントを実施する際のサービス活用例について紹介します。
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社内コミュニケーションが不足している主な2つの原因
- リモートワークの実施
- 社員自身が行うハラスメント対策
リモートワークの実施
もっとも多く、課題としていただいているのがリモートワークの実施にともなうコミュニケーション不足です。
2020年1~2月頃から始まった新型コロナウイルス感染症の急速な拡大にともない、感染対策の一環としてリモートワークを制度として取り入れる企業が増えました。2022年以降も出社とリモートワークを半々程度にする企業、リモートワークのみとする企業があり、企業によっては2019年以前と比較して社員が出社する頻度が低くなっています。
リモートワークの制度化にともない、コミュニケーション不足を課題として挙げる企業が激増しました。リモ―ワーク実施にともなうコミュニケーション不足を感じている要因としてよく挙げられるポイントを以下にまとめます。
- 休憩時間などに雑談や談笑をする機会が減った・なくなった
- 定期的に行っていた飲み会などの社内イベントを行わなくなった
- マスクをしていると相手の表情がわかりにくい
- オンライン会議では発言するタイミングが難しいため話しにくい
2020~2021年頃には、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置などの影響もあり、「同じ課に所属している新入社員と一度も実際に会ったことがない」という例もあります。
リモートワークを実施することで、業務効率があがったという人も少なくありませんが、その一方でコミュニケーション不足が課題として挙げられることも増えています。
社員自身が行うハラスメント対策
ハラスメント対策に取り組む企業が増え、過度なコミュニケーションを控えるだけでなく、「メールやチャットでしかコミュニケーションをとらないようになった」という方もいます。
飲み会や社内イベントを実施しても参加する人が少ない、マネジメント担当者が参加しないなどの状況になり、その結果、社内コミュニケーションが不足する場合があります。
- パワーハラスメント
- セクシャルハラスメント
- モラルハラスメント
ハラスメントの種類は多岐にわたりますが、社内コミュニケーション不足に繋がる要因として、大きくは上記の3つが挙げられます。
ハラスメントに対して重く受け止める企業が少なくないため、社員側もハラスメント対策として必要最低限のコミュニケーション以外はとらない、対面のコミュニケーションを控えるなどの行動をとる場合があります。
受け手側がハラスメントと認識しないように、すべての社員が気をつけることは大切です。しかし、それにともなって社内コミュニケーションが不足することは良くありません。ハラスメント対策だけでなく、それに伴うコミュニケーション不足にも対策を講じましょう。
社内コミュニケーション不足に陥りやすい5つの職場環境
- オンラインコミュニケーションをとる機会が少ない
- 上司と部下が双方向のコミュニケーションをとる機会が少ない
- 社員同士で業務中に雑談をしにくい雰囲気がある
- 部署間の交流が少ない
- オフィスに休憩スペースが少ない
社内コミュニケーション不足に陥りやすい職場環境としては上記の5つが挙げられます。
以下で詳しく紹介します。
1. オンラインコミュニケーションをとる機会が少ない
リモートワークを実施している企業の場合、オンラインでコミュニケーションをとる機会が少なくなることがあります。
- オンライン会議をする頻度が少ない
- オンラインチャットで機械的なやりとりしかしていない
- オンライン社内イベントを実施していない
具体的には、とくに上記のうち当てはまるものがある場合には、コミュニケーション不足になっている可能性があります。
リモートワークを実施すると、各々の社員が自己管理をして業務を進めていくようになりやすい特徴があります。リモートワークを実施する際には、定期的に部、課、チームでオンラインコミュニケーションがとれる機会をつくりましょう。
2. 上司と部下が双方向のコミュニケーションをとる機会が少ない
上司から部下に一方通行のコミュニケーションが常態化し、部下から上司に相談をしたり、アドバイスをもらったりすることがしにくい職場環境になっていると、社員同士のコミュニケーションが不足しやすくなります。
また、逆に上司が部下とのコミュニケーションが必要最低限にしている場合も良くありません。
上司と部下が双方向のコミュニケーションを取れるような環境づくりや制度づくりをしましょう。
3. 社員同士で業務中に雑談をしにくい雰囲気がある
