updated: 2024
企業イベントの種類とは?アイデア、事例を紹介
展示会やプロモーションイベントなどの会社主催のイベントは、認知度や収益の向上に直結するため慎重に検討しなければなりません。しかし、イベント実績が少ない場合、そもそも何をしたらよいのか分からない……というケースも多いのではないでしょうか。
ここでは企業イベントにおける種類やアイデア、事例についてご紹介します。イベントの企画に悩んでいる方は、本記事を参考にぜひ企業イベントを計画してみてください。
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企業イベントの種類
企業イベントには大きく分けて8つの種類があります。まずは、どのような種類があるのかを理解し、それぞれの特徴を把握しましょう。
博覧会
イベントとして比較的多く取り入れられているのが「博覧会」です。企業について深く知ることができる資料や、商品を陳列し、自社製品やサービスを広く認知してもらう機会となります。取引先の開拓を目的とし、複数の企業が集まって行われることが多いでしょう。
企画の際は参加者により関心を持ってもらうため、展示の仕方や理念・コンセプトの発信方法に工夫を凝らす必要があります。
展示会
博覧会と並んで知られているのが展示会です。自社製品を活用した催しものや、商品の展示、体験が行われることが多く、企業のカラーが強く出るのが特徴です。
近年は「実際に製品を使ってみる」ような参加型の展示会が増加傾向にあり、良さをダイレクトに知ってもらえるため企業の収益にも直結しやすいイベントと言えるでしょう。
フェスティバル
コンセプトを基に複数の企業が集まって、フェスティバルの形式でイベントを開催する方法もあります。例えば「暮らし」をテーマに、生活雑貨を取り扱う企業が集まって、それぞれが自社製品を紹介するブースを持ちます。テーマに興味がある顧客を集めることができるので、ニーズを効果的にマッチできるでしょう。
セミナー・講演会
企業イベントとして、「セミナー・講演会」も一案です。この方法は主に法人向けサービスを提供している企業が取り入れることが多い傾向にあります。例えば帳簿管理システムを提供する企業が「帳簿電子化」に関するセミナーを開催すれば、システムの紹介に自然と繋げられる機会になります。
そのほか、福祉や医療業界も、セミナー・講演会と相性がよいでしょう。
文化イベント
ワークショップや演奏会、ファミリー系の体験イベントなど、文化イベントも種類の一つとして挙げられます。イベント企画などを提供している場合、自社のイベント作りがどのようなものか、周囲の反応なども併せて伝えられるチャンスです。
演奏会などのスポンサーとしてイベントを提供する方法もあります。スポンサーになることで、文化に理解のある企業であることを示せるほか、キャッシュに余裕がある(事業が成功している)企業というイメージを取引先や消費者に与えられるでしょう。
スポーツイベント
「マラソン大会」「ウォーキング大会」などのスポーツイベントも考えられます。地域住民も巻き込める参加型のイベントであり、多くの人との接点を作れるでしょう。スポーツ関連企業のほか、食品業、旅行業、公共交通機関など関われる企業の幅が広いのも特徴です。
販促イベント
見込み客の購買意欲を高められるのは販促イベントです。方法としては展示会などでサービスや商品を紹介して実際に体験してもらう場を設けるほかに、自店舗にて製品購入の際先着でノベルティを配布するなども考えられます。
販促イベントでは、多くの方に足を運んでもらい、自社や製品を知ってもらいます。まだ立ち上げたばかりで知名度が低い商品なども目に留めてもらえるチャンスが作れるでしょう。
コンベンションイベント
イベントの種類の一つに「コンベンションイベント」もあります。コンベンションとは政府や学術団体、協会などが主体となり開催される国際会議です。大規模なものになるので、大きな集客効果や思いがけないビジネスチャンス、人脈を得られるかもしれません。
ただしコンベンションイベントは規模の大きさから、コンベンション運営を専門に行なっている企業に開催を委託するケースが多く見られます。
イベント企画のアイデア
イベントの種類を把握したところで、次はどのようなイベントを開催するか検討したいところです。ここからは、具体的なイベント企画のアイデアについてご紹介します。
業界人を招いたトークショー
