updated: 2024
リモートワークでモチベーションが上がらない理由と有効な対処法
新型コロナウイルスの感染拡大により、リモートワークを導入する企業が増加しました。
在宅勤務が一般的な働き方になりつつある状況ですが、一方でリモートワークの弊害も次々と明らかになっています。なかでも特に注意すべきと言えるのが、従業員のモチベーション低下です。
社員の労働意欲が低下すると、企業レベルでの生産性低下を引き起こします。ひいては企業の存続を左右する事態に陥りかねません。リモートワーク下のモチベーションダウンへの有効な策を講じる必要があります。
本記事では、リモートワークでモチベーションが低下する要因や、モチベーション維持の方法をまとめました。ぜひご覧ください。
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リモートワークでモチベーションが低下する理由
リモートワークでモチベーションが低下する4つの理由を解説します。
監視の目が行き届かない
上司や同僚の視線を気にする必要がないため、気の緩みにつながります。人は他人に見られている感覚があるからこそ、モチベーションや集中力が持続します。成果物を出しておけば問題ないと考え、同僚にバレない程度にサボろうとする方も少なくありません。
仕事の全体像を把握しにくい
同僚や上司の仕事状況が把握できないため、仕事の全体像を掴めないと嘆く方は多いです。周囲と協働して仕事をする感覚が失われることで、モチベーションが低下していきます。担当業務が周囲にどう影響を与えているか分からないと、仕事の意義を見出すことができずに気持ちが沈んでいくでしょう。
同僚とのコミュニケーション機会が失われる
リモートワークは基本的に一人で黙々と仕事します。そのため、話し相手がいないことに辛さを感じるケースが多いです。同じ職場で行動を共にしていれば、進捗報告や業務上の相談を通じてコミュニケーションが発生します。また、仕事上の愚痴や他愛ない雑談も生まれるでしょう。
職場における同僚とのコミュニケーションは、ストレス解消効果や安心感の醸成につながります。孤独感にさいなまれると、目標達成への意欲が落ち、モチベーションが低下してしまうのです。
作業環境が整えられていない
リモートワークに適した作業環境が準備されていないために、仕事への意欲が低下するケースがあります。たとえば、ネットワーク環境の不具合が挙げられるでしょう。
システムやチャットツールで仕事を進めようとしても、頻繁に接続が途切れてしまう環境ではモチベーションの維持が難しいもの。また、小さいお子さんや高齢者の方と暮らす家庭では、育児や介護と仕事を両立させなければいけません。
授乳や排せつの世話の度に仕事を中断していては、集中して作業に取り組めないでしょう。
育児や介護の必要がない方でも、リモートワークでは作業に専念することが難しいのが事実です。自分の部屋で仕事すると趣味やテレビ等に気を取られてしまい、長時間継続して仕事に取り組めない方も多いはずです。
集中できる作業環境の整備は、リモートワークのモチベーションを上げるための重要課題であると言えるでしょう。
従業員のモチベーションが低いと生産性が低下する
リモートワークでは、従業員のモチベーションを低下させるさまざまな要因があることがご理解頂けたでしょうか。
リモートワークによる意欲の低下を見過ごしていると、企業全体の生産性が落ちてしまいます。
たとえば優秀なAさんと仕事の能力がAさんの半分のBさんがいるとしましょう。仕事に意欲が湧かず毎日惰性で業務をこなすAさんよりも、モチベーションを維持し目を輝かせて働くBさんとでは、後者の方がパフォーマンスが高いのです。
モチベーションを高めることがどれだけ生産性に寄与するかお分かりでしょう。リモートワークに限った話ではなく、従業員のモチベーションアップは企業が直面する大きな課題です。
リモートワークでモチベーションを維持する方法
リモートワークが主流になりつつある現在、一人で仕事をしていてもモチベーションを高められる方法を見つけなければなりません。
いくつか効果が期待できる方法を紹介するのでぜひ参考にしてください。
日々のルーティンと仕事のノルマを設定する
リモートワークでは、オンとオフの切り替えが難しくダラダラと仕事をしがちです。
こうした労働スタイルではモチベーションはもちろん、生産性が落ちてしまうのも致し方ありません。
