updated: 2024
モチベーションを上げる研修ゲーム15選!
仕事へのモチベーションの低下は、職場の生産性やクリエイティブ性の低下、チームワークの悪化などを引き起こします。モチベーションの維持は企業にとって重要で難易度が高いタスクの一つです。
企業が利益を上げ続けるには従業員のモチベーションアップの施策が必要ですが、その効果的な手段として注目されているのが研修ゲームです。楽しいゲームを通してスキルを身に付けながら、チームビルディングやコミュニケーションの活性化ができれば、モチベーションアップに繋がります。
本記事では、仕事へのモチベーションアップにゲームが有効である理由とメリット、おすすめのゲーム15選紹介します。
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モチベーションアップにゲームが有効な理由
従業員のモチベーションが低下する原因として、厚生労働省の調査結果によると、業務内容と処遇のバランスの悪さなどのほか、「職場の人間関係が好ましくない」という点が挙げられます。
同僚や上司・部下とのコミュニケーションがうまくいけば、通常の業務がより円滑に進むだけでなく、新しい企画やサービスに挑戦したり、個人のスキルを向上したりと、仕事に意欲的に取り組むことができモチベーションがアップします。職場としても生産性の向上が期待でき、離職を防ぐことにも繋がります。
職場のコミュニケーションを活性化し、チームビルディングを行うために有効なのがゲームなのです。ゲームではチームで協力して課題をクリアしたり、勝利のために戦ったりする必要があるため、楽しんでいるうちに自然とメンバー同士が話し合い、協力することができます。部署や年齢を隔てて交流を行うことで、職場の人間関係に良い影響をもたらします。
モチベーションアップにゲームを活用するメリット
コミュニケーションが活性化する
ゲームではチームに分かれてメンバーで課題をクリアしたり、勝利のために戦ったりします。チーム内で作戦を練り、意見を出し合って、それぞれが役割を踏まえて主体的に動く必要があり、通常の業務に比べて多くコミュニケーションをとることになります。楽しんでいるうちに、自然とコミュニケーションが活性化します。
意欲的に参加できる
座学の研修や勉強会に比べ、ゲームなら参加自体が楽しいため、レクリエーション感覚で前向に参加できます。参加のハードルが下がるため、楽しい研修になります。
日常業務とは離れた経験ができる
ゲームにもいろいろなものがありますが、ストーリー性のある謎解きや体を動かすものなどがあり、没入感を味わうことができます。お馴染みのシチュエーションではなく非日常感のある内容ならより楽しめて、ゲーム後もスキルが身に付きやすい利点もあります。
レクリエーションとして楽しめる
ゲームは、普段の業務で考えることとは全く違う考え方が必要になり、気分転換やリフレッシュにもおすすめです。
モチベーションアップに使えるゲーム15選
各ゲームのやり方・特徴・モチベーションアップに寄与するポイントなどを解説します。
謎解き脱出ゲーム
謎解き脱出ゲームは、チームに分かれて、それぞれが物語の主人公となって謎を解き、ミッションクリアを目指す体験型ゲームです。本格的な謎が次々と出現するので、夢中で解いているうちに気づいたら協力し合っていたり役割分担をしていたりと、チームビルディング効果が期待できます。
やり方
- 5~6人で1チームになり、謎解きに挑戦する。
- メンバーで協力してクリアを目指す。
合意形成研修コンセンサスゲーム
合意形成研修コンセンサスゲームは、グループワークで利用可能なコンセンサスゲームです。コンセンサスゲームは、チーム内で合意形成を行う過程を体験するゲームのことを指します。
ストーリーは、「ジャングルサバイバル」と「帰宅困難サバイバル」の2種があり、いずれも論理的思考力や、論理的な説明力、コミュニケーション力など、さまざまな力を養えるグループワークです。相手の意見への尊重やリーダーシップも欠かせません。オンラインでの開催も可能で、有意義な研修ゲームを探している時におすすめです。
