【開催事例】「ワールドリーダーズ・SDGsマッピング」某企業様
SDGsビジネスゲーム「ワールドリーダーズ」とは
史上最も生々しいSDGsビジネスゲーム
ワールドリーダーズは、SDGsを学べる、企業向けのカードゲームです。
「最終的に資金を多く獲得したチームの勝ち」というルールのもと、1チーム1企業として事業を設立し、労働力と資金を元手に会社を大きくしていきます。
他チームと交渉を行ったり情報やアイテムを活用したりして、自チームがトップになるようにゲームを進めていきます。
事業には「利益は大きいが環境に悪影響を与える事業」や「社会貢献はできるが利益はそこまで大きくない事業」などが存在しており、長期的な利益を得るためにはどうすべきかを考え、取捨選択を行なっていかなければなりません。
また、ゲーム中にはさまざまな「イベント」が発生するので、計画がうまくいかないことも…。現実世界さながらの臨機応変な対応が求められるゲームとなっています。
ワークショップ型研修「SDGsマッピング」とは
SDGsマッピングとは、自社事業とSDGsの17目標を紐付けて整理するフレームワークです。
企業がSDGsを経営戦略に取り入れるためのガイドライン「SDGコンパス」の中の ステップ2「優先課題を決定する」のフェーズで実施することが望ましいとされています。
SDGsマッピングを行うことで自社事業とSDGsの目標やターゲットとの関係性を整理できます。
SDGsマッピングを通じて、自社事業とSDGsが意外なところで繋がっているということを理解でき、SDGsの目標設定に役立てることができます。
IKUSAのSDGsマッピングは、SDGsの知識があまりない方でも気軽に取り組める入門編のワークショップです。
SDGsの目標を構造化して示した「ウェディングケーキモデル」に自社の取り組みを分類し、自社とSDGsのつながりを見つけます。
ワークに入る前に、SDGsの基礎的な内容について解説を行い、他社のSDGsへの取り組み事例などをご紹介しますので、事前知識の有無を問わずどなたでもご参加いただくことが可能です。
導入背景
今回は、通信業界の企業様に部署内でのチームビルディングとサステナビリティ経営を学ぶ研修としてワールドリーダーズとSDGsマッピングを導入いただきました。
新型コロナウィルスをきっかけにリモートワークが増える中、部署内でのエンゲージメントが課題となっていました。
この研修の目的は、部内の連携、達成感の共有、コミュニケーション活性化、自社のサステナビリティ経営の意義を知ることでした。
当日の様子
ここからは、お写真と共に当日の様子を紹介してまいります!
今回は10チームで実施いただきました。
ルール説明
まずは、MCからルール説明を行います。
第1ターンとチュートリアルを兼ねる形で、実際に参加者の皆様に手を動かしていただきながら、説明を行いました。
ゲームスタート
はじめに、各チームには「労働力」「資金」「情報・調査カード」などの配当が与えられます。それぞれがどのくらいの割合で配られるかは、チームによって異なります。また、複数枚の「事業カード」がランダムで配布されます。
作戦タイム
まずは、労働力や資金を使い、どの事業を始めるかチームで話しながら考えていきます。全てのルールを最初から理解することは難しいので、各チームについているディーラー(運営スタッフ)に確認をしながら進めていきます。
事業設立
作戦タイムが終了したら、設立すると決めた事業カードを場に出し、事業設立のためのコスト(資金)を支払います。
そして、労働力を割り当てることができれば、見事、事業成立です!報酬をもらい、人件費を支払うことで事業設立は終了です。
世界の環境地と他のチームの状況確認
事業カードには「環境」「社会」「経済」の値が記載されており、事業を設立することによりそれぞれの値が変動します。
事業の設立が完了すると、全チームの合計環境値、各チームが設立している事業の内容が発表されます。
各チームのテーブルにタブレットが置いてあるので、参加者はタブレットからいつでも確認ができます。
環境値の合計がある一定の値になってしまうと地球の滅亡、すなわち全チーム敗退となってしまいます。全体の環境値に注意しながらゲームを進める必要があります。
また、事業の中には、SDGsに配慮しない、あくどい事業や環境に悪い事業をしている会社がある可能性も。各チームの事業内容について、その事業がSDGsに配慮しているかどうかまではタブレット上ではわかりませんが、「情報・調査カード」をディーラーに提出することで情報を得ることができます。こうして得た情報をもとに他チームとの交渉をうまく進めることも戦略の一つです。