自社が身を置く業界の著名人を招いたトークイベントも、会社が主催できるイベントアイデアとして挙げられます。
話題性があり、会社の認知度を高める上では有効なイベントです。共通の関心がある人が集まってくるので、新しい取引先の開拓も期待できます。
ファミリー向け縁日
自社がファミリー層をターゲットにしているなら、「ファミリー向け縁日」もおすすめです。子供が楽しめるような露店の出店や、ゲーム大会、飲食物の販売などを行うことで、ファミリー層をピンポイントで取り込むことができます。
出店屋台のなかに会社のサービスや製品を体験できるようなブースを設ければ、同時にPRを行うこともできます。
地域活性化イベント
ショッピングモールなど、集客のため地域との根強い繋がりを形成したいと考える場合、地域活性化イベントを企画するのも一案です。例えば自社店舗を舞台に周遊型の謎解きイベントを企画します。イベントをきっかけに周辺住民に認知度を上げるとともに、自社が地域やその活性化に関心があるということもアピールできます。
地域活性化イベントのアイデアとしては、ほかにも「田んぼアート」のような自然環境を生かす方法や、マラソン大会などのスポーツ系イベントとの相性も抜群です。
新製品発表会
近年自社の新製品発表を、報道や関係者以外も見れる形で行うケースが増えています。例えばソニー株式会社では、カメラやレンズのプロモーション動画を公式Youtubeでも流しているので、消費者は新製品発表を臨場感を持って楽しめます。
リアルの場だけでなく、オンラインの観客を意識して場づくりが行われています。
イベント企画の事例
イベントを企画する際、実際に行われた事例が参考になります。ここからは、企業イベントの事例をご紹介します。
テーマパークでの「チャンバラ合戦」
国内のとあるテーマパークでは、株式会社IKUSAが提供する「チャンバラ合戦」を園内イベントとして開催していただきました。
「チャンバラ合戦」とは、スポンジの刀で相手の腕についたボールを斬り合うアクティビティで、年齢や性別を超えて全員が一緒に楽しめるのが魅力です。
たくさんの来場者が参加し、一体感を演出することに成功しました。あいにくの雨で屋内スペースで開催する回もありましたが、天候にかかわらず満員御礼の大賑わいのイベントとなりました。
体験レポートはこちら
【開催事例】「チャンバラ合戦」よみうりランド様 −やまがた愛の武将隊vs合戦武将隊−
【開催事例】「チャンバラ合戦」よみうりランド様 -神戸・清盛隊 VS 合戦武将隊-
- 大人数が一緒に楽しめるイベントを開催したい
- 顧客や地域を巻き込むイベントを探している
そのような方は下記よりぜひ一度お問い合わせください。
まちフェスとしてダンスや生演奏の披露
秋田県のITベンチャー「東成瀬テックソリューションズ株式会社」では、村役場と連携し、地域課題改善プロジェクトの一環として「なるテックフェスティバル」と呼ばれるイベントを主催しました。プログラムはプロ野球選手を招いたトークイベントをはじめとした魅力的なもので、イベントは地域住民にも開かれ、地方の社会課題を考える場となりました。
参考:12月1日(金)地域交流イベント『なるテックフェスティバル2023』を開催します
防災の日にちなんだ防災イベント「防災運動会」
ホテル事業やスポーツ健康増進事業を営むある企業様では、防災の日にちなみ災害を「事前準備/災害発生/発災直後/避難生活/生活再建」の5つのフェーズに分け、競技を通してそれらのフェーズを体感できる「防災運動会」を実施しました。
防災について学びながらチームビルティングにもつながると、アンケートでは9割の方から満足したという評価を頂きました。
体験レポートはこちら
【開催事例】「防災運動会」穴吹エンタープライズ株式会社様
【開催後インタビュー】「防災運動会」穴吹エンタープライズ株式会社様
交通機関企画の婚活パーティー
会社のイベント企画の事例として、交通機関が企画した「婚活パーティー」もあります。
イベント内容はバスツアー感覚で婚活ができるといったもので、交通機関が所有するバスで移動し、農業体験やいちご狩り、神社参拝などが行われました。
交通機関の認知度向上の他、婚活イベントとしての収益を得ることもできた一石二鳥のイベントです。
イベント企画~開催までの流れ
イベント企画~開催まではどのような流れで進められるのでしょうか。
それぞれの工程と流れについて解説します。
イベントの目的の決定
会社のイベント企画では、まず「目的」を明確にする必要があります。
