職場・働き方従業員満足度

updated: 2024 

職場環境改善アイデア25選!概要・メリットも紹介

職場環境改善アイデア25選!概要・メリットも紹介

職場環境を改善することで、従業員の採用力強化・定着、業績・成果向上などにつながります。

本記事では、職場環境の概要、改善するメリット、ハード面・ソフト面のアイデア25選を紹介します

 

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職場環境とは

職場環境とは、従業員を取り巻く環境全般を意味し、室内環境・労働環境の他に、人間関係、従業員モラル、職場の安全性なども含まれます

職場環境を改善するには、「従業員の働きやすさ」を見直し、環境改善のための施策を講じる必要があります。労働安全衛生法により、企業には快適な職場環境づくりを行う努力義務があり、職場環境を改善させることによるメリットを得ることができます。

参考:職場のあんぜんサイト:快適職場[安全衛生キーワード]

職場環境におけるハード面・ソフト面

ビジネス用語として「ハード面」、「ソフト面」といわれますが、職場環境においては、ハード面は作業環境・作業方法などの作業的側面、ソフト面は人間関係や働きがいなどの心的側面に分けられます

本記事では、「ハード面=作業的側面」、「ソフト面=心的側面」と定義し、職場環境改善によるメリットやアイデアを紹介します。

参考:中災防:快適職場調査(ソフト面)

職場環境を改善するメリット

職場環境に該当する要素は多岐に渡りますが、作業的側面・心的側面のいずれも「従業員の働きやすさ」に紐づき、向上させることで従業員の採用・定着、業績向上につながります。

以下では、職場環境を改善するメリットを紹介します。

従業員の採用力強化

職場環境を改善する方法のなかには、福利厚生制度に含まれるものがあります。福利厚生制度(法定外福利厚生)とは、企業が従業員の働き方、ワークライフバランス、キャリア・スキル向上、休暇、介護・育児などを支援する制度です。

福利厚生制度は従業員の「働きがい」につながるため、転職希望者・求職者が企業を見る際の重要なポイントとされています。職場環境を改善することで、従業員の採用力強化を期待できます

従業員の定着率向上

職場環境における作業的側面・心的側面は、従業員の働きやすさに大きく影響します。そのため、職場環境を改善することで従業員満足度が高まり、定着率向上を期待できます

業績・成果向上

職場環境における作業的側面を改善することで、業務効率・生産性などが向上します。また、心的側面を改善することで、従業員のモチベーション(やる気)・エンゲージメント(貢献意欲)・帰属意識などが高まり、業績・成果の向上を期待できます

職場環境を改善するハード面(作業的側面)のアイデア11選

以下では、ハード面の職場環境改善アイデアを紹介します。

快適職場指針を取り入れる

快適な職場環境づくりを行うための指針として、中央労働災害防止協会は、「快適職場指針」を公開しています。

快適職場指針では、4つの視点から職場環境の改善措置が推奨されています。具体的には、「作業環境の管理」、「作業方法の改善」、「労働者の心身の疲労の回復を図るための施設・設備の設置・整備」、「その他の施設・設備の維持管理」です。

また、快適職場指針では、継続的かつ計画的な実施も推奨しています。職場環境を改善していく際には、PDCAサイクルを回しながら、中長期的な視点で取り組むことが重要です。PDCAサイクルとは、計画、実行、評価、改善の順にサイクルを回し、改善を図るフレームワークです。従業員のニーズに合わせてPDCAを回し、企業ごとに適した環境づくりを推進することが大切です。

参考:中災防:快適職場指針について

オフィスのリフォーム・移転の実施

職場環境を見直す際に、社内スペースにおける福利厚生制度の導入や、作業効率改善に関する取り組みをするためにはオフィスのリフォームや移転が必要になる場合があります。

職場環境改善計画を立てた後に、必要に応じてリフォームや移転も視野に入れて検討することが重要です

オフィス内レイアウトの見直し

オフィス内のレイアウトが従業員の働きやすさを低下させている場合があります。たとえば、従業員の導線が席の近くにあり、自身の席の後ろが気になって作業効率が落ちていたり、導線スペースが狭く同僚に気を遣って効率が悪くなっていたりするケースなどが挙げられます。

