posted:2020 06.23
updated: 2023 03.06
内定者研修でおすすめのグループワークの内容とは?企画するメリットとオンライン事例も紹介

目次
内定者研修を行う際、どういった企画をされていますか?グループワークを取り入れている方も多いのではないでしょうか?グループワークがよく取り入れられるのは、内定者を理解するためのメリットが多く得られるからです。今回はグループワークからどんなメリットが得られるのかも含めて、企画例もご紹介していきます。お問い合わせはこちら
グループワークとは?
グループワークとは、ソーシャルワークにおける専門技法の1つです。
グループワークの目的は、立場によって異なりますが、内定者の目的としては基本的に、グループごとに1つの課題に向けてそれぞれが自分の役割を果たしながらチームワークを発揮して達成するために行われます。
企業がグループワークを行う多くの目的としては、グループ内での個々の役割を知るためです。協調して作業ができる『コミュニケーション力』や、グループをまとめられる『リーダーシップ力』、リーダーをフォローする『フォロアシップ力』などのコミュニケーション能力を見ます。どの力が長けているからいいというわけではなく、タイプを知ることで、今後の業務内容や配属先、声のかけ方などに活かすことができます。
内定者研修でグループワークを実施するメリット
内定者研修でグループワークを行うメリットは何でしょう?今回は3つの得られるメリットをご紹介します。
個人のコミュニケーション能力がわかる
グループで取り組むので、グループ内でコミュニケーションを図って取り組む必要があります。なので、グループワーク内での動きを見ることで、個々のコミュ二ケーション能力が分かります。コミュニケーション能力の高さだけでなく、「自分から積極的に話す」「聴き上手」「ノンバーバルコミュニケーションが長けている」などの特徴まで分かります。
また、「視線が合いにくい」「声が小さい」などの課題も見つけ出すことができるので、入社前に改善点として伝えてあげることができるのはグループワークの効果でしょう。
内定者同士のコミュニケーションが図れる
内定者同士は初対面なので、会社に入社する前には「会社に馴染めるかな?」「どんな業務をするのかな?」と同じ悩みを抱えている方も多いことでしょう。
不安を抱いている方が多い中での内定者研修は、内定者同士のコミュニケーションが図れると心強く感じたり、入社前に仲間意識を持ったりするきっかけになります。その中でもグループワークはコミュニケーション効果が期待できる取り組みです。
集団内での役割が明確化される
グループワークに取り組むと話し合いや作業などの中で、自然とそれぞれの役割が見えてきます。話し合いを進めていくリーダーシップ性や、時間や全体的な流れを決める時間管理能力、足りていない部分を補っていくフォロアシップ性など、個々の色が分かります。
どの役割が仕事に向いているということではなく、集団の中では同じ役割ばかりでは、まとまりません。どのポジションも大切で必要なのです。グループワークを行うことで、集団内での、その人の立ち位置や役割が明確化され、入社前に知ることができます。
グループワークの種類
先ほども述べたように、グループワークと言ってもいろいろな種類の取り組みがあります。
そのそれぞれの種類と特徴をご紹介いたします。
作業型
作業型は手や身体を動かすグループワークです。
決められた材料を使って課題にみんなで挑戦します。例としては、乾燥パスタやマシュマロできるだけ高いタワーを作るものが挙げられます。
そして、ただ作るだけではなく、時間配分や、どのような順序で作業を進めるのかといった、計画性や作業プロセスも取り組みの一環に含まれます。そのため、グループ内での事前の話し合いや、役割分担を決めておくこと、広い視野を持って作業をしていくことが必要となります。
協調性が必要なグループワークなので、内定者研修にはコミュニケーションを図るのに適しています。
プレゼン型
プレゼン型は、与えられたテーマや課題に対し、グループ内で議論をして、最終的にみんなの意見を模造紙やホワイトボードにまとめて発表するグループワークです。
発表する際のプレゼン力も評価の対象になります。なので、グループ内の結果を、いかに他のチームの心に刺さり賛同が得られるようにまとめられるかが重要なポイントです。
さらに、まとめた模造紙やホワイトボードの書き方も評価の対象になるので、見やすく分かりやすく作り上げることが大切になってきます。
内定者にとって、資料をまとめたり、プレゼンしたりする模擬体験ができるグループワークです。
ビジネスケース型
ビジネスケース型は、プレゼン型と取り組むことは同じなのですが、本格的なビジネスの課題解決を議論する点が特徴的な違いと言えます。
アイデアレベルではなく、最終的に実際のビジネスでも通用するレベルまでの本格的な思考力が求められるのがビジネスケース型です。
コンサルティング企業や外資系企業などの研修で取り組まれることが多いグループワークとなっています。