イベント発生
各ターン終了時にイベントが発生します。イベントの内容はターンごとに異なるので、そのイベントに応じた対応を行っていきます。
ターンの繰り返し
基本的なゲームの流れは以上になるので、第二ターンからはこれらを繰り返していきます。
ゲームに慣れてくると、事業カードや労働力、資金、自分達が持っている情報など……さまざまなものに自分たちで価値をつけ、他チームとの交渉を行う方や「内部告発」や「不買運動」などの特殊なカードを使って、他チームに攻撃をしかけたり、自チームにとって有利な状況になるようにアクションをしたりするチームも出てきました。
できることがたくさんあるので、取捨選択をして、チームで戦略を立ててゲームを進めることが大事になります。
結果発表
すべてのターンが終了し、いよいよ結果発表です。これまで獲得してきた資金だけではなく、各チームの環境・社会・経済の値に応じた資金ボーナスが与えられます。資金ボーナスの割合は非常に大きいため、ここで逆転が生まれることもあります。
資金ボーナス獲得の具体的な条件は公開されていませんが、情報・調査カードの使用や他チームとの交渉によってゲーム中に情報を得ることができます。「ボーナスで一気に資金を獲得する」という戦略をとるのも一つの手です。
今回は、環境・社会・経済の値に配慮し、ボーナスを大きく獲得したチームが1位になりました。
サステナビリティ経営の講義・研修
ワールドリーダーズ終了後、開催企業の担当者様より、サステビリティ経営に関する講義が行われました。
その後、サステナビリティ経営が掲げる目標と自分たちが実際に行っている事業がどのように繋がるかをチームで話しながら、マッピングを行いました。
自分たちの事業をふせんに書き出し、該当するサステナビリティ経営の目標にふせんを貼っていきます。
チームによる話し合いの後、数チームの代表者から発表を行っていただきました。
会社の目標と自社の事業の繋がりを改めて考えることで、これからどんなことに取り組む必要があるのか、現状足りていないことは何なのかを明確にする機会となったようです。
ワールドリーダーズとSDGsマッピングを開催するメリット
ここからはワールドリーダーズとSDGsマッピングを開催するメリットを3つお伝えします。
SDGsを総括的に学ぶことができる
ワールドリーダーズではSDGsを「知る」「学ぶ」、SDGsマッピングではSDGsを「自分ごと化する」「目標を立てる」ことができます。
SDGs研修をいきなり行うとなると「堅苦しく何から行えば良いか分からない」というお言葉をいただくことが多いですが、ワールドリーダーズとSDGsマッピングをセットで行うことで、段階を踏んでSDGsに触れることができます。「ゲームを通してSDGsを知る」という入口から「マッピングによってSDGsを自分ごと化し、目標を立てる」という実践に近い部分まで、総括的な学びを得ることができます。
参加者の学びに対する意欲が高まる
ワールドリーダーズは、「楽しさ」を重視した本格的なビジネスゲームです。いきなり座学研修を行うのではなく、まずは楽しい体験から研修が始まるので、主体的に参加することができ、学びの意欲が高まります。
また、自分一人ではなく、チームで協力することがほとんどなので、自分では気付けなかった視点を持つことができ、深い学びに繋がります。
新規事業のヒントになる
ワールドリーダーズはチームが一企業になりきり、戦略を立てたり、他のチーム状況に合わせて事業選択をしたりする必要があるので、今後の事業をどう進めていくかを考える、経営的な視点が身に付きます。
そして、SDGsマッピングでは、ワールドリーダーズで培った経営的な視点を使い、実際の自社事業の目標に落とし込んでいきます。
その中で、これまで気付いていなかった経営視点の考え方や今後の事業方針のヒントに繋がります。
まとめ
本記事では、通信業界の企業様にご利用いただいた「ワールドリーダーズ」と「SDGsマッピング」の様子をお伝えしました。
ワールドリーダーズはSDGsを知って学ぶことに、SDGsマッピングはSDGsを自分事化して目標を立てることに非常にオススメのイベントです。
「楽しみながらSDGsを学べる機会を提供したい」
「チームビルディングができ、何か学びも得られる研修・イベントを行いたい」
とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
IKUSAがこれまでに支援させていただいた社内イベント・研修の事例をPDFにてまとめました。 社内イベント・研修の事例をまとめてご覧になりたい方はぜひご覧ください。
⇒事例集を無料でダウンロードする