updated: 2024
SDGsにおいて私たちができることとは?誰でも簡単にできるSDGs活動をご紹介
目次
SDGsという言葉を最近よく耳にするけど、どういうことなんだろう?と思われている方はいませんか?今このSDGsは世界的に注目されていて、SDGsを意識した活動をする企業も増えてきています。そして、SDGsは、私たち個人でできることもたくさんあるのです。
今回はSDGsのご説明から、私たちが簡単に始められることをご紹介していきます。
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SDGsとは?
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。
SDGsは、2015年から今後の15年間の反映と福祉の共有化を促進する長期的な開発の指針として、国連加盟国が同意した2030年までの国際目標です。
国際目標では、「私たちの世界にとって歴史的な転換点が訪れたことを告げる普遍的、画期的かつ統合的なアジェンダを含んでいる」「これは『人民のアジェンダ』であり、あらゆる場所のあらゆる次元で貧困に終止符を打ち、誰も置き去りにしないための行動計画となります」と述べられています。
この文書の中核を成す「持続可能な開発目標」がSDGsと呼ばれています。
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SDGsの17の目標
SDGsでは17の目標が掲げられています。
『基本的人権や生活水準に関連する内容』や『経済的・社会的な豊かさに関する内容』『地球環境に対するさらに踏み込んだアクション』といった大まかなテーマに分けられています。
では、17の目標を細かく見ていきましょう。
まずは、『基本的人権や生活水準に関連する内容』がテーマの、6つの目標です。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
次に『経済的・社会的な豊かさに関する内容』がテーマの6つの目標です。
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも 経済成長も
- 産業と技術革新の基礎をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
次に『地球環境に対するさらに踏み込んだアクション』がテーマです。
この13~17までのテーマは、細かく2つの内容に分かれており、最初の3つは「地球環境に対するさらに踏み込んだアクション」が記されています。
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
そして、最後の2つは、「すべての目標を達成するために欠かせない『平和』と『パートナーシップ』」が明記されています。
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
このようにSDGsが掲げる17の目標では、貧困や飢餓といった問題から、環境問題、働きがいや経済成長、ジェンダー平等、気候変動に至るまで、幅広い課題が網羅されています。
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169のターゲット
17の目標の中には、具体的な指標を示した169のターゲットがあります。その一部をご紹介します。
1.貧困をなくそう
- 2030年までに、現在1日25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
- 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
- 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
2.飢餓をゼロに
- 2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
- 5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
- 2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。
3.すべての人に健康と福祉を
- 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
- すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
- 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
- 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
4.質の高い教育をみんなに
- 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
- 2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
- 2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
5.ジェンダー平等を実現しよう
- あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
- 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
- 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
6.安全な水とトイレを世界中に
- 2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
- 2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
- 2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
- 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
- 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
8.働きがいも 経済成長も
- 各国の状況に応じて、一人当たり経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を保つ。
- 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する。
- 生産活動や適切な雇用創出、起業、創造性及びイノベーションを支援する開発重視型の政策を促進するとともに、金融サービスへのアクセス改善などを通じて中小零細企業の設立や成長を奨励する。
9.産業と技術革新の基礎をつくろう
- すべての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。
- 包摂的かつ持続可能な産業化を促進し、2030年までに各国の状況に応じて雇用及びGDPに占める産業セクターの割合を大幅に増加させる。後発開発途上国については同割合を倍増させる。
- 特に開発途上国における小規模の製造業その他の企業の、安価な資金貸付などの金融サービスやバリューチェーン及び市場への統合へのアクセスを拡大する。
10.人や国の不平等をなくそう
