updated: 2025
New!ライブ演出にはどのようなものがある?種類ごとに紹介

目次
イベントを盛り上げるために欠かせないのが、ライブ演出です。演出とは、何かを表現するときに、より効果的に見せる技術のことをいいます。一口に「ライブ演出」といっても、さまざまな手法があります。また、テクノロジーの進歩により、表現の幅や可能性はより広がっています。
本記事では、ライブ演出にはどのようなものがあるのか、特殊効果、映像、音響の3つのカテゴリー別に、具体例を紹介します。さらに、ライブ演出の重要性や、ライブ演出を取り入れる際はイベント会社に相談するべき理由、おすすめの会場も紹介します。
特殊効果を使ったライブ演出
特殊効果とは、自然には起こるはずのない現象や現実にはないものを、人為的に作り出す演出手法です。略して「特効」とも呼ばれています。ライブなどのイベント以外に、テレビ撮影などでも用いられます。
まずは、特殊効果を使ったライブ演出にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
炎
ライブを盛り上げるために、炎を使った演出が取り入れられることがあります。たとえば、ステージから一気に炎を高く舞い上げる火柱です。この演出には、主にプロパンガスを使用します。音楽やパフォーマンスに合わせて一瞬で高さ数メートルもの炎を舞い上げ、観客のボルテージを最高潮に引き上げます。また、ステージ上に火の玉が飛び交うような演出が用いられることもあります。この演出には、専門の装置を使用します。
観客は、炎の熱も感じることができます。炎を使った演出は、視覚的な要素だけでなく触覚的な要素もあるため、取り入れることで「体験して楽しむ」ライブにできるでしょう。ただ、事故が起きないよう十分な安全対策が必要です。
また、本物の炎は使わずに、赤やオレンジの布と風、照明を使って、炎のように見せる演出もあります。
水
水を使った演出も、ライブでは定番です。たとえば、ミスト(霧による特殊効果)や、ウォーターショットなどがあります。ウォーターショットとは、噴水のように水を高く噴き上げる演出です。これには、ウォーターキャノン砲というマシンを使います。
水を使った演出を取り入れることで、幻想的な雰囲気を作り出すことができます。さらに照明による演出も組み合わせれば、より美しくインパクトのある演出が可能です。また、暑い時期の屋外のイベントでは、観客の暑さ対策としての役割もあります。
ただ、水を使った演出により観客や持ち物が濡れる可能性がありますので、水を使った演出がある旨とタイミングを事前に告知することも検討しましょう。
風
風を使った演出も、ライブではよく用いられます。風は、送風機を使って発生させます。送風機の能力や配置によって、さまざまな風を作り出すことが可能です。
ミストや紙吹雪を舞い上げる際も、風を起こすことでより広範囲に効果を広げられます。また、出演者の衣装や髪をなびかせて、風を受けていることを表現もできます。
スモーク
スモークとは、会場にスモーク(煙)を発生させる演出のことです。空間全体をスモークで包み込む演出、低い位置にだけスモークを広げる演出、スモークを発生させて滝のように見せる演出、下から上に向けて瞬時にスモークを発射し柱のように見せる演出などがあります。
いずれも、専用のマシンが必要です。マシンによって可能な演出や、使用するスモーク液は異なりますので、用途に合わせてマシンを選択しましょう。スモーク液は、ウォーターベースとオイルベースの大きく2種類に分けられます。オイルベースを使用する場合は、消防の許可が必要です。
光
光を使った特殊効果には、レーザービームやレーザーグラフィックなどがあります。レーザービームとは、専用の装置で発生させる光線のこと、レーザーグラフィックとは、レーザービームを高速でスキャンして文字やイラストを描写する演出のことです。これらの演出を使えば、ステージの世界観を作り上げたり、光の色を変えることで出演者の感情などを表現したりすることも可能となります。
また、特殊効果には含まれないかもしれませんが、ライブではストロボもよく用いられます。ストロボとは、強い光を短い間隔で点滅させる演出です。激しく動いている物・人を、スローモーションで動いているように見せることができます。
強い光を使った演出は魅力的ですが、観客に与える刺激も強いので、多用しすぎないように注意しましょう。また、事前に観客に対して注意喚起を行うことも求められます。
雨・雪
ライブ演出として、ステージ上に雨や雪を降らせることもあります。
雨は、屋外であればタンクの水と、ポンプとホースを使って演出します。屋内では、スプリンクラー状の機材を設置するケースが多いでしょう。雪を降らせる場合は、スノーマシン(人工降雪機)を使います。または、雪を模した白い紙辺を降らせることもあります。
これらの特殊効果を活用すれば、演劇やミュージカルの雨や雪のシーンを効果的に表現できます。
バブル
バブルは、空間に大量のシャボン玉を発生させる演出です。この演出には、専用のマシンを使います。会場内を幻想的な世界に変えることができる演出です。