やり方
- 4~6人で1チームになり、ゲーム上で起こるトラブルの対処法を考える。
- チームで議論をし、1つの結論を出す。
- 専門家の見解と比べ、妥当性について判断する。
- 合意形成のポイントを振り返る。
SDGsビジネスゲーム ワールドリーダーズ
SDGsビジネスゲーム ワールドリーダーズは、企業経営を体験できるSDGsビジネスゲームです。各チームは企業として戦略を立て、労働力や資本を使って利益を競います。
ただし、目先の利益を考えるだけでは勝利できない内容になっていて、長期的な利益を生むために環境や社会など様々な要素を考慮する必要があります。SDGsにおける企業の役割を学ぶだけでなく、戦略思考や情報共有、駆け引き、チームビルディングなどさまざまなことを体験でき、そしてスキルを身につけることができます。
やり方
- 3~6人で1チームになり、会社経営者としてプレイ開始。
- 労働力や資本を使い、利益を上げることを目指す。
- 社会や環境の状況変化が起き、企業として対応をする。
- 最終的に利益が一番多いチームが勝利。
マーダーミステリー
マーダーミステリーは体験型の推理ゲームです。参加者は事件の登場人物になりきり、物語の中で役割を演じながら目的の達成や、真実を見つけ出すことを目指します。参加者は臨機応変に自分の意見や立場を相手に明確に伝えたり、時には駆け引きする力も試されます。
社会人の基礎的な力をはじめ、主体的な行動力、論理的な思考力、交渉力を身に付けられる内容になっています。
やり方
- 事件の登場人物になりきって推理ゲームを開始。
- 自分の意見や立場を相手に明確に伝えたり、交渉したりする。
- 1つの真実に辿り着いたらクリア。
謎パ
謎パはリアルでもオンラインでもできる謎解きとパズルを組み合わせた「全員協力必須」の謎解きゲームです。参加者全員でチームを組んで、謎のかけらを集めて謎を解いてミッションのクリアを目指します。
参加者同士で一丸となってパズルを解くので、達成感を味わうことができます。参加者全員で交流できて、社員の士気向上に繋がるゲームです。リモートワークで希薄化したコミュニケーションの改善を図りたい企業様におすすめです。
- チーム人数:全員で1つのチーム
- 全体人数:10〜600人
- 求められるスキル:コミュニケーションスキル(要点を伝える・ほかの人の話を聞くなど)、ひらめき力など
リモ謎
リモ謎は、ビデオチャットツールを用いて行う謎解き脱出ゲームです。参加者は世界観に浸りながら、チームで協力して謎解きに挑戦。制限時間内での脱出を目指します。
リモートワークが続くと社員同士のコミュニケーションの機会が減り、モチベーションの維持も難しくなります。オンラインでできるイベントを行うことで、仲間とのコミュニケーションが活性化されるため、帰属意識も高まり、モチベーションの向上につながります。
やり方
- ビデオチャットツールにログインし、ストーリーに沿って謎解きをする。
- 仲間と協力をしながらクリアを目指す。
イメージ交換ゲーム
イメージ交換ゲームは、互いのイメージを伝えあうことで親睦を深めるゲームです。
初対面や出会って間もない段階など、お互いのことをよく知らないときの緊張を緩和する効果が期待できます。
新人研修に適していますが、年齢・役職が異なる人が集う懇親会などの場にもおすすめです。自分が他人からどう見えるか客観視する際に役立ちます。また同じ人に対する印象でも、人それぞれ全く異なるイメージを抱く場合があるのが面白ポイントです。見えない壁を打ち砕きたいときにぜひ利用してみてください。
やり方
- ワークシートに自分以外のメンバーの第一印象を記載する。
- 後に一人ずつ回答していき、印象と実際の人物像のギャップで話し合う。
野球ポジション当てゲーム
野球ポジション当てゲームとは、断片的な情報を組み合わせて、野球大会のメンバーと各ポジションを当てるカードゲームです。未知の情報をメンバー間で共有し、学習することで課題の解決を目指す「ジグソーメソッド」が取り入れられています。
