updated: 2024
会社の飲み会のマナーとは?気をつけるべきポイント・注意点を解説
新年会や歓送迎会、懇親会、忘年会など、会社では1年を通してさまざまな飲み会があります。会社の飲み会は、仕事中あまり接点のない人と同席したり、普段はなかなか話せない上司とざっくばらんに話すなど、従業員同士の親睦を深める絶好の機会です。全員が快適に同じ空間で過ごせるよう、社会人として大切なマナーをしっかり守りましょう。
しかし、会社の飲み会に参加した経験が少なく、飲み会での振る舞い方がわからないという人もいるのではないでしょうか。
今回は、会社の飲み会での基本的なマナーや注意点を、飲み会前・中・後に分けて解説します。飲み会に適した服装のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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会社の飲み会のマナーとは
会社の飲み会は、上司や同僚と親睦を深めるための場です。飲み会を通じて、互いの距離が縮まることで、仕事においてもメンバー同士のコミュニケーションが円滑に進むことが期待できます。
お酒の席ではつい気が緩みがちですが、社会人としての礼儀を見られていることを忘れてはいけません。飲み会でも基本的なマナーを守ることが大切です。そうすれば、全員が心地良く過ごせ、周りからの評価にもつながります。職場での人間関係をより良いものにするために、マナーを守って飲み会に参加しましょう。
飲み会が始まる前のマナー
会社の飲み会は、始まる前から気をつけたいポイントがあります。アルコールが入っていないからこそ、上司や同僚から言動を見られている可能性が高いでしょう。あまり気負う必要はありませんが、基本的なマナーは押さえましょう。
時間を厳守する
飲み会に限らず、約束の時間を守ることは社会人として最低限度のマナーです。しかし、仕事とは異なり、飲み会には遅刻してしまうという人が意外と多くいます。「仕事が長引いた」「道が混んでいた」など、遅刻の理由はいろいろあるでしょう。
会社をあげての飲み会に遅れてしまうと、他の参加者を待たせてしまうだけでなく、「時間にルーズな人」「大切な取引にも遅刻するかもしれない」といったマイナスの印象を与えかねません。開始時間に余裕を持って早めの行動を心がけ、もし遅刻しそうであれば、必ず連絡を入れましょう。
防寒着は店に入る前に脱ぐ
会社の忘年会や新年会は、寒い季節に行われることが多いものです。コートやマフラーを身につけている人は、お店に入る前か入り口付近で脱ぐのがマナーです。
その理由は、防寒具には外のホコリや汚れが多くついているため、お店のなかに汚れを持ち込まないように配慮するという考えからきています。飲み会は料理とお酒を楽しむ場なので、衛生面に気を配ることも大切です。脱いだ防寒具は軽くたたんで、行き来する人の邪魔にならない場所に置きましょう。
新人・若手は下座に座る
友人同士の飲み会では特に気にする必要がない席次ですが、会社の飲み会では重視する人も多いマナーです。席次とは、誰がどの席に座るのか、という座席の順番のことで、よく耳にする「上座」と「下座」がこれに当たります。原則として、出入り口から最も遠い席が上座、最も近い席が下座となり、目上の人から順に上座に通すのが基本です。
ただし、和室では床の間の前が上座になります。若手社員の場合、出入り口に近い位置に座れば問題ありません。ドリンクや料理が届いたら、ドリンクを配ったり、料理を取り分けたりなど積極的に動きましょう。
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飲み会の席で気をつけたいマナー
いよいよ飲み会の本番です。飲み会の最中に気をつけたいマナーを解説します。
無礼講を鵜呑みにしない
無礼講とは、上司や部下といった上下関係を取り払って楽しむことを意味し、宴席でよく耳にする言葉です。しかし、会社の飲み会はビジネスの延長上にあり、なんでも自由にやって良いというわけではありません。たとえ上司が「今夜は無礼講で」と言ったとしても、その言葉を鵜呑みにしないよう気をつけましょう。上司としても「仕事中はできないような話をしながら親睦を深めよう」くらいの意味合いで言っていることがほとんどです。
いつもより少しフレンドリーに上司と接したり、プライベートな話をしたりする程度にとどめましょう。
乾杯でノンアルコール飲料を頼む人は事前に幹事に伝える
飲み会といえばアルコールです。とはいえ、お酒が飲めない、もしくはお酒が苦手な人も少なくないでしょう。もちろん無理をして飲む必要はまったくありません。最初の乾杯でノンアルコール飲料を希望する場合は、前もって幹事に伝えるとスムーズです。
上司や先輩にお酒を勧められたら「ありがとうございます。せっかくですが、アレルギー体質なので申し訳ございません」「ありがとうございます。申し訳ございませんが、この後運転する予定があるので……」など、状況に応じて適切な理由で断りましょう。最初に「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。場の雰囲気を壊さないで断ることができます。
乾杯時には上司よりもグラスを下げる
