商業施設イベント

updated: 2024 

店舗イベントの企画・集客方法・企画例3選を紹介

店舗イベントの企画・集客方法・企画例3選を紹介

店舗イベントを実施することで、集客・売上増加、認知拡大、顧客満足度の向上などの効果を期待できます。

本記事では、店舗イベントを実施する目的、企画・集客方法、企画から当日まで管理のポイント、企画例3選を紹介します

 

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店舗イベントとは

店舗イベントとは、飲食店、販売店などの店舗で、集客や認知拡大などを目的として実施するイベントです

目的に対して適切な企画を立てることで意図した効果を得られる可能性がありますが、集客・告知、管理などの難しさもあります。

店舗イベントを行う際は、まずは実施する目的を明確にし、それに対して効果を見込める企画を立て、集客・告知、管理、実施(運営)のように順番に進めていくことが大切です。

店舗イベントを実施する目的

店舗イベントを行う目的としては、「集客」、「認知拡大」、「ブランディング」が挙げられます。

以下で詳しく紹介します。

集客

集客とは、さまざまな手法を活用し、一時的なものを含め、店舗の客数を増やすことです。店舗イベントを実施することで、イベントの参加者を募り、店舗の客数増加や売上増加につなげます。

たとえば、平日の月曜日~木曜日の売上が伸びにくい飲食店で、店舗イベントを行い、満席状態にすることを目的とする場合は集客にあたります。具体的には、ファンが多く来客を見込めるミュージシャンのライブを開催するといった方法が挙げられます。

集客を目的とする場合には、見込み売上と支出(費用)を見ることで費用対効果が明確にわかります。例を挙げると、1回のライブを行うギャラが20万円のミュージシャンに飲食店が依頼する場合には、その費用に原価(人件費・食材費・経費など)を加え、利益が見込める売上を達成する必要があります。

見込める客数を想定し、利益が出るように支出(費用)を調整することが大切です。

認知拡大

認知拡大とは、さまざまな手法を活用し、店舗を認知している人を増やすことです。店舗イベントを実施することで、それまでは認知していなかった人に店舗のことを知ってもらいます。

たとえば、店舗の近隣住民や最寄り駅を利用している人などが参加したいと思う店舗イベントを実施することで、店舗のことを知る機会を創出します。

認知拡大を目的とする場合には、売上と支出だけでは成果をはかることができません。認知拡大の効果を知る方法としては、アンケートが挙げられます。アンケート項目のなかに「店舗を知ったきっかけ」、「イベントを知ったきっかけ」などの項目をつくり、数値として見られるようにすることが大切です。

ブランディング

ブランディングとは、さまざまな手法を活用し、店舗の価値を高めることです。店舗イベントを実施することで、それまでに持たれていたイメージよりも価値を高めることを目指します。

たとえば、防災やSDGsなどの社会課題に関する店舗イベントを実施することで、社会貢献に取り組んでいることを知ってもらい、イメージアップをはかるといった効果が期待できます。ポイントは、イメージを操作するのではなく、実際に貢献するように取り組むことです。

ブランディングを目的とする場合には、集客や認知拡大と比べ、さらに成果をはかることが難しくなります。客観的な視点で来客者がどのような印象を持ち、信頼感や共感を得られるのかを考えることが大切です。

店舗イベントの企画方法

店舗イベントを企画する際は、「何を目的とするか」が最も重要です。目的に対して、「何を行えばどれくらいの効果を見込めるか」を検討し、企画を練っていきます。

1店舗で店舗イベントを行う際には、集客や認知拡大が目的となる場合が多いです。つまり、「売上」が重要なポイントとなります。また、ショッピングモールなどの大型商業施設の場合にも、基本的には集客や認知拡大が主な目的となります。

店舗イベントを企画する際の流れ

店舗イベントを企画する際の流れの一例を以下にまとめます。

  1. 目的を決める
  2. 何を行うかを検討する
  3. 集客方法を検討する
  4. 十分に集客できる見込みがあるかを検討する
  5. 具体的な内容を決める

店舗イベントで何を行うかは、選択肢が豊富にあります。店舗イベントで行うことの候補を挙げ、集客方法を含めて目標達成を見込めるかどうかを検討することが重要です。何を行うかが決まったら、具体的な企画の内容を決めていきます。

企画を検討する方法

店舗イベントを行う際に、「どれくらい集客できるか」、「どれくらいの満足を得られるか」などを事前に正確に推測することは難しいといえます。

企画を検討する際に重要なポイントを以下に挙げます。

  • イベント会社のイベント開催実績を見る
  • 低コストでイベントを実施してみる

店舗イベントを開催する際に、イベント会社を利用する場合は、過去の実績を見ることで集客力、顧客満足度(お客様の声)などを知ることができます。周辺住民の人口や最寄り駅の利用者数などの特徴などが近しい地域や、近隣でイベントを開催した際の実績を見ることで、効果を推測することができます。