- 2030年までに、各国の所得下位40%の所得成長率について、国内平均を上回る数値を漸進的に達成し、持続させる。
- 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
- 差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、ならびに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。
11.住み続けられるまちづくりを
- 2030年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。
- 2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子ども、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、すべての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。
- 2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。
12.つくる責任 つかう責任
- 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、すべての国々が対策を講じる。
- 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
- 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
13.気候変動に具体的な対策を
- すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
- 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
- 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
14.海の豊かさを守ろう
- 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
- 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。
- あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。
15.陸の豊かさも守ろう
- 2020年までに、国際協定の下での義務に則って、森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復及び持続可能な利用を確保する。
- 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。
- 2030年までに、砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土地劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。
16.平和と公正をすべての人に
- あらゆる場所において、すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。
- 子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。
- 国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、すべての人々に司法への平等なアクセスを提供する。
17.パートナーシップで目標を達成しよう
- 課税及び徴税能力の向上のため、開発途上国への国際的な支援なども通じて、国内資源の動員を強化する。
- 先進国は、開発途上国に対するODAをGNI比7%に、後発開発途上国に対するODAをGNI比0.15〜0.20%にするという目標を達成するとの多くの国によるコミットメントを含むODAに係るコミットメントを完全に実施する。ODA供与国が、少なくともGNI比0.20%のODAを後発開発途上国に供与するという目標の設定を検討することを奨励する。
- 複数の財源から、開発途上国のための追加的資金源を動員する。
169のターゲットをすべて知りたい方はこちらでご覧ください。
(引用元:unicef『持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット』https://www.unicef.or.jp/sdgs/target.html)
いまSDGsが話題になっている理由
2015年に国連で採択されたSDGsですが、最近では各界の著名人の方々もSDGsへの取り組みを公言するなど、メディアでも話題になることが増えてきました。
なぜ今、SDGsが話題となっているのでしょうか?
ESGに関する国連の提言
まず要因の1つは、機関投資家に関する国連の提言です。国連は、機関投資家に対し、企業投資の際はその会社の財務情報だけではなく、ESGの課題を反映しているかを重視すべきだという提言を行ったのです。
ESGとは『Environment』(環境) 『Social』(社会) 『Governance』(ガバナンス)の略称です。
日本では、2010年にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がPRI(責任投資原則)に署名しました。そこから、日本でも、ESGに関する商品の安全性や供給先の選定基準、汚染物質の排出状況などなどの非財務情報の開示が拡大されていきました。
そして、ESGに優れた企業は社会の発展に貢献し、将来も持続的に成長するとの考え方が普及してきたのです。
このことから、日本企業でも、もっとESGを考慮しようという動きが広まってきたのです。そしていま、日本企業にとって、ESGを考える上で、SDGsは大きな指標になっているのです。
環境問題や社会問題に対する関心の増加
その他の理由としては、地球温暖化やCO2の排出量など、世界全体が共有する深刻な環境問題が数多く関係しています。
地球温暖化やCO2の排出量などの環境問題は、低燃費の車を推奨していったり、クールビズ対策を図ったりするなど、課題を意識して取り組んでいる企業が増えてきています。
また、貧困や差別などの問題も解決されないまま、世界の人口は、2050年には97億人へと増えるとも予測されています。
そうなることで貧困層が増え、環境破壊が進み、食料などの資源を奪い合う事態が招かれるかもしれません。SDGsを活用し、これらの課題を解決する必要があるのです。
SDGsの採択とその推進で、これらの環境課題を解決すると同時に、最悪の事態を防ぐことを目指しているのです。
SDGsで自分たちができること
SDGsに取り組むのは環境問題や差別化などに取り組んでいる企業でしょうか。
それとも、教育関連や自治体でしょうか?
SDGsは一部の方たちが取り組んでいるだけでは目標は達成できません。
国連に加盟しているすべての国がその当事者であり、NPO・NGOなどの各種団体、市民社会、そして各個人が当てはまるのです。
すべての方がこの目標を共有し、それぞれの立場から主体性を持って取り組んでいく意識が大切になってきます。
では、私たちはSDGsの目標達成のために何ができるのでしょうか?具体的に紹介していきます。
買い物の仕方を見直す
最近ではお菓子のパッケージなどが以前のプラスチック製の物から紙を原料にしたクラフト包材に変わっていることをご存じでしょうか?
