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updated: 2024 

内定者研修とは?研修内容例や目的、開催のポイントを解説

内定者研修とは?研修内容例や目的、開催のポイントを解説

内定者研修とは、社会人に必要な知識や企業理念などを内定者に伝える研修です。内定辞退を防ぎ、会社や業務にうまく馴染めるようサポートすることを目的としています。

本記事では、内定者研修の内容例やスケジュール、開催するときの流れやポイント、参考にしたいサービスを解説します

 

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内定者研修とは

内定者研修とは、内定が決まった次期社員に対して行う入社前の研修を指します内定者研修では企業理念や業務の概要、先輩社員や同期との関係構築など、入社後会社にスムーズに馴染めるようにするための内容を盛り込むのが特徴です。

ただし、内定の段階では雇用契約を締結していないため、研修への参加を強制することができない点には注意が必要です。

内定者研修の目的

内定者研修を行う目的は、主に3つ挙げられます。詳しくお伝えします。

内定辞退を防ぐ

2023年卒の採用活動について株式会社リクルートが行った調査によると、企業の採用計画が充足していると答える企業は4割でした。2022年度の調査よりも10ポイント以上減少しています。その理由について、応募者の減少や内定辞退が挙げられ、採用活動は年々厳しさを増していることがうかがえます。そのため、内定者研修により企業や同期との絆を深め、内定辞退を防ぐことは、人材を確保するうえで非常に重要でしょう

参考:株式会社リクルート「『就職白書2023』2023年卒の就職・採用活動の振り返りと、2024年卒の採用見通しを調査」p.2

内定者の不安を和らげるため

先輩社員や会社の雰囲気に触れられる機会を作ることで、内定者の不安を和らげることも目的の1つです。入社後のイメージが湧くことで、仕事に対する意欲や会社へのエンゲージメントの向上が期待できます

業務のための準備

入社前にある程度業務の知識や社内のルールについて知っている方が、内定者が現場に馴染みやすく、入社後も業務に取り組みやすくなるでしょう。内定者研修は入社前に業務の準備が進められるため、なるべく早く会社の戦力として育てる狙いがあります。

内定者研修の内容とスケジュール例

内定者研修の参加者は、入社前の学生です。効果的な研修にするためには、スケジュールをしっかりと押さえ、タイミングに合った内容で実施するとよいでしょう。ここでは、内定者研修の内容とスケジュール例を紹介します。

【入社67カ月前】同期や会社とのつながりを強化

入社67カ月前のタイミングでは、同期とのつながりが持てる内容にするとよいでしょう。つながりを作ることで、内定者の不安を軽減でき、内定辞退を防げます。

また、内定者が自社のよさを感じられるよう、会社の理念や業務の価値を伝えることも効果的でしょう。先輩社員との交流会などを開き、実際働く社員の口から会社の魅力や仕事のやりがいを伝えることで、会社への信頼感を強める効果が期待できます。

<実施したい研修例>

研修方法

内容例

チームビルディング研修

ゲームやスポーツなどを行い、チームで協力する時間を通じてコミュニケーションを活性化させる。謎解きゲーム内定者運動会など。

事業理解研修

会社のビジョンや仕事内容を講義形式で伝え、先輩社員を招いての座談会を企画する。

 

【入社45カ月前】社会人としての意識作り

入社45カ月前になると、一般的には10月に行われる内定式が済んでいるタイミングです。この時期には、学生の立場から社会人に変わっていくための意識作りを促せるような研修が望ましいでしょうマインドセット研修やビジネスマナー研修などを通じて、会社や社会が求める社会人像を具体的に描けるような研修内容にするのがポイントです。

<実施したい研修例>

研修方法

内容例

マインドセット研修

学生と社会人の違いや社会人に求められるマインドセットを講義形式で学ぶ。

ビジネスマナー研修

身だしなみや言葉遣いなど、社内外で良好な関係性を築いていくために大切なマナー、コミュニケーションスキルを学ぶ。

コンプライアンス研修

企業倫理や、企業や社員が守るべき社会ルールを学ぶ。特にSNSの使い方など。

 

【入社23カ月前】業務スキルの習得

入社直前のタイミングとなる23カ月前には、実際に業務に必要な知識やスキルを学べる研修を取り入れるとよいでしょう。ただし、相手が学生であることを念頭に、学業の邪魔をしない範囲で行えるように工夫する必要があります。必要に応じてe-ラーニングなどオンラインサービスを使いながら、効率的に学べるよう配慮しましょう。

<実施したい研修例>

研修方法

内容例

業務知識研修

先輩社員を場に招き、業務に必要な知識や業界が今置かれている状況、社内ルールなどを共有する。

PCスキル研修

外部講座を利用しつつ、WordExcelなどのOffice系の操作方法やメールの送り方など、基本的なPCスキルを習得する。

 

