防災地域イベント

updated: 2024 

子ども向け防災イベント5選!防災教育の概要・ゲームも紹介

子ども向け防災イベント5選!防災教育の概要・ゲームも紹介

災害大国である日本では、防災に関する知識や意識を高めるべく、防災イベントが各地で行われています。特に子どもでも参加できる防災イベントは、為になるだけでなく楽しく参加できるため、人気のコンテンツとなっています。

本記事では、注目を集めている子ども向け防災イベントの概要や開催のメリット、既に行われている取り組み例、おすすめの子ども向け防災イベント5選とゲーム6選を紹介します。

 

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学校だけでは足りない「防災教育」

学校だけでは足りない「防災教育」

日本は毎年のように災害が生じるほどの災害大国であり、自分と周りの人の命を守るための防災教育が必要不可欠です。教育現場や職場での避難訓練をはじめとする防災教育が実施されているものの、他の一般教科に比べて時間も手間もあまり割かれていないのが現状です。災害リスクは年々変化する一方で、新しい情報が反映されないままの防災教育では、いざという時に役立たないおそれがあります。

昨今では、大規模災害が起こることを想定した「共助」の考え方が重要視されています。災害時に政府や自治体の救助を待つだけではなく、自ら率先して自分と周りの人の命を守る行動をする必要がある、ということです。子どもだけでなく、家族や職場といったさまざまな立場で防災について学び直すことが重要です。

子ども向け防災イベントを行うメリットとは?

現在実施している子ども向け防災イベントは?

子ども向け防災イベントを行うと、以下4点のメリットがあると考えられます。

「共助」の意識を広める

防災で大切な、自助=自分や家族での救助と公助=行政による救助の間を埋めるものが、地域社会が一体となって助け合う「共助」の考え方です。共助では互いに助け合えるよう知識の取得や備蓄に務める必要があり、年齢を問わず共助について知っておくことが防災の有効な一歩となります。

親子一緒の学びを促進

子ども向け防災イベントでは主たる対象年齢が未就園児~小学生ほどで、必然的に両親が付き添い親子で参加することが多くなります。親子ともに同じ知識を学べる機会となります

地域に根付いた防災意識の向上

共助では地域社会での防災という視点が重要になります。地域や地形によって災害リスクが異なるため、地域の状況に沿った学びがいざという時に役立ちます

楽しみながら防災教育

イベントのスタイルであれば、遊ぶ感覚で楽しみながら自然と防災の知識が身につくため気軽に取り組めるうえ、身をもって体験できるので記憶に残りやすいという特徴があります

子ども向け防災イベント5選

ここからは、子ども向け防災イベントを5選紹介します。防災のプロが監修しているものが多いので、為になる知識が学べるおすすめのものばかります。

1.IKUSA「防災ヒーロー入団試験」

防災ヒーロー入団試験は、株式会社IKUSAが提供する、頭と体を動かしながら親子で楽しく防災を学ぶ体験型防災アクティビティ。防災ヒーローを目指しながらさまざまな防災体験ができるイベントです。

株式会社IKUSAは、2020年度にグッドデザイン賞の防災訓練部門を受賞しており、「やらないと」から「やってみたい」と思える防災へをモットーに、防災関連のイベントも数多く手掛けています。

防災ヒーロー入団試験では、新聞紙でスリッパを作り凸凹のある道を歩く「防災スリッパ作り」や、消火器の使い方を学べる「水消火器射的」、親子で一緒に考える「おうち安全間違い探し」などのアクティビティを通じて防災知識を学び、クリアすれば防災ヒーローの証として缶バッチがもらえます。

このイベントでは親子でしっかり防災を学べるだけでなく、ヒーローの証や達成感も得られ、子どもたちが積極的に取り組める内容となっています。地域や参加者自治体、教育機関や商業施設のファミリーイベントなど、さまざまな場所で実施されている人気の防災教育です

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2. IKUSA「防災運動会」

防災運動会は、株式会社IKUSAが提供する、運動会に防災知識を取り入れた新しい運動会です。運動会としての楽しさを残しながらも、防災に関する知識や知恵を身につけ、自分で助かる・他人を助けることの大切さを学べるアクティビティです。

