地域活性化

updated: 2024 

町おこしイベントとは?全国の成功事例19選を紹介

町おこしイベントとは?全国の成功事例19選を紹介

町おこしイベントとは、地域の人口増加や経済の活性化を目的に開催される取り組みです。日本全体や地方の人口減少が懸念されるなか、地域の魅力を発信し、関係人口(特定の地域に継続的に多様な形で関わる人)を創出する町おこしイベントは大きな役割を持ちます。

本記事では、全国の町おこしイベントの成功事例19選を紹介します

 

年間1000件以上のイベント・研修を支援。IKUSAのサービス総合カタログ【デジタル版】を無料配布中
⇒無料で資料を受け取る

 

企画から実施までイベント会社が解説!「商業施設イベントの開催ノウハウ」とは?

⇒無料お役立ち資料を受け取る

 

町おこしイベントとは

町おこしイベントとは、その地域の人口増加や経済活動の活性化を狙いとして開催されるイベントや取り組みです。

その地域の自然や文化を活用し、イベントを企画します。その地域ならではの魅力を発信することで、街を知ってもらい、その地域のファンとなって継続的に関わる人々を増やすことに繋がります。

 

町おこしイベントを行うメリット

地方では、人口減少や高齢化といったさまざまな問題に直面しています。そんななか、町おこしイベントは問題の解決策として注目されています。

町おこしイベントを行うメリットをお伝えします。

人口減少と高齢化を回避

日本の人口は2008年の12808万人をピークに減り続けています。2024年時点で日本の人口は12409万人(概算値)となり、さらに人口の首都圏集中・地方での人口減少が発生しています。

出典:統計局|人口推計 2024年(令和6年)1月報

今後さらに加速すると言われる日本の高齢化について、予想では、令和27年時点で高齢化率(人口に対する65歳以上の割合)が50%を上回るとされる地域もあります。人口減少が進む地域で高齢化が進めば、コミュニティの存続が危ぶまれます。人口減少を食い止め、若い世代との繋がりをつくるために、町おこしイベントは重要な役割を果たすのです。

出典:内閣府|令和4年度高齢社会白書(全体版)「4 地域別に見た高齢化」

地域の魅力を発信し人口流入に繋げる

自分たちの地域が持つ魅力を積極的に発信することで、若い世代の移住者や、定住はしなくともその地域が好きでイベントやボランティアとして継続的に関わる人々を増やせます。

また、人の流れを作り出すことは、レジャー施設などのサービス業、お土産やご当地グルメを提供する小売・飲食業の雇用創出に繋がり、地域経済の発展が期待できます。

【文化・芸術】町おこしイベントの成功事例8

まずは文化・芸術を生かして取り組まれた町おこしイベントをご紹介します。

1.【青森県五所川原市】立佞武多(たちねぷた)

青森県五所河原市に明治時代から伝わる、伝統芸能の立佞武多。毎年8月ごろに開催されます。高さ20メートル以上、重さ16トンにも及ぶ和紙で作られた「ねぷた」が街を練り歩き、その壮観な光景を目当てに市内外から多くの観光客が訪れています。

現在行われている祭りは、明治時代の資料を参考として平成8年に復元されたものから始まりました。平成10年には運行経路にある電線の整理をし、街全体で祭りを作り上げています。

2.【神奈川県平塚市】湘南ひらつか囲碁まつり

神奈川県平塚市の商店街を会場とした囲碁のお祭りです。プロ騎士と囲碁愛好者の1000面打ち(500面を2回)大会を開催しています。

平塚に居を構えた木谷實(きたにみのる)九段が主催した囲碁の棋士養成所、「木谷道場」があったことから、平塚市は囲碁を地域の特色としています。1000面打ちのイベントではプロ棋士と対戦できるほか、トッププロによる囲碁教室や、初心者への個人指導などが行われます。囲碁ファンや囲碁に触れたい人など、さまざまな層が楽しめるイベントとなりました。

3.【新潟県十日町市他】大地の芸術祭 越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ

新潟県南部の越後妻有エリアにて行われる芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。760平方キロメートルにも及ぶ、広大な敷地に約200ものアートが点在し、季節ごとの自然と芸術を楽しめます。

