updated: 2024
社会人基礎力を身につけるための研修とは?おすすめコンテンツ19選
目次
自社の従業員に社会人基礎力を身につけさせるために研修を実施するケースは、さまざまな企業で見られます。研修では、社会人基礎力についての理解を深めたり、実際にゲームやアクティビティを通じて能力の習得を目指したりと、さまざまな方法があります。
しかし、実際には「どのような研修であれば、社会人基礎力を身につけるのに効果的なのかわからない」という人事担当者の方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、社会人基礎力の概要や身につける方法、鍛えるのにおすすめの研修についてそれぞれ解説します。
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社会人基礎力とは?
社会人基礎力とは「社会人として活躍するために求められる基礎的な能力」のことであり、2006年に経済産業省によって提唱されました。社会人基礎力は「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力と12の能力要素から構成されています。
現代社会は「人生100年時代」と呼ばれ、人々の働き方や生活様式は日々変化しています。そのようななかで、今後の時代に求められる能力としての社会人基礎力は重要性を増し、さまざまな企業が社員教育などの観点から注目を集めています。
参考:社会基礎力とは?構成要素や必要性、高めるために必要なこと | あそぶ社員研修
社会人基礎力の「3つの能力」と「12の能力要素」
社会人基礎力を構成する「3つの能力」と「12の能力要素」には、どのようなものがあるのでしょうか? 詳しく見てみましょう。
前に踏み出す力
前に踏み出す力は、現状から一歩前に踏み出し、粘り強く物事へ取り組む能力を指します。日々の仕事には、「正解」が存在しない場合がほとんどですが、先の見えないなかでも失敗を恐れず、前に踏み出す力が必要です。
「前に踏み出す力」には、主体性・働きかけ力・実行力の3つの能力要素が含まれています。
考え抜く力
考え抜く力は、常に疑問を持って最後まで考え抜く能力のことを指します。目の前の業務をただ遂行するだけではなく「より効果的・効率的な方法はないか?」と疑問を持ち、考え抜いた課題解決策に向けて行動を起こすことで、よりよい成果へと繋がります。
「考え抜く力」には、課題発見力・創造力・計画力の3つの能力要素が含まれています。
チームで働く力
チームで働く力は、多様なメンバーとともに目標に向けて協力して取り組む能力のことを指します。メンバー一人ひとりでは達成が難しい目標でも、他者と協力をすることで目標達成へ近づくことへと繋がります。他者との協力には、相手の話を傾聴したり、自分の意見を正確に伝えたりする力が必要です。
「チームで働く力」には、発信力・傾聴力・柔軟性・情況把握力・規律性・ストレスコントロール力の6つの能力要素が含まれます。
新たに定義された社会人基礎力の「3つの視点」
2006年に提唱された社会人基礎力ですが、当時と現代では人々の働き方や働く環境、考え方も変化しています。そのため、2018年には、ライフステージの各段階で活躍するために求められる能力として、社会人基礎力をアップデートした「人生100年時代の社会人基礎力」が新たに定義されました。
人生100年時代の社会人基礎力では、「『学び』何を学ぶか」「『統合』どのように学ぶか」「『目的』どう活躍するか」の3つの視点が追加され、それぞれのバランスを図ることがキャリア形成に必要とされています。
社会人基礎力を身につける方法
社会人基礎力を身につけるには、どのような方法があるのでしょうか。
研修の実施
社会人基礎力の醸成や定着を目的とした研修は、さまざまな企業で導入されています。研修の内容は、ゲーム性の高いものからグループワークを中心に進行するもの、より実践に近い形式のものまでさまざまです。
研修の目的や対象とする人材層によって研修の内容を変更できることが特徴的であり、社会人基礎力を効果的に身につけることが可能です。
従業員への個別の支援やフォロー
従業員への個別の支援やフォローは、社会人基礎力の醸成に効果が期待できます。
能力を身につけ、それらを自社で発揮してもらうためには、能力の評価や今後のキャリアについて話し合い、従業員一人ひとりとしっかりと向き合うことが企業には求められます。