災害発生直後の24時間、災害発生後72時間から3ヶ月など災害前後の5つのフェースに沿って、競技を通して防災に触れることができます。「防災クイズラリー」や「防災障害物リレー」、「防災借り物競争」などがあり、地域性を盛り込んだカスタマイズも可能です。チームビルディング要素も多く、自分の身を守りつつ、家族や他人を助けることの大切さを学ぶことができます。

家族で一緒に参加ができるほか、オンラインでの開催も可能です。

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3.IKUSA「防災フェス」

防災フェスは、株式会社IKUSAの強みであるオリジナルの防災謎解きやクイズラリーなど体験型防災コンテンツに加え、フード企画・手配をはじめ、地産地防の観点からのオリジナルイベントを一括してプロデュースするイベントです。講演会、集客支援、会場装飾や演出、ノベルティ手配も任せることができます。

子どもはもちろん、大人も楽しめる体験型コンテンツばかりで、大変盛り上がります。

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4.NPO法人プラス・アーツ「イザ!カエルキャラバン」

「イザ!カエルキャラバン!」は、楽しくアレンジされた防災体験プログラムとおもちゃの交換会「かえっこバザール」を組み合わせた防災イベント。子どもたちは不要になったおもちゃを持ち寄って、防災訓練に参加することでカエルポイントをもらえます。カエルポイントで好きなおもちゃと交換することができ、子どもたちが行きたい!と思える防災イベントとして各地で開催されています。

参考:イザ!カエルキャラバン! | NPO 法人プラス・アーツ 

5.日本損害保険協会「ぼうさい探検隊」

ぼうさい探検隊は、町にある防災・防犯・交通安全に関する施設や設備などを見て回り、身の回りの安全・安心を考えながらマップにまとめ発表する、実践的な安全教育プログラムです。小学校のクラス単位や団体で参加し、できたマップを集めてコンクールを行います。地域の子どもたちが身近な町について考えるきっかけになると評判です。

参考:ぼうさい探検隊:防災教育 | 日本損害保険協会 – SONPO

子ども向け防災教育コンテンツ5選

政府や自治体からも、子ども向け防災教育コンテンツが提供されています。気軽に利用できるものが多いので、参考にしてください。

1. 「おうちで防災を学ぼう!リモート防災訓練」(東京消防庁)

東京消防庁のWebサイトでは、自宅で学べるリモート防災学習を提供しています。YouTubeチャンネルでは消火器の使い方、避難のしかた、119番通報のしかたをキュータのキャラクターと一緒に学べる防災訓練動画が無料で視聴できます。また、地震・住宅防火・日常生活事故の3ジャンルに分かれた防災クイズもダウンロードでき、正解・不正解の場合を問わずイラスト付きの解説で防災知識を学ぶことができます。

参考:東京消防庁<おうちで防災を学ぼう!リモート防災学習> 

2.アニメを見ながら備蓄について学べる「日常備蓄だよ!貝社員」(東京都)

東京都では、日常備蓄(ローリングストック)をより多くの方に知ってもらうことを目的に、アニメ「貝社員」とコラボした動画「日常備蓄だよ!貝社員」を提供しています。動画の途中ではいくつかクイズもあり、アニメーションを見ながら楽しく日常備蓄について学ぶことができます。

参考:日常備蓄普及啓発動画「日常備蓄だよ!貝社員」|東京都防災ホームページ 

3. 「行こう、学ぼう、防災体験」(東京都教育委員会)

東京都教育委員会は、都内小学校などに通う児童とその保護者を対象に、防災教育デジタル教材「防災ノート~災害と安全~」等を通じて防災について学ぶとともに、対象の防災体験施設(都内8か所)で様々な防災体験(地震体験、消火体験等)ができるサービスを行っています。親子で一緒に防災体験ができるサービスを提供しています。実施している施設は「東京消防庁都民防災教育センター」、「そなエリア東京(東京臨海広域防災公園)」などいくつかあり、学校で配布される防災ノートを持参して参加します。

参考:親子防災体験に参加される保護者の方へ|東京都教育委員会ホームページ 

4. 「TEAM防災ジャパン」(内閣府)

