updated: 2024
内定者懇親会で自己紹介する際に注意すべきこととは?具体的な例文も紹介
企業が内定を出した学生を集めて行う交流イベント「内定者懇親会」。このとき、内定者はさまざまな相手に自己紹介をする機会があるため、どのように話せば良い印象を持ってもらえるかを知っておくことは重要です。
本記事では、学生が内定者懇親会で自己紹介をする際に注意すべきポイントや、自己紹介で使える具体的な例文などを紹介します。
内定者懇親会に参加することが決まった学生さんは、是非この記事をお役立てください。
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内定者懇親会とは
内定者懇親会とは、企業が内定を出した学生を集めて行う交流イベントのことです。おもに、内定者同士の交流や、企業と内定者の相互理解の促進を目的として行われます。
内定者懇親会に参加することで、内定者は緊張がほぐれてポジティブなスタートを切れるほか、情報共有や相談を通して同期となる学生と結束することができるでしょう。
出席は義務ではありませんが、スムーズな職場環境への適応に役立つイベントなので、予定がない限りは積極的に参加することをおすすめします。
内定者懇親会の内容
ひと口に内定者懇親会といっても、企業によってその内容はさまざまです。一般的には、以下のような企画を実施するところが多くみられます。
- 食事会:飲食を楽しみながら、内定者同士や社員との交流を図る
- グループワーク:内定者同士でグループを作り、課題に取り組みながら協調性を高める
- 座談会:先輩社員と座談会を行い、社内の雰囲気や仕事内容などについて質問する
- 職場見学:実際の職場を見学し、自分が入社した後のイメージを持たせる
このように、内定者懇親会で行われる企画は対面のものがほとんどですが、コロナ禍ではオンライン懇親感を採用する企業も増えています。
企業によって、それぞれを別に行うこともあれば、複数の企画を実施することもあります。内定者懇親会に参加すると決めたら、どのような形式なのかをきちんと確認しておきましょう。
内定者懇親会における自己紹介の重要性
内定者懇親会は、内定者同士あるいは内定者と社員が初めて顔を合わせる場です。そこでの自己紹介は、自身の第一印象を決定づける要因のひとつといえます。第一印象は入社後のコミュニケーションや人間関係にも関わってくるため、相手にマイナスな印象を持たれないよう、適切な自己紹介をすることが重要です。
また、社員に対する自己紹介は、自分の強みや企業への関心などをアピールする手段でもあります。自己紹介を通して相互理解が深まれば、入社後のミスマッチが防げるでしょう。
内定者懇親会での自己紹介で盛り込むべき項目
企業は、内定者懇親会での自己紹介のフォーマットを送ってくれるのが一般的です。その場合はフォーマットに従えば良いだけですが、そうしたものがない場合は自分で内容を考えなければなりません。具体的には、以下の項目を盛り込んでおけば良いでしょう。
- 氏名
- 大学名・学部
- 学生時代に力を入れたこと
- 趣味・特技
- 企業を選んだ理由
- 入社後の目標
氏名や大学名などの情報を最初に伝えることは、自己紹介の基本です。続いて、「ガクチカ」とも呼ばれる学生時代に力を入れたことや趣味・特技を言うことで、自分の強みや嗜好を伝えられます。自分がどういう人間であるかを知ってもらう、重要な項目です。
さらに、内定者懇親会というビジネスに通ずる場では、その企業を選んだ理由や入社後の目標を伝えることも効果的です。ここでポジティブな内容を言うことで、特に社員の方から好印象を持ってもらいやすくなります。
どの項目も、長々と語ってしまうと肝心な部分が相手に伝わらないため、できるだけシンプルにまとめて述べましょう。
自己紹介で使える例文6選
ここでは、実際の自己紹介で使える例文を紹介します。そのまま使用するのではなく、自身の情報にアレンジして使うようにしましょう。
例文1:オーソドックスな自己紹介
はじめまして、○○大学○○部の××××と申します。
大学では宅地建物取引士の資格を取得するため、勉強に励んでおりました。
入社後は、資格取得のための勉強で培った知識を活かし、御社に貢献したいと考えております。
よろしくお願いいたします。
例文2: ガクチカに焦点をあてた自己紹介
はじめまして、○○大学○○部の××××と申します。
私は大学でダンスサークルに所属していました。部員の大半がダンス初心者だったこともあり、最初のうちは音楽に合わせて踊ることにも苦労しました。
しかし、メンバー全員で努力し、少しずつ実力をつけていった結果、昨年夏の地方大会で優勝することができました。
このように、サークル活動で培った根気強さを活かして、この会社で頑張っていきたいです。
よろしくお願いいたします。
例文3:志望動機に焦点をあてた自己紹介
はじめまして、○○大学○○部の××××と申します。
御社を志望したきっかけは、インターンで御社の営業体験を経験した際に業務への魅力を感じたからです。
無事に内定をいただき、御社の一員になれる喜びを噛み締めております。
入社後は、営業活動に活発に取り組む所存です。
社内で認められるだけの営業成績をおさめられるよう精進しますので、よろしくお願いいたします。
例文4:趣味に焦点をあてた自己紹介
