updated: 2024
研修におすすめのグループワーク具体例15選
「グループワーク」は、ビジネスの基本的な考え方や必要なスキルをゲーム感覚で学べるのが特徴です。そのため、新入社員研修や内定者研修などのさまざまな社内研修に取り入れられています。
今回は、社内研修にもおすすめのグループワーク例15選を紹介します。それぞれの特徴をはじめ、やり方や流れ、タイムスケジュール例なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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社会課題に関するグループワーク3選
グループワークの中には、SDGsや防災などの社会課題について学べるものがあります。社内で「SDGsを浸透させたい」「防災意識を向上させたい」という場合におすすめです。ここでは、このような社会課題について学びを深められるグループワークを紹介します。
①ワールドリーダーズ
「ワールドリーダーズ」は企業経営を疑似体験できる、SDGsに特化したグループワークです。参加者は各チームに分かれ、企業として戦略を立てていきます。上手に労働力や資本を活用し、最終的に多くの資金を得たチームが勝利です。
ワールドリーダーズの醍醐味は、ただ利益を追求するだけでは勝てないことです。長期的な利益を生むために、環境や社会問題などのさまざまな要素を考慮しなければなりません。
SDGsの社内浸透が期待できるほか、戦略的思考や情報共有の大切さを学べます。チームビルディング効果もあるので、社内研修に取り入れるのもおすすめです。
ゲームのやり方
- 各ターンでチームに労働力や資金、情報が支給される。
- ターン中にさまざまなアクションを取って、自社利益を拡大させる。
- 利益を追求するだけでなく、環境や社会などの要素を考慮し、最終的に多くの資金を稼いだチームの勝利。
②ある惑星からのSOS
「ある惑星からのSOS」は、SDGsと謎解きを掛け合わせた、オンライングループワークです。「ある惑星」を救うために、チームでさまざまな環境や社会に関する課題を解決します。
SDGsの基礎知識がなくても、ストーリーに沿って謎解きを楽しめるゲームとなっており「SDGsを社内に浸透させたいけど、適切な方法がわからない」といった場合におすすめです。
ゲームは4つのパートで構成されており、チームメンバー内で協力しながら情報整理・役割分担をして進める必要があります。オンラインでのチームビルディングにもおすすめのグループワークです。
ゲームのやり方
- ストーリーを読み込み、この惑星の都市でどのような問題が起きているか、状況を把握する。
- 次々と送られてくる謎を解き明かすことで、あるキーワードを導き出し、キーワードを入力する。
- さらに進むと、そのキーワードに関連する新たな情報が判明し、獲得した情報を整理することで、問題点を明らかにしていく。
- 情報を整理する際は穴埋め形式で回答し、正しければストーリーが進む。
- ストーリーを読むことで、問題点に対してどのような対応をすべきかを理解する。
③防災運動会
「防災運動会」は通常の運動会とはひと味違う、防災を取り入れた新しい運動会です。参加者は体を動かしながら、防災知識や災害時の知恵を学べます。具体的には、災害を「事前/災害発生/発災直後/避難生活/生活再建」の5つのフェーズに分け、それぞれの競技を実施します。防災訓練をイベントとして行うことで、楽しく知識が身につけられます。
災害は地域や周辺の環境によって、対策方法が異なるものです。防災運動会では、競技をカスタマイズしたりオリジナルで作ったりするなど、柔軟に対応して要望に応えています。
防災運動会は、リアルではもちろんオンライン版『おうち防災運動会』を実施することも可能です。防災知識を学びながら体を動かせるので、社内イベントに最適なグループワークといえるでしょう。
防災運動会の種目と流れの例(所要時間:2~3時間)
- 開会宣言
- 防災クイズラリー
- 防災障害物リレー
- 非常食体験会&昼食
- 防災借り物競走
- 瓦礫はこび
- 閉会式
- アンケート
ビジネススキルが身につくグループワーク7選
ここでは、ビジネススキルを身につけられるゲームを紹介します。座学ではなく、ゲームで楽しみながらビジネススキルを学ぶことで、社員同士のコミュニケーション活性化も期待できるでしょう。
① ビジトレ
「ビジトレ」は、オンラインでビジネスに必要なスキルを学べるゲームです。通常のビジネス研修とは異なり、ゲーム性が高いため参加者に楽しみながら取り組んでもらえます。
進行は、株式会社IKUSA独自のWebシステムを活用するため、回答や順位をリアルタイムで共有できるのが特徴です。ゲームの流れを妨げることなくスムーズに進行できます。
検索力が試される「ナニコレ!?サーチバトル」や、社会人マナー知識が試される「ビジネスミステイク」はビジネスに直結するゲームです。対象は入社5年目以内の方向けと若手向けで、新入社員研修におすすめです。
ビジトレの流れ(一例)(所要時間:1.5~2時間)
- ルール説明
