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updated: 2024 

社会人基礎力とは?診断方法や習得方法、おすすめの研修内容を詳しくご紹介

社会人基礎力とは?診断方法や習得方法、おすすめの研修内容を詳しくご紹介

昨今、「社会人基礎力」という言葉をよく聞くようになりました。社会人基礎力を身につけることで、仕事に対して主体的かつ楽しく取り組めるようになります。また、良質な人間関係を構築する上でも社会人基礎力は大切です。

本記事では、社会人基礎力の基本から診断方法、習得方法まで詳しく解説していきます。「社会人基礎力って何かよくわからない」「社会人基礎力を習得する方法が知りたい」といった悩みをお持ちの方は、ぜひご一読ください。

 

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社会人基礎力とは

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社会人基礎力とは、経済産業省が2006年に「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として提唱されたものです。

社会人基礎力は、おもに3つの能力「前に踏み出す力」「考えぬく力」「チームで働く力」から構成されており、それぞれの能力を偏りなく習得することが求められています。

現代社会は「人生100年時代」や「第四次産業革命」と呼ばれており、社会人基礎力の重要性が高まってきました。時代背景やキャリアプランに応じて、自己分析・自己理解を深めながら、「目的・学び・統合」のバランスを図ることが大切です。

若手社員だけでなくベテラン社員も含めて、社会人基礎力の内容を把握し実践することで、自らのキャリアを切り開く手助けになるでしょう。

 

参考:社会基礎力とは?構成要素や必要性、高めるために必要なこと | あそぶ社員研修

社会人基礎力をセルフ診断する方法

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ここからは、社会人基礎力をセルフ診断する方法をご紹介します。

下記の項目に対する行動変容評価として、いくつかのチェックリストを用意すると、効果的に社会人基礎力が図れるでしょう。

前に踏み出す力

「前に踏み出す力」とは、失敗を恐れず物事に対して粘り強く取り組む力のことを指します。具体的には、下記の3つの能力要素が存在します。

主体性

主体性とは、自ら能動的に考えて行動することを示します。指示を待つのではなく、自らやるべきことに対して積極的に取り組めるかがポイントです。

評価基準としては、以下の3点が挙げられます。

  • 自分で考えて行動できるか
  • 苦手な仕事でも「やってみます」と言って取り組めたか
  • 自分がやるべきことを把握し+αで行動できたか

働きかけ力

働きかけ力とは、周囲を巻き込んで行動することを示します。自分一人ではなく、仲間と協力して取り組めるかがポイントです。

評価基準としては、以下の2点が挙げられます。

  • 仲間に確認や相談をしながら活動できたか
  • 一人で抱え込まず周りに共有できたか

実行力

実行力とは、目標を設定して達成に向けて確実に行動することを示します。指示されたことだけでなく、自ら目標を立て、粘り強く取り組めるかがポイントです。

評価基準としては、以下の2点が挙げられます。

  • 週単位で目標を立て日々の業務で実行できたか
  • 困難な状況下でも諦めずに取り組めたか

考えぬく力

「考えぬく力」とは、課題に対する改善策や打開策など、課題解決に向けたプロセスを思考する力のことを指します。具体的には、下記の3つの能力要素が存在します。

課題発見力

課題発見力とは、現状を分析して理想とのギャップや課題を明らかにすることを示します。目標を掲げ、自ら課題を見つけて改善できるかがポイントです。

評価基準としては、以下の3点が挙げられます。

  • 課題に対して具体的なプロセスまで落とし込めたか
  • 細かな確認を行い、ケアレスミスを事前に防げているか
  • 自分が抱える現状の課題をきちんと把握しているか

計画力

計画力とは、課題解決に向けたプロセスを明確にし、具体的な計画まで落とし込むことを示します。課題に対してやるべきことを把握し、細分化して実践しやすいよう計画できるかがポイントです。