こういった商品を購入するだけでもSDGsに貢献できます。
また、地球に優しい生産方式で生産された持続可能な商品に付いている認証マークの商品を購入することでもSDGsに貢献できます。
あとは、最近では利用する方が増えていますが、エコバッグもSDGsの目標達成への取り組みです。レジ袋や食品ラップは、化学繊維や合皮、プラスチックなどからできています。これらの原料は、植物由来の原料と比べると、環境負荷が大きい傾向にあるので、商品のパッケージに注目しながら、植物由来の原料を使用した商品を意識して購入しましょう。
洗濯の仕方を見直す
洗濯に使う洗濯洗剤が海を汚染している要因と考えられています。洗濯洗剤や柔軟剤には、香りを長続きさせるために、マイクロカプセルが含まれている物もあります。
マイクロカプセルの原料はプラスチックです。マイクロカプセルは自然に分解されることがないため、洗濯をした後の排水として、そのまま川から海に流されてしまいます。
少量の洗剤で洗濯できる商品や生分解が可能な商品も出てきているので、そういった商品の購入も環境問題の解決へとつながっていく行動の1つです。
周りの人に発信する
最近では漫画家や芸人の方からの発信もあり、徐々にSDGsの認知度は高まってきています。しかしながら、SDGsを進める上で重要なことは「1人の100歩より、100人の1歩を」目指すこと、つまり多くの方たちが認知することが最重要なのです。
つまりあなたが発信者となり、SDGsを知らない方たちにSNSなどを通じて届ける活動は立派なSDGsの取り組みになります。詳しく知的に伝えられなくてもいいのです。SDGsってなんだろう?と興味や関心を抱いてもらうことが第一歩へとつながります。
これ以外でもSDGsに関するイベントなども発信されているのでチェックして参加されてみてはいかがでしょうか?
一例として、地方創生のイベントとしては株式会社が行っているチャンバラ合戦は歴史をテーマにした世界一平和な戦です。地方創生としてもつかわれるイベントとなっております。
ナマケモノにもできるアクション・ガイド
国際連合広報センターが公表している「持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド」では、4つのレベルに分けて、今すぐできるSDGsへの貢献を紹介しています。
レベル1:ソファに寝たままできること
・電気を節約しよう。電気機器を電源タップに差し込んで、使ってない時は完全に電源を切ろう。もちろん、パソコンもね。
・請求書が来たら、銀行窓口でなく、オンラインかモバイルで支払おう。紙を使わなければ、森林を破壊しなくて済む。
・いいね! するだけじゃなく、シェアしよう。女性の権利や気候変動についてソーシャルメディアでおもしろい投稿を見つけたら、ネットワークの友達にシェアしよう。
・声を上げよう! あなたが住んでいる町や国に、人と地球にやさしい取り組みに参加するよう呼びかけよう。私は地球温暖化対策の新しい国際ルール「パリ協定」を支持しています、と意思表示するのもいいね。あなたの国がまだ批准していなければ、そうするように求めよう。
・印刷はできるだけしない。覚えておきたいことをオンラインで見つけたら、どうするかって? ノートにメモしたり、もっといいのはデジタル付箋を使って、紙を節約すること!
・照明を消そう。テレビやコンピューターの画面は意外と明るいから、必要ない時にはそれ以外の照明を消しておこう。
・オンライン検索すると、持続可能で環境にやさしい取り組みをしている企業が見つかるよ。そういう会社の製品を買うようにしよう。
・オンラインでのいじめを報告しよう。掲示板やチャットルームで嫌がらせを見つけたら、その人に警告しよう。
・ハッシュタグ#globalgoalsを使って、あなたがグローバル・ゴールズ/SDGsを達成するために何をしているか、私たちに教えてね!
レベル2:家にいてもできること
・ドライヤーや乾燥機を使わずに、髪の毛や衣服を自然乾燥させよう。衣服を洗う場合には、洗濯機の容量をフルにして使おう!
・短時間のシャワーを利用しよう。ちなみに、バスタブ入浴は5~10分のシャワーに比べて、水が何十リットルも余計に必要になるよ。
・肉や魚を控えめに。肉の生産には植物よりも多くの資源が使われているよ。
・生鮮品や残り物、食べ切れない時は早めに冷凍しよう。翌日までに食べられそうにないテイクアウトやデリバリーもね。そうすれば、食べ物もお金も無駄にしなくて済むからね。
・堆肥を作ろう。生ゴミを堆肥化すれば、気候への影響を減らすだけでなく、栄養物の再利用にもつながる。
・紙やプラスチック、ガラス、アルミをリサイクルすれば、埋立地を増やす必要がなくなる。
・できるだけ簡易包装の品物を買おう!