 

内定者研修を実施するときのポイント

内定者研修を実施する際、いくつかのポイントを押さえておくことで、より効果的な内容となります。ここではポイントを4つ紹介します。

内定者のスキルを把握する

研修内容を決定する前に内定者のスキルを把握することで、内定者に足りない部分や苦手意識のある分野をフォローできるような研修内容を検討することが可能です。新入社員に求められる能力として、「ビジネスマインド・マナー」や「文書作成スキル」、聞く、伝えるなどの「対人コミュニケーションスキル」、「PCスキル」、「考えるスキル」などが考えられます。これらの項目について、苦手意識のある分野をアンケートなどで調査すると、内定者に適した研修ができるでしょう。

現場の声を研修内容に反映させる

社員が新入社員に求めるスキルを把握し、内定者研修に反映させましょう。現場の声を聞くことで、新入社員がつまずきやすいポイントを把握できます。内定者研修で事前にフォローすることは、内定者の離職を防止する効果が期待できるため、会社への定着率を上げられるでしょう。新入社員が会社の求める人材に近づくことで、現場での自身の立ち位置が見つけやすくなります。

面白い要素を取り入れる

スキルを身につけることを重視するあまり内容を詰め込みすぎると、内定者が負担に感じる恐れがあります。また、参加者の集中力や、やる気が下がると、内定者研修の効果が得られない可能性もあるでしょう。内定者が主体的に参加できて「面白い」と思えるような要素を研修に取り入れると、研修に活気が生まれコミュニケーションも活性化します

たとえば、脱出ゲームや謎解きなどのあそびを軸にした研修や、食事を伴う懇親会型の研修も織り交ぜていくことで、研修内容にメリハリをつけられ楽しく取り組めるでしょう。

チームビルディングを行う

内定者研修では、横や縦のつながりが作れる「チームビルディング」を意識した研修を行うとよいでしょう

講義やe-ラーニングのような形式の場合、個人で作業することが多くなります。内定者同士や社員とのつながりは得にくくなるでしょう。内定者研修では、コミュニケーションを気軽に取れるゲームやスポーツを活用した「チームビルディング研修」がおすすめです。内定者や社員とのつながりを作る研修を行うことで、内定辞退を防ぐ効果が期待できます。

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内定者研修実施までの流れ

研修を実施する際、どのような流れで進めていけばよいでしょうか。内定者研修を実施するまでの流れについてお伝えします。

1.内定者の状況やスキルを把握する

採用面接だけでは、内定者の状況やスキルを理解することは難しいでしょう。内定者研修を実施する際は、まず内定者に対面でのヒアリングやアンケートなどを行い、現在のスキルや状況を把握します。内定者が仕事や会社に求めているものや積極的に取り組みたいこと、苦手意識を持つ分野などを丁寧に聞き取ります

2. 配属予定先の社員にヒアリングを行う

次に配属予定先の部署の社員にヒアリングを行い、配属までに身につけておくべきスキルなどを把握します。部署ごとに必要なスキルを把握することで、研修をより効果的に実施できるでしょう。また、業務に必要な内容を内定者研修でカバーすることで、OJT担当者の指導負担を軽減できます。OJTがスムーズに進むことで、新入社員も現場に馴染みやすくなるでしょう

3.研修の目的を明確にする

内定者や社内の調査を踏まえ、内定者の目指すべき社員像や内定者研修の目的を明確にしましょう。ここで大切なのは、あくまで対象者は学生であること、目標を欲張りすぎないことです。入社前の限られた時間で、伝えるべきことをしっかり定め、研修に盛り込みましょう

4.研修内容を検討する

定めた目的や目標を達成できる研修内容を考えます。限られた時間で効果が得られるよう、必要に応じてeラーニングや外部研修サービスの利用も視野に入れましょう。開催場所や方法も検討し、研修場所の確保が必要であれば、早めに対応します。外部の施設を使う場合は、希望の日程に予約ができないことがあるため、段取りには余裕を持っておきましょう

5.研修を実施する

取り決めた内容で準備を進め、研修を行います。実施後は参加者にアンケートを取って、振り返りを行いましょう。研修を実施するごとに振り返りを行い、研修内容をアップデートすることで、研修の質も上がっていきます

おすすめの内定者研修サービス3

チームビルディングやビジネスマナーなど、内定者研修に取り入れる要素はさまざまです。全ての要素を自社でカバーするのは、担当者や担当部署にとって大きな負担となることもあります。担当者や部署の負担を軽減したい場合には、外部の研修サービスを活用するのがよいでしょう。ここでは、おすすめの内定者研修サービスを3つ紹介します。

あそぶ社員研修

株式会社IKUSAでは、参加者が夢中になって参加できる面白い要素を取り入れた研修「あそぶ社員研修」を提供しています。研修の内容は、屋内型や屋外型、オンライン、懇親会型とさまざまな形式があり、30種類のアクティビティから内定者の特性や社風にぴったりの研修を選択できます。アクティビティには以下のようなものを用意しています。

