企業研修

2018 03.22

チャンバラ合戦研修

天下人のリーダーシップと現代の6スタイルから自分に合うものを見つけよう

まむし
天下人のリーダーシップと現代の6スタイルから自分に合うものを見つけよう

ビジネスパーソンに求められる能力といえばリーダーシップではないでしょうか。チームや組織といった集合体の成果を最大化させるために、リーダーシップは重要な役割を担っています。業界を問わず、また組織の階層を問わず(ときには新人にさえ)求められます。

リーダーシップは周りの環境や組織のフェーズに応じて、とるべきスタイルは変わってきます。そこで今回はこのリーダーシップの在り方について考えていきたいと思います。

織田信長と徳川家康のリーダーシップ

まずはじめにリーダーシップの在り方について、戦国時代のリーダーであった武将を例に考えていきたいと思います。

歴戦の武将といっても、一人では戦も統治もできません。家来の働きがあって初めて成り立つものです。武将というトップのリーダーシップのもとで、家来が動くという流れは現在の企業活動と同じだといえるのではないでしょうか。

数々の偉業を成し遂げ、戦国時代において最も有名な武将と言っても過言ではない織田信長。続いて260年という長きに渡る江戸幕府の基礎を作り上げた徳川家康。この誰もが知る同時代を生きた2人の天下人のリーダーシップの違いはどのようなものだったのでしょうか。

織田信長のリーダーシップは強いコミットメントと成果主義スタイル

織田信長のリーダーシップとは

織田信長は尾張の守護代の支流(本家から分かれた家系)の家に生まれ、幼少期は「うつけ」と呼ばれておりました。しかし、家督争いに勝ち、尾張統一を果たした信長はいち早く天下統一のビジョンを掲げ、爆発的なスピードで勢力を拡大していきました。天下統一が目前に迫った信長でしたが、明智光秀の謀反によりその壮絶な人生に幕を閉じることになった本能寺の変はあまりにも有名です。

さて、そんな信長は「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」という句が表すように気性が荒く冷徹な面があったことは広く知られています。家臣と言えども結果が出せない、また不義理を働いた場合には容赦なく厳罰を下したという話が残っており、義理や情といったプロセスではなく結果を重視した意思決定を行っていたことがうかがえます。

しかし裏を返せば「本人の出身(身分)」などは関係なく、結果を出せば認めるという今で言う成果主義とも言えます。これによって、他のリーダーのもとでは埋もれていたであろう秀吉のような実力者が生まれたことは言うまでもありません。また、信長は鉄砲の導入や楽市楽座などの新たな取組み、常識にとらわれない考え方を積極的に導入していきました。

冷徹なジャッジ、実力至上主義の評価システムに加え、既成の価値観だけではなく新たな可能性を取入れていく姿勢は掲げたビジョンへのコミットメントが非常に強いことがうかがえ、変化の激しい環境において非常に推進力の強いリーダーシップを発揮していたと言えます。

徳川家康のリーダーシップは俯瞰力と徹底したリスク管理スタイル

徳川家康のリーダーシップとは

徳川家康と言えば、260年という世界でも稀な長期政権、江戸幕府の基盤を作り上げた武将です。幼少期から今川義元の人質として過ごしておりましたが、織田信長によって今川勢が破られたことで、織田家と同名を結ぶようになりました。そして織田信長亡き後は、豊臣秀吉に仕え、秀吉亡き後はその豊臣家を滅ぼし、自身で天下を掌握するに至りました。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」を体現した人生であったといえます。

政権奪取に関する長期的な目線もそうですが、局地的な戦においても戦況を確認し、自分が有利になるタイミングを待ち兵を動かしたという話も残っているなど、時流や全体を俯瞰して見る力、リスクの管理、そしてチャンスをものにするまでの忍耐力が家康のリーダーシップスタイルであると言えます。

また、物事の意思決定においては信長のようにトップダウンではなく、家臣の意見を汲み上げ、その中で自身の意見と近しい意思決定を行ったと言われています。発言の機会を作り、多様な価値観を認めることで、家臣の信頼を獲得していただけでなく、自発的に考え行動できる人材を育成していたと考えられます。人材の重要さを認識していたことは「宝の中の宝といふは 人材にしくはなし」という言葉も残していることからも間違いはないことでしょう。