内定者研修のグループワークに取り入れたい『グループワークゲーム』
3種類の形以外に、グループワークの際に使えるグループワークゲームという形態もあります。グループワークゲームは、みんなで協力するだけではなく、ビジネス要素が取り入れられているものや、チームビルディングの活性化にもつながるものまで幅広くあります。
ゲーム感覚で楽しくグループワークが取り組めるのも大きな特徴だと言えます。
内定者研修向けグループワークの企画例をご紹介
グループワークの企画例を種類ごとにご紹介します。
作業型
【ストロータワー】
ストロータワーは、その名の通り、ストローを使ってタワーを作るグループワークです。
ストローとハサミを使って、制限時間内にストローで1番高いタワーを建てられたグループが勝ちとなります。
考えなく作っていくのではなく、始まる前には作戦タイムの時間が設けられているので、グループ内での話し合いが必要不可欠です。
グループ内でコミュニケーションを図りながら、役割分担や戦略を練ることができるので内定者研修のグループワークにおすすめです。
【ペーパータワー】
グループごとにA4の紙だけを使って、自立可能なタワーを立てるといういたってシンプルなグループワークです。
ただ高さを求めるだけではなく、使った紙の枚数が原価として計算されます。いかにコストをかけずに高いタワーを建てられるかが重要となります。
ゲームながら紙を折る役、タワーを建てる役など役割分担をすることや、仕入れや品質管理などを考えさせられるグループワークです。
【ロングタイムドミノ】
『ロングタイムドミノ』とは、 チームに与えられた100〜200個のドミノを並べ、一斉に倒し、最も長い時間ドミノが倒れたチームの勝利となるグループワークです。
並べる前に事前にグループ内で作戦を立て、役割分担を行うことが必要不可欠となります。
3回実施するのですが、複数回実施することで前回からの改善点をグループ内でフィードバックして行うことが、ロングタイムドミノの特徴と言えます。
グループ内で協力するので、内定者同士の一体感が生まれるでしょう。
【マシュマロチャレンジ】
『マシュマロ・チャレンジ』は乾麺のパスタ、テープ、ひも、マシュマロを使って、自立可能なできるだけ高いタワーを立てていきます。制限時間内で最も高いタワーを立てたグループの勝利となります。
なお、計測の最中もタワーが立っていなければ、記録とはなりません。
チームビルディングとして、みんなで役割分担をして、共通の目標に向かう体験を学ぶことができます。
目標に向かって頑張ったという共有体験が味わえ、内定者同士で出来上がった時の達成感を共有することができるのです。
【KAPLA®】
どんな年齢の人でも夢中になれる『KAPLA®』は、人と人、心と心をもつなぐ「魔法の板」と呼ばれています。
KAPLA®ブロックを使い、グループごとにお題に取り組むことで一体感を感じて楽しむことが可能です。長方形の板を使ってどんな形に仕上げるのかを内定者同士、コミュニケーションを図りながら作業する必要があります。
KAPLA®ブロックは、壊れたときの音も心地よい音に設計されていて、最後の壊す瞬間まで楽しめるのが特徴です。
一見するとかまぼこ板のような形をした、ただの小さくて薄い木の板ですが、全て同じ形をしていることで、曲線や球体など様々な形を表現することができます。
右脳のイメージ力だけでなく、左脳を使った数学的考え方を自然と養うこともできますよ。
カプラジャパン公式ホームページ/IPS presents 魔法の板「KAPLA」
プレゼン型
プレゼン型の中でも細かく形式が分かれるので、形式ごとにテーマをご紹介していきます。
自由討論形式のテーマ例
- 社会人として必要なスキルとは何ですか?自身が最も大切だと思うスキルを上げて理由も説明してください
- 無人島に3つだけものを持って行けるとしたら、何を選びますか?選んだ理由も答えてください
- SDGsを考える中で、会社として行えることは何でしょう?3つを考えて答えてください
- 仕事とプライベートを両立させるために気をつけるポイントとは?3つのポイントを考えて発表してください
- 顧客の満足度を上げるために最適なサービスとは何か?3つを考えて発表してください
課題解決式のテーマ例
- 少子高齢化が進む中で、少子化を改善する方法を考えてください
- 子育てしながら働くためには職場にどういった環境が必要でしょう?
- オンラインツールを活用した業務の効率化を5つ提案してください
- 残業時間を減らす方法を提案してください
- 社内での人間関係を良好にするための3つの提案をしてください
- 社内でソーシャルディスタンスを保つための5つの提案をしてください
ディベート形式のテーマ例
- 男性社員に育児休暇は必要か否か
- 宇宙人は存在するか
- お店の24時間営業は必要か否か
- 日本にサマータイムの導入は是か非か
ビジネスケース型
ビジネスケース型のディスカッションのテーマ例をご紹介します。
ビジネステーマ型のテーマ例
- 百貨店の売り上げを1年で1000万円増やすにはどうすればいいか?