上司や先輩と乾杯する時は、相手のグラスよりも自分のグラスを少し下げて乾杯するのがマナーです。目上の人のグラスよりグラスを高く上げるのは、失礼とされています。気にしない上司も多いマナーですが、一方で部下が気を遣わないことを快く思わない上司も一定数いるので、グラスを下げて乾杯するのが無難です。
ワインで乾杯する場合は、グラスを合わせないのが基本的なマナーとなります。ワイングラスは繊細なので、ビールジョッキのようにぶつけると割れたり、ヒビが入ったりすることもあります。目の高さ程度にグラスを持ち上げ、アイコンタクトするだけにとどめましょう。
お酌は両手でする
会社での飲み会は、お酌をする機会が増えます。お酌をする時は、ビール瓶や徳利を両手で持つのがマナーです。ビールを注ぐ場合は、ビールの銘柄が見えるようにラベルを上向きにして、グラスの縁にビンをつけないようにしましょう。細やかな気配りを積み重ねることで、スマートな印象を与えられます。
お酌されたら1度は口をつける
目上の人からお酒を注がれた時は、「ありがとうございます」とお礼を言い、両手でグラスを持って受けるようにしましょう。お酌を受けたグラスをそのままテーブルに置くのはマナー違反とされています。必ず1度は口をつけましょう。
食事の速度は周りに合わせる
コース料理の場合、普段は食べるのが早い人も遅い人も、周りのペースに合わせて時間配分に気をつけましょう。どんどん食べ進めると、「急かされている」と同席者に思わせてしまう可能性があります。反対に、なかなか食べ終われないと同席者を待たせてしまいます。食べる速度が早い人は、大皿料理を取り分けるなど、気配りに徹しましょう。
飲みすぎない
飲み会はお酒を楽しむ場ですが、自分が酔わない程度の酒量を把握して飲み過ぎないことが大切です。お酒は人間関係を円滑にするコミュニケーションツールとなる一方で、飲み過ぎると失敗やトラブルの原因になります。
周囲に迷惑をかけないよう、礼儀正しい態度を保ちましょう。飲み過ぎが心配という場合は、チェイサーとして一杯の水(和らぎ水)をそばに置いて、お酒と交互に飲むことをおすすめします。
節度のある行動をとる
お酒を飲むと、心身の緊張が和らいで、開放的な気分になりやすいもの。つい気を抜いて、度を超えた言動をしていないでしょうか。泥酔によるお酒の無理強い、他人へのボディタッチ、下ネタの話題、プライバシーに過剰に立ち入る質問などはNGです。お酒が入っていても、節度ある言動と言葉遣いを心がけましょう。
会社の飲み会後のマナー
会社の飲み会は終わった後にもマナーが必要とされています。お礼やフォローも忘れないようにしましょう。
会計を出してもらった場合はお礼を伝える
飲み会で上司にごちそうしてもらったら、その場で「ごちそうさまです」「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えましょう。翌日、上司と顔を合わせた時に「昨日はごちそうさまでした」と再度お礼を言うと丁寧です。その場でお礼が言えなかった場合、解散後にメールでお礼を伝えます。
お礼メールの文例
件名:飲み会のお礼
○○課長
お疲れ様です。
本日はすっかりご馳走になり、ありがとうございました。
おいしい料理とお酒を頂きながら、仕事上の貴重なアドバイスも頂戴しまして誠に感謝しております。
またお時間がございましたらお誘い頂けると幸いです。
まだまだ未熟な私ですが、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
会社の飲み会に適した服装のマナーとは
会社の飲み会は、あくまでもビジネスの延長線上にあります。居酒屋など気軽な場で開かれる飲み会でも、プライベートで着るような、過度にカジュアルな服装は避けましょう。
スーツやオフィスカジュアルが基本
会社の飲み会では、きちんと感のある服装で臨むことが大切です。基本的に「普段会社に行く時と同じ服」であれば間違いありません。仕事帰りの飲み会であれば、仕事中に着ていたスーツやオフィスカジュアルな服装で参加するのが良いでしょう。女性の場合は、華美すぎる服装や露出が多い服装は避けるのが無難です。派手すぎない服を選び、清潔感を意識しましょう。
ブーツはなるべく避ける
大勢の飲み会では、座敷に上がることも少なくありません。ブーツは脱ぐのに手間取るうえ、他の靴よりも場所を取ります。また、基本的にブーツはカジュアルな履物なので、会社の飲み会に参加する際は可能な限り避けたほうが良いでしょう。
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まとめ
社会人になると、学生時代とは異なり、飲み会でのマナーや作法を求められます。飲み会のマナーを知らないと、周囲の人を不快な気持ちにさせたり、ネガティブな印象を与えたりしてしまうかもしれません。また、飲み会の間だけでなく、その前後も気配りや配慮が求められます。
とはいえ、あまり難しく考える必要はなく、上座と下座の違いや、お酌や乾杯の作法といった基本を押さえれば問題ありません。飲み会のマナーは相手への思いやりです。マナーを守って、楽しいひとときを過ごしましょう。
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