評価基準としては、以下の3点が挙げられます。

  • 課題を把握して解決策を整理できるか
  • 解決策を細分化して日々の計画に落とし込めるか
  • 優先度の高い事柄から順に計画できたか

創造力

創造力とは、新しい価値を生み出すことを示します。常識や固定観念に縛られず、主体的に考えて新しい価値を創造できるかがポイントです。

評価基準としては、以下の3点が挙げられます。

  • 自分の目標に合わせて創造的に取り組めたか
  • 従来の方法よりもよりよい方法はないかと模索できたか
  • 常にベストな方法を考えながら取り組めたか

チームで働く力

「チームで働く力」とは、自分一人だけでなく仲間と協力して、一つの目標に向けて切磋琢磨していく力のことを指します。具体的には、下記の6つの能力要素が存在します。

発信力

発信力とは、自分の意見をわかりやすく相手に伝えることを示します。自分の意見を整理して、相手に合わせて言語化できるかがポイントです。

評価基準は、以下の2点です。

  • 発言する前に伝えたいことを整理できたか
  • 日常的に「報告・連絡・相談」を意識して取り組めたか

傾聴力

傾聴力とは、相手の意見を丁寧に聴き入れることを示します。相手が話しやすい雰囲気を作り、相手が伝えたいことを引き出せるかがポイントです。

評価基準は、以下の2点です。

  • 相手から必要な情報を引き出せたか
  • 自分と異なる意見でもきちんと相手の話を聞けたか

柔軟性

柔軟性とは、意見の違いや立場の違いを理解し、尊重することを示します。自分の価値観や考え方に固執せず、相手を理解して共に協力できるかがポイントです。

評価基準は、以下の2点です。

  • 相手の立場を尊重し相互理解に努められたか
  • 状況に応じてあらゆる方法からアプローチできたか

情報把握力

情報把握力とは、自分と周囲の人々や物事の関係性を理解することを示します。自分が置かれる状況や、役割を的確に把握して行動できるかがポイントです。

評価基準は、以下の2点です。

  • 自分の役割を把握して行動できたか
  • 自分の長所・短所を理解して、組織における立場を把握できているか

規律性

規律性とは、社会や組織のルールを遵守し、人との約束を守ることを示します。

人としての在り方を大切に、発言や行動に気をつけられるかがポイントです。

評価基準は、以下の2点です。

  • 時間の管理やタスクの管理ができるか
  • 組織のルールを把握して適切な行動がとれたか

ストレスコントロール力

ストレスコントロール力とは、ストレスの発生源に対して正しく対応することを示します。現代は「ストレス社会」と呼ばれるほど、ストレスを抱える人が増えています。

そんななかでも、自分なりのストレス解消法を見つけ、ベストパフォーマンスを発揮できるかがポイントです。

評価基準は、以下の2点です。

  • 疲労を感じたときにきちんと休息が取れたか
  • タスクを抱えすぎたときに周りの仲間を頼れたか

社会人基礎力を診断できるサービスをご紹介

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次に、社会人基礎力が診断できるサービスを2つご紹介します。

セルフ診断よりも詳細な結果が出るため、社会人基礎力をきちんと測りたい方はこちらがおすすめです。

1.マイナビ研修サービス

マイナビ研修サービスは、マイナビが提供する社会人基礎力の診断サービスです。特徴としては、診断して終わりではなく、診断を活用しやすいことが挙げられます。

具体的には、自分の診断結果に加えて全国平均と比較できるため、客観的に自分のレベルが把握しやすくなっています。また、改善に向けた具体的なアクションを教えてくれるので、やるべきことが明確化しやすいでしょう。

詳しくは「マイナビ研修サービス 公式サイト」をご覧ください。

2.社会人基礎力診断(Web-ST)

社会人基礎力診断(Web-ST)は、一般社団法人 日本経営協会が提供する診断サービスです。

社会人基礎力を診断するために、独自開発したアセスメントツールを使用することで、受講者の「強み」や「弱み」をわかりやすく視覚化できます。

一目で客観的に自己分析ができるため、今後の自己開発やキャリア形成に役立てることが可能です。

詳しくは「社会人基礎力診断(Web-ST)公式サイト」をご覧ください。

社会人基礎力を身につけるのにおすすめの研修内容10選

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社会人基礎力を身につける方法としては、おもに下記の3つが挙げられます。