- 当社の新商品の企画と営業方法を提案してください
- この商品の売り上げを1か月で5倍にするにはどうすればいいか?
- 店内のレイアウトを考えてください
- 社員の稼働率を2倍にするための提案をしてください
- SNSを利用した商品の告知方法を提案してください
- どこの土地に何を建てれば収益が上がるか
- お客様に感動を与える商品を企画してください
- この商品のキャッチコピーを考えてください
内定者研修のグループワ―クにおすすめのゲーム10選ご紹介
グループワークに使われるゲームをご紹介します。ゲームなので、楽しみながらグループワークに取り組むことができます。
謎解き脱出ゲーム
『謎解き脱出ゲーム』とは、参加者自身が物語の主人公になり、決められた時間や空間の中で与えられた謎を解いて物語のクリアを目指すあそびです。緊張感のある空間からグループで力を合わせて脱出を図るシチュエーションが特徴で、屋内型で広いスペースと体力が必要ないチームビルディングとして活用いただけます。
内定者同士であると、初対面なので話が進みにくくなります。
しかし、謎解きという目的を通して、話しやすくなるので、内定者同士のコミュニケーション活性化に効果的です。また、謎を解く際に役割分担もできるので、グループワークに最適と言えます。
謎解き脱出ゲームのお問い合わせはこちら謎解き脱出ゲームの資料ダウンロードはこちら
リモ謎
『リモ謎』とはリモート謎解きの略称で、オンラインでもチームビルディングが出来るグループワークです。
リモ謎は参加者自身が物語の主人公になり、決められた時間で与えられた謎を解いて物語のクリアを目指すので、世界観に没入して楽しむことができます。
緊張感のある空間からチームで力を合わせて脱出を図るシチュエーションが特徴となっていて、内定者同士のコミュニケーションが期待できます。
解く謎をオンライン上で話し合い、答えを導きだす中で、チームビルディングを進めることができます。ありきたりなグループワークではなく、参加する内定者の充実感を得られるコンテンツです。
内定者同士の交流を今流行の脱出ゲームを使って、ソーシャルディスタンスを守りながら、安心安全に取り組むことができるグループワークゲームです。
リモ謎のお問い合わせはこちらリモ謎の資料ダウンロードはこちら
リモ探
『リモ探』は、完全リモートでできる推理ゲームです。
参加者同士で協力したり教え合ったりすることを促進し、学びを得られるジグソー法を取り入れています。
自分の担当であるグループで得た情報を、チームに持ち帰ってメンバーに共有します。それぞれが持ち帰った情報を整理し分析しながら、推理していくというものです。
参加者同士が積極的に交流していく必要があるため、チームビルディングにもつながります。
リモ探の資料ダウンロードはこちらリモ探のお問い合わせはこちら
ワークスタイルトランプ
『ワークスタイルトランプ』とは、内定者同士で働くことへの価値観を相互理解するためのグループワークゲームです。
52枚のトランプには働く上で大事だと思う価値観が記されています。その中から自分が重要だと思うものを10枚選ぶと、その人の働き方の指向性を分析することができます。
分析後、参加者同士でインタビューを行い、お互いがどのような価値観を持っているのかヒアリングすることで他者理解ができるゲームです。自分の価値観を言語化する機会になり、他の人の意見を聞いて、見習うべき部分への気づきが得られるゲームです。
「働き方」を考えるキャリア支援トランプ「ワークスタイルトランプ」
NASAゲーム
『NASAゲーム』はグループワークで利用可能なコンセンサスゲームです。
コンセンサスゲームとはチーム内で合意形成を行う必要があるゲームのことを指します。
ストーリーは、月に不時着陸したところから始まります。
不時着した宇宙船の機体はいくつか破損していますが、そんな中で無傷のまま残ったアイテムは15個です。
残ったアイテムを全て持って行くことはできません。
生存するためにそのアイテムの中での優先順位をつけていきます。
ただみんなで意見をまとめられたらいいわけではなく、このゲームにはNASAによる模範解答があります。
なので、その模範解答により近い答えにまとめられたグループが勝利となります。
話し合う際は、多数決や諦めではなく、しっかりと話し合って合意することを目的としているグループワークゲームです。
株式会社IKUSAでは、NASAゲームをより研修向けにアレンジした『合意形成研修コンセンサスゲーム』を企画・運営しています。詳しくは下記よりお問い合わせください。
合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINEのお問い合わせはこちら合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINEの資料ダウンロードはこちら