「アートを道しるべ」に、越後妻有地域に残る里山の暮らしをめぐり、芸術を用いた地域づくりの先進的な事例として、国内外から注目を集める祭典です。

さまざまなモデルコースを設定し、芸術と地域観光をどちらも楽しんでもらえる工夫を凝らしています。たとえば冬では、里山に積もる雪を楽しむスノーチュービングや地元サッカークラブの選手も参加する雪上サッカー体験が提案されています。

4.【富山県井波町】いなみ国際木彫刻キャンプ

富山県南砺市井波は、木彫刻の街と呼ばれ、木彫刻作家の工房が集まっています。井波彫刻は江戸時代に行われた瑞泉寺の再建のために、京都から招いた彫刻師に技法を学んだところから始まったといわれています。

その井波で4年に一度開催される「いなみ国際木彫刻キャンプ」では、世界各国から集まった彫刻家が、原木から作品が完成するまで、野外で制作過程を公開しながら作品づくりに取り組みます。「いなみ国際木彫刻キャンプ」のねらいは、作品の出来を競い合うのではなく、世界各国から集まった作家と来場者との交流です。木彫刻のイベントとしては国内最大であり、貴重な国際交流の場にもなりました。

5.【石川県小松市】日本こども歌舞伎まつりin小松

歌舞伎の演目の一つである「勧進帳」ゆかりの地である石川県小松市では、「日本こども歌舞伎まつりin小松」が初夏の時期に開催されます。

祭りでは地元の子どもたちが「勧進帳」を披露するほか、全国の子ども歌舞伎団体や歌舞伎俳優をゲストに迎え、小松市に大きな人の流れを生み出すことを期待できます。

6.【高知県伊野町】仁淀川紙のこいのぼり

高知県伊野町では、伊野町特産の紙である「不織布」で作ったこいのぼり約200体が仁淀川を泳ぐイベントを、こどもの日前後で開催しています。

祭り期間中は手すき和紙体験やこんにゃく作り、機織りなどの体験観光も用意し、地域の魅力を発信しています。街中に隠された暗号を見つけて「秘密の宝箱」を探す子ども向けのイベント「まちなかスタンプラリー」も開催し、若い世代へのアプローチも行っています。

7.【大分県臼杵市】うすき竹宵(たけよひ)

大分県臼杵市は、竹ぼんぼり発祥の地。秋頃に開催される「うすき竹宵」は、臼杵市に伝わる「般若姫伝説」を元にしたお祭りです。美しい装束を身にまとい街中を練り歩く「般若姫行列」の様子や、街の至るところに飾られたさまざまな竹ぼんぼりを楽しめます。

期間中は竹ぼんぼり作りのワークショップや、和装レンタルなど、自分も歴史の世界に入り込めるような気持ちで楽しめるイベントが同時に開催されています。

8.【沖縄県那覇市】1万人のエイサー踊り隊

エイサーとは沖縄本土に伝わる、先祖の霊を送り出す念仏踊りで祖先崇拝文化の強い沖縄では大切な文化として伝わってきました。沖縄県那覇市の国際通りで開かれる「1万人のエイサー踊り隊」は、伝統・創作それぞれの踊り隊たちによる演舞や老若男女の参加者による太鼓、バンドグループの演奏が披露されます。

1995年から始まった「1万人のエイサー踊り隊」。沿道には多くの観客や地域住民が足を運び、那覇の夏の風物詩として定着しました。出演者のほかに、当日の暑さ対策や雑踏・交通整理を担う地域ボランティアの活動や商店街各店舗の創意工夫によりイベントは継続され、伝統芸能と地域の文化的な活動の発展に大きく寄与しています。

【地域資源を活かす】町おこしイベントの成功事例4

自然など、その地域の資源を活かした町おこしイベントの事例を紹介します。

1.【青森県田舎館村】田んぼアート

青森県の田舎館村では、田んぼをキャンパスとして稲で大きな絵を描く田んぼアートに取り組んでいます。県の奨励品種である「つがるロマン」をベースに、712種の稲を使用。芸術性の高さが話題を呼び、年間30万人の集客に成功しました。

