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世界のクリスマスにおける面白い祝い方30選

世界のクリスマスにおける面白い祝い方30選

クリスマスは、毎年1225日に行われるイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祭日で、宗教的な慣習から、文化として広まった飾り付けやプレゼント交換、食事に至るまで祝い方は様々です。

本記事では、世界のクリスマスにおける面白い祝い方を、風習・装飾・グルメなど4つに分類して、計30選紹介します。


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【お祭り】世界のクリスマスにおける面白い祝い方4

ここからは、クリスマスに開催される世界の面白いお祭りを4選紹介します。

クリスマスマーケット|ドイツ

1516世紀にドイツ語圏で始まったクリスマスマーケットは、冬の備えを整えるマーケットとして発展し、今では世界中で行われるようになりました。屋台が並ぶ広場で、伝統工芸品やオーナメントといった雑貨や、ホットワイン、焼きソーセージやジンジャーブレッドなど食べ物が販売されます。

ルシア祭|フィンランド

ルシア祭は、フィンランドに住むスウェーデン語話者によって守られてきた伝統行事です。1213日、その年に選ばれた聖ルチア役の若い女性が純白のドレスに身を包み、ヘルシンキ大聖堂で冠を授けられた後パレードが市内を巡回し、参加者は歌を歌いながら冬の季節を味わいます。

クリスマス・ボート・パレード|アメリカ

アメリカで行われるクリスマス・ボート・パレードでは、装飾を施したヨットやボート、カヤックがカリフォルニア州のニューポートビーチに集まります。多数の船が光や装飾で彩られ、観客の祝祭気分を盛り上げる演出として親しまれています。

ボサダ|メキシコ

メキシコで行われるポサダでは、子どもたちが悪魔や悪いものに見立てられるピニャータ(おもちゃやお菓子が入った巨大なくす玉)を割ります。ピニャータを割ることで悪魔を打ち破る・悪いものを追い払うという意味が含まれ、散らばったお菓子やおもちゃは、神の恵みの象徴とも解釈されます。

【風習】世界のクリスマスにおける面白い祝い方10

以下では、世界のクリスマスにおける面白い風習を10選紹介します。

ミサ|イタリア

イタリアでは、ほとんどの商店が閉まるクリスマスイブの夕暮れ以降、教会のミサに向かいます。とりわけ深夜のミサは伝統的な習慣であり、信仰と地域文化のつながりを深める時間となっていると考えられるでしょう。

レベヴェイヨン|フランス

フランスではクリスマスイブにレヴェイヨンと呼ばれる夜通しの祝宴を楽しみます。豪華なコース料理を家族や親しい人々と共に味わい、「夜ふかしする(ヴァイエ)」という由来通り、深夜まで祝います。フランスのブルターニュでは、亡くなった人々は昔住んでいた家に戻って、現在の住人と食事を共にする言い伝えが残っていいるそうです。 

ボクシングデー|イギリス

クリスマスの翌日1226日に行われる「ボクシングデー」はイギリス発祥の祝日です。かつて上流階級の家庭では、奉仕に対する感謝の気持ちを込めて使用人にクリスマスボックスを送っていたことが由来とされており、現在は、スポーツ観戦やショッピングをする日として浸透しています。

食事制限|ギリシャ

ギリシャ正教では、クリスマス前の約40日間を降誕祭の断食として、肉・乳製品・卵を控えます。一部地域では魚は特定日のみ許されます。降誕祭の期間は、自制と精神の浄化を目的としており、伝統的な断食料理には豆のスープが用いられているそうです。 

エル・ゴルド|スペイン

スペインでクリスマスに行われるエル・ゴルドは、1812年に始まった世界最大の宝くじです。1222日に実施され、賞金総額は25億ユーロに上ります。エル・ゴルドは、同じ番号のチケットが10枚綴りで発行され、参加者は10枚綴りのチケットを家族や友人で分け合う風習があります。

抽選は子どもたちが番号を読み上げる様子が放送され、国民を1つにする社会的な祝典となっているでしょう。

カガティオ|スペイン

スペイン・カタルーニャ地方では「カガティオ(排便する丸太)」と呼ばれる顔を描いた木の丸太に食べ物を与え、毛布で温めながら大切に世話をします。そしてクリスマスイブに、子どもたちが歌いながら棒でカガティオを叩き、飴菓子やナッツなどの小さな贈り物を「排出」させます。

ビーチでBBQ|オーストラリア

南半球に位置するオーストラリアでは、クリスマスの時期に家族や友人がビーチで集まりバーベキューやピクニック、海遊びを楽しむ習慣があります。暑さと太陽の恵みを活かした祝祭のあり方として定着し、人々の交流が広がる文化として地域の魅力を深めているのではないでしょうか。  

豆を植える|レバノン

レバノンではクリスマス約2週間前に、ひよこ豆、小麦、レンズ豆などの種を綿にまき、水やりを行って発芽させます。発芽した芽はクリスマスに降誕シーンの装飾として用いられ、新たな生命と希望を象徴するとされています。信仰とのつながりを感じさせる伝統的な習慣といえるでしょう。