  • 社会人基礎力の診断を受ける
  • 日頃の業務から「社会人基礎力」を意識して取り組む
  • 社会人基礎力の修得に役立つ研修を受ける

今回は具体例として、社会人基礎力を高められる研修内容10選をご紹介します。

1.マーダーミステリー研修

新感覚の推理ゲーム「マーダーミステリー」を、社内イベントや体験型研修用に再定義して開発したものです。犯人を探し出すために、仲間と協力して議論を深める過程で「社会人基礎力」を養えます。

特に主体的な行動力・深い思考力・チームとの連携・交渉力などが求められるため、思い切り楽しみながらも、組織にとって有意義な時間を過ごせるでしょう。

マーダーミステリー研修のプランはおもに下記の2つです。

  • 鬼哭館の殺人事件
  • 何度だって青い月に火を灯した

詳しい内容は下記からご覧ください。

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2.チャンバラ合戦

チャンバラ合戦では、社会人基礎力のなかでも特に「主体性・課題発見力・チームワーク」が鍛えられます。

チャンバラ合戦は「相手の命(ボール)を刀で斬り落とす」という単純なルールなので、若手からベテランまで楽しく参加できるのが大きな魅力です。

ルールは非常にシンプルですが、相手チームに勝つには「戦略×チームワーク」が大切になります。合戦の中で仲間と協力してPDCAを回す経験を積むことで、楽しみながらも社会人基礎力が身につくでしょう。

詳しい内容は下記からご覧ください。

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3.リモ探

リモ探は、与えられた情報を整理・共有して、全員の力で真実に辿り着くことを目的としたオンライン研修です。

アクティブラーニングで有名な「ジグゾー法」を元に開発されており、参加者の協力や教え合いを促進することで新たな学びが得られます。

ディスカッションを通じて、社会人基礎力における「主体性・課題発見力・傾聴力」を鍛えることが可能です。また、複数人で議論を行うため、自然と議論を取りまとめるリーダーやファシリテーターの役割を担う経験が積めるでしょう。

詳しい内容は下記からご覧ください。

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4.合意形成研修 コンセンサスゲームONLINE

コンセンサスゲームとは、物語を通じて複数人で合意形成する過程と要点を実践しながら学べる研修です。

コンセンサスゲームを通じて、相手との価値観や考え方の違いを知り相互理解を深めたり、結論を導くための論理的思考や情報の整理力を向上させたりすることを目的としています。

チームで意見をまとめるには自分で主張するだけでなく、相手の意見を聞き入れる「傾聴力」が必要。時には仲間と意見が対立する状況も考えられますが、最終的には議論でまとめられると有意義な研修になるでしょう。リアルでも実施可能です。

詳しい内容は下記からご覧ください。

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5.マネジメントゲームMG研修

マネジメントゲームMG研修では、モノポリーのようなボードゲームを通じて、実際の経営を体験することで、擬似的な企業経営経験が積めます。

MG研修によって、経営の知識はもちろん「主体性・実行力・課題発見力」をはじめとする社会人基礎力が鍛えられるでしょう。また、ゲームを通じて、自然と社員間でのコミュニケーションが促進されるため、組織の結束力を高める効果も期待できます。

6.野球のポジション当てゲーム

野球のポジション当てゲームとは、チームで協力して1つの回答を導き出すことを目的とした「協力型」の論理ゲームです。

アクティブラーニングでお馴染みの「ジグゾーメソッド」と呼ばれる手法を用いて、チームで協力して時間内に正解を導き出します。

各自に配布される「情報カード」には、野球大会のメンバーとポジションの情報が記載されており、口頭のコミュニケーションだけで情報を的確に伝えていきます。

自分のカードを他人に見せることは禁止されているため、重要な情報のみを整理して端的に相手に伝えるスキルが身につくでしょう。

また、野球のポジション当てゲームでは、社員と交流せざるを得ない状況が生まれます。そのため、組織内のコミュニケーションに不安を抱えている企業には効果的な企画です。

7.The Team

The Teamとは、株式会社プロジェクトデザインが提供するカードを用いたコミュニケーション研修です。

上司役・部下役を体験しながら「報連相」の重要性や、チームワークの大切さを改めて学べます。自分の力だけでなく、周りの社員を頼りながら、組織として共通のビジョン達成に向けて取り組む過程を体験することで、社会人基礎力の習得に役立つでしょう。