・窓やドアの隙間をふさいでエネルギー効率を高めよう!
・エアコンの温度を、冬は低め、夏は高めに設定しよう!
・古い電気機器を使っていたら、省エネ型の機種や電球に取り替えよう!
・できれば、ソーラーパネルを家に取り付けよう。電気代は確実に減るはず!
・すすぎをやめよう。食洗器を使う場合には、あらかじめ皿を水洗いしないで!
レベル3:家の外でできること
・買い物は地元で! 地域の企業を支援すれば、雇用が守られるし、長距離トラックの運転も必要なくなる。
・「訳あり品」を買おう! 大きさや形、色が規格に「合わない」という理由だけで、捨てられてしまうような野菜や果物がたくさんあるよ。
・レストランに行ってシーフードを注文したら必ず、「サステナブル・シーフードを使っていますか?」と聞いてみて! あなたが海にやさしいシーフードを求めていることを、行きつけの店に知らせてあげよう。
・サステナブル・シーフードだけを買おう! どの海産物が安全に消費できるかを知ることができるアプリもいろいろ開発されているよ。
・詰め替え可能なボトルやコーヒーカップを使おう。無駄がなくなるし、コーヒーショップで値引きしてもらえることも!
・ 買い物にはマイバッグを持参しよう。レジ袋は断って、いつもマイバッグを持ち歩くようにしよう。
・ナプキンを取り過ぎないこと。テイクアウトを食べるのに、大量のナプキンは要らないはず。必要な分だけ取るようにしよう。
・ビンテージものを買おう。新品がいつも最高とは限らないよ。中古品店から掘り出し物を見つけては?
・使わないものは寄付しよう。地元の慈善団体は、あなたが大事に使っていた衣服や本、家具に新しい命を吹き込んでくれるはず!
・国や地方自治体のリーダーを選ぶ権利を上手に使おう。
レベル4:職場でできること
・職場のみんなが医療サービスを受けられているかな? 労働者としての自分の権利を知ろう。そして、不平等と闘おう。
・若者の相談相手になろう。それは誰かをよりよい未来へと導くための、思いやりある、刺激的でパワフルな方法です。
・女性は男性と同じ仕事をしても、賃金が10%から30%低く、賃金格差はあらゆる場所で残っている。同一労働同一賃金を支持する声を上げよう。
・社内の冷暖房装置は省エネ型に!
・あなたの会社は、クリーンでレジリエント(強靭な)インフラ整備に投資しているかな? それは労働者の安全と環境保護を確保する唯一の方法。
・職場で差別があったら、どんなものであれ声を上げよう。性別や人種、性的指向、社会的背景、身体的能力に関係なく、人はみんな平等だから。
・通勤は自転車、徒歩または公共交通機関で。マイカーでの移動は人数が集まった時だけに!
・職場で「ノーインパクト(地球への影響ゼロ)週間」を実施しよう。せめて1週間でも、より持続可能な暮らし方について学んでみよう。
・声を上げよう。人間にも地球にも害を及ぼさない取り組みに参加するよう、会社や政府に求めよう。パリ協定への支持を声にしよう。
・日々の決定を見つめ直し、変えてみよう。職場でリサイクルはできている? 会社は、生態系に害を及ぼすようなやり方をしている業者から調達をしていないかな?
