updated: 2025
New!採用イベントの企画アイデア26選!採用活動の目的別に紹介
近年の採用活動では、採用イベントでの体験や対話を通して、企業理解を深めてもらうアプローチが主流です。とはいえ、採用イベントといってもその内容は採用フェーズによって異なります。
- 認知拡大(接点づくり):自社や業界について広く知ってもらう
- 母集団形成:求職者とより深い関係を築く
- 入社意欲の醸成:信頼を深め、応募を後押しする
上記の3つの目的を整理したうえで採用イベントを企画することで、施策の方向性が明確になり、より効果的な採用活動につながるでしょう。
本記事では、採用活動の目的別に26の採用イベントの企画例を紹介します。自社の採用方針に合った企画をぜひ見つけてください。
認知拡大につながる採用イベントの企画例8選

まず紹介するのは、自社の存在や魅力を知ってもらい、学生や転職希望者との最初の接点をつくる採用イベント企画の一例です。
キャリアセミナー
キャリアセミナーは、業界全体の動向や職種の将来性をテーマに、学生が社会や仕事の理解を深めることを目的としたイベントです。自社の紹介だけでなく、「業界の変化」「求められるスキル」「働き方のトレンド」などを客観的に伝えることで、参加者がキャリアを考えるうえで有益な情報となり、企業のイメージもアップします。セミナー後に社員とのQ&Aや交流タイムを設けると、さらに自社への興味を高めることができるでしょう。
- 主なターゲット:学生
オンライン採用フェス
オンライン採用フェスは、複数の企業が登壇し、自社の魅力や働き方をオンラインで発信する合同企画です。全国・海外どこからでも参加できるため、距離のハードルを超えて幅広い求職者層へのリーチが可能です。各企業プレゼンテーションに加え、クロストークやパネルディスカッションを盛り込むことで、業界全体の理解促進につながります。
また、リアルタイム投票やチャット質問といった仕掛けを取り入れることで、参加者の関心を引き出し、イベントの一体感と満足度を高められます。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
企業紹介ウェビナー
企業紹介ウェビナーは、経営層や現場社員が登壇し、オンラインで会社のビジョンや事業内容を伝える企画です。リアルタイム配信による臨場感と、チャットを通じた質問のやり取りのなかで、自社の雰囲気や社員の人柄を感じられる点がポイントです。アーカイブ機能を活用すれば、より多くのターゲットにアプローチすることができます。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
SNSライブ配信
SNSライブ配信は、InstagramやYouTubeなどのライブ配信機能を活用し、社員トークや職場紹介をリアルタイムで発信するイベントです。若年層に浸透しているSNSを媒体とすることで、企業文化や社員の人柄が自然に伝わりやすくなり「自分もここで働いてみたい」と感じてもらえるきっかけを作れます。
配信中は、コメント機能を活かしてリアルタイムで質問を受け付けると、視聴者との双方向のコミュニケーションが生まれ、さらに有益な企画となるでしょう。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
SNS発信キャンペーン
SNS発信キャンペーンは、採用イベントの参加者が、そのイベントで感じたことをSNS上で自由に発信する企画です。投稿テーマを「働きたいと思った理由」「印象に残った社員の一言」などに設定することで、参加者のリアルな視点を通して企業の魅力を広めることができます。投稿の拡散により、企業の価値観や雰囲気が自然に広まり、特に若年層への認知拡大に効果的です。
ハッシュタグを統一したり、企業公式アカウントで投稿をピックアップして紹介するなど、オンライン上での一体感を演出するとブランディング効果が高まります。
- 主なターゲット:学生
専門職によるトークセッション
専門職によるトークセッションは、エンジニア・研究職などの技術系社員の募集におすすめの企画です。専門職が登壇し、自社の技術・研究内容・開発文化をテーマに語る企画を通じて、「どのような課題をどう解決しているのか」「チームでの働き方」など、技術者として知りたいリアルな現場像を伝えられます。
- 主なターゲット:転職希望者(専門職)
女性キャリアトークイベント
女性キャリアトークイベントは、女性社員が登壇し、自身のキャリア形成や働き方、ライフイベントとの両立などを語る企画です。参加者は、実際に働く女性社員のリアルな声を通じて、将来像を具体的に描けるようになります。人事部門だけでなく現場リーダーやマネージャー層が登壇することで、企業としての多様性への姿勢を伝える場にもなります。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
地域密着型の転職フェア
地域密着型の転職フェアは、地方での就職・転職やUターン・Iターン希望者を対象にしたイベント企画です。地域の自治体や人材サービスと連携しながら、地元企業の魅力を再発見できる場として開催します。
地元出身社員や地域で活躍する社員のトークを交えると、親近感が生まれ、企業理解が深まります。
- 主なターゲット:転職希望者(地方・Uターン希望層)
母集団形成につながる採用イベントの企画例13選