仕事を円滑に進める上で大切なのが「社内のコミュニケーション」です。The Teamを通じて、社員同士で楽しく交流しながら、組織の結束が高められます。

8.SDGs マッピング

SDGsマッピングは、自社の取り組みとSDGsを結びつけるワークショップです。 SDGsの目標を構造化して示した「ウェディングケーキモデル」に自社の取り組みを分類し、自社とSDGsのつながりを見つけます。 IKUSAのSDGsマッピングは、SDGsボードゲーム「ワールドリーダーズ」もしくはオンラインSDGs謎解き「ある惑星からのSOS」とセットで実施します。ゲームとワークショップをセットで行うことで、ゲームでの体験をより深い学びに落とし込むことができます。また、ワークに入る前に、SDGsの基礎的な内容について解説を行うため、SDGsの知識があまりない方でも気軽に取り組めます。 SDGsマッピングを行い自社とSDGsのつながりを感じることで、SDGsを身近なものとしてとらえ、自分ごと化することができます。

課題発見力や想像力が求められますので、考え抜く力が高まるでしょう。

SDGsマッピングについて詳しく見る

9.SDGsビジネスゲーム ワールドリーダーズ

ワールドリーダーズ

ワールドリーダーズは、企業経営を擬似体験できるビジネスゲームです。一チームが一企業となり、企業の利益をどれだけ上げられるかを競い合います。

利益は、労働力や資本を使って上げることができます。

しかし、このゲームは闇雲に利益を追求するだけでは勝利できず、勝利のためには、社会や環境など、様々なことを考える必要があります

本ゲームでは SDGsにおける企業の役割だけでなく、戦略の立て方や情報共有、駆け引き、チームビルディングについて学ぶことができます。

主体性を持ち「経営」したり、メンバーに働きかけていくので、前に踏み出す力向上が期待できます。

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10.SDGs カードゲーム「2030SDGs 」

カードゲーム「2030SDGs(ニーゼロサンゼロ エスディージーズ)」は、SDGs17の目標を達成するための道のりを体験できるカードゲームです。プレイ人数は最低5人から、最大で200人規模まで対応可能です。

このゲームは、SDGsの目的やゴールについて学ぶゲームではなく、「SDGsの本質」について体感的に学べる内容になっており、SDGsについての理解や興味がない人でも、プレイすることで「SDGsとはこういうものなんだ」と理解できます。

    また、2030SDGsでは、参加者間でのお金や時間といった資源の交換を自由に行えますし、基本ルールに則ってさえいれば何をしてもOKということになっています。そのため、個人と世界の目標を達成するためにどうするべきかを参加者同士が自主的に考え、意見交換を行えるのです。

    活発な意見交換を行うことで、チームで働く力も高まるでしょう。

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    まとめ

    リーダーシップ研修について

    社会人基礎力は、企業のビジョンを実現するために欠かせない重要な要素です。社会人基礎力が身につくと、組織内に活気が生まれ、仕事に対する意欲が向上します。

    また、多くの企業が抱える「社内の人間関係」や「早期離職」などの課題解決に繋がるでしょう。

    社会人基礎力診断を受けることで、効率よく社会人基礎力を鍛えられます。ぜひ社会人基礎力診断を検討してみてください。

     

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    この記事を書いた人

    齋藤遥
    2000年生まれの文章家。Webライターとして複数のメディアで執筆しながら、自身のブログ『ボクユメnote』にて「副業・キャリアアップ術」を発信中。趣味は読書と筋トレ。愛読書は『7つの習慣』
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