はじめまして、○○大学○○部の××××と申します。
私はもともとコーヒーを飲むのが好きでしたので、カフェで2年間アルバイトしていました。自宅でコーヒー豆をひいたり、休日にカフェめぐりをしたりもしました。
コーヒーに関する情報をSNSで発信し続けたところ、今ではカフェ好きの方々から反応をもらえるようになっています。
入社後は、趣味から身につけたスキルを生かして、御社の商品がもたらす快適さを伝えたいと考えております。
1日でも早く仕事を覚えられるよう精一杯努力しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
例文5: 特技に焦点をあてた自己紹介
はじめまして、○○大学○○部の××××と申します。
出身地は広島県で、大学に入学するまでは広島で暮らしていました。
私は、地元のパン屋で2年間アルバイトをしていた経験があり、パンの種類や値段を覚えることやレジの早打ちが得意です。さらに、お客様にパンを紹介する接客スキルも身につけました。
入社後は、アルバイトで培った記憶力や接客スキルなどを生かして、御社の戦力となれるように頑張りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
例文6:入社後の目標に焦点をあてた自己紹介
はじめまして、○○大学○○部の××××と申します。
学生時代はAI技術の研究に取り組んでおり、そのなかでSEとしての働くことに魅力を感じました。
AI技術への興味は趣味にも反映されており、身につけたプログラミングスキルで、スマホアプリの開発に挑戦してきました。
入社後は、御社の先進的な技術開発力をさらに高め、ユーザーの生活を豊かにするソフトウェア開発に貢献したいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
自己紹介で好印象を与えるために注意すべきこと
内定者懇親会での自己紹介は、あらかじめ考えていた内容をただ言うだけでは不十分です。ここでは、自己紹介で相手に好印象を持ってもらうために注意すべきことを解説します。
簡潔でわかりやすい内容にする
内定者懇親会では参加者全員に自己紹介の時間が与えられるのが一般的なため、1人の持ち時間はそれほど長くはありません。そのため、自己紹介は簡潔に済ませる必要があります。
一方で、あまりにも短すぎる自己紹介は相手の印象に残らないばかりか、「雑」「やる気がない」といったマイナスイメージを持たれる可能性もあるでしょう。
自己紹介をするのに適切な時間は1分程度とされています。その時間内に収められるよう、分量や話すスピードなどを調整して準備しておくのがおすすめです。
明るくハキハキとした態度で話す
自己紹介では、話す内容もさることながら、どのような表情や声で話しているかも重要になります。そのため、明るい表情・ハキハキとした口調で自己紹介をするようにしましょう。
どれだけ自己紹介文の内容が良くても、うつむいてボソボソとした口調で言ってしまうと、言いたいことが相手に伝わらず、良くない印象を持たれてしまいます。
また、緊張のあまり早口になってしまう方もいるでしょうが、それも場合によってはマイナスに受け取られかねません。早口になりがちな方は、意識してゆったりと話すようにしましょう。
敬語を正しく使う
内定者懇親会はビジネスの場でもあるため、自己紹介では基本的に敬語を使います。そこで正しい敬語表現を使えていないと、社会人としての基本マナーが身についていないと判断されてしまうかもしれません。
間違った敬語表現としてありがちなのが、「拝見させていただく」「お見えになられる」などの二重敬語です。自己紹介文を作成した際は、そうした誤った敬語表現がないか、インターネット上の校正ツールを使うなどして確認しておきましょう。
自分の個性をみせる
ある程度のフォーマットが決まっている自己紹介は、ともすれば他の人のものと似通ってしまい、相手の印象に残りにくくなってしまいます。
自己紹介に自分の個性を付与するためには、自分が考えた言葉で、自分が体験したエピソード挙げながら語ることが重要です。
可能であれば自己紹介文を何パターンか用意しておき、「前の人が趣味に焦点をあてた内容だったときには、自分は趣味以外の内容にからめた自己紹介をする」といった、臨機応変な対応をするのが望ましいです。
NGな内容を盛り込まない
自己紹介で自分の強みや特技などを話すことがあるでしょうが、自慢話にまでなってしまうと、相手を不快にさせてしまう可能性があります。先述のように、自己紹介では自分らしさを見せる必要がありますが、やり過ぎは厳禁です。
また、「私なんかが恐縮ですが」「たくさんご迷惑をおかけすると思いますが」といった、ネガティブな表現も使わないほうがよいでしょう。常識的な範囲での謙遜ならともかく、必要以上に自分を下げると、かえって相手に気を遣わせることになってしまいます。
まとめ
内定者同士あるいは企業と内定者との相互理解に役立つ内定者懇親会。そこで適切な自己紹介ができるかが、自身の印象を決定づけると言っても過言ではありません。
本記事で紹介した例文や意識すべきことなどを参考にして、内定者懇親会に備えて、簡潔かつ効果的な自己紹介を考えておきましょう。
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