ここから紹介するのは、学生や転職希望者との関係性をより深め、応募などの行動につなげる採用イベント企画の一例です。
合同企業説明会
合同企業説明会は、学校・自治体・人材サービスなどが主催するイベントに参加し、学生と直接接点を持つ企画です。対面ならではの強みとして、ブースでの対話や資料配布、社員によるカジュアルトークを通して企業の雰囲気を肌で感じてもらうことができます。
多くの企業が並ぶ中で、自社の個性を印象づけるためには、ブース装飾やトークテーマに工夫を凝らすと効果的です。
- 主なターゲット:学生
自社説明会
自社説明会は、自社や職種の理解を深めてもらうために企業が単独で開催する開催イベントです。現場社員や若手社員が登壇し、実際の働き方やキャリア事例を紹介することで、より具体的に「自分が働く姿」を想像してもらえる場となります。
説明後の質疑応答や交流時間を設けることで、参加者との信頼関係を築き、応募へのモチベーションを高めることが可能です。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
リモート交流会
リモート交流会は、オンライン会議ツールを活用して社員と求職者がカジュアルにコミュニケーションをとれる企画です。国や地域を問わず参加できるため、遠方の候補者や地方在住の学生との接点づくりにも有効です。社員が進行役としてテーマ(仕事のやりがい・働き方・キャリアなど)を提示し、雑談や質問を交えながら進行することで、オンラインでも企業の雰囲気やチームの空気感を伝えることができます。
特に、若手社員が登壇すると親近感が生まれ、企業理解の促進や応募意欲の向上につながります。
主なターゲット:学生・転職希望者
職場見学
職場見学は、自社のオフィスや工場を見学しながら、実際の業務や職場の雰囲気を体験できるイベントです。参加者は複数の部署を回ることで、会社全体の仕組みや仕事の流れを体感できます。見学とあわせて、各部署の社員から仕事内容や目標を直接聞ける時間を設けると参加者の関心を把握でき、双方向のコミュニケーションも生まれます。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
カジュアル座談会
カジュアル座談会は、社員と少人数でざっくばらんに会話できる交流型イベントです。フォーマルな説明会では聞けない話題(社員のリアルな声や、社内文化、キャリアの悩みなど)を中心に、社員の人柄や社風を感じられる内容をトークテーマに設定するのがポイントです。
社員の温かい雰囲気や仕事への姿勢を伝えることで、参加者の共感と応募意欲を自然に高められます。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
職種限定ミートアップ
職種限定ミートアップは、営業・技術職・研究職など、職種別に実施する少人数の交流イベントです。同じ職種を志望する参加者同士や現場社員が気軽に意見交換できる場を作ることで、専門領域に対する理解と共感を深めることができます。
ミートアップのテーマは「○○職の1日の仕事の流れ」や「キャリアの歩み方」など、リアルな現場のイメージが伝わりやすくなるように企画しましょう。
- 主なターゲット:転職希望者(専門職)
部門別の職場見学会
部門別の職場見学会は、各部署ごとに仕事内容やチーム構成を紹介し、実際の職場を見学できるイベントです。現場社員がガイドとして案内することで、仕事の進め方や職場の雰囲気を体感してもらえます。見学後には、簡単な質問タイムを設けると、理解促進とエンゲージメント向上につながります。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
OB・OG懇談会
OB・OG懇談会は、学生が自分の出身大学・専門学校の先輩社員と直接話せるイベントです。年齢の近い先輩との対話を通して、入社後の成長イメージや働き方のリアルを感じられる貴重な機会になります。
企業にとっても、親しみやすく信頼感のある接点を作れる企画です。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
キャリアチェンジセミナー
キャリアチェンジセミナーは、異業種からの転職希望者や、未経験職種への転職を検討している人を対象に、自社でのキャリア形成を紹介するイベントです。「業界未経験でも活躍できる理由」「入社後のサポート体制」などをテーマに構成すると、挑戦意欲を持つ人材に共感してもらいやすくなります。転職支援型イベントとして、研修制度紹介や社員体験談を交えるとより効果的です。
- 主なターゲット:転職希望者
インターン募集説明会
インターン募集説明会は、学生向けに自社インターンシップの内容や魅力を紹介するイベントです。プログラムの目的・体験できる業務・社員の関わり方を具体的に伝えることで、参加意欲を高める導入ステップとなります。
先輩インターン生の体験談や質問コーナーを設けると、安心感と期待感が生まれやすくなります。
- 主なターゲット:学生
オンラインツールを使用したコミュニティイベント
オンラインツールを使用したコミュニティイベントは、SlackやDiscordなどのツールを活用し、技術・職種ごとに継続的な交流を行うオンライン型イベントです。社員と参加者がフラットにやり取りする中で、企業の雰囲気や技術カルチャーが自然に伝わる構成にすることがポイントです。
勉強会や雑談スレッドを通して関係を育むことで、採用候補者との中長期的な接点づくりに役立ちます。
- 主なターゲット:転職希望者(専門職)
コラボキャリアイベント
コラボキャリアイベントは、他社や異業種団体、学校などと協力して開催する共同企画です。業界を横断したトークセッションや合同ワークショップを通じて、参加者は業界全体の理解を深めながら、各企業の個性や価値観を比較できます。「働くこと」「キャリア形成」などの共通テーマを設け、登壇する企業がそれぞれの視点で語ることで、単なる採用活動を超えた社会的メッセージ性が生まれます。
参加者のネットワークが広がると同時に、企業にとっても新たな求職者層への接点づくりの場として活用できます。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
チームでのワークショップ
チームでのワークショップは、学生が少人数のグループに分かれ、テーマに沿って1つの成果物を作り上げる企画です。動画・パンフレット・ポスターなど、テーマに沿った制作を協力して完成させることで、会社の事業内容や価値観を体感できる機会となります。
イベントでは、成果物を評価するのではなく「楽しむ」「学ぶ」を主軸にした構成を心がけ、最後に軽い成果発表や交流会を設け、社員から「ポジティブなフィードバック」を伝えることが母集団形成へのポイントです。
- 主なターゲット:学生
入社意欲を高める採用イベントの企画例5選