しかし、仕事をはじめる際のルーティンワークを決めると、仕事モードにうまく切り替えられるようになります。たとえば簡単にできるものであれば、「仕事前に散歩をする(通勤のつもりで)」「着替える」などが挙げられます。
最初は慣れなくても、継続していくうちにルーティンがスイッチになり、集中力が高まるようになります。また、自分なりのノルマを設定することも有効です。1日や1週間など短いスパンでノルマを設定し着実にこなしていけば、長期間モチベーションを持続できるでしょう。
同僚とのコミュニケーション機会を創出する
モチベーション低下の原因の一つは仕事中のコミュニケーション量が減少することです。
Web会議やリモート研修など、同僚の声を聞いたり顔を合わせたりできる機会を設けると、失った意欲を取り戻しやすくなります。また、コミュニケーション機会を得ることで、孤独感が解消されて気分がスッキリします。
集中できる作業環境を整える
作業環境に気を配ることで意欲の改善効果があります。仕事専用の部屋を用意できるとベストですが、難しい方は仕事用のデスクや椅子、収納スペースを準備すると良いでしょう。作業中に漫画やゲームなどプライベートに関連するものがあると、仕事に集中しにくくなります。
作業をするデスクの上はできる限りきれいにし、仕事以外のものを置かないようにしてください。また、PC周辺機器も準備が必要。頻繁にWeb会議が実施される企業ならば、マイクやイヤホンを揃えておくと良いでしょう。
PCから直接流れる音声では聞き取れないリスクや、パソコン内蔵マイクでは、自身の音声をうまく拾えない可能性があるためです。
さらに、画面を共有し作業を進めることを考えると、モニターは大きい方が好ましいです。小型PCのモニターではストレスを感じる可能性も高いため、できれば外付けモニターを用意しましょう。
限定的にテレワークを導入する
週3日だけ等、限定的にテレワークを導入するのもおすすめです。テレワークと会社勤務を両立させることで双方の良いとこどりが期待できます。週に1~2回は同僚とコミュニケーションをとっていれば、疎外感や孤独感にさいなまされるリスクは低減するでしょう。
実際、リモートワークを行うならば、週2~3日が効率的であると考える労働者は少なくありません。テレワークを経験したことで、オフィスで働く有用性を感じた人が多いのです。働き方が多様になりつつある今、会社勤務とテレワークのハイブリッド型勤務は注目されています。
ツールを利用してコミュニケーションをはかる
手軽にコミュニケーション機会を創出する方法として、チャットツールの利用が考えられます。現在、無料で利用開始できるチャットツールは豊富です。そのうえ、スマホアプリをインストールするだけで準備は完了。導入へのハードルが低い点がメリットです。
また、チャットツールではメールよりも、フランクなコミュニケーションをとりやすいもの。従業員間の良い関係構築にも役立ちます。スタンプを積極的に使ったり、仕事で喜びを感じたことなどを共有したりするなど、心の通ったコミュニケーションを楽しみましょう。
リモート会議はカメラをオンにする
社内規則等で規定し、リモート会議はカメラをオンにして参加することを義務化しましょう。カメラオフでの参加を認めると、だらけた状態で参加しても大丈夫だろうと気が緩む原因になり得ます。
カメラがオフでは、発言に消極的になったり、パジャマ姿で参加するなど、意欲が低い状態で現れる可能性があります。着替えには、仕事モードへ頭を切り替える効果があるとお伝えしました。しかし、顔を合わせる予定がなければ、着替えずにパジャマや部屋着で過ごしてしまうケースが少なくありません。
集中して会議に臨むためにはカメラ機能をオンにして、顔を見合わせることが重要です。また、カメラ越しの表情や顔色から、体調に問題ないか確認する意味もあります。
誰に向けて仕事をしているか意識する
一人で黙々と仕事をしていると、働く意義を見出せなくなる可能性が高いです。自分の仕事によって人々や社会に良い影響を与えていると感じられると、意欲的にタスクに取り掛かることができるようになります。
新卒の就職活動では「この会社なら自分のやりたいことができる」と胸を弾ませて飛び込んできたはずです。誰に向けて仕事をしているか意識し、当時の情熱を取り戻しましょう。
しかし、モチベーションが落ちた状態で、自らやる気を奮い起こそうとするのは難しいもの。上司が働きかけ、自分たちの仕事が社会や人々に与える影響を再認識させることが効果的なモチベーションアップ手法です。