また、ある程度の効果が見込める企画を低コストで実施し、反響を見てイベントを改善・改良していくという方法もあります。低コストであればイベント開催による利益が出ないリスクを小さくし、イベント開催に関するノウハウを蓄積していくことができます。

店舗イベントを成功させるためには、実績やノウハウが豊富なイベント会社を利用することもおすすめです。

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店舗イベントの企画から実施までの流れ

店舗イベントの企画から実施までの流れの一例を以下に挙げます。

  1. 企画を立てる
  2. 外注先の選定
  3. 人員の手配
  4. 集客・告知
  5. 特典・景品の準備
  6. オペレーションの確定
  7. 実施

店舗イベントを行う際には、企画を立ててから実施までにさまざまな工程があります。

特に「集客・告知」が重要なポイントとなります。店舗イベントを実施する際に、目標とする来客数を達成することが重要な一方で、キャパシティを超えてしまうとトラブルの原因となります。さまざまな手法があるなかで、適切なものを選び、段階的に準備を進めていくことが重要です。

店舗イベントの集客・告知の方法

ここからは、店舗イベントの集客・告知の方法を紹介します。

イベントポータルサイト

イベントポータルサイトは、イベント情報を調べている一般ユーザー向けに情報を届けるWebサイトです。イベントポータルサイトのなかには会員ユーザーに通知を送れる機能があるWebサイトがあり、イベントに対するファン化や継続的な集客が可能なことが特徴です。ただし、イベントの認知度が低いと集客しにくい場合があります。

イベントポータルサイトの例

Peatix

いこーよ

店舗のWebサイト

店舗のWebサイトがある場合には、情報告知・集客が可能です。ただし、飲食店であれば飲食、販売店であれば商品購入を意図してユーザーがWebサイトを閲覧する場合が多いため、イベントを軸とした集客方法としてはやや効率が良くない点がポイントとなります。店舗のWebサイトを通じて集客する場合には、特典や景品などをつけるなど、利用目的に関するメリットがあるように工夫することが重要です

特典・景品の例

  • 施設内利用クーポン
  • お菓子・プレゼント
  • イベント関連グッズ

PRサイト

PRサイトは、プレスリリースを掲載して告知をすることができるWebサイトです。さまざまなメディアの担当者が見ているため、真新しさや話題性、魅力などがあるイベントを実施する場合には、PR効果を期待できることが特徴です。大規模な店舗イベントを実施する場合には、間接的なPRも含めて効果を得られる可能性があります。

PRサイトの例

PR TIMES

SNS

店舗のSNSアカウントがある場合には、フォロワーに店舗イベントの情報を届けることができます。SNSは店舗に対して好感を持っている顧客に効率よく情報を届けることができる一方で、フォロワー以外の来客を見込みにくいことが特徴です。既存顧客の来店頻度を増やしたり、満足度を向上させたりすることを目的とする場合には有効な集客・告知方法といえます。

SNSの例

  • Facebook
  • X(旧Twitter
  • Instagram

チラシ(ポスティング)

ポスティングとは、近隣住民の家の郵便受けにチラシなどを入れることです。近隣住民に店舗の存在、営業内容、イベント概要などの認知を広げ、新規の来客を見込めることが特徴です。ただし、一般的にはポスティングをすることで反応を得られるのは0.010.3%ほどとされており、労力に対して大きな効果を見込みにくいといえます。

店舗内告知

店舗内告知は、店舗内や敷地内の屋外などに看板やポスターなどを設置し、イベントの概要を伝える方法です。店舗内に設置した場合は来客者向けに限られますが、敷地内の屋外に設置すれば通行人に情報が届く可能性があります。

店舗内告知の例

  • 看板
  • ポスター

来客者への声掛け

店舗イベントの集客・告知をする際には、コツコツと来客者への声掛けをすることが重要です。関心を持つ来客者がいればその場で予約を取ることができ、集客を目的とした手法のなかでは特に有効といえます。店舗イベントの来客数を増やすためには、言語コミュニケーションでより多くの人に伝えることが大切です。

店舗イベントで来客予定者を管理する方法

店舗イベントを実施する際には、予約者(来客予定者)を管理する必要があります。

ここからは、来客予定者を管理する方法を紹介します。

イベントの定員数を決める

店舗イベントを実施する際には、まず定員人数を決めることが重要です。「何人までであればオペレーション上の負荷がかからず円滑に対応できるのか」、「店舗の収容可能な人数は何人なのか」などを考慮し、店舗イベントの定員人数を決めましょう。