- 第一プログラム「ナニコレ!?サーチバトル」
- 第二プログラム「ビジネスミステイク」
- 第三プログラム「聞き逃すな!ギジロクパニック」
- エンディング
② 謎解き脱出ゲーム
「謎解き脱出ゲーム」は、決められた時間・空間内で与えられた謎を解き、物語のクリアを目指すゲームです。参加者自身が主人公となって物語が進むので、没入感の高い体験が楽しめるでしょう。
脱出ゲームのなかで謎を解いていくことで、自然にメンバー同士で協力し合ったり役割分担をしたりなど、チームビルディング効果が期待できます。現在あるパッケージは「ある会議室からの脱出」「燃え盛る本能寺からの脱出」「ある魔法学校からの脱出」「消えゆく幻島からの脱出」の4つ。フルカスタマイズプランもあるので、希望の内容に沿って謎解き脱出ゲームを実施できます。
狭いスペースで体力を使うことなく実施できるため、レクリエーションとして取り入れるのもおすすめです。
謎解き脱出ゲームの流れ
- ストーリーに沿って謎が出題される。
- 制限時間内にチームで助け合いながら謎を解き、脱出する。
③ 合意形成研修コンセンサスゲーム
「合意形成研修コンセンサスゲーム」は、ストーリーを通して複数人で合意形成をする過程を学べるグループワークです。株式会社IKUSAには「ジャングルサバイバル」と「帰宅困難サバイバル」の2があります。
参加者同士で議論をしながら合意形成を図るため、自分と他人の考え方や価値観の違いを理解することが可能です。また、論理的思考や情報の整理力の向上も見込めるので、新人研修のワークショップとして実施するのもよいでしょう。
合意形成研修コンセンサスゲームの流れ
- 予期せぬ問題が発生する。
- 対処法を個人で考える。
- チームで考える。
- 専門家の結論と見比べて、妥当性を判定する。
- 合意形成を得るための要点を解説する。
- 各チームで振り返りを行う。
④ リモ謎
「リモ謎」は、オンラインでチームビルディングができる謎解き脱出ゲームです。特徴は、多拠点間で交流を図ることが可能で、社内全体のコミュニケーションの向上が見込める点です。英語圏対応や短時間開催、低年齢参加にも対応可能で、老若男女問わず楽しめるグループワークです。
ゲームのやり方
- 参加者はビデオチャット通話を使用する。
- チームで協力しながらストーリーに沿った謎を解く。
- 1~1時間半の間に脱出を目指す。
➄リモ探
「リモ探」は、チームで力を合わせて制限時間内に与えられたミッションのクリアを目指すオンラインのグループワークです。
リモ探では、参加者同士の協力や教え合いを促進する「ジグソー法」を採用しており、多人数でコミュニケーションを取りながら、楽しさと学びを両立したオンライン研修が行えます。
ゲームのやり方
- 大グループのなかに小グループがある状態からスタートする。
- まずは小グループで対処法を考える。
- 大グループで情報を共有して推理を進める。
- 再び小グループになり、情報を分析し、仮説を立てて話し合う。
- 大グループで最終的な答えを決める。
- 答えの解説をもとに、小グループで振り返る。
⑥マーダーミステリー研修
「マーダーミステリー研修」は体験型推理ゲームです。参加者は登場人物になりきり、物語のなかで真実を見つけ出すことを目的とします。マーダーミステリー研修では、互いに疑い合うシチュエーションで物語が進みます。自分で考えて判断し、時にはみんなで協力し合うなど、臨機応変な対応が求められるのが特徴です。
同じシナリオは一生に一度しか遊べないというのも醍醐味のひとつ。没入感のある体験ができるグループワークで、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」や、ビジネスに必須の「交渉力」を養える内容となっています。
マーダーミステリー研修の流れ
- ストーリーが紹介される。
- キャラクターを選択する。
- 各々が好きなように行動し、推理を進める。
- 推理の発表と投票。
- 事件の真相を発表。
- 参加者同士で感想を話し合ったり、振り返ったりする。
⑦謎パ
「謎パ」は参加者全員で協力して謎を解き、ミッションのクリアを目指すゲームです。リアルでもオンラインでも実施でき、社員同士のコミュニケーション活性化を図りたい企業におすすめのグループワークです。
謎パの大きなメリットは、参加者全員と交流が図れることです。グループワークはチームで進める内容が多いですが、チームに分かれるとコミュニケーションに偏りが出てしまう場合もあります。謎パでは、コミュニケーションの偏りを防ぎながら、参加者全員とコミュニケーションをとることが可能です。
謎パの流れ
- 参加者にそれぞれ問題が配布される。
- 情報収集・謎解きを進める。
- 謎を解いたら、次のミッションが発令される。
- ミッションを全てクリアできたらゴール。
体を動かしながら学ぶスポーツ系グループワーク5選
社員の主要業務がパソコンでの入力作業など机上業務が多く、運動不足になりがちという労働環境の場合もあるでしょう。そんなときにおすすめなのが、体を動かす「スポーツ系のグループワーク」です。ここでは、参加者みんなで体を動かしながら学べるグループワークを紹介します。
