updated: 2024
人狼ゲームとは?ルール、実施方法、コツを紹介
SNSなどで話題となり、ブームにもなった伝統的パーティーゲームである「人狼ゲーム」。
本記事では、人狼ゲームの概要、実施方法(用意するもの・流れ)、実施する際のコツなどを紹介します。
また、人狼ゲームの実施を検討されている方に向けて、人狼ゲームによって得られる効果や、実際に人狼ゲームを実施した感想も紹介しておりますので、ぜひ最後までお読みください。
年間1000件以上のイベント・研修を支援。IKUSAのサービス総合カタログ【デジタル版】を無料配布中です。
⇒無料で資料を受け取る
人狼ゲームとは
人狼ゲームとは、村人のなかに紛れ込んでいる人狼を、メンバー同士の会話をヒントにして見つけ出し、処刑していくゲームです。一般的に人狼は複数人いるため、すべての人狼を処刑しなければ村人陣営の負けとなります。
人狼ゲームの舞台設定は以下のとおりです。
ある村に人狼が紛れ込み、夜ごと1人ずつ村人を食い殺していきました。昼間は人狼もおとなしくしているため、その間に村人たちが「人狼だと思う人」を多数決で選び、1人ずつ処刑していきます。この夜と昼のターンを何度か繰り返し、人狼を全員処刑できれば村人陣営の勝ち、村人陣営の人数と人狼の人数が同じになると人狼陣営の勝ちです。
人狼となった人は自分以外の人狼が誰なのかもわかるため、お互いの正体がバレないように、会話をひっかきまわして村人陣営を混乱させていきます。また、村人陣営には村人以外にも役職があり、それぞれのキャラクターにあった振る舞いをすることになるため、それも考慮したうえで「誰が人狼なのか」を判断する必要があります。
人狼ゲームのルール
人狼ゲームはブームになるほど有名になったため、ルールのバリエーションはさまざまです。ここでは、一般的なルールを挙げて説明していきます。
まず、ゲームの進行役から、他のメンバーにわからないよう、それぞれに役職が伝えられます。伝え方は、役職が描かれたカード(役職カード)を1枚ずつ引く方法が一般的です。カードは「村人(市民)」「占い師(予言者)」「霊媒師」「狩人(ボディーガード)」「人狼」「狂人(裏切者)」の6種類があり、前4つが村人陣営、「人狼」と「狂人(裏切者)」が人狼陣営となります。
このとき、人狼になった人は他の人狼が誰なのかも把握できますが、村人陣営がわかるのは自分の役職だけで、誰が味方で誰が敵なのかはまったくわかりません。
それぞれの役職が伝わったら、昼のターンで制限時間付きの会話を通して誰が人狼なのかを探っていきます。ここでは、それぞれの役職に備わった特殊能力を活かして人狼を探すことも可能です。会話終了後に、「人狼と思しき人」を多数決で決めて処刑します。ここまでが昼のターンです。
夜のターンに入ると、人狼が村人陣営のうちの1人を襲撃します。ここで襲われたメンバーは脱落となり、残ったメンバーで再び昼のターンを行います。このように会話・投票・処刑・襲撃を繰り返し、最終的に人狼を全員処刑できれば村人陣営の勝ち、村人陣営の人数と人狼の人数が同じになると人狼陣営の勝ちです。
人狼ゲームの実施方法
人狼ゲームを行うにあたっての参加人数の目安は、一般的に5~15人程度、ゲームの所要時間の目安は、1回につき30~90分です。ただし、これらはあくまでも目安なので、参加人数に応じて人狼の数や昼のターンの制限時間などを調整し、ゲームが面白くなるようにしましょう。
ここからは、人狼ゲームの具体的なゲームの流れを紹介していきます。
用意するもの
人狼ゲームで用意するものは以下のとおりです。
- 役職カード
- ストップウォッチ
- ペン
- メモ用紙
- 進行表
まず、役職カードは前述のとおり、各メンバーに自身の役職を伝えるためのカードです。さまざまな種類が市販されているため、予算に合ったものを選びましょう。役職カードは、人狼ゲーム用のアプリや、役職を記入したメモ用紙などで代用しても問題ありません。
残りの4つは、主にゲームの進行役が使用するものです。会話の制限時間を計測するストップウォッチ、誰がどの役職なのかを把握するためのペンとメモ用紙、昼のターンと夜のターンで行うことの手順をまとめた進行表を用意しておけば、スムーズにゲームを進められるでしょう。
実施する際の流れ
ここからは、人狼ゲームの具体的な流れを紹介していきます。
1.ルールの説明と参加者の役職決め
ゲームの進行役がルールや流れを説明してから、役職カードや人狼ゲーム用のアプリ、役職を記入したメモ用紙などを使って、参加者の役職を決めていきます。このとき、人狼だけは自分以外の人狼が誰かを知ることができます。
2.昼のターン
それぞれの役職が決まったら、昼のターンをスタートします。制限時間付きの会話を通して、メンバーの中で「人狼と思しき人」を多数決で決めて処刑します。処刑されるのはあくまでも「人狼と思しき人」であるため、人狼ではなく村人陣営の誰かを間違えて処刑している可能性もあります。
3.夜のターン
夜のターンに入ると、人狼が村人陣営のうち1人を選んで襲撃します。人狼陣営による村人陣営の襲撃が終わったら、誰が襲撃されたかが進行役から発表されます。襲撃されたメンバーはゲームから脱落することになるため、それ以降は第三者としてゲームを眺めて楽しむことになります。