リモートワークを実施することにともない、社員同士のコミュニケーションが不足しやすくなる要因の一つに、雑談をする機会がなくなったことを挙げる人事担当者さんが少なくありません。昼休憩や打ち合わせ後のちょっとした隙間時間などに雑談をすることは、社員にとって気分転換になったり、業務上のヒントが見つかったりする機会になります。
企業側が明らかに雑談を禁止していなくても、私語をしにくい職場環境になってしまうことがあります。社内の雰囲気を見て、もし雑談がしにくい職場環境になっている場合には、上司から部下に話しかけるように促したり、経営者が社内の雑談コミュニケーションを促したりして、社内コミュニケーションを活性化するための取り組みをすることが効果的です。
4. 部署間の交流が少ない
社内全体のイベントとして、季節イベント、周年イベントなどを行っていない場合には、部者間で交流できる機会がないということも少なくありません。
部署間の交流が少ないと、他の部署にどういう人がいるのか、どういう業務をしているのかなどが見えず、社内のコミュニケーション活性化が進まない職場環境になる場合があります。
部署間の交流を深めるには、大人数で行える社内イベントを開催するのが効果的です。たとえば、チャンバラ合戦であれば、1,000人以上の規模でも開催でき、また部署対抗戦や部署混合戦などで交流をはかることもできます。
部署間の交流が少ない、社内全体のコミュニケーション不足に課題を感じている場合には、ぜひIKUSAにお気軽に問い合わせください。
5.オフィスに休憩スペースが少ない
オフィス内に休憩スペースが少ないと、社員同士で雑談をしたり、部署間で交流したりする機会が生まれにくくなります。会話をするスペースが足りていないことが、コミュニケーション不足の要因になることがあるため、コミュニケーション不足解消を目指す際には、社員同士が気兼ねなく会話をすることができる場所を設置することが有効です。
社内コミュニケーション不足にともなう悪影響
社内コミュニケーションが不足すると、大きく分けて社員自身、社風に悪影響がある場合があります。
以下で詳しく紹介します。
社内風土の悪化
社員同士のコミュニケーションが不足すると、以下のような社内風土になる可能性があります。
- 社員が必要最低限の会話しかしない
- 社内に笑顔がない
- 歓送迎会や交流会などを行わない
ちょっとした会話をすること、笑いながら話すことなどで、社内風土は明るくなります。社内コミュニケーションが不足することで、そうした明るさを感じにくい社内風土になる可能性があるのです。
社員満足度・モチベーションの低下
社内コミュニケーション不足に陥ると、人間関係が悪化する場合があります。人間関係を構築するには、会話をして互いのことを知ることが必要です。また、コミュニケーション不足になることで、行き違いや食い違いが生じて、人間関係が悪化することもあります。
社員満足度が低い場合に、その要因として人間関係を挙げる方は少なくありません。社員同士が気兼ねなく会話をすることができ、楽しく働ける職場だと社員が感じることは、社員満足度や社員のモチベーションが向上することにつながります。
組織力の低下
コミュニケーション不足になると、社員同士が足を引っ張り合ったり、社員が報告・連絡・相談(ホウレンソウ)をしなくなったりして、円滑なコミュニケーションが取れなくなる場合があります。そのような状態になると、業務の能率が悪くなり、組織力が低下します。
組織力を高めるフレームワークとして、タックマンモデルが挙げられます。タックマンモデルは、チームビルディング(組織づくり)の過程を明らかにしたものです。
- 形成期:組織が結成したばかりの時期
- 混乱期:目的・目標の不一致や個々の価値観・考え方の違いから衝突する時期
- 統一期:共通の目的・目標をもって役割が明確になる時期
- 機能期:個々が目的・目標を理解して機能的に行動できる時期
タックマンモデルには、組織が散会するまでの過程を上記のように分けています。社内のコミュニケーションが不足していると、形成期から混乱期に至れなかったり、混乱期を乗り越えられなくなったりするため、組織として機能するようになる統一期・機能期へと至りにくくなります。
チームビルディングを目的として、社内のコミュニケーション活性化に繋がる社内イベントを実施する企業が増えています。
社内コミュニケーション不足を解消するための対策
社内コミュニケーション不足を解消するには、以下のポイントを押さえて対策を講じることが効果的です。
- 組織を変える制度をつくる(360度評価制度、フリーアドレス制度など)
- 社員の行動変容を促す(あいさつ・返事の徹底、1on1ミーティングなど)
- 社内イベントを実施する(アイスブレイク、チームビルディングなど)
以下で、それぞれ詳しく紹介します。
組織を変える制度をつくる