① チャンバラ合戦
「チャンバラ合戦」は、スポンジ製の刀で腕についている「命」を撃ち落とされたら負け、というシンプルなルールで、頭と体の両方を動かしながらチームビルディングができるグループワークです。ゲームを通じてPDCAサイクルを回す訓練ができ、参加者同士のコミュニケーションの活性化が見込めます。
チャンバラといっても、刀はスポンジ製で安全です。年齢や役職問わず楽しめるグループワークとしておすすめです。
チャンバラ合戦の流れ(一例)
- ルール説明(5分)
- 武将登場(9分)
- 軍議:作戦タイム(3分)
- 第一回戦 全滅戦:2軍以上に分かれて多数決で勝ち負けを決める(6分)
- 軍議:作戦タイム(3分)
- 第二回戦 全滅戦:2軍以上に分かれて多数決で勝ち負けを決める(6分)
- 軍議:作戦タイム(3分)
- 第三回戦 大将戦:敵軍の大将の命を落とせたら、何人残っていても勝利となるルール(6分)
- 軍議:作戦タイム(3分)
- 第四回戦 バトルロワイヤル:全員が敵となり、個人のNo1を決める(6分)
- エンディング・写真撮影(10分)
② 忍者合戦-SHINOBI-
「忍者合戦-SHINOBI-」は参加者全員が忍者になりきって進める、斬新なグループワークです。チャンバラ合戦と同様に、スポンジ製の刀で腕についている「命」を撃ち落とされたら負けとなります。さらに忍者合戦では、自軍に与えられたミッションクリアを目指さなければなりません。
忍者合戦は、ただ戦うだけでなく、地元の歴史や伝承を取り入れたストーリーで地域の歴史を楽しく学べる、おすすめのアクティビティです。
忍者合戦の流れ(一例)
- ルール説明(5分)
- 軍議:作戦タイム(3分)
- 第一回戦 全滅戦:チーム全員の命を落とされる、もしくは制限時間終了後に命が少ないチームが負けとなるルール(5分)
- 軍議:作戦タイム(3分)
- 第二回戦 頭領戦:味方に内通者がいる裏切り合戦ルール(5分)
- 軍議:作戦タイム(3分)
- 第三回戦 巻物争奪戦:秘密の巻物を奪い合うルール(5分)
- 第四回戦 バトルロワイヤル:全員が敵となり、個人No1を決める戦い(5分)
- エンディング(10分)
③ サバ研
「サバ研」はいわゆるサバイバルゲームのことで、勝つためのフレームワーク「OODA LOOP」を体験しながら学べます。役割が異なる少人数の組織でゲームを進めるので、自然にチームのコミュニケーションを促せます。
ミッションクリアのためには、全員で力をあわせて動く必要があるため、誰も手を抜くことが許されず、参加者全員が力を尽くすことが求められるグループワークです。
ゲームのやり方
- 5~6人でひとつのチームになり、戦場のチェックポイントを回る。
- リアルタイムでミッションをクリアし、合計ポイントが多いチームが勝ち。
④ 戦国運動会
「戦国運動会」はその名の通り、戦国時代をテーマにした運動会です。種目は「運動神経に左右されない」ものばかりなので、老若男女どんな人でも楽しんで参加できます。
ゲームの前には、チームで戦略を話し合う「軍議」の時間を設けています。どうやったら勝てるかをチームメンバーで話し合うことで、チームビルディング効果が期待できるでしょう。
戦国運動会の流れの例(2時間~1日型まで調整可能)
- 開会宣言
- 大俵転がし:見たこともない「大俵」を協力して転がし、早さを競う競技
- 兵糧入れ:敵兵の邪魔をくぐり抜け、兵糧をカゴに入れる競技
- 本能寺からの脱出:制限時間内に信長様を本能寺から脱出させる競技
- 昼休憩
- 米騒動:ツルツルの米俵をチームで協力して運び出す競技
- チャンバラ合戦:腕につけた「命」をスポンジ刀で落とし合う競技
- 閉会式
➄リモリンピック
「リモリンピック」は、オンラインでも楽しく体を動かせてチームビルディングができる、新しいグループワークです。ユニークな種目で学生や若手、ベテランまで誰もが一緒に楽しめます。
運動会ならではの競争も、オンラインで体験することが可能。参加者同士が同じ場所にいなくても、一緒に汗をかき、結束力を高められる新しい運動会です。
リモリンピックのタイムスケジュール例(所要時間:1.5~2時間)
- 開会式(15分)
- 第一種目「おうちを探索!!ものしりとリレー」:制限時間内におうちの中にあるものを探し、みんなでしりとりをする競技(25分)
- 第二種目「目指せ!!洞窟の向こう側!謎解きダンジョン」:次々と現れるモンスターを倒し、秘宝を目指す競技(25分)
- 第三種目「MAPから特定せよ!サイバー警察」:サイバー警察の一員となり、犯人がSNSに投稿した写真を手がかりにして居場所を特定する推理ゲーム(25分)
- 閉会式
まとめ
今回は、目的別におすすめのグループワーク15選を紹介しました。ビジネスの基本的な考え方や必要なスキルをゲーム感覚で楽しく学びを深めたいという場合は、ぜひ当記事を参考に、目的に応じたグループワークを導入してみてください。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。