そのほか、村人陣営にいる特殊能力を持った役職(占い師・霊媒師・狩人)が動き、それぞれの力を使って誰が人狼かを見つけるヒントとなる情報を集めます。
4.2と3をどちらかの陣営の勝利条件を満たすまで繰り返す
あとは、「人狼を全員処刑する(村人陣営の勝利条件)」か「村人陣営の人数と人狼の人数が同じになる(人狼陣営の勝利条件)」のいずれかを満たすまで、昼のターンと夜のターンを繰り返していきます。ゲームの進行役は、どちらかの陣営の勝利条件を満たしたらすぐに宣言できるよう、常にメンバーの状況を把握しておきましょう。
人狼ゲームのコツ
人狼ゲームで勝利するためのコツは、各役職の能力を把握し、どういう意図で動いているかを推測することです。先述のとおり、人狼ゲームにおける役職には以下の6種類があり、なかには特殊能力を持っているものもあります。
- 村人(市民):特殊能力は持っていないため、会話の内容をヒントにして人狼が誰かを見抜くしかない
- 占い師(予言者):夜のターンに誰か1人を指名して人狼か否かを確認し、次の昼のターンで他のメンバーに伝えることができる
- 霊媒師:前日の昼のターンで処刑されたメンバーが人狼だったか否かを確認できる
- 狩人(ボディーガード):ゲームの進行役に守りたいメンバー1人を伝えておくことで、夜のターンでの人狼陣営による処刑から指定メンバーを守ることができる
- 人狼:夜のターンに1人のメンバーを襲撃してリタイアさせることができる
- 狂人(裏切者):特殊能力はないが、人間でありながら人狼に味方しているため、会話の流れをひっかきまわして混乱させる
上記の役職および特殊能力を把握しておくことで、各メンバーの発言の意図が読み取れるようになります。たとえば、「占い師は私なのに相手も占い師だと言った。そういう嘘をつく可能性があるのは人狼もしくは狂人だ。夜のターンになったら占いのターゲットにしよう」といった具合です。相手がどういう意図で発言しているのかをよく考えることで、誰が人狼であるかを的確に見抜けるようになるでしょう。
人狼ゲームを実施することで得られる効果
人狼ゲームを実施することで、以下のような効果を得ることが期待できます。
- コミュニケーション能力アップにつながる
- チームビルディングに役立つ
ここでは、それぞれの効果について詳しく解説します。
コミュニケーション能力アップにつながる
人狼ゲームは参加者とコミュニケーションを取りながら、誰が人狼なのかを探し出すゲームです。確実に人狼を見つけ出すためには、メンバーそれぞれに的確な質問を投げかける必要があります。
また、自分が人狼陣営であった場合は、村人陣営にバレないように意識しながら、役職を偽ったり、嘘をついて騙したりするという高度なテクニックも求められます。
必要な情報を引き出すために質問をする「聞く力」や、自分の立場や主張を相手にアピールする「伝える力」というコミュニケーション能力が、人狼ゲームをすることで自然とアップしていくでしょう。
チームビルディングに役立つ
人狼ゲームには、6つの役職と進行役という7つの役割があります。参加者がバラバラの役割を担うことで、それぞれの得意・不得意がはっきりしてきます。
たとえば、「あの人は占い師として的確に誰が人狼かをあてたから、論理的に考えることが得意みたいだ」「あの人はゲームの進行がとてもうまかったから、リーダーシップがある」といった感じです。メンバーの得意な分野がはっきりすれば、チームで行動する際にもどの立ち位置に据えればよいかを判断しやすくなります。
人狼ゲームを体験した人の感想
以下は、実際に人狼ゲームを体験した人による感想です。
- とにかくみんながよく喋ります。終わった後の感想戦まで盛り上がりました。
- 遊んでいると毎回人狼だと疑われる人が決まっていたり、逆にその人に対する信用度が高すぎて人狼なのに全然疑われない人がいたりして、ゲームを超えた人間の本質の話をしているような気がしました。
- Zoomとスマホのアプリを使い、リモートでも遊ぶことができました。
【子ども向け】防災ヒーロー入団試験
「防災ヒーロー入団試験」は、防災知識を楽しく学び、防災ヒーローを目指す子ども向けアクティビティです。
アクティビティの特徴
- 「防災スリッパ」、「水消火器射的」などのワークショップを通して防災への関心が高まる
- 親子で防災について考え、取り組みはじめるきっかけづくりができる
- 体験を通して学びが定着し、保護者の方から感謝されるイベントができる
まとめ
人狼ゲームは、村人陣営と人狼陣営に分かれた参加者が、会話を重ねて人狼を見つけ処刑していくゲームです。自分たちが人狼だとバレないように立ち回る狡猾な人狼陣営に勝つためには、会話の中でヒントを見つけるほか、村人陣営にいる特殊能力を持った役職をどう活かすかが重要になります。
この人狼ゲームを会社で実施することで、コミュニケーション能力のアップや効果的なチームビルディングが期待できます。講義やセミナーを行うよりも、ゲームを通して学んだほうが身に付きやすいため、積極的に人狼ゲームを取り入れてみてください。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
⇒無料でサービス総合カタログ【デジタル版】を受け取る