モチベーションは大きく内発的な動機と外発的な動機の2つに分かれますが、仕事へのやりがいは内発的動機に含まれます。内発的動機は外発的動機よりも従業員の仕事満足度に影響すると言われています。モチベーションアップが目的であれば、内発的動機に働きかけることで、効果を期待できるでしょう。仕事がそなえる社会貢献性を認識することで、自分の内部から意欲を高めやすくなります。
仕事以外の部分でモチベーションを維持するのも大切
プライベートが充実すれば、おのずと仕事に対するモチベーションも向上します。逆にプライベートが充実していないと仕事も面白く感じなくなる可能性が高いです。仕事以外でモチベーションをアップさせる具体的な方法を紹介します。
オンライン飲み会を開催する
三密回避のため飲食店での飲み会の開催が難しいなか、注目されはじめたのがオンライン飲み会です。
オンライン飲み会とはZoom等のウェブ会議ツールを用いて、パソコンの画面を通じて飲み会をする行為です。
オンライン飲み会であれば、どれだけ積極的にコミュニケーションを交わしても、感染のリスクはありません。ほかにも「終電を気にしなくて済む」「お店を手配する必要がない」等メリットは多く、自粛下の良いコミュニケーション機会を創出します。
オンライン研修を実施する研修会社やケータリング業者などのなかには、オンライン飲み会専用パックの提供をはじめる企業も出てきました。こういった企業のサービスを利用すれば、職場でも手軽にオンライン飲み会の開催が可能です。
オンライン飲み会の企画・運営を外部に委託するなら、1000社以上でのオンラインイベント実施経験があるIKUSAへのご相談がおすすめです。オンライン謎解き「リモ謎」や盛り上がること間違いなしのクイズ大会など、さまざまな企画があるため、目的に合ったものを自由に組み合わせ可能です。
また、参加者様の自宅に飲み物とフードを配送する「オンラインフードデリバリー」のサービスも行っているため、イベントからフードまで丸ごとプロデュースします。
新しいことにチャレンジする
リモートワーク下では通勤の必要がなくなったため、空き時間が増えたと感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、この時間を活用して、何か新しいことに挑戦してみてはいかがでしょう。新しいことをはじめると、仕事だけでなくプライベート上のモチベーションが高まります。
コロナ禍でも実施しやすいアクティビティには、料理や楽器の演奏、資格の勉強などが挙げられます。コロナの悪い影響ばかりがメディアでは取り上げられていますが、この非常事態を乗り切るためには見方を変えて、ポジティブに捉える必要もあります。
新しいことに挑戦できる環境ができたと考え、今までやりたくてもやれなかったことを開始してみましょう。
健康管理に力を注ぐ
在宅勤務では運動不足に陥りやすく、身体に悪影響が生じる危険が大きいです。このため、リモートワークではこれまで以上に健康管理に注意する必要があります。家にいながら運動を増やす手段としては筋トレが効果的です。
自重トレーニングならば道具を準備する必要がなく、身一つで手軽に運動をはじめられます。また食事にも気を配りましょう。料理が得意な方は、自分で健康を意識した栄養バランスに優れたメニューを用意できればベストです。
自宅で気軽に運動をするなら、「プレイスポットOnline」がおすすめです。
プレイスポットOnlineは、リモートワークで希薄になった社内コミュニケーションを活性化させる体験型オンラインワークショッププログラムです。4枚1セットのチケットを購入して、プログラムを予約、当日はオンラインで楽しみます。
筋トレやヨガなどの運動を仲間とともに楽しく行えるため、リモートワークのリフレッシュに最適です。
まとめ
今回は、リモートワーク下のモチベーション維持の手法について中心に解説しました。リモートワークは同僚とのコミュニケーション不足や仕事の全体像の把握しづらさ等を理由に、モチベーションが落ちやすい環境を強いられます。
孤独感や疎外感などの負の感情に負けないためにも、積極的なコミュニケーション機会の創出を中心に、本記事で紹介した方法を取り入れてもらえると幸いです。
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