・労働にまつわる権利について知ろう。
(引用元:国際連合広報センター『持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)』
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/24082/)
SDGs を学ぶことのできるアクティビティ
会社のイベントとして、SDGs を学ぶことのできるアクティビティを行うこともおすすめです。ゲームやワークショップで、楽しく気軽にSDGs を取り入れることができます。
SDGsビジネスゲーム「ワールドリーダーズ」
ワールドリーダーズは、企業経営の疑似体験を通じて、企業がSDGsに取り組む意義や経営者の視点を学べるビジネスゲームです。
各チームは企業として戦略を立て、労働力や資金を使って事業を設立し、利益を競います。
長期的な利益を生むため、各チームは環境や社会など様々な要素を考慮し、チームで話し合いながら行動を選択していきます。
最終的に多くの資金を稼いだチームの勝利です。
ルール
ゲームは以下の手順で進行していきます。
- 参加者は、各ターンの初めに「資金」「労働力」や、事業をおこすための「事業カード」を手にする。
- 交渉・作戦フェーズの間に、「どの事業を設立するか」をチームで話し合う。このフェーズでは、他のチームと情報を交換したり、カードや労働力、資金を交換したりすることも可能。
- 事業設立フェーズにて、どの事業を始めるかを決め、ディーラーに申告する。
- 設立した事業に応じて、利益を獲得する
- 上記の流れを複数ターン繰り返し、最終的に最も多く利益を得たチームの勝利となる。
ワールドリーダーズの特徴
企業がSDGsに取り組むメリットを知ることができるゲーム内では、「環境に配慮しない企業は世間から攻撃を受ける」「労働者の扱いが悪い企業からは労働者がいなくなる」など、SDGsに配慮しない企業が淘汰されることがあります。実際の世界でも起こりうる動きを追体験することで、「企業は生き残るためにSDGsに取り組むべきである」と、ゲームを通して体感できます。
没入感の高いエンタメコンテンツ
ワールドリーダーズは「SDGsを学べる」というだけでなく、他のチームとの駆け引きや運要素など、ゲームとしての楽しさも考えて設計されています。純粋なゲームとしての楽しさがあるため、「SDGsを学ぼう」と身構えすぎることなく、没入感を持って楽しめます。
チームビルディングができる
ワールドリーダーズでは、チームで戦略を練り、その場に合った選択をしていかなければなりません。そのため、深いコミュニケーションが取ることができ、チームビルディングにつながります。SDGs研修はもちろんのこと、チームビルディング研修や組合の交流イベントとしても活用が可能です。
カードゲーム「2030SDGs」
カードゲーム「2030SDGs(ニーゼロサンゼロ エスディージーズ)」は、SDGs17の目標を達成するための“道のり”を体験できるカードゲームです。プレイ人数は最低5人から、最大で200人規模まで対応可能です。
このゲームは、SDGsの目的やゴールについて学ぶゲームではなく、「SDGsの本質」について体感的に学べる内容になっており、SDGsについての理解や興味がない人でも、プレイすることで「SDGsとはこういうものなんだ」と理解できます。
ルール
2030SDGsは、与えられたお金や時間を使ってプロジェクト活動を行うことで、最終的にゴールを達成することを目的としたゲームです。
2030SDGsで用いられる用語をご紹介します。
- 価値観
ゲーム開始時、参加者全員に「価値観」の書かれたカードが渡されます。価値観は、「お金が一番大事」「時間がたっぷりあるのが幸せ」など、人によって様々です。このカードの価値観を満たすことが個人の最終目標となります。 - プロジェクト
価値観を満たすために実行するのが、「プロジェクト」です。プロジェクトを実行するには「時間」や「お金」が必要になります。時間やお金を投資してプロジェクトを実行すると、また新たな時間やお金を得て、次のプロジェクトを進めることができます。 - 意思
プロジェクト実施などで得られるのが、やりがいや実績を表す「意思」カードです。人が自分の価値観を満たすためには、このような数値ではかりにくい概念も必要となってきます。 - 世界の状況メーター
ゲーム内の世界の状況を示す指標で、3つの要素「経済」「環境」「社会」によって構成されています。プロジェクトの実行により、これらの数値が変化していきます。プロジェクトの中には、この状況メーターが条件となっているものもあります。個人の価値観を達成することももちろん大切ですが、参加者同士で協力して状況メーターのバランスを保っていく必要があります。
ここで、2030SDGsの具体例を見ていきましょう。