課題解決のためには全ての情報が必要であるため、全員が適切に発言する必要があり、メンバーたちが打ち解けやすいシチュエーションが生まれます。
さらにビジネスで必要なコミュニケーションスキルが伸びる効果もあります。持っている情報をそのまま読み上げるだけではメンバーにうまく伝わりません。論点を整理し、わかりやすく伝える必要があります。図表を用いたり結論ファーストで話したりといった工夫が行われるため、コミュニケーションスキルが発達します。
やり方
- 4~6人が1チームになる。
- 自分の情報カードを確認し、他人には見せず、情報を共有する。
- 正解と見比べ、振り返りを行う。
参考:コミュニケーションゲーム「野球のポジション当てゲーム」 | ビジネスゲーム研修なら株式会社HEART QUAKE
バラバラ漢字クイズ
漢字の一部が描かれたカードを組み合わせて、1つの漢字を作るクイズゲームです。あらかじめ一人ひとりに部首やつくりのみ記載されたカードを配布し、それらを使って例えば「王 里 禾 斗」で「理科」というように、二字熟語や四字熟語を完成させます。
文字数が多ければ難易度が上がり、お互いのコミュニケーションやひらめき力が必要になります。持っている部首をどう活かすか考えながら協力するうちに、チームビルディングができます。
やり方
- 3~6人が1チームとなる。
- 熟語をバラバラにした部首カードを用意し、一人に1~2枚ずつ配る。
- 一斉に全カードを見て、熟語を迅速に作れたチームの勝利。
ワンウェイゲーム
ワンウェイゲームは、一人が発信者、それ以外が受信者となり、発信者の情報をもとに受信者が質問をしながら地図や図形等を描いていくゲームです。
一人ひとりの回答を見比べると、描かれたものの違いの大きさに驚くはずです。発信者は主観的な発言にならないよう、理解しやすい説明をするよう心がけ、受信者は円滑に気持ちのよいコミュニケーションができるよう質問を工夫する必要があります。最後にメンバー内で回答を共有することで、より良いコミュニケーションを図るための注意点・改善点などを把握でき、モチベーションアップに繋がるでしょう。
やり方
- お題を決め、一人が発信者となる。
- 発信者の情報をもとに、受信者はお題のものを描いていく。
- 最後に受信者が作ったものを見せ合い、コミュニケーションを振り返る。
ワードウルフ
複数人の中で嘘をついている人を見つけるゲームです。人狼ゲームよりもっとお手軽に楽しめることがこのゲームのメリットです。
会話を中心にゲームが展開されていくので、コミュニケーションの活性化には最適です。
やり方
- 1チーム4~8人になり、それぞれがお題カードを引く。
- お題は1枚を除き同じ言葉が書かれてある(例:ウナギ、ウナギ、ヘビ、ウナギなど)。多数派は『市民』、少数派は『ワードウルフ』となる。(お題を与えられた時点では、自分がどちらの立場かは不明)
- 周囲の会話をヒントに、自分が『市民』なのか『ワードウルフ』なのかを探る。
- 自分がワードウルフだと感じた時は周りの会話から「市民のお題」を推理して話を合わせて、自分がワードウルフであることが悟られないようにする。
- お題について話し合った後、多数決で処刑する人を決める。ワードウルフを処刑できれば市民チームの勝ちで、市民が処刑されればワードウルフの勝ち。
今朝の本音を叫ぶゲーム
今朝の本音を叫ぶゲームは、研修の冒頭で研修当日の朝の気持ちを叫んでスッキリするゲームです。
新たな学びを得られることに期待を抱く反面、不安や緊張を感じる人も多いでしょう。そういった本音を打ち明けることで、スッキリしたり、同じ気持ちを抱く人との仲間意識が芽生えることもあります。特に、新人研修では職場に馴染めるかどうか不安を抱いている方がほとんどなので、弱い部分の本音を晒け出せば、簡単に打ち解けられるでしょう。コミュニケーションが苦手な方にとっては、周囲との関係を構築する方法を学ぶ場としても利用できます。
やり方
- 1人1回ずつ、今朝の本音を大声で叫ぶ。