従業員一人ひとりの能力を最大限に発揮できる環境を作り上げることで、組織活性化や生産性の向上といった効果が期待できるでしょう。
プロジェクトへの参加
従業員を実際に現場で活動しているプロジェクトへ参加させ、実践経験を積ませることは、人材育成として効果的な手法です。
実践の場で経験を積むことは、形式的な研修よりも能力の醸成として高い効果が期待でき、従業員自身も主体性を持って物事へ取り組む姿勢を身につけることへと繋がります。
実践を通してさまざまな成功体験・失敗体験を得ることは自己成長へと繋がり、今後の企業の担い手としての育成にも効果が期待できます。
社会人基礎力を鍛えるのにおすすめの研修コンテンツ19選
ここからは、社会人基礎力を鍛えるのにおすすめの研修向けコンテンツを19個紹介します。
1.マーダーミステリー研修
マーダーミステリーは、推理小説のような世界観のなかで、台本に沿って物語が進行していきます。ゲームの目的は犯人を見つけることで、各参加者に配布された台本から情報を交換し、協力して犯人を見つけます。
犯人は参加者の中に紛れ込んでいるため、犯人役は自分が犯人であることを隠し通すこと、犯人以外の参加者は、自分に与えられた秘密を隠しながら犯人を当てることが求められます。
犯人を探し出すためには、参加者同士で情報共有をいかにうまく行えるかが重要。発信力や傾聴力、情況把握力、課題発見力などの能力の醸成に効果が期待できるでしょう。
2.チャンバラ合戦
チャンバラ合戦は、当たっても痛くないスポンジの刀と「命」と呼ばれるボールを使ったゲームです。ルールはかんたんで、参加者の肩に付けられた命(ボール)を刀で切り落とし、倒した相手の数をチームで競うというもの。老若男女問わず誰でも参加できるのが最大の特徴で、さまざまな企業の研修としても活用されています。
チャンバラ合戦では、スポーツと同様にチームワークやコミュニケーション、リーダーシップなどが求められ、おもに主体性や計画性、規律性などが育まれます。
3.コンセンサスゲーム
コンセンサスゲームは、「他者からの合意形成を得るためのプロセス」を体感できる実践的なゲームとして、さまざまな企業の研修で取り入れられています。コンセンサスゲームの多くでは、正解が用意されていない課題に対してチームで議論し、チーム全員で合意を得た最終的な回答を導き出すことが求められます。
合意形成は仕事を円滑に進めるためには欠かせませんが、傾聴力や創造力、柔軟性といったコミュニケーション能力が必要です。コンセンサスゲームで実際に合意形成が求められる体験をすることで、コミュニケーション能力を育むことができるでしょう。
オンライン、リアル、どちらでも開催可能です。
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4.サバ研
サバ研は、株式会社IKUSAが提供するチームビルディング型サバイバルゲームです。サバイバルゲームとはエアソフトガンとBB弾を使って対戦する軍隊体験ゲームのことで、厳格なルールに則って行われるため、誰でも安心・安全に遊べるのが特徴です。
対戦型のゲームであることからも、チームで協力して作戦を練ったり、チームワークを活かして敵を攻撃したりと、「チームで働く力」に必要な能力を醸成するのに活用できます。
5.謎解き脱出ゲーム
「謎解き」と「脱出ゲーム」を合わせた謎解き脱出ゲームは、株式会社IKUSAオリジナルの体験型アクティビティです。参加者は、決められた時間・空間の中で与えられた謎をチームで協力して解き、危機的状況からの脱出を目指します。
与えられる謎はチームで協力しなければ解けないような問題ばかり。メンバー同士が必然的にコミュニケーションのとれる環境のなか、情報や意見の交換を行います。解答を導き出すために必要な発信力や傾聴力、課題発見力などが鍛えられるゲームです。
6.リモ謎
リモ謎は、リモートワークで実施できる大人数参加型の謎解き脱出ゲームです。Zoomなどのビデオチャットツールを使い、チームで協力をしながらストーリーに沿った謎を解いていきます。
昨今ではリモートワークを導入する企業も増えていますが、リアルでのコミュニケーションが減ってしまったことによって、社員研修なども実施し難い状況が続いていました。
リモ謎であれば、オンライン上でチームメンバーと交流を深めながら、社会人基礎力を醸成する研修としても有効に活用できます。
7.The商社
The商社は、数名のチームを組んで会社を興し、他のチームとさまざまな交渉を行いながら自社を拡大していくビジネスゲームです。