このように家康には信長のようなカリスマ的なリーダーシップはなかったかもしれませんが、リーダーらしくどっしりと構え、優秀な部下に任せていくスタイルをとっていたことがうかがえます。こうした組織運営があって260年という長期政権が実現されたと考えられます。

下克上の代名詞である戦国時代において、結果を出すためには強力な推進力とスピード感を持って組織運営していくことが求められましたが、一度平定された国を安定維持していくためには、それぞれの意見を尊重し調整するようなリーダーシップが適していたと考えることができます。

変革期と安定期。環境が異なれば求められるリーダーシップもまた異なることがわかる良い例であると言えるのではないでしょうか。

現代のリーダーシップには6つのスタイル

現代のリーダーシップには6つのスタイル

ここまでは歴史上の人物からリーダーシップの在り方をについて考えてきましたが、ここからは現代のリーダーシップ研究を行う心理学者のダニエル・ゴールドマンが提唱する6つのリーダーシップのスタイルと必要なスキルについて見ていきます。

    1. ビジョン型リーダーシップ

夢を語り、あの人の夢に参加したいと思わせる行動や発言を行う。自主性を重んじやり方は問わずに、信念や価値観の共有を大切にするスタイル。ただし理想論だという不満も上がることがあるので注意が必要。 (→必要なスキル:自己認識、共感、鼓舞激励 等 )

    1. コーチ型リーダーシップ

自分の考えややり方を強制せずに、相手の意見を尊重する。引っ張るのではなく、相手の特徴や性格を把握し、ポテンシャルを最大限に発揮できるように後押しをする。スピード感のあるビジネスや短期的な目標達成には不向きな側面がある。 (→必要なスキル:傾聴、コーチング、目標設定 等 )

    1. 調整型リーダーシップ

対メンバーやメンバー間の軋轢を排除するなど、感情面にも配慮したチームの運営を行う。情報や方向性を共有し、組織力や信頼関係を構築していく。ただしプロセス重視となり、目標や目的の達成が後回しになってしまう恐れもある。 (→必要なスキル:ファシリテーション、チームビルディング 等 )

    1. 民主型リーダーシップ

メンバーからの意見や提案を歓迎し、周囲からの信頼を得て、友好的な関係を構築するスタイル。多様なアイデアを発掘できると同時に、弱点を補完できるが、経験値や知識レベルが低いメンバーが集っている場合機能しないことがある。またイレギュラー対応等には時間がかかってしまう。
(→必要なスキル:自己開示、情報開示、チームビルディング 等 )

    1. ペースセッター型リーダーシップ

リーダー自らが見本を見せることでメンバーを引っ張っていくスタイル。特に難易度の高い課題へのアプローチや実力が重視される環境において、メンバーよりもリーダーが優れている場合に有効。一方でリーダーが全て行ってしまったり、同じクオリティをメンバーに求めてしまいがちなので注意が必要。 (→必要なスキル:ティーチング、達成意欲、メタ認知 等 )

    1. 強制型リーダーシップ

メンバーに対して強制的に指示命令するスタイル。短期的な目標を達成する際には有効だが、部下が育成されない、組織の風土や雰囲気が悪化してしまうおそれがある。帰属意識の低下や離職にもつながりやすい。 (→必要なスキル:信頼、影響力、感情コントロール 等 )

このようにリーダーシップと一言で言っても、その在り方は一つではなく、さまざまなタイプが存在します。当然必要となるスキルもそれぞれのスタイルによって異なってくることになります。

現在の組織においてどのようなリーダーシップをとるべきなのか、チームの特徴や自分自身のタイプを鑑みて、考えてみる機会を作ってみられてはいかがでしょうか。

 

(文:IMU・RISO)

 

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参考サイト

織田信長は「部下に嫌われる鬼上司」の典型だ | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
徳川家康は「日本人に嫌われる性格」の典型だ | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
徳川家康に学ぶ! リーダーのための人手不足時代の人材定着術7か条 | 組織・人材 | 経営プロ
【PDF】リーダーシップのスタイル by ダニ

この記事を書いた人

まむしまむし
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合戦武将隊のプロデューサー、まむし。

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