<あそぶ社員研修アクティビティ例>

アクティビティ

形式

内容

謎解き脱出ゲーム

屋内

参加者それぞれが手にした謎を、全員で協力しながら解き進めるゲームです。ゲームを進めるなかで、自然と役割分担や協力する雰囲気を醸成できます。

合意形成研修コンセンサスゲーム

屋内

「ジャングルでの遭難」など、ゲームのストーリーに沿って、チームで意見を交換します。最善の選択のための合意形成や価値観の違い、聞く大切さなどを学びます。

チャンバラ合戦

屋内・屋外

参加者全員が手にスポンジの刀を持ち、相手の腕についたボールを落とし合うゲームです。チームで、戦術を決め実践で試すことを繰り返します。ゲームを通してチームビルディングとPDCAサイクルの大切さを学べるのが特徴です。

NEW運動会

屋内・屋外

バブルサッカーやドッチビーなど、ニュースポーツを中心とした運動会。経験による差が少なく、参加者全員がフェアに戦える面白さと、チーム一丸となって競うチームビルディング効果が期待できます。

リモ謎

オンライン

ビデオチャットツールを使用した、謎解き脱出ゲーム。謎解きにはチームメンバー全員の協力が必須。オンラインで実施しながらも、没入感のある演出でチームに一体感が生まれます。

ビジトレ

オンライン

ビデオチャットツールを使い、ゲームを通じてビジネスマナーを学びます。議事録の取り方やネットリテラシーなど、参加者同士でコミュニケーションを取りながら研修を進められます。

チームビルディングBBQ

懇親会

機材の設営から撤去、食材の準備まで全てお任せできるBBQサービスです。「肉の重さ当てゲーム」など、BBQならではのアクティビティも用意しているので、参加者同士のコミュニケーションも活性化します。

 

あそびを挟むことで社員や内定者の人となりがよく分かり、互いの理解が進みます。他の研修形式にはない、強いつながりが生まれることが期待できます。内定者が主体的に参加できる研修にしたいと考えている方は、ぜひ一度IKUSAまでご相談ください。

eラーニングによる自律学習×研修

出典:Schoo for Business

オンライン上でさまざまなコンテンツが学べる、「eラーニング」のサービスを提供しているSchooの社員研修では、新入社員から中堅、管理職など多岐に渡るパッケージを用意しています

内定者研修では、ビジネスマナーやOAスキルといった社会人の基礎スキルや、意識転換を図れるマインドセットを学べるような動画が豊富に用意されています。

カリキュラムには、以下のようなものがあります。

  • 新社会人のためのビジネスマナー研修パッケージ(合計10時間)
  • 社会人へのスタートダッシュ研修パッケージ(合計6時間30分)
  • コミュニケーション入門研修パッケージ(合計9時間)

企業が求めるスキル習得のための動画のほか、興味関心のある動画コンテンツを自分で選び取って見ることができるため、内定者にとっては自律学習の機会になるでしょう。

社会人としての考え・キャリアを考えるセミナー

出典:insource「【内定者オンラインセミナー】社会人での目標・キャリアを考える」

新入社員から経営層まで、さまざまな社員研修を提供しているinsourseでは、講師の派遣や通信教育など、多様な形式で研修をサポートしています。そのなかの公開講座「【内定者オンラインセミナー】社会人での目標・キャリアを考える」は、社会人としてのマインドセットや考え方を網羅的に学べる研修です。

研修プログラムには、以下のようなものがあります。

  • 「働くこと」とは(講義)
  • なりたい自分に近づくために〜働くための心構え(講義)
  • こんなときどうする?「配属先が、希望部署と違ったとき」(講義)
  • 1年後、3年後、10年後の自分を想像する(ワーク)

オンライン形式のため、内定者は受講場所が自由に選べます。学業が忙しい内定者にも、参加しやすい形式の研修でしょう。

まとめ

内定者研修は、社会人に必要なスキル習得をサポートすることに加え、内定者の不安を和らげて内定辞退を防ぐ効果が期待できます。人材確保のために重要な研修となるため、昨今の厳しい採用活動状況においては、力を入れたい施策の1つとなるでしょう。

ただし、内定者は雇用契約を結んでおらず、研修の参加を強制できません。学業と両立できる研修量を意識しながら、実施タイミングや研修ポイントを押さえましょう。内定者が企業や社員とつながりを持てるような研修内容にすることが大切です。

 

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この記事を書いた人

さおり
インタビューやコラム記事を中心に執筆・編集に携わっています。その場の雰囲気やその事の魅力がぎゅっと伝わる文章がつくれるよう邁進中。関東在住。犬とゴルフが好き。
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