「なぜイベントが必要なのか」「何をゴールとしたイベントにするのか」などはあらかじめ明確にしておかないと、イベントの計画がスムーズに進まなくなってしまいます。
また、せっかくコストをかけても十分な集客効果につながらなかった……といった事態に陥るリスクもあるため、必ずイベントの目的を決定しましょう。
イベントの計画を立てる
イベントの目的を決定したら、具体的な計画を立てていきます。
「いつ行うのか」「どこで行うのか」「どれくらいの規模で行うのか」「何を行うのか」「予算はいくらなのか」など、それぞれの計画を立て、調整します。
特に「会場を借りる」「外部の協力者を探す」といった場合は、早めの計画が重要です。特に、予約が取りにくい会場を検討したり、知名度の高い有名人を招いたりする場合は、最低でも開催予定日の1年前を目安に計画を立てなければなりません。
また、計画を立ててみて「実行が難しい」と判断される場合は、必要に応じて妥協できるポイントを探し、それぞれのバランスを見ながらイベントの計画を立てていきましょう。
日程と会場を決める
上で決まった計画に沿って日程と会場を具体的に決めていきます。決めていく際のポイントとして、開催側の事情ではなく、参加者が集まりやすいかどうかの観点が必要です。
例えば、ターゲット層が学生などの若年層で参加型のイベントを開催するとします。この場合の日程は休日であることが多い週末や祝日、会場は都心の広い場所が適していると言えるでしょう。
また、開催時間も休日であれば早い時間でも遅い時間でもない、お昼ごろが参加しやすいほか、会場が最寄りの駅から近ければより参加しやすくなります。
このようにターゲット層やイベント内容、参加者のことを考えて日程や会場を決めていきましょう。
また、イベントでプロジェクターを使用するなど、必要な機材がある場合は選んだ会場で使用できるかも事前に確認しておきましょう。
イベントの宣伝
イベント企画が決定したら、開催するだけ……というわけではありません。イベントを成功させるためにも積極的な「宣伝活動」が重要となります。
仮にイベントの開催が決定しても、そもそも周囲に認知されていなければイベントへの参加者は増えません。宣伝方法は主にインターネットや広報、チラシなどが一般的ですので、会社に合った方法で宣伝を行いましょう。
また、宣伝を行う際には「イベント名」「日時」「場所」「駐車場の有無」など、基本的な情報の公開を忘れないようにしてください。
イベントの開催準備
イベントの宣伝を行いながら、同時進行でイベントの開催準備も進めていきます。
具体的な準備内容はイベントの内容によって異なりますが、「イベント当日の流れの把握」「会場の設営」「想定できるトラブルの対処法」「プログラムごとの準備」などが一般的です。
特に「トラブル」に対する準備は忘れがちであるため注意してください。例えば「マイクの不調」「照明の不調」「参加者同士のトラブル」「イベントの進行が予定よりも遅れる」などのトラブルはありがちです。
また、イベントの開催準備では「後片付け」も視野に入れる必要があります。イベント終了後はどこに何をどうするのか…といった点をあらかじめ明確にしておかないと、後片付けで混乱してしまう可能性があるのです。
「準備」というと、イベント当日のための動きに注目しがちですが「その後」にも目をむけて準備を進めていきましょう。
イベント開催
イベント開催当日となったら、あらかじめ計画していた通りにプログラムを進めていきます。
イベント参加者の中には今後取り引きにつながる企業担当者もいるかもしれません。しっかりとあいさつを交わし、必要に応じて名刺を交換するなどして親交を深めておく必要があります。
また、イベント当日は想定していた通りに進められるとは限りません。トラブルが発生したり、思わぬミスがあったりして、イベントの流れが滞る可能性もあります。しかし、慌てずに関係者やほかのスタッフと情報共有し、臨機応変に動いていくことが大切です。
なお、可能であればイベント終了後は参加者から、イベントに関する意見を貰っておくことをおすすめします。イベントの意見を受け取っておくことで、次回のイベントで参加者の意見を反映させ、より良い企画を検討することができます。
イベント終了後に参加者にあいさつ回りをしたり、意見を自由に記入できるようなアンケート用紙を配布するなどして、多くの意見が集まるように工夫しましょう。もしくは、SNSなどを活用して意見を回収することも効率的です。
イベント企画のポイントは?