取引や経営などのビジネスに求められる能力をゲームを通じて育むことができるため、これまでに多くの企業が研修として取り入れてきました。チームで協力して他社と交渉していくことで、社会人基礎力を広く身につけることにも繋がるでしょう。
8.条件プレゼン
条件プレゼンとは、複数のチームに分かれて、事前に与えられたテーマに沿ってプレゼンをするゲームです。チームのなかで一番おもしろく、優れたプレゼンを行なったチームが優勝となります。
おもしろいプレゼンを行うために必要な創造力や柔軟性、計画力など、考え抜く力の醸成に効果が期待できます。
9.SDGs マッピング
SDGsマッピングは、自社の取り組みとSDGsを結びつけるワークショップです。 SDGsの目標を構造化して示した「ウェディングケーキモデル」に自社の取り組みを分類し、自社とSDGsのつながりを見つけます。 IKUSAのSDGsマッピングは、SDGsボードゲーム「ワールドリーダーズ」もしくはオンラインSDGs謎解き「ある惑星からのSOS」とセットで実施します。ゲームとワークショップをセットで行うことで、ゲームでの体験をより深い学びに落とし込むことができます。また、ワークに入る前に、SDGsの基礎的な内容について解説を行うため、SDGsの知識があまりない方でも気軽に取り組めます。 SDGsマッピングを行い自社とSDGsのつながりを感じることで、SDGsを身近なものとしてとらえ、自分ごと化することができます。
意見を発表し、周りのものを聞くことで、チームで働く力の向上も期待できます。
⇒SDGsマッピングについて詳しく見る
10.SDGsビジネスゲーム ワールドリーダーズ
ワールドリーダーズは、企業経営を擬似体験できるビジネスゲームです。一チームが一企業となり、企業の利益をどれだけ上げられるかを競い合います。
利益は、労働力や資本を使って上げることができます。
しかし、このゲームは闇雲に利益を追求するだけでは勝利できず、勝利のためには、社会や環境など、様々なことを考える必要があります。
本ゲームでは SDGsにおける企業の役割だけでなく、戦略の立て方や情報共有、駆け引き、チームビルディングについて学ぶことができます。
主体性を持ち「経営」したり、慎重に会社としての立ち行き方を考えることで、さまざまな社会人基礎力向上を期待できるアクティビティです。
11.SDGs カードゲーム「2030SDGs 」
カードゲーム「2030SDGs(ニーゼロサンゼロ エスディージーズ)」は、SDGs17の目標を達成するための“道のり”を体験できるカードゲームです。プレイ人数は最低5人から、最大で200人規模まで対応可能です。
このゲームは、SDGsの目的やゴールについて学ぶゲームではなく、「SDGsの本質」について体感的に学べる内容になっており、SDGsについての理解や興味がない人でも、プレイすることで「SDGsとはこういうものなんだ」と理解できます。
例えば、「交通インフラを整える」というプロジェクトを実行するには、お金と時間が必要になり、それと引き換えに新たなお金と時間がもらえます。そして、交通インフラを整えることで経済は良くなりますが、一方で環境は破壊されます。そのため、世界の状況メーターの「経済」はプラスになりますが、「環境」はマイナスになってしまうのです。
2030SDGsは、このように、お金や時間といった制約の下で自分の価値観を満たしつつ、世界の状況を整えるにはどうしたらいいかをプレイヤー自身が考えていくゲームとなります。
2030SDGsの特徴は、「それぞれの異なる価値観を達成するためにプロジェクトを進行するが、世界の経済・社会・環境にも配慮しなればならない」という状況設定が、現実世界に極めて近い状態であることです。
さまざまな要素を考慮しつつ利益を求めたり、意見交換を行うことでチームで働く力が特に高まるでしょう。
12.ヒーローインタビュー
ヒーローインタビューは、参加者を一人のヒーローと複数のインタビュアーに分け、ヒーローに向けてインタビューをするゲームです。ヒーローが気持ちよく発言できるように、インタビュアーの人たちは質問や会話を工夫して投げかけることが求められます。
最後にヒーローが、「この人ともっと話をしたい」と思うインタビュアーを指名したらゲームは終了。指名されたインタビュアーがゲームの勝利者となります。
ヒーローインタビューでは、相手(ヒーロー)の立場に立って質問や会話を考えることが重要。発信力や創造力、情況把握力などの能力が求められます。
13.情報整理ゲーム
