updated: 2025
New!暑気払いとは?いつ行うのか、イベント開催に必要な準備を解説

暑気払いとは、日本で古くから行われてきた、暑さを払うための年中行事です。夏になると、会社などで「暑気払い」と称して飲み会が開催されることがありますが、本来は「暑気払い=夏の飲み会」ではありません。
本記事では、暑気払いとは何か、行う時期や、「納涼」との違いにも触れつつ、わかりやすく説明します。そして、暑気払いの具体例、暑気払いのイベントを開催するために必要な準備と、おすすめの会場を紹介します。
暑気払いとは
暑気払いとは、その名の通り暑気(夏の暑さ)を払うことです。体にたまった熱を取り除き、元気や体力を取り戻すための行動や、それを目的とした行事やイベントを指します。
夏になると、「暑気払い」という名目で飲み会が開催されることも多いため、「暑気払い=飲み会」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし本来の暑気払いとは、お伝えしたように「暑気を払うための行動や行事・イベント」であり、飲み会に限るものではありません。たとえば、冷たいものやスタミナがつくものを食べる、涼しい場所に行く、打ち水をする、風鈴で涼しさを感じるなど、さまざまな方法があります。日本では、暑い夏を乗り切るために、古くから暑気払いが行われてきました。
夏の暑さによって体の調子が悪くなることを、現代では「夏バテ」といいます。この「夏バテ」は、「暑気あたり」ともいわれます。暑気払いは、「夏バテ(暑気あたり)を予防するための行動」ともいえるでしょう。
暑気払いはいつ行う?
暑気払いは、二十四節気でいう「夏至」から「処暑」までの間に行われることが多いです。
- 夏至(げし)……6月21日頃。一年のなかで最も日照時間が長い日です。
- 処暑(しょしょ)……8月23日頃。夏の暑さがおさまり、朝晩は涼しく感じられるようになる頃とされています。
ただ、暑気払いを行う時期に決まりがあるわけではありません。最近は日本の夏がより暑くなっています。また、昔に比べると気温の高い時期も長くなっていますので、健康のためにも、夏のような暑さを感じたら暑気払いを意識してみるとよいのではないでしょうか。
暑気払いと納涼の違い
納涼(のうりょう)とは、「夏の暑さを避けて、涼しさを楽しみ味わうこと」を意味する言葉です。夏に開催される「納涼会」や「納涼祭」は、それを目的とした飲み会やイベント、祭りを指します。
冷たいものを食べたり、涼しい場所でくつろいだりと、やり方も暑気払いと似ていますが、「何に重点を置いているか」という点で違いがあります。暑気払いは、暑気を払って「元気や体力を取り戻す」ことに、納涼は暑い夏に「涼しさを楽しむ・味わう」ことに重点を置いたものといえるでしょう。
また、行う時期の違いもあります。いずれも特に決まりがあるわけではありませんが、暑気払いは前項で紹介したように、「夏至」から「処暑」にかけて行うことが多いです。これに対して「納涼会」や「納涼祭」という名目の催しは、梅雨明けからお盆明け頃にかけて多く開催されます。ただ、先ほどお伝えしたように、昔に比べて日本の夏がより暑く・長くなっていますので、最近は9月に入ってから「納涼会」や「納涼祭」を行うケースもあるようです。
暑気払いの具体例
では、暑気払いとは具体的に何をすればよいのでしょうか。ここからは、暑気払いの具体例を紹介しますので、会社などで暑気払いのイベントを実施することを考えているなら、ぜひ参考にしてください。
暑気払いに効くものを食べる・飲む
暑気払いに効く食べ物・飲み物と聞くと、冷たいものやさっぱりしたものをイメージされるかもしれませんが、他にも栄養豊富な夏野菜や、スタミナがつくもの、食欲増進の効果があるものなども、暑気払いにおすすめです。
自分で食べる・飲むだけでなく、お中元や夏ギフトとして、お世話になっている人に暑気払いに効く食べ物・飲み物を贈るのもよいでしょう。
ではここからは、暑気払いに効く食べ物・飲み物の具体例を紹介していきます。
冷たいもの
体に熱がこもると、夏バテしやすくなります。体を内側からクールダウンさせるような、冷たい食べ物・飲み物を摂取するとよいでしょう。
【おすすめの食べ物・飲み物】
- 冷たい麺類(そうめん、冷やし中華、ざるそば など)
- 冷奴
- 冷製スープ
- かき氷
- アイスクリーム
- ビール
- 麦茶
ただし、摂りすぎは禁物です。いくら暑いからといって、冷たいものばかり食べたり飲んだりしていると、胃腸が冷えしまい、消化機能が低下して、食欲不振や消化不良を引き起こすこともあります。逆に夏バテの症状が悪化することもありますので、注意しましょう。
夏野菜
夏野菜も、夏バテ予防に効果的です。
【おすすめの食べ物】
- スイカ
- きゅうり
- ゴーヤ
- 冬瓜
- トマト
- ナス
- オクラ
このなかでも、特にウリ科の野菜がおすすめです。たとえば、スイカやきゅうりには、体の熱を冷ます効果があるといわれています。また、これらは利尿作用が高いので、摂取することで余分な水分を体の外に出してくれるといった効果もあります。ビタミンC、β–カロテンが豊富なゴーヤは、疲労回復に効果的です。