音楽に合わせてシャボン玉を飛ばしたり、照明と組み合わせたりすれば、より一層観客を盛り上げることができるでしょう。また、送風機と組み合わせれば、より広範囲にシャボン玉を広げることも可能です。
紙吹雪や銀テープ
紙吹雪や銀テープなどを瞬時に飛ばすという演出も、ライブでは定番です。特にライブのクライマックスやアンコールなど、盛り上がりが最高潮になるタイミングで行われることが多いでしょう。
この演出には、キャノン砲というマシンを使います。キャノン砲は、圧縮空気の力で、筒の中に入れたものを飛ばすことができるマシンです。「演出」ではありませんが、ライブではキャノン砲でTシャツやタオルなどのアイテムをステージの上から飛ばし、観客にプレゼントするケースもあります。
映像によるライブ演出
ライブを盛り上げるためには、映像による演出も欠かせません。映像による演出を取り入れることで、観客に情報が伝わりやすくなります。また、観客の感情により強く訴えかけることが可能となり、ライブが観客の記憶に残りやすくなるでしょう。
ここからは、映像による演出にはどのようなものがあるのかを紹介していきます。
映像コンテンツ
場面に適した映像コンテンツも、イベントを成功させるためには重要です。映像とマッチする音楽を組み合わせると、より会場を盛り上げることができるでしょう。
ここでは、主な映像コンテンツの種類として、オープニングムービー、アタックムービー、エンディングムービーの3つを紹介します。
オープニングムービー
オープニングムービーとは、その名の通りイベントのオープニングで流す、3分程度の短い映像のことです。
たとえば、以下のような映像が考えられます。
- 企業の周年記念イベント → 企業の歴史や大切にしている考え方、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)などをまとめた映像。
- 結婚式 → 新郎新婦の家族・友人などとの思い出を振り返る映像。
本題に入る前にオープニングムービーを流すことで、そのイベントの概要を観客に伝えることができます。オープニングムービーには、観客のワクワクする気持ちを高めて、場の雰囲気を作るという役割もあるのです。
アタックムービー
アタックムービーとは、イベントの開始直後や、場面が切り替わるときに流す短い動画のことをいいます。映像の尺は、30秒~2分程度が一般的です。
たとえば新商品発表会では、プレゼンターの発表の前に、新商品の特徴や魅力を印象的に伝える映像を流すことがあります。これが、アタックムービーです。
アタックムービーは、主催者側が観客に伝えたいことを印象的に伝えるための映像です。これを流すと、観客も内容を理解しやすくなります。また、アタックムービーには、観客のイベントに対する参加意欲を高める効果もあります。
エンディングムービー
エンディングムービーとは、その名の通りイベントのエンディングで流す映像のことです。
内容はさまざまですが、そのイベントをダイジェストで振り返る映像を流すケースが多いでしょう。これを行うためには、イベントの最中に写真や動画を撮影して、エンディングムービーの上映時間までに編集し、映像を完成させなければなりません。大変な作業ではありますが、エンディングムービーを流すことで、イベントが観客の印象に残りやすくなります。感動的なフィナーレを演出することで、満足度も高まるでしょう。
エンディングムービーは、感動的なBGMと組み合わせるとより効果的です。どの映像コンテンツも、ぜひ音楽にもこだわってみてください。
プロジェクションマッピング
プロジェクションマッピングとは、プロジェクターなどの機器を用いて立体物に映像を映し、空間を演出する技術のことです。建物や壁がまるで浮き出しているように見せたり、変形しているように見せたりできます。
プロジェクトマッピングは屋外のイベントで用いられるものという印象があるかもしれませんが、屋内でも活用できます。壁や床、天井など会場全体に映像を投影すれば、まるで夢のなかにいるような空間を作り出すことができるでしょう。先ほど紹介した3つの映像コンテンツも、プロジェクションマッピングにすることで、より感動的な雰囲気を演出できます。
ARライブ
ARとは、「Augmented Reality」の頭文字をとったものです。日本語では「拡張現実」と訳されます。実際に見えているものとデジタル情報を重ね合わせて、現実を拡張するという技術です。スマートフォン用のゲームアプリ「ポケモンGO」に活用されたことで、広く知られるようになりました。
この技術を活用すると、「スマートフォンやスマートグラスを通してステージを見ると、実際にはいないキャラクターが見える」といった演出が可能になります。観客としては、架空の世界にいるような感覚や、現実には存在しない「推し」のキャラクターと同じ空間にいる感覚などを味わうことができます。
3Dホログラム
3Dホログラムとは、現実の空間に立体的な映像を映し出す技術のことです。360度、どの角度から見ても物体が見えるため、まるで本当に存在しているかのように感じられます。3Dホログラムは、前項のARライブのようにスマートフォンなどを通す必要はなく、肉眼で立体映像を見ることができます。