期間中は稲刈り体験ツアーも実施し、訪れた人が地域の農業に触れる機会も作っています。アートは村民を中心に制作が進められつつ、地元大学とも連携し、大学生が田植えに参加するなど地域全体を巻き込む工夫もなされています。

2.【福島県檜枝岐(ひのえまた)村】真夏の雪まつり

日本有数の豪雪地帯である福島県檜枝岐村では、冬に貯蔵しておいた本物の雪を使った、「真夏の雪まつり」を8月に開催しています。

「真夏のソリ滑り」や「雪上スイカ割り」などのイベントが催され、参加者はここでしかできない体験が楽しめます。他にも郷土料理やビアガーデンが楽しめるブースや、かき氷の早食い大会、花火大会など、一日中檜枝岐の雪を楽しめる催しが目白押しです。

3.【石川県白峰村】雪だるまウィーク

石川県白峰村は、冬季の積雪が3mにも達する豪雪地帯。その雪を利用し開かれる「雪だるまウィーク」は、伝統ある街並みに雪だるまが並ぶ、雪国ならではの風情が楽しめます。

住民主導の開催を大切に、毎年村民総参加で11個以上の雪だるまを作って飾っているのが特徴です。期間中は地域の名物を中心とした飲食物の露店が並び、景観と食文化のどちらも楽しめます。

4.【福井県福井市】福井コスモスまつり

福井県福井市にある宮ノ下コスモス広苑では、秋にコスモスまつりを開催しています。休耕田でのコスモス栽培をきっかけに始まり、今では東京ドームの約4倍の敷地に1億本以上ものコスモスが咲く広大な景色を楽しめます。

地域住民が関わるイベントとなっており、世界のコスモス30種類が植えられた広場では、子どもたちが迷路づくりや種まきに参加しています。開園期間中には県内外から約35千人が訪れ人気が伺えます。

【スポーツ】町おこしイベントの成功事例4

地域の特色と結びつけた、スポーツ系の町おこしイベントを紹介します。

1.【北海道本別町】とうもろこし3万坪迷路

北海道本別町では、肥沃な土地を生かし、豆を特産品とした畑作と酪農を中心に栄えてきました。「とうもろこし3万坪迷路」は、デントコーン畑に子どもたちから募集した図案を参考に作る、幅3m、総延長約8kmの巨大迷路です。平均来場者は15,000人で、地域の基幹産業を上手に生かして地域経済を大きく動かすイベントをつくり出しています。

会場には迷路のほかにもさまざまなイベントが用意されています。お祭り広場や麦束ピラミッド、特産品コーナーなどがあり、来場者と地域住民の交流の場です。

2.【北海道端野町】たんのカレーライスマラソン

9月に北海道端野町で行われる「たんのカレーライスマラソン」は、41チームで参加するマラソン大会です。しかし、マラソンの目的は競争ではなく、ゴール後にチームみんなでカレーを作ること。

チームのメンバーは、「カレールーコース」「肉コース」「玉ねぎ&にんじんコース」「いもコース」の各コースで手に入るカレーの材料を手分けして調達します。

4つのコースは5km4km3km2km(歩く専用コース)と距離が異なり、チームのメンバーそれぞれに合ったコースが選べるので、幅広い年代の人が一緒に参加できるイベントです。走るコースは端野町の田園地帯で、北海道らしい農村風景を楽しめます。

3.【北海道大空町】ノンキーランドふるさとまつり

北海道大空町東藻琴で開催される「ノンキーランドふるさとまつり」。メインイベントの「ロール転がしどってん酷」では、41チームで重さ400kg(女子は300kg)の牧草ロールを転がし、タイムを競います。