“旬”の時期は他の時期に比べて、旨味や香りも増すといわれています。夏が旬の野菜も、意識して取り入れてみてください。
スタミナがつくもの
夏の暑さは、体力を消耗させます。疲労を回復させ、体力を取り戻すために、スタミナがつくものもおすすめです。
【おすすめの食べ物・飲み物】
- うなぎ
- 肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)
- カツオ
- にんにく
- ニラ
- 甘酒
ただし、すでに夏バテしている場合は、うなぎや肉類は控えたほうがよいでしょう。より胃腸に負担をかけてしまう可能性があります。そのようなときは、なるべく消化のよいものを摂取することを心がけてください。
甘酒は、「飲む点滴」といわれるほど栄養が豊富な飲み物です。冷たい甘酒もおいしいですが、少し夏バテ気味のときや、エアコンで体が冷えてしまったときなどは、温かくして飲むのがおすすめです。
食欲増進の効果があるもの
暑いと、食欲が落ちてしまうこともありますよね。しかし、体力・気力をつけるためには、しっかり食べることが大切です。食欲増進の効果がある食べ物・飲み物も、意識して取り入れてみてください。
【おすすめの食べ物・飲み物】
- カレー
- しょうが
- 梅干し
- レモン
- 酢の物
このように、辛味や酸味のあるものは、食欲を増進させる効果があります。香辛料を使った料理は発汗作用もあるので、食べているときは暑さが増しますが、汗をかくため体を冷やす効果もあるといわれています。大量に摂取するのはよくありませんので、食べすぎには注意してください。
水遊びをする
川や海、プールに行くというのも、暑気を払う方法の一つです。冷たい水を浴びて、体の熱を冷ましましょう。
ただ、日本の夏は昔よりも暑くなっており、場所によっては水も「ぬるい」場合があります。また、自分ではなかなか気づけないかもしれませんが、水の中でも汗をかいています。脱水症状や熱中症にならないように、こまめに水分補給をする、日陰で休むなど、対策が必要です。
暑気払いのイベントや飲み会を開催する
現代の暑気払いというと、このスタイルが主流ではないでしょうか。特にビジネスシーンにおいては、夏になると「暑気払い」として飲み会や食事会が開催されることが多くなります。
暑気払いのイベント開催に必要な準備やおすすめの会場は、次項より詳しく紹介します。
暑気払いのイベントを開催するために必要な準備
「暑いなかいつもお疲れ様」「おいしい食べ物で力をつけて、明日からもがんばりましょう」という意味も込めて、暑気払いのイベントや飲み会などを開催する会社もあります。ここからは、暑気払いのイベントを開催するために必要な準備を解説します。幹事をすることになった方は、ぜひ参考にしてください。
日程を決める
まずは、イベントを開催する日程を決めます。暑気払いを行う一般的な時期は、先ほど紹介した通り「夏至」から「処暑」にかけてです。特に決まりがあるわけではありませんが、この期間内で企画するとよいのではないでしょうか。
参加者が少ないとイベントとして盛り上がらないので、できるだけ多くの人が参加しやすい日を選びましょう。従業員に対して、事前にアンケートなどで希望日を聞いておくのもおすすめです。取引先など社外の人も招待する場合は、早めにスケジュールを押さえておきましょう。
夏は、さまざまなイベントや飲み会が多い季節です。ぎりぎりでは会場の予約が取れない可能性がありますので、日程は1ヶ月前までには決められるとよいでしょう。
会場を決める
日程が決まったら、会場を決めて予約をします。予約をする際は、料理のジャンルや形式、会場を利用できる時間、キャンセルや人数変更の期限などを、しっかり確認しておきましょう。
もし二次会まで開催するなら、そのお店も探しておく必要があります。開催日までに二次会の参加人数がわかるなら、事前にお店を予約しておいても構いませんが、いくつか候補をピックアップしておき、当日予約してもよいでしょう。二次会の場所は、一次会の会場または駅から近いところが便利です。
案内メールを送る
イベントの日程と会場が決まったら、対象者に案内状を送ります。以下は、社内向けの案内メールの例文です。日時と場所だけでなく、会費と出欠の回答方法、期限も忘れずに記載してください。
件名:暑気払いのご案内
皆様、いつもお仕事お疲れ様です。 〇〇部の〇〇〇〇です。
暑さの厳しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 今年の夏を乗り切るべく、暑気払いのイベントを企画いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。 お忙しいとは存じますが、ぜひご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
記 日時:202×年〇月〇日(〇) 午後〇時より 場所:会場の名称、住所、電話番号などを記載 会費:〇〇〇〇円(当日受付にて)