ほうきを隠す|ノルウェー

ノルウェーのクリスマスイブには、古くから「ほうきを隠す」習慣があります。これは、魔女や悪霊たちがほうきを乗り夜間にやって来るという伝説に基づくもので、家にあるほうきを戸棚や物置にしまい、悪霊の侵入を防ぐための厄除けとして行われています。

ラディッシュ彫刻大会|メキシコ

メキシコ・オアハカでは毎年1223日に100年以上続く伝統行事「ラディッシュ彫刻大会」が行われます。ラディッシュにオアハカの文化や宗教を象徴するデザインを彫刻し展示するイベントで、その年亡くなった宇宙物理学者を模した作品が展示されたこともあるようです。 

怪物に仮装し聖歌を歌う|ウェールズ

ウェールズ南部には「マリ・ルイド」という、クリスマス時期の伝統行事があります。馬の頭蓋骨に布をかぶせたマリ・ルイドが、クリスマスの日と公現祭の夜に歌い手の一群とともに村を回り、ウェールズ語の歌を通じて入室交渉を行います。

マリ・ルイド一行の入室を許した家族はその年に幸運があると言われています。

 

【装飾】世界のクリスマスにおける面白い祝い方6

ここからは、世界のクリスマスにおける面白い装飾を6選紹介します。

ヒンメリ|フィンランド

ヒンメリは、ライ麦の藁を糸でつなぎ幾何学的なモビールを天井から吊るすフィンランドの伝統装飾です。古代北欧に住んでいたゲルマン民族、ヴァイキングの間で行われていた太陽神の誕生祭や農耕神への収穫祭を12月下旬のユール祭として行い、ヒンメリも豊穣と太陽の復活を祈るシンボルとして飾られてきました。

1800年代終盤、クリスマスツリーの流行でヒンメリが使われる場は減っていたそうですが、女性団体や出版社がヒンメリを広めようと努め、アーティストたちが新しいデザインを生み出し、今に至るまで飾られています。

トントゥ|フィンランド

フィンランドのクリスマスで飾られるトントゥは、北欧の民間伝承に登場する妖精で、農家の守護者として知られています。伝統的には灰色の衣服に赤いとんがり帽子を着用し、背丈は小さな子どもくらいとされています。

トントゥは家事や収穫、家畜の世話を代役し、穀物や干し草の量が増える存在とされていますが、クリスマスイブに好物のお粥を供え忘れると報復してくるとも言われています。

クリスマスボートの装飾|ギリシャ

ギリシャではクリスマスに船の模型にライトやリボンで装飾し、家の居間やショーケースのほか、町の広場には大きな船の形をしたイルミネーションが飾られます。昔、漁師や船員の無事帰還と航海への祈りを込め、クリスマスに長旅から戻る家族を迎えるために女性たちが小舟を装飾したのが始まりとされています。

また、他にも、聖ニコラオス(船乗りの守護聖人)を称えるものでもあると言われているそうです。

クモのオーナメント|ウクライナ

ウクライナでは、クリスマスツリーにクモのオーナメントやクモの巣の装飾を飾る習慣があります。クモが不幸や貧しさから救うという、ウクライナに伝わる次の民話が由来です。家に住み着くクモは心優しい未亡人を喜ばせるため、クリスマスツリーにクモの巣を張ります。

そして朝日が昇り、光が当たり輝いたクモの巣が金や銀に変わり、財宝になったという伝承から、クモは幸運をもたらす象徴とされています。

ピクルスのオーナメント|アメリカ

アメリカのクリスマスで面白い装飾といえば、クリスマスツリーに隠して飾られるピクルスのオーナメントです。クリスマスの朝、ピクルスのオーナメントを最初に見つけた子どもはもう1つプレゼントがもらえるか、クリスマスの朝に一番にプレゼントを開けることができるとされています。

【グルメ系】世界のクリスマスにおける面白い祝い方10

以下では、世界のクリスマスのグルメを10選紹介します。

シュトレン |ドイツ

ドイツのシュトレンは、レーズンやナッツ、スパイス入りの生地にマジパンを包み、焼成後にバターと粉砂糖で仕上げた、ドレスデン発祥のクリスマス菓子です。クリスマスを待つアドヴェント期間中、毎週少しずつスライスし食べる習慣も根づいています。

なお原形は15世紀にザクセン地方の修道院で登場し、当時は酵母と小麦粉を練って作る質素なパン菓子でしたが、1491年にバター使用が認められ現在のような豊かな味に発展しました。

グロッギ|フィンランド

フィンランドのクリスマスには「グロッギ(GlögiGlögg)」と呼ばれる温かい飲み物が欠かせません。赤ワインに、シナモン・クローブ・カルダモン・ジンジャーなどの香辛料、オレンジの皮などを加え、温めたもので、ブドウ・リンゴ・カシスなどのジュースを使ったノンアルコール版グロッギも広く楽しまれています。

グロッギは1900年初頭にフィンランドへ伝わりましたが、同時期フィンランドは禁酒法によりアルコールの輸入・販売が厳しくなかなか広まらなかったようです。しかし今ではアドヴェントやクリスマスに家庭や市場で楽しむ伝統として親しまれています。