予約制にする

店舗イベントの定員数が決まったら、その上限まで集客し、管理することが重要です。段階的に告知し、定員数の上限まで予約者を集めましょう。予約表を作成し、氏名、連絡先などの情報をまとめておきます。その際には、個人情報を適切に保護する必要があります。店舗イベントの当日までキャンセルが出る可能性があるため、予約者の増減があった際に都度、更新することが大切です。

店舗イベントの企画例3選

以下では、店舗イベントにおすすめの企画例を3選紹介します。

チャンバラ合戦

チャンバラ合戦」は、スポンジ製の刀を持ち、腕につけた命と呼ばれるボールを落とし合う合戦アクティビティです。圧倒的に楽しいことが特徴で、子どもから大人まで一緒に参加することができます。また、チャンバラ合戦は全国各地で実施されており、過去に経験したことがある近隣の方がイベントに参加するケースがあるため集客力が高いことも特徴です。

チャンバラ合戦は、戦国時代の合戦をモチーフとしたアクティビティで、運営スタッフが戦国武将の格好をしたり、戦ウォールを設置したりして世界観を表現します。プロのMCが進行役を担い、運営スタッフ全員でイベントを盛り上げます。チャンバラ合戦を実施する際は、企画・準備から片づけまでワンストップで対応可能で、イベント開催ノウハウを活用して集客・告知などをお手伝いすることもできます。

チャンバラ合戦を実施する際の流れ

  • 開幕(オープニング)
  • 戦ノ掟説明(ルール説明)
  • 軍議(作戦タイム)
  • 実戦
  • 勝敗発表・写真撮影

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チャンバラ合戦を実施した際の様子など、店舗イベントの事例を以下の記事で詳しく紹介しています。

【開催事例】「チャンバラ合戦」みのおキューズモール様

防災ヒーロー入団試験

防災ヒーロー入団試験」は、親子参加型のワークショップを体験して防災について学ぶことができるアクティビティです

防災スリッパづくりや防災リュック間違い探しなど、防災に関する体験を通じて、防災意識の向上や自分ゴト化につなげることができます。日本は災害大国といわれ、すべての人が自助や共助の知識を身につけることが大切です。防災ヒーロー入団試験を体験することで、防災について楽しく学ぶことができます。

また、防災に取り組むには家族で話し合い、協力することが重要です。防災ヒーロー入団試験を体験し、防災を自分ゴトと捉えることで、家族が一体となって防災に取り組むきっかけづくりができます。

防災ヒーロー入団試験を実施する際の種目例

  • 防災スリッパづくり
  • 水消火器射的
  • スモーキー迷路
  • おうち安全間違い探し
  • 防災リュック間違い探し

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防災ヒーロー入団試験を実施した際の様子など、店舗イベントの事例を以下の記事で詳しく紹介しています。

【開催事例】「防災ヒーロー入団試験」イオンモール神戸北様

SDGsアドベンチャー

SDGsアドベンチャー」は、親子参加型のワークショップを体験してSDGsについて学ぶことができるアクティビティです

SDGsとは持続可能な開発目標の略称で、国や自治体だけでなく、すべての人が協力して取り組む必要があります。SDGsアドベンチャーではSDGsと関わりが深い身近な物事を取り入れた種目を体験し、SDGsの重要性や自分たちにできることを楽しく学びことができます。

SDGsも防災と同様に、家族で協力して取り組むことが大切です。SDGsアドベンチャーは子どもから大人まで参加することができます。SDGsアドベンチャーを体験することで、日常生活でSDGsに気づけるようになったり、家に帰ってから家族で話し合うきっかけになったりします。

SDGsアドベンチャーを実施する際の種目例

  • ポイポイ島
  • つみつみ島
  • ロゼット島
  • フィッシング島
  • フェアトレード島

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SDGsアドベンチャーを実施した際の様子など、店舗イベントの事例を以下の記事で詳しく紹介しています。

【開催事例】「SDGsアドベンチャー」UNIMOちはら台様

まとめ

店舗イベントを実施する際には、目的に対して適切な企画を立て、集客や告知方法を工夫しながら管理・運営をすることが重要です。

IKUSAでは年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援し、学生・内定者・新入社員のコミュニケーション促進や学びにつながる体験型のサービスを多数提供しています。

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この記事を書いた人

ともしど
コンテンツ制作ディレクター/IKUSA編集部ディレクター。寿司板前時代には魚をさばくパフォーマンスを毎日行い、マグロの解体ショーも積極的に実施。「お客様に感謝され喜ばれること」をモットーとして寿司板前の仕事をするなかで学んだ経験を生かし、Web業界で奮闘中。
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