情報整理ゲームは、分断された地図の情報を他の参加者に伝え、元の正しい地図を完成させるゲームです。地図の情報は口頭のみでしか伝えられないため、いかにして正確に情報を伝えられるかがゲームの成功のカギとなります。
情報を受け取る側も、相手の話をしっかりと傾聴することが求められます。情報整理能力の育成にも繋がるでしょう。
14.ディベート大会
ディベート大会は、参加者を与えられたテーマに対して肯定派と反対派に分け、それぞれの立場から意見をいい、ディスカッションを行うゲームです。ディベートは聴衆の投票によって勝敗が決まるため、相手チームの意見や考えに対して、感情的ではなく論理的に返答することが求められます。
相手チームの意見を理解し、論理的に返答するためには、課題発見力や創造力、発信力、傾聴力などが求められ、ディベートを通じてそれらの能力の必要性が体感できます。
15.レゴ
レゴ®シリアスプレイ®とは、レゴ®ブロックを使ったワークショップです。レゴ®ブロックを活用して自分の頭の中のイメージを表現し、イメージの見える化をします。メンバー各々の作品を通じて、言語化しにくい考えや想いを知ることで、メンバー同士の相互理解へと繋がります。
メンバーの作った作品一つをみても、さまざまな意見や考え方があることからも、創造力や柔軟性を養うことへの効果が期待できるでしょう。
16.運動会
運動会は、大人数でも楽しめるアクティビティです。子どもの頃、多くの人が経験したであろう運動会。チームワークの向上やチームビルディングの醸成にも繋がることから、企業の研修として活用されることも少なくはありません。
スポーツと同様に、チームで同じ目標に向かって挑んでいくなかで、主体性や働きかけ力、計画力、発信力など、チームでのコミュニケーションを円滑にし、目標達成を目指すための能力が育まれます。
大人向けの運動会でおすすめの種目については、こちらの動画もぜひ参考にしてください。
17.ペーパータワー
ペーパータワーforビジネスとは、チームごとにA4用紙を使って自立可能なタワーを建て、その高さを競うゲームです。高さ以外にも、使用した紙の枚数を原価として計算するため、コストをかけずに高いタワーを建てることが求められます。
チームで協力して、コストを計算しながらタワーを建てることは、考え抜く力を中心に社会人基礎力の醸成に繋がるでしょう。
ペーパータワーのルールや期待できる効果など、こちらの動画で詳しく紹介しています。実際にペーパータワーをやってみる前に、ぜひチェックしてみてください。
18.パラスポーツ
パラスポーツとは、障害を抱えている方のスポーツを指します。パラリンピックの種目としても採用されているパラスポーツを社内研修として活用することで、障害への理解を深めたり、メンバー同士のコミュニケーションを促進したりする効果が期待できます。
協力して勝利を目指すためのチームで働く力や、障害に対しての理解を深めるための考え抜く力など、パラスポーツも社会人基礎力育成に繋がります。
19. リーダーシップ研修「グレートチーム」
グレートチームは、リーダーとしてメンバーをプロジェクトに割り当てたり、「リーダーズチョイス」をしたりして、リーダーシップやマネジメントについて実践的な知識を身につけることができるビジネスゲームです。
ゲームの中でビジネスリーダーの立場を擬似体験することで、楽しみながら「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」も鍛えることができます。
また、リーダーシップに関する講義もセットになっているため、深い学びを得られるのも特徴です。「退屈なのは嫌だけれど、しっかり学べる研修がしたい」という方には、特におすすめのコンテンツです。
まとめ
今回は、社会人基礎力の概要や、社会人基礎力を鍛えるのにおすすめの研修について解説しました。
社会人基礎力は、今後の社会で活躍し続けるためには必要不可欠な能力であり、重要性も増すことが考えられます。従業員の社会人基礎力を醸成するためにも、まずは今回紹介した研修を導入してみてはいかがでしょうか。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
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アクティビティが受講者の主体性を高めてコミュニケーションを促進させ、スキルアップやチームビルディングをはかれます。
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