オフィス内のレイアウトを見直す際には、従業員にアンケートを取り、問題点のヒアリングを行ったうえで実施することが重要です

オフィスの空調・臭い対策の実施

職場環境には「室内環境」が含まれ、働きやすい職場環境づくりにおいては、オフィスの温度や臭いがポイントとなります。オフィスの室温を一定に保つ空調設備や、臭い対策を実施することが重要です

また、室温に対する感じ方は人によって異なり、対策を講じても、従業員のなかには快適と感じられない人がいる場合には、防寒・防暑グッズを無料で利用できる福利厚生制度を設ける方法があります。

リモートワークの導入

従業員の柔軟な働き方を推進するための取り組みとして、リモートワークは有効です。リモートワークは、出社せず、自宅やワークスペースなどの遠隔で業務を行う働き方です。常に遠隔で業務を行う完全リモートにする方法と、週あたりもしくは月あたりの出社日数を設定し、従業員自身が調整する方法があります。

リモートワークを導入することで、通勤時間を別のことに充てることができるようになり、ワークライフバランスや、従業員の事情に合わせた多様な働き方の推進につながります。しかし、リモートワークを導入することにより、社内コミュニケーション不足や生産性低下などの新たな課題が生じる場合もあります。リモートワークを導入する際には、課題への対策についても合わせて検討することが大切です。

フレックスタイム制の導入

フレックスタイム制を導入することで、従業員が個々の事情に合わせて勤務時間を柔軟に調整できるようになります。フレックスタイム制とは、従業員が始業・就業時刻、就業時間を決めることができる制度です。厚生労働省の「フレックスタイム制のわかりやすい解説&導入の手引き」で詳しく紹介されています。

フレックスタイム制を導入することにより、介護や育児などの事情がある従業員が、自身の生活に合わせて働くことができるようになります。

業務の割り振りを見直す

個々の業務量に差があり、特定の従業員に負担がかかっている状況を精査し、業務の割り振りを見直すことで、全体としての職場環境を改善することができます。実施する際には、管理職・リーダーに対してではなく、個々の従業員に面談やアンケートなどの方法でヒアリングすることが大切です。

情報共有ツールの導入

情報共有ツールを活用することで、業務上で活用できるノウハウを従業員同士で共有し合うことができるため、作業効率化を図ることができます。情報共有ツールとは、自由にページを作成し、特定の組織に属するユーザーや指定ユーザーがアクセスできるクラウドツールで、Notionなどが挙げられます。

メンターシップ制度の導入

メンターシップ制度とは、業務上のスキル・経験が豊富な従業員(メンター)が、知識・スキルに関する指導・助言などを行う制度です。指導を受ける従業員はメンティーといいます。メンターが直接的に指導することができるため、従業員(メンティー)の課題を解決することで作業効率を改善することができます

研修実施によるノウハウ導入

自社にないノウハウを吸収する方法として、研修の実施が挙げられます。たとえば、「業務効率化」に関する研修を実施することで、作業効率に関わる業務整理、段取り、優先度などに関する研修講師が持つノウハウを吸収し、社内に展開することができます

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仮眠・昼寝制度の導入

従業員の生産性や業務効率を改善する取り組みとして、福利厚生制度の「仮眠・昼寝制度」が挙げられます。休憩時間の他に15分~30分程度の仮眠時間を認める制度を導入し、従業員が活用することで、眠気・集中力の低下などの対策となります

職場環境を改善するソフト面(心的側面)のアイデア14選

以下では、ソフト面の職場環境改善アイデアを紹介します。

福利厚生制度を見直す

福利厚生制度のなかには、従業員の心的側面をケアする制度が多数あり、自社の福利厚生制度を見直すことで、従業員の心的な働きやすさの改善を促進させることができます

社内相談窓口の設置

社内相談窓口とは、カウンセラーや保健師、人事労務管理スタッフなどの人員を自社内に配置し、従業員が相談することができる窓口です。応対する方が専門とする領域によって相談可能な内容が異なるため、自社の課題や従業員ニーズに合わせて体制を組むことが求められます。