NASAゲーム
月面に着陸しようとしている宇宙飛行士という設定で、危機を乗り切るためにチームで話し合う、コンセンサスゲームです。
制限時間である1時間30分以内に、自分の意見をもち、チームメンバーで話し合いながら1つの結論に辿り着かなければいけません。NASAが実際に模範解答も公開しており、それとの整合性によって点数で競いますが、大切なのは多数決などではなくしっかりと議論で結論を出すことです。研修に使うことで、論理的思考力や判断力、コミュニケーション能力、リーダーシップを養うことができます。
やり方
- チームにわかれ、15アイテムの優先順位について議論する。
- チームごとに1つの解答を導き出す。
- NASA模範解答との誤差を計算し、少ないチームが勝利。
せーので一番をいうゲーム
親を決めてお題を出して「せーの」でお題の中で一番だと思うもの(「速いもの」なら新幹線、音、光など)を言うレクリエーションゲームです。お題に対するイメージの違いで盛り上がり、緊張も解れることでしょう。
お題が出てすぐに答えないといけないので、頭の回転が試されるゲームです。
やり方
- 親がお題を出す。
- 「せーの」でお題に対しての一番だと思うものを一斉にいう。(例:「冷たいもの」なら氷、雪、家族の視線など)
- その中で最もお題の条件を満たしているものを答えた人が勝ち。
チャンバラ合戦
チャンバラ合戦は、イベント会社IKUSAが展開するチームビルディングアクティビティです。チームに分かれ、敵の腕に巻きつけられたボールを命に見立て、チャンバラで戦います。戦国時代の合戦のような非日常感を体感でき、普段の社内レクレーションでは味わえない高揚感や熱狂を感じられます。世代や性別・国籍を問わず楽しめる点もチャンバラ合戦のメリットです。
戦国合戦と同様、勝負を分かつのはチームワークと戦略。体だけでなく頭もフル活用し、役割を踏まえて主体的に動くことが求められます。協力をしながら戦っているうちに、自然とコミュニケーションが活性化します。
やり方
- チーム(軍)に分かれ、軍議(作戦会議)を行う。
- 合戦をし、それぞれが役割を果たす。
- 戦いを振り返り、改善すべき点を踏まえて再度合戦を行う。
- 合戦と軍議を繰り返す。
サバ研
サバ研は、エアソフトガンとBB弾を使用して、撃戦を再現した日本発祥のスポーツであるサバイバルゲームに、勝つためのフレームワークとして近年注目を浴びる「OODA LOOP」を組み込み、チームビルディングができる研修アクティビティです。
OODA LOOPは米空軍出身のジョン・ボイド大佐が提唱した戦場で勝つための理論であり、迅速かつ柔軟な意思決定の流れを4つのプロセスごとに分け、それを高速で繰り返すことによりどんな状況にも対応ができ、最適な判断を下すことができる、というもの。チーム内で役割を決め実戦でOODA LOOPを学ぶことができ、さらにリーダーシップや主体性を養うこともできます。
やり方
- OODA LOOPについて学ぶ。
- チームに分かれ、それぞれが役割を果たしながら戦う。
- 戦いを振り返り、改善すべき点を踏まえて再度合戦を行う。
- 合戦と軍議を繰り返し、OODA LOOPを体験する。
まとめ
モチベーションアップに役立つゲーム15選を紹介しました。モチベーション向上が図られるだけでなく、ビジネスで必要なスキルも身に付けることができるゲームばかりです。
簡単かつ即座に実施できるもののほか、大がかりで頭を使うゲームやイベント向きのゲームもあるため、目的や用途に応じて使い分けましょう。
研修によって従業員のモチベーションを高めることができれば、著しい学習効果が期待でき、良い職場環境づくりにも役立ちます。記事で紹介したゲームのなかから、自社に適しているものをピックアップしてみてください。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
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