チャンバラ合戦
『チャンバラ合戦』は、スポンジの刀で相手の腕についたボールを切り落とすというシンプルなルールです。しかし、ただ戦うのではなく、相手チームに勝つための「戦略」を練ることが大切なグループワークです。
チャンバラ合戦は、「軍議」を行ない、合戦を通して実践し、また軍議で振り返り、作戦を立て直すという流れになっています。合戦を通してコミュニケーションが図れます。
また、身体を動かすことで参加意欲を高め、軍議を通してチームディルディングも学ぶことができるのがチャンバラ合戦の特徴です。
合戦内容もチームを全滅させる「全滅戦」から、チーム内に大将をつくり大将を討ち取る「大将戦」、会社内一の剣豪を決める個人戦の「バトルロイヤル戦」とさまざまです。
PDCAサイクルを即効で体感できるグループワークです。
チャンバラ合戦-戦 IKUSA-公式サイトはこちらチャンバラ合戦-戦IKUSA-の資料ダウンロードはこちら
チャンバラ合戦には、より研修に特化した「体験型合戦研修IKUSA」プランもございます。
体験型合戦研修IKUSAの開催事例はこちらをご覧ください。
リーダシップ・チームビルディング研修「城攻め」開催レポート
体験型合戦研修IKUSAのお問い合わせはこちら体験型合戦研修IKUSAの資料ダウンロードはこちら
アゲアゲ・ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、他人同士の頭脳(Brain)を嵐(Storm)のようにかき混ぜるという意味のアイデア発想法のことを言います。
『アゲアゲ・ブレインストーミング』は、まずチームでブレーンストーミングのテーマを決めます。
そして1人がアイデアを出すのですが、他の参加者は決して出された意見を否定してはいけません。
「いいね!それなら…」と続く形で自分のアイデアを語ります。
否定せずにアゲ続けることで途方もないアイデアへと発展させていくことができます。
主体性や創造力、傾聴力などのビジネススキルが身につけられるグループワークゲームです。
ヒーローインタビュー
『ヒーローインタビュー』は、参加者のコミュニケーションの質を向上できるゲームです。
参加者にはヒーロー(1人)とインタビュアー(1〜4人)に分かれ、皆さんがイメージする野球の試合後のヒーローインタビューそのものをやってもらいます。
ヒーローは気持ちよくインタビューをしてもらえなくなったら帰ってしまいます。そのため、インタビュアーはヒーローが満足するようなインタビューをする必要があります。
最終的にヒーローが「この人にもっと話をしたい」と思う人物に独占インタビューのオファーカードを出し、それを得たインタビュアーが勝利となります。
このゲームではコミュニケーション能力はもちろんですが、ヒアリング力も必要です。
相手の立場になって会話を考えることは仕事する中で営業のトークスキルにつながることでしょう。
オンラインSDGs謎解き「ある惑星からのSOS」
「ある惑星からのSOS」はオンラインで楽しめる、SDGsと謎解きを掛け合わせたイベントです。 参加者の皆さんは「ある惑星」の課題を解決するというミッションを与えられます。 謎を解いて情報を情報を整理することで、惑星の課題を解決する方法を導き出すことができます。 チームでゲームを進めるなかで、知らず知らずのうちに、今世界で起きている問題や、SDGsの必要性を学ぶことができます。
ある惑星からのSOS 公式サイトはこちらある惑星からのSOSの資料ダウンロードはこちら
また、これらのビジネスゲームと一緒にフレームワーク「SDGsマッピング」を実施することで、より学びを深めることができます。
SDGsマッピングは、自社の取り組みとSDGsを結びつけるワークショップです。 SDGsの目標を構造化して示した「ウェディングケーキモデル」に自社の取り組みを分類し、自社とSDGsのつながりを見つけます。 IKUSAのSDGsマッピングは、SDGsボードゲーム「ワールドリーダーズ」もしくはオンラインSDGs謎解き「ある惑星からのSOS」とセットで実施します。ゲームとワークショップをセットで行うことで、ゲームでの体験をより深い学びに落とし込むことができます。また、ワークに入る前に、SDGsの基礎的な内容について解説を行うため、SDGsの知識があまりない方でも気軽に取り組めます。 SDGsマッピングを行い自社とSDGsのつながりを感じることで、SDGsを身近なものとしてとらえ、自分ごと化することができます。
SDGsマッピング|SDGsの社内浸透を推進するワークショップ | IKUSA.JP
まとめ
内定者研修でグループワークに取り組む際は、グループワークの目的を明確にした上で、内容を決めましょう。
せっかく行うグループワークなので、入社前や入社以降の人間関係や業務につなげていけるように企画や実施ができると、内定者にとっても有意義な研修となりますね。