リーシプーロ|フィンランド

リーシプーロはフィンランドでクリスマスの朝に食べられる温かいミルク粥のことです。米をミルクで煮込み、シナモンや砂糖を振りかけて仕上げます。作った人が中にひと粒のアーモンドを隠し、それを見つけた人は幸運が訪れるとされ、未婚者には結婚運、家庭には繁栄がもたらされると信じられています。

また、北欧では米が育たないとされているため、輸入品で値の張る米を使ったリープシーロはクリスマスの朝に飲み食べるお祝い料理でしたが、近年では週末の朝ごはんにも登場するようになったようです。

メロマカロナ|ギリシャ

ギリシャのクリスマス定番スイーツは、ギリシャ語の「メリ(はちみつ)」「マカリア(儀式用のパンの一種)」に由来するとされているメロマカロナです。卵や乳製品を使わず、穀粉、オリーブオイル、砂糖、オレンジ果汁、シナモン、クローブなどを練り込んで焼き上げます。

焼成後は、温かいハニーシロップにくぐらせてから刻みクルミを散らし、しっとりと仕上げます。

七面鳥の丸焼き|アメリカ

七面鳥は北アメリカ原産のキジ科の大型の鳥で、アメリカのクリスマスでは七面鳥の丸焼きが食卓の主役です。肉の中身を取り除き、玉ねぎ・セロリなどの野菜類、パンなどを詰め、オイルや塩胡椒を表面にすり込んで焼き上げます。食べる際はグレービーソースにつけるのが定番だそうです。

先住民への感謝の気持ちから七面鳥を感謝祭に食べる習慣が生まれ、やがてクリスマスでも食べるようになったと言われています。

ブッシュドノエル|フランス

フランスのクリスマスデザートであるブッシュ・ド・ノエルはクリスマスの薪を意味する、木の切り株に見立てたロールケーキです。チョコレートやコーヒー風味のバタークリームをスポンジケーキの生地で巻き、クリームを均した表面には、フォークで樹皮の質感を模した装飾を施します。

ブッシュドノエル起源は冬至の祭ユールにおける薪を燃やすと1年間健康でいられるという慣習にあり、暖炉が消えた時代に菓子として再解釈されました。

トゥロン|スペイン

スペインのクリスマスではトゥロン(Turrón)と呼ばれる伝統的なヌガー菓子が欠かせません。通常はハチミツ、砂糖、卵白、ローストしたアーモンドやナッツを混ぜて長方形の板状に固めたもので、アリカンテ(ハードタイプ)やヒホナ(ソフトタイプ)といった地方ごとのバリエーションがあります。

トゥロンの起源は8世紀から15世紀にかけてアラブ圏から伝わったと考えられており、歴史の深いお菓子です。

クリスマスプディング|イギリス

イギリスのクリスマスに欠かせないクリスマスプディングは、パン粉、小麦粉、ドライフルーツ・ナッツ類、砂糖、香辛料、ラム酒などを混ぜた蒸し菓子です。具材にプラムが使われることも多いことから、プラムプディングとも呼ばれるそうで、伝統的な工程では、加熱する前に家族1人ずつ願いを唱えながらかき混ぜます。

クリスマスプディングの起源としては、中世のクリスマスに作られた濃厚なスープや、肉と果物が入ったオートミールがあるとされています。

クリスマスハム|スウェーデン

スウェーデンでは、多くの料理を一気にテーブルに並べる「Julbord」という料理のスタイルがありクリスマスハムはJulbordのメインディッシュです。やわらかな豚モモ肉ゆで、卵黄・粒マスタード・パン粉を塗って焼き上げます。

また、起源はヴァイキングの冬至の祭りにイノシシを生贄として捧げていたことに由来するというほか、北欧神話の神オーディンに豚肉料理を捧げたことから、北欧ではクリスマスに豚肉料理を食べるのがスタンダードだという話もあるようです。

パネトーネ|イタリア

パネトーネは、イタリア発祥の伝統的な発酵菓子でクリスマス特有のお菓子の1つです。ドーム型の柔らかな食感が特徴で、材料には小麦粉、バター、卵、砂糖に加え、レーズンやオレンジ・レモン・シトロンの砂糖漬けが使われます。

パネトーネの原型は15世紀ごろすでに存在しており、贅沢な特別なパンとして貴族の間で親しまれていたようです。19世紀には現在の姿に近くなりましたが、時とともに伝統的なパネトーネが失われることが危惧され、現在ではパネトーネの規範が定められました。

まとめ

クリスマスは、毎年1225日にイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祭日で、宗教的な慣習から、文化として広まった飾り付けやプレゼント交換、食事に至るまで祝い方は様々です。

ここまで、世界のクリスマスにおける面白い祝い方を、風習・装飾・グルメなど4つに分類して、計30選紹介しました。ぜひ本記事を、クリスマスを祝う際の参考にしてみてください。


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この記事を書いた人

IKUSA.jp編集部
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