実際にイベントを企画する際、押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
ターゲット層を明確にする
イベントを開催する際は、ターゲットとする層を明確化することが大切です。ターゲットを幅広く設定してしまうと、イベントの方向性が曖昧になってしまう可能性があります。
例えば、自社製品と接点がない層をターゲットとする場合は製品を実際に体験できる内容としたいところです。ある程度関係が構築できている相手の場合は、体験会よりもセミナーなどのイベントを開いて自社のこれからの展望や取り組みをより深く知ってもらい、関係を深める内容の方が最適です。
シンプルな内容にする
限られた時間で相手を動かすために、イベント内容は一番伝えたいことを軸に、詰め込みすぎないように注意しましょう。企画段階ではさまざまなアイデアが飛び交いますが、全てを盛り込むとイベントの目的が曖昧になる恐れがあります。
ターゲット層や目的から逸れたアイデアは別の機会に譲り、軸に沿った内容で固められるとよいでしょう。
イベントのベネフィットを告知する
イベントを開催するにあたり、具体的なベネフィット(参加者が得られるもの)を告知することも欠かせません。イベントで販促する商品や、講演内容が、参加者や相手企業にどのようなアイデアや解決策をもたらすのかを具体的に提示します。相手はイベント参加後がイメージできるので、足を運ぶ決断をしてもらいやすくなるでしょう。
企画時から何がベネフィットとなるかを考え、告知の際にスムーズに伝えられるように準備しておきましょう。
イベント企画の注意点
イベント企画ではいくつか注意点があります。まず挙げられるのが「ニーズを意識する」ことです。
イベントを企画するにあたり、「自社ではこんな催しを行いたい」と希望しても、そもそも消費者はその催しを求めていない…といったケースがあります。消費者との温度差があると、多くの参加者が見込めないうえに、そもそも話題にもならないなどの事態に陥ってしまうリスクがあるため注意が必要です。
イベントを企画する際には、必ずニーズを意識し、自分本位的なイベントにならないように工夫しましょう。
また、イベント企画では入念な準備を徹底しましょう。
イベントの成功は準備にかかっているといっても過言ではありません。会場の設営や備品の整理といった準備は当然のことですが、他にも「万が一の事態でどう動くか」「どのように進行するか」など目には見えていない部分にも意識を向けて準備することが大切です。
まとめ
イベント企画は種類やアイデアをあらかじめ把握しておくことで、より会社に合ったイベントを企画しやすくなります。
また、会社のイベント企画は、イベントをきっかけに今後の集客にもつながることがありますので、プログラムなどのイベント内容はしっかりと検討していく必要があります。
まずは、イベント企画の種類やアイデアについて理解を深め、具体的なイベント内容をイメージしながら計画を立てていきましょう。
株式会社IKUSAでは、企業様のニーズに合わせたイベント企画・運営を承っております。お気軽にお問い合わせください。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
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