そのほか、野菜の即売会や東藻琴牛、知床牛を楽しめるバーベキューなどが開催されます。大空町東藻琴の農畜産を、スポーツや食を通じて満喫できるお祭りです。

4.【沖縄県伊平屋村】伊平屋ムーンライトマラソン

沖縄本島北部にある離島の伊平屋島で行われる「伊平屋ムーンライトマラソン」は、美しいサンゴ礁が続く海岸線を楽しみながら走るマラソン大会です。夕暮れから夜にかけて行われ、時間によって変化する空の下、沖縄の自然を存分に感じながら走れます。

前夜祭では村の伝統芸能の演舞などが行われ、後夜祭では島内外から集まったバンドのライブイベントが楽しめます。沖縄そばなどの郷土料理も振る舞われ、伊平屋島の文化や自然、食を心ゆくまで体験できるイベントです。

【観光】町おこしイベントの成功事例3

訪れた人が街を舞台に楽しめる町おこしイベントを紹介します。

1.【大阪府守口市】周遊型謎解きゲーム

江戸川乱歩のゆかりの地である大阪府守口市では、株式会社IKUSAが提供するイベントサービスを活用した周遊型謎解きゲーム「江戸川乱歩が遺した最後の小説」を開催しました。参加者は、街を散策しながら謎解きの手がかりを集めます。

謎解きコースは周ってほしい所へ参加者を誘導するといったカスタマイズができるため、イベントを通じて、効果的に地域の魅力を伝えられます。それにより、市外の観光客に留まらず地域の住民も、自分たちの住む街の魅力を再発見できる機会となりました。

▼詳細はこちらの記事をご覧ください

大阪府守口市にて開催中!謎解き宝探し「江戸川乱歩が遺した最後の小説」を体験してきました!

2.【愛媛県松山市】周遊型宝探しゲーム

愛媛県松山市の松山城で行った「戦国宝探しin松山城~松山城に眠る宝を探せ~」では、宝探しを進めることで、松山城の天守閣まで登れるようコースを設定しています。イベントを実施するにあたって、株式会社IKUSAが提供する「戦国宝探し」を利用しています。

戦国宝探しは、宝の地図を頼りに町をめぐって、隠された宝を探し出すゲームです。地域の歴史と組み合わせることで、その土地に興味を持つきっかけづくりになります。

当イベントでは、「家族みんなで楽しむことができた!」「本当に楽しかったのでまたやりたい」と好評を博しました。

▼詳細はこちらの記事をご覧ください

【開催事例】「戦国宝探し」戦国宝探しin松山城~松山城に眠る宝を探せ~

3.【長崎県長崎市】長崎ランタンフェスティバル

長崎県長崎市新地中華街では、例年2月に「長崎ランタンフェスティバル」を開催しています。中華街の旧正月を祝う「春節祭」の規模を拡大したイベントで、2024年の来場者数は17日間で約121万人と、その美しさに多くの人が魅了されています。

期間中は市内中心部に15,000個の中国ランタンが並びます。さらにランタン作りのワークショップや、清朝時代の皇帝・皇后を模したパレード、沖縄伝統芸能であるエイサー観賞などさまざまな文化体験ができます。デジタルスタンプラリーでは、市内に点在するランタンスポットを回り、回った数に応じてオリジナルグッズや長崎県の特産品を参加者にプレゼントしました。

まとめ

全国では地域それぞれの特色を生かした町おこしイベントが行われ、地域を活気づける取り組みがなされています。自然や文化など、イベントに生かせるポイントはさまざまです。地域の魅力何か見つめ直すことが、町おこしの第一歩となるでしょう。

紹介した成功事例には、地域の魅力が伝わるイベント作りのヒントが詰まっています。ぜひ参考に、地域を盛り上げる町おこしイベントを企画してみてはいかがでしょうか。

 

IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
⇒無料でサービス総合カタログ【デジタル版】を受け取る

 

イベントや研修に関するご相談はこちら

この記事を書いた人

さおり
インタビューやコラム記事を中心に執筆・編集に携わっています。その場の雰囲気やその事の魅力がぎゅっと伝わる文章がつくれるよう邁進中。関東在住。犬とゴルフが好き。
RELATED ARTICLES関連する記事
RECOMMENDおすすめ記事
PAGE TOP