最後に紹介するのは、求職者のモチベーションを向上させたり、不安を払拭したりすることで「入社したい」という気持ちの後押しとなるような採用イベント企画の一例です。
キャリア相談会
キャリア相談会は、経験者層を対象にした個別または少人数制の相談イベントです。参加者のキャリアやスキルを整理しながら、「自社で経験をどう活かせるか」「どのような成長の道があるか」を人事・現場社員が一緒に考える構成にすることで、応募前に対話を通して参加者の不安を解消できます。
- 主なターゲット:転職希望者(経験者層)
プロジェクト紹介セッション
プロジェクト紹介セッションは、現在進行中の案件や過去の成功事例を社員が紹介し、自社の技術力や事業の面白さを伝えるイベントです。プロジェクトの目的・チーム体制・挑戦内容を具体的に紹介することで、参加者が「自分もこのチームで働いてみたい」と感じるきっかけを作ることができます。
プレゼン後には、質疑応答やディスカッションを設けると、専門職同士の対話が生まれ、応募意欲の向上につながります。
- 主なターゲット:学生・転職希望者(エンジニア・クリエイター・研究職など)
メンター社員トークイベント
メンター社員トークイベントは、インターン生や内定者をサポートしている若手・中堅社員が登壇し、実際のサポート体制や育成方針を紹介する企画です。「入社後にどのような支援を受けられるか」「成長をどう支えてもらえるか」をリアルに伝えることで、応募者に安心感と期待感を与えることができます。
社員の人柄やチームの雰囲気を感じられるカジュアルな構成を意識すると、より信頼感が高まるでしょう。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
ランチ会
ランチ会は、社員(または経営層)と求職者が同席し、食事をしながらカジュアルに企業について語り合うイベント企画です。フォーマルな説明会や面談とは異なり、和やかな食事の場で話をすることで、参加者が企業の考え方や文化を自然に感じ取れる機会になります。
企業側にとっても、社員自らが採用イベントに参加することで「人材への本気度」や「風通しの良さ」を伝えやすくなります。食事を通じてリラックスしやすい雰囲気が生まれ、求職者の応募意欲を高めるきっかけにもなり、参加後の応募にもつながりやすい企画です。
- 主なターゲット:学生・転職希望者
プレゼン発表会
プレゼン大会は、チームで自社事業やサービスをテーマに新しいアイデアや課題解決策を考える企画型のイベントです。限られた時間で意見をまとめて発表する中で、参加者は自社の業務イメージやビジネスの面白さを理解できます。
イベント終了後には、希望者に面談案内や説明会情報を案内すると、選考への動線をつくることができます。
- 主なターゲット:学生(企画職・マーケティング職など)
まとめ

採用イベントを企画する際は、企業側が一方的に情報を伝えるだけでなく、学生や転職希望者との対話を通して互いの価値観を理解し合う場として設計することが重要です。
そのためには、まず「この採用イベントで何を伝えたいのか」「どのような層に共感してほしいのか」を明確にしたうえで、目的に合わせて形式(セミナー型・体験型・交流型など)を選びましょう。さらに、企画に合わせて社員のリアルな声やストーリーを交えることで、より深い共感を生むイベントになるでしょう。
企業理解・カルチャーフィット・ブランディングなど、重点なテーマを整理して実施することで、採用活動全体の一貫性が高まり、応募者との信頼関係を築くことができます。

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