例えば、「交通インフラを整える」というプロジェクトを実行するには、お金と時間が必要になり、それと引き換えに新たなお金と時間がもらえます。そして、交通インフラを整えることで経済は良くなりますが、一方で環境は破壊されます。そのため、世界の状況メーターの「経済」はプラスになりますが、「環境」はマイナスになってしまうのです。
2030SDGsは、このように、お金や時間といった制約の下で自分の価値観を満たしつつ、世界の状況を整えるにはどうしたらいいかをプレイヤー自身が考えていくゲームとなります。
2030SDGsの特徴
現実世界に照らし合わせ、SDGsを体感できる
2030SDGsの特徴は、「それぞれの異なる価値観を達成するためにプロジェクトを進行するが、世界の経済・社会・環境にも配慮しなればならない」という状況設定が、現実世界に極めて近い状態であることです。
SDGsというと遠い世界の話と思っている方も多いかもしれませんが、ゲームを実施してSDGsを「自分事化」することで、SDGsへの理解を深めることができます。
参加者の自発性を育む
2030SDGsでは、参加者間でのお金や時間といった資源の交換を自由に行えますし、基本ルールに則ってさえいれば何をしてもOKということになっています。そのため、個人と世界の目標を達成するためにどうするべきかを参加者同士が自主的に考え、意見交換を行えるのです。
オンラインSDGs謎解き「ある惑星からのSOS」
ある惑星からのSOSは、オンラインで実施する、SDGsを学べる謎解き脱出ゲームです。
参加者は、「ある惑星」を救うために、環境や社会に関する様々な課題を解決しなければなりません。
その惑星の現状を知るために、ストーリーに沿ってチームで「謎解き」にチャレンジする必要があります。
謎を解きながら星の現状を知り、チームで解決策を考えることで、ゲームを通して自然とSDGsに触れることができます。
ルール
ゲームは以下の手順で進行していきます。
- ストーリーを読み込み、惑星で起きている問題を理解する
- 謎解きを行い、キーワードを導き出す
- 更に進むと、そのキーワードに関連する新たな情報が判明。獲得した情報を整理し、穴埋め形式で形式で回答することで、課題の解決方法を導き出す。
- 穴埋め形式の回答が正しければ、ストーリーが進行。
- すべてのストーリーを体験し、課題を解決できればゲームクリアとなる。
ある惑星からのSOSの特徴
SDGsに関する意見を共有できる
本ゲームは、チームでの情報共有や役割分担が非常に重要です。チームでゲーム内のストーリーを読み進めていく中で、お互いのSDGsに関する考え方にも気づくことができるためSDGsを始める1stステップに最適です。
実際に世の中で起こっている問題に触れることができる
チームでストーリーを読み進め、謎を解くことで、知らず知らずのうちに今世界で問題になっていることや、なぜSDGsを考える必要があるかを学ぶことができます。
SDGsウェディングケーキモデルに準じて世界で起こっていた問題を知り、その解決方法を考えるきっかけを作ります。
全員が楽しめるオンライン研修
オンライン研修を年間1000件以上、20種類以上のサービスを開発してきIKUSAが企画から当日の運営までを徹底サポート。シンプルな操作性のオリジナルシステムやスタッフの手厚いサポートにより、誰も置いていかない研修・イベントが実現できます。また、システムはPCだけでなくスマートフォンにも対応しているため、自身の好きなデバイスで参加が可能です。
SDGs マッピング
SDGs マッピングは、自社事業とSDGsの17目標を紐付けて整理するフレームワークです。
自社のこととしてSDGs を捉え直すことで、より取り組みやすくなります。目標設定にも役立ちます。
基本的な流れ
- 事業内容や取り組みなどを洗い出す
- 取り組みと関係があるSDGs目標を紐付ける
- 環境や社会への影響を考える
- 169のターゲットと紐付ける
SDGs マッピングの特徴
気軽に開催できる
マッピング開始前にSDGs に関する基礎知識の解説があるので、SDGs に関してよく知らない状態からでも気軽に始められます。
ほかのアクティビティと組み合わせる
ほかのSDGs関連イベントと組み合わせることで、より深い学びを得ることのできるイベントになります。自分のこととしてSDGs を学び、ゲームで実践すれば、確かな知識として記憶されるでしょう。
まとめ
SDGsと聞くと難しい印象を持ってしまうかも知れませんが、私たちにできることは意外と身近にあふれているのです。そして、その小さいながらもこつこつ取り組んでいくことはやがて世界のあらゆる課題解決へとつながっていくのです。
ぜひ、これを機にできることから少しずつ取り組んでみられてはいかがでしょうか?
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