この技術を使えば、現実には存在しないキャラクターや、この世を去ってしまった人のライブを開催することが可能です。実際に、日本でもホイットニー・ヒューストンのホログラムコンサートが行われたことがあります。
参考:目の前に迫るホイットニーと迫力の歌声に興奮、そして感涙!「ホイットニー・ヒューストン ホログラムコンサート」日本公演初日オフィシャルレポート(株式会社キョードーメディアス)| PR TIMES
音響によるライブ演出
ライブを盛り上げるためには、音響による演出も非常に重要です。音響によるライブ演出には、どのようなものがあるのでしょうか。
BGM
場面に合う音楽を流すと、効果的に会場の雰囲気を醸成できます。また、観客の感情にもより強く訴えかけられます。
BGMを選ぶときは、イベントのテーマを意識しましょう。たとえば、最先端技術を駆使したイベントなのに、BGMが「古き良き日本」を連想させるような音楽だと、観客はミスマッチを感じてしまいます。すると、参加意欲や集中力も下がってしまうかもしれません。このようなイベントの場合は、近未来を感じさせるような電子音楽が適しているでしょう。
ただ、テーマとマッチしていても、入場前、オープニング、場面転換、終了までずっと同じようなBGMが続くと観客も飽きてしまいますので、メリハリをつけることも大切です。
効果音
ライブを成功させるためには、効果音も欠かせません。
場面が切り替わるタイミングでは、短い効果音を入れるとよいでしょう。音により観客も「場面が切り替わる」ことがわかりますし、観客の注意を引くこともできます。また、場面に応じた効果音を入れることで、没入感を高めることもできます。たとえば、森の映像とともに「鳥のさえずり」の効果音を入れることで、観客はまるで本当に森のなかにいるかのような感覚を味わえます。
そして「どのような効果音を使うか」だけでなく、スピーカーの位置も重要です。たとえば、雷の音を鳴らすなら、低い位置よりも高い位置にスピーカーを設置したほうが、空から雷が鳴っているかのように感じられます。スピーカーの位置を調整することで、没入感をより高めることができるでしょう。
ライブ演出の重要性
ライブ演出には、会場の雰囲気をコントロールするという役割があります。会場に一体感を生み出したり、出演者と観客で感情を共有したりするためにも、ライブ演出は重要です。
また、演出によりライブを盛り上げることで、そのライブが観客の記憶に残りやすくなります。出演者の素晴らしいパフォーマンスに加えて、演出により独自の世界観を作り出すことができれば、観客の満足度も上がります。きっと、忘れられない思い出になるでしょう。
さらに、ライブのテーマとマッチした演出を行うことで、観客が集中力を保ちやすくなるという効果もあります。ライブを最初から最後まで楽しんでもらうためにも、ライブ演出は必要です。
ライブ演出を成功させるためにイベント会社に相談しよう
ライブ演出を行う場合は、イベント会社に相談するのがおすすめです。イベント会社に相談することで、イベント会社がこれまでに培ってきたノウハウや経験から、最適なライブ演出のアイデアを提案してくれるでしょう。
また、特に特殊効果は専用のマシンを必要とするものが多く、安全面にも十分配慮する必要があります。そのため、ライブ演出やイベント運営を熟知しているイベント会社に任せたほうが安心です。イベント会社に依頼することで、イベントの企画・運営にかかる手間を削減できるというメリットもあります。
「IKUSA ARENA」ならさまざまなライブ演出が可能!
「IKUSA ARENA」は、東京都練馬区にある、ライブも可能な大規模イベントスペースです。
ライブ演出を行うには、さまざまな設備が必要になります。「IKUSA ARENA」は、大型ステージ、吊り下げ式のスクリーン、最新の音響・映像設備、全色調光対応の照明など、設備が非常に充実しています。機材の持ち込みもOKです。有料にはなりますが、音響・照明スタッフの手配も対応しています。
場所は、新宿や池袋からもアクセスしやすい東武練馬駅から徒歩10分のところにあります。ビルの5階にある会場ですが、搬入用のEVがあるので、会場準備もスムーズに行っていただけます。
まとめ
ライブ演出には、さまざまな手法があります。複数の演出を組み合わせることで、特別な空間を作り上げることができるでしょう。
また、効果的なライブ演出を安全に行うには、ノウハウやコツが要りますので、実績が豊富なイベント会社に相談してみることをおすすめします。「IKUSA ARENA」を運営する株式会社IKUSAでは、イベント制作のサポートも行っていますので、お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
“普通の企画”では物足りない、そんなイベントに。 IKUSAでは、チャンバラ合戦や謎解き、ワークショップ型アクティビティなど、企画映え・体験価値の高いコンテンツを100種類以上ご用意。コンセプトや会場に合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。 「体験要素を入れたい」「参加者の記憶に残る演出がほしい」といったご相談も歓迎です。