内閣府が運営するTEAM防災ジャパンWebサイトでは、全国での防災活動や防災に関するニュースなど、総合的に取りまとめています。ローカルな各自治体での活動やイベント情報も満載です。その時々によって開催されているイベントが異なっているので、Webサイトの方でぜひお確かめください。

参考:防災関連イベント一覧 | TEAM防災ジャパン 

5. 「みんなの防災」(こくみん共済 coop

こくみん共済 coopの「みんなの防災」のページでは、防災についての知識を学べるコンテンツが多数用意されています。防災レシピや防災かるた、身近なものを使った防災グッズや災害・避難カードの作り方などが紹介されており、家族や友達と楽しみながら自宅で防災について考えることができます。

また、「防災カフェ」では親子で学べる防災クイズやDr.ナダレンジャーの防災科学実験ショーといった参加型イベントもあり、小さな子どもでも興味を持って参加することができます。

参考:みんなの防災 | 共済・保障のことならこくみん共済 coop <全労済>

子ども向け防災ゲーム6選

続いて、子ども向け防災ゲーム6選を紹介します。

1.IKUSA「防災謎解き」

防災謎解きは、人気の謎解きに防災を組み合わせたアクティビティです。ストーリーに沿って謎を解いていくと、防災知識がなければ解けない謎が新たに出現。楽しくゲームに取り組んでいるうちに災害時の心構えや知識を学ぶことができます。

親子で参加ができるため、商業施設の集客イベントとしても人気コンテンツです。オンラインでの開催も可能です。

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2.Yahoo!きっず「ちょボットの防災ランド」

検索サイトYahoo!の子ども向けページでは、防災に関するクイズを提供しています。地震や大雨といった災害別でも挑戦できるようになっていて、気軽に取り組んでみるといいでしょう。

参考:ちょボットの防災ランド – Yahoo!きっず

3.NPO法人プラス・アーツ「GURAGURA TOWN

町の中で買い物をしながらゴールを目指す防災すごろくゲーム。ゲームの途中で出題される「地震クイズ」に手持ちのアイテムカードで答えながら、災害時のトラブルを解決するために有効な方法を学ぶことができます。

参考:防災すごろくゲーム「GURAGURA TOWN」【教材】 | プラス・アーツオンラインショップ

4.国土交通省「このつぎなにがおきるかな?」

国土交通省が提供する、地震発生からの状況を予測するカードゲームです。「すいがい編」と「つなみ編」があり、家で危険な状況になった場合を想定し、命を守るためにどうすればいいかを楽しく学ぶことができます。学校教育の場で利用しやすいよう、PDFでダウンロードして利用できるようになっています。

参考:防災カードゲーム

5.日本損害保険協会「ぼうさいダック」

「ぼうさいダック」は、安全・安心の「最初の第一歩(ファースト・ムーヴ)」を実際に身体を動かし、声を出して遊びながら学べるカードゲームです。カードには、防災や日常の危険から身を守ることだけではなく、挨拶やマナーといった日常の習慣にも触れていて、未就学児からでも遊ぶことができる内容です。

参考:カードゲーム「ぼうさいダック」|日本損害保険協会 

6.IKUSA「水害サバイバル」

水害サバイバルは、株式会社IKUSA災害リアリティボードゲームです。参加者は水害に対処するシミュレーションを通じて、防災知識を学ぶことができます。

水害対策を広めたい地域の防災イベントにおすすめです。

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まとめ

2021年の防災イベントはオンラインも活用しよう

近年、防災への意識の高まりとともに、企業や自治体による子ども向け防災イベントは増加傾向にあります。災害はある日突然やってくるものなので、日頃から老若男女を問わず自分ゴトとして考えることが大切です。

イベントを企画する際は、楽しみながら防災が学べる防災イベントを検討してみてください。

 

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この記事を書いた人

チョビベリー
1982年生まれ。京都市立芸術大学日本画専攻卒業。柔道・ボクシング・極真空手の経歴をもつ普通のOL。複数のWEBサイトで記事を執筆するかたわら、自身の恥をかきさらす意識ぬるい系ブログ『チョベリグ!』を更新中。特技は速読、ダメ出し、絵を描くこと。
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