出欠については、〇月〇日までに本メールに返信をお願いいたします。
ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。 〇〇部 〇〇〇〇 TEL:(電話番号を記載) メール:(メールアドレスを記載) |
挨拶する人を決めておく
景気払いとして開催されるイベントや飲み会では、幹事や代表者が挨拶をする場面があります。主な挨拶は、以下の3つです。
- 開会・乾杯の挨拶
- 中締めの挨拶
- 締めの挨拶
いずれも簡単な挨拶なので、式典の挨拶のようにあらかじめ文章を考えておかなければならないようなものではありませんが、当日にいきなりいわれると大変なので、事前に依頼しておけるとよいでしょう。
簡単に、それぞれの挨拶のポイントと例文を紹介します。
開会・乾杯の挨拶
開会・乾杯の挨拶は、参加者のなかで最も立場が上の人が行うのが一般的ですが、幹事が担当するケースもあります。すでに飲み物や料理がテーブルに運ばれてきているはずなので、必要最低限のことを短くまとめるのがポイントです。必要最低限のこととは、「集まってくれたことに対する感謝」「この場を設けた目的」「楽しい時間にしてほしい旨」の3つです。
【例文】 皆さん、今日はお忙しいなかお集まりいただきありがとうございます。暑い日が続いておりますので、今日はおいしいものを食べて、飲んで、元気をつけましょう。思いっきり楽しんでください。乾杯! |
中締めの挨拶
ラストオーダーの料理もすべて届いて、場が落ち着いた雰囲気になってきたら、中締めの挨拶です。この挨拶は、一般的には参加者のなかで立場が上から2番目くらいの人にお願いします。
【例文】 皆さん、楽しい時間を過ごしておられますでしょうか。まだまだ暑い日が続きそうですが、全員で一丸となって乗り越えていきましょう。時間までもう少しですが、皆さん最後までお楽しみください。 |
締めの挨拶
締めの挨拶は、乾杯・中締めとも違う人にお願いしましょう。締めの挨拶でも、参加者に感謝を述べることを忘れないでください。二次会がある場合はその案内と、「忘れ物がないように」という一言も、最後に幹事が添えられるとよいでしょう。
【例文】 (担当者)本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございました。では、一本締めでお開きとしたいと思います。→ 一本締め (幹事)ありがとうございました。皆さんお忘れ物がないようにお気をつけください。このあと、〇〇〇にて二次会を行いますので、ご参加の方はご移動をお願いします。 |
手土産を用意する
社外の人を招待するなら、帰りに手土産を渡すと喜ばれます。手土産も、「夏」や「涼」を感じるものがよいでしょう。たとえば、そうめんや、透明感のある和菓子(水ようかん、水まんじゅう、水無月など)などがおすすめです。
暑気払いのイベントにおすすめの会場
いつもの飲み会を「暑気払い」として実施するのももちろんありですが、せっかくなら会場にもこだわって、特別感のあるイベントにしてみませんか? 最後に、暑気払いのイベントにおすすめの会場を紹介します。
ビアガーデン
夏になると、いろいろなところで期間限定のビアガーデンが開催されます。夏の夜風を感じながら食事を楽しむのもよいのではないでしょうか。ただ、ビアガーデンは屋外のお店が多いので、雨が降ったときのことも確認し、対応を決めておく必要があります。
クルージング
豪華なイベントにしたいなら、クルーズ船を貸切るというのはいかがでしょうか。
クルージングなら、夕暮れの時間帯から始めて、ディナーを楽しむプランがおすすめです。海の上で風を感じながら、夏のサンセットと夜景を楽しむことができます。
オプションで、スイカ割や屋台ゲーム、エンターテインメントショーを楽しめるクルーズもあります。従業員の家族も招待すれば、夏の特別な思い出になるでしょう。
ホテルの宴会場や結婚式場
ホテルの宴会場や結婚式場などでは、暑気払いや納涼会向けの夏限定のプランを用意しているところもあります。いつもの飲み会よりも豪華な会場で、豪華な料理を楽しんでみるのもよいのではないでしょうか。
イベントスペース
現代の暑気払いというと飲み会や食事会の形が主流ですが、イベントスペースを貸切り、他とは違う暑気払いのイベントにしてみませんか?
東京都練馬区にある「IKUSA ARENA」は、式典や懇親会、展示会、運動会など、幅広いイベントに対応可能な大規模イベントスペースです。暑気払いなら、ケータリングの「縁日プラン」を手配して、お祭り気分で食事を楽しむイベントにするのはいかがでしょうか。流しそうめんや屋台ゲームなどを配置して、納涼祭として実施しても盛り上がるでしょう。
まとめ
暑気払いとは、夏を元気に乗り切るために、体にたまった熱を取り除くことを意味します。現代では飲み会の形が主流となっていますが、他にもさまざまな方法があります。暑い夏を元気に乗り切るために、ぜひ日常のなかにも取り入れてみてください。
“普通の企画”では物足りない、そんなイベントに。
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