社内相談窓口の設置に関する具体的な方法や流れについては、厚生労働省が運営するサイト「こころの耳」にて詳しく紹介されています。

参考:社内相談窓口設置までの流れとポイント|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

メンタルヘルス対策の実施

メンタルヘルス対策とは、従業員の心の健康障害の防止や維持・向上を目的として、ストレスチェックの実施や、セルフケアやラインケアに関する手法のレクチャーなどの対策を講じることです。従業員の心的なケアにつながり、業務上のストレスや不安を軽減させる効果を期待できます。

定例ミーティング・報告会の実施

部署内・チーム内の定例ミーティング・報告会を実施することで、従業員同士のコミュニケーションを促進させ、従業員の課題や悩みを解決する機会を創出することができます。また、定例ミーティング・報告会を実施してコンセンサスを取る(意見を一致させる)ことで、チームビルディング効果も期待できます。

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フィードバックセッションの実施

フィードバックセッションとは、上司・同僚・部下から評価・改善点を伝えるフィードバック手法です。意見を伝える社内風土を醸成することで、従業員の心理的安全性を向上させる効果を期待できます。

1on1の導入

1on1とは、上司と部下が行う面談です。従業員が抱えている悩みや不安を上司に相談し、助言をもらうことで、心的ケアや成長につながることを期待できます。また、1on1を実施して上司と部下の関係構築(リレーション構築)を促すことで、人間関係のストレス軽減にもつながります。

フリーアドレスの導入

フリーアドレスとは、従業員が特定の席を持たず、空いている好きな席を使用できる制度です。従業員には個性があり、働く場所(席)を自分で選べるようにすることで、固定の席で働く場合と比べてストレスが軽減されることを期待できます

労働時間の見直し

長時間労働が常態化していると、従業員のストレスや疲れが溜まり、心身の健康を害する可能性が高まります。個々の従業員の労働時間を見直すことで、問題が生じていることを企業が把握し、対策を講じることができます

社内レクリエーションの実施

社内レクリエーションとは、休養やリラックスなどを目的として実施する取り組み(レクリエーション)で、社員旅行、社内運動会、社内交流会、社内バーベキューなどが挙げられます。社内レクリエーションを実施することで社内コミュニケーションが促進され、従業員同士の人間関係の改善が期待できます。

社内レクリエーションを実施する際は、「従業員の全員が楽しむこと」が重要です。新たな体験ができる面白いアクティビティなどを取り入れることで、全体として盛り上がることができます。

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懇親会支援制度の導入

懇親会支援制度は、懇親会を実施する際にかかる費用の全額または一部を支援する制度です。懇親会を実施することでコミュニケーションを促進させ、職場内における人間関係を改善する効果を期待できます

社内パーティー・社内表彰の実施

社内パーティーとは、創立記念パーティーや社内表彰パーティーなどの従業員が参加するパーティーです。フォーマルなパーティーに限らず、カジュアルに実施する場合もあります。また、ホテルやレンタルスペースなどの室内の他に、クルーズ船などでも実施することができます。モチベーションや帰属意識が向上し、心的側面に関する効果を得られます。

子育て・育児支援制度の導入

子育て・育児支援制度は、育児対象となる年齢を定め、条件に合う子どもがいる従業員に支援金を支給する制度です。毎月の場合と年12回の場合があり、育児手当の他に、結婚手当や出産手当などもあります。

フリースペースの導入

フリースペースとは、従業員が休憩したり、食事をしたり、従業員同士でコミュニケーションを取ったりすることができる自由なスペースです。職場のなかに業務以外の時間を過ごせるスペースを設けることで、ストレス発散やリラックスなどの心的な効果や、コミュニケーション促進などの人間関係に関する効果などを期待できます。

BGMの導入

オフィス内の全体、もしくは一部(フリースペース・食事スペースなど)にBGM(音楽)を流すことで、集中力を高める効果を期待できます。静かな環境では従業員同士の私語や作業中の物音などが気になる場合であっても、BGMの音があることで気になりにくくなり、集中して業務に取り組みやすくなります。

まとめ

職場環境を改善することで、採用強化・従業員の定着、業績・成果向上などにつながります。

福利厚生制度や職場環境改善につながる施策について検討し、従業員のニーズに合わせて個々が働きやすい職場環境づくりを推進していきましょう。

 

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この記事を書いた人

IKUSA.jp編集部
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