コミュニケーション不足解消につながる制度としては、360度評価制度、フリーアドレス制度などが挙げられます。
360度評価制度の導入
360度評価は、社員が上司、同僚、部下から評価される制度です。360度評価制度を導入すると、上司が部下を評価するだけでなく、社員は同僚や部下からも評価されるようになります。そのため、必然的に同僚や部下とのコミュニケーションを積極的に取るようになることを期待できます。
適正な評価を得るには、コミュニケーションを取ることで、社員自身の行動や考え方、成果などを理解してもらうことが必要です。そのため、上司と部下が双方向のコミュニケーションを取るようになったり、同僚との会話を積極的に行うようになったりすることを期待できます。
フリーアドレス制度の導入
フリーアドレス制度は、社員が特定の席をもたず、日・時間帯ごとに異なる配置で業務を行える制度です。そのため、会話をする機会が少ない社員や、他部署の社員などとのコミュニケーションに繋がることを期待できます。
社員の行動変容を促す
コミュニケーションに関わる社員の行動変容を促す方法としては、あいさつ・返事の徹底、1on1ミーティングの実施などが挙げられます。
社員にあいさつ・返事を徹底してもらう
コミュニケーション不足を解消するためには、些細な会話であっても回数を増やすことが大切です。そのためにもっとも効果的な手段の一つとして挙げられるのは、あいさつや返事の徹底です。
毎日笑顔であいさつをするだけでも、相手から好印象をもたれコミュニケーションが活性化し、また明るい社内風土に繋がることを期待できます。
あいさつ・返事の徹底は、オペレーションを円滑に回すことを求められるサービス業界の企業などで行われています。サービス業界の企業は、現場の社員が効率よく、かつ店内を明るい雰囲気にすることが売上増加に繋がるため、コミュニケーションの重要度が高いです。そのような企業では、社員同士が頻繁にコミュニケーションを取り、関係構築を促すことが推奨されている場合があります。
1on1でミーティングを行う
1on1ミーティングは、部下と上司が1か月に1回程度、定期的に行う面談です。1on1ミーティングを行うことにより、上司が部下の悩みや課題に対して親身になり、双方向のコミュニケーションを取れるように促すことを期待できます。
社内イベントを実施する
コミュニケーション不足解消に繋がる社内イベントを実施するためのポイントとしては、アイスブレイク、チームビルディングが挙げられます。
アイスブレイクを活用する
アイスブレイクは、雪解けを意味する言葉で、緊張を緩和させる取り組みのことです。自己紹介ゲームやコミュニケーションゲームを行うことで、関係構築ができていない社員同士が、コミュニケーションを取りやすい状態になることを期待できます。
チームビルディングサービスを活用する
チームビルディングとは組織づくりのことですが、そのための取り組みのことを指す場合もあります。チームビルディングをして機能期に至るためには、コミュニケーションを通じて互いのことを理解できていない時期や衝突する時期を乗り越える必要があります。チームビルディングサービスを活用することで社員同士の関係構築を促し、コミュニケーションを活性化します。
社内コミュニケーション解消に繋がる社内イベントサービス活用例
社内のコミュニケーション改善を目的として、チャンバラ合戦、リモ謎、謎解き脱出ゲーム、戦国運動会、サバ研などのサービスを利用していただいています。
いくつか事例をご紹介します。
事例①:旭化成様「リモ謎」
旭化成様の交流イベント「大阪地区オンライン夏祭り」では、コミュニケーションをはかれるコンテンツとしてオンライン謎解き「リモ謎」をご利用いただきました。
詳細はこちらをご覧ください。
【開催後インタビュー】「リモ謎」旭化成株式会社様
事例②:Paypal様「戦国運動会」
Paypal様の社内イベントにて、ユニークな種目が揃う運動会「戦国運動会」をご利用いただきました。
詳細はこちらをご覧ください。
【開催事例】「戦国運動会」PayPal Pte. Ltd.様
お客様の目的や目標、参加人数、実施時期などにあわせてよりコミュニケーション活性化に繋がるサービスをご提案させていただきますので、ぜひお気軽に問い合わせください。
まとめ
社内コミュニケーションが不足していると、さまざまな課題を生み、組織づくりや社員満足度向上などに悪影響を及ぼす可能性があります。制度、取り組み、サービス活用などを行い、社員同士のコミュニケーションを活性化しましょう。
社内コミュニケーション不足の解消に繋げる社内イベントを実施することを検討している方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。
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