updated: 2024
ロゲイニングとは?メリット・ルール・実施方法を紹介
目次
オーストラリアを発祥とする競技である「ロゲイニング」は、チームで戦略を立て、コントロールポイント(チェックポイント)を回り、いかに多くの得点を獲得するかで勝敗が決まります。オーストラリアやアメリカ、カナダなどでは世界選手権が開催されています。
本記事では、ロゲイニングの概要、ルール、メリット、一般的な実施方法、事例を紹介します。
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ロゲイニングとは
ロゲイニングとは、コンパスと地図を頼りにチェックポイントを回り、より多くの得点を獲得することを目指す競技です。山や森林、高原などで行われ、1992年以降、世界選手権が開催されています。
1976年にオーストラリアで行われたのがロゲイニングの始まりです。日本で初めて行われたのは、2002年の菅平高原とされています。創始者メンバーであるロッド・フィリップス(Rod Phillips)、ゲイル・デーヴィス(Gail Davis)、ニール・フィリップス(Neil Phillips)の3人の名前を基に、ロゲイニングと名付けられました。
ロゲイニングの魅力
チームで協力して頭と体を使うアクティビティ
ロゲイニングは体力だけでも頭脳だけでも勝つことができない奥の深い競技です。できるだけ多くのポイントが獲得できるルートを考え、回りきることで勝利に近づきます。また、チームで協力できる点もロゲイニングの醍醐味といえます。
少ない道具で実施できる
ロゲイニングは、使用する道具がシンプルな点が特徴です。短時間のロゲイニングであれば、地図とコンパスがあれば実施できます。長時間のロゲイニングでは、食料や寝袋などを持ち歩くこともあります。
ロゲイニングとオリエンテーリングの違い
ここからは、ロゲイニングとオリエンテーリングの違いについて説明します。
| ロゲイニング | オリエンテーリング |
チェックポイント |
|
|
時間 | 24時間 ※フルロゲイニングの場合 | 90分程度 |
順位づけの基準 | いかに多くの得点を獲得できるか(点数) | いかに早くゴールできるか(時間の短さ) |
人数 | 2~5名程度(チーム) | 1名(個人) |
ロゲイニングの基本的なルール
まずスタート前に、チェックポイントが書かれた地図が参加者に渡されます。その後、チーム内で作戦を立て、一斉にスタートします。チェックポイントには異なる得点が設定されており、ゴールまでにすべて回る必要はありません。効率よく得点を獲得できるルートを考え、チェックポイントを回ることが重要です。
チームのメンバー同士が30m以内の距離で行動する必要があり、手分けして異なるチェックポイントを回ることはできません。
順位は、獲得したポイントが高い順で決定されます。制限時間を過ぎてからゴールした場合は減点となります。
基本的なルール一覧
- 2~5名程度のチームで取り組む
- 地図から得られる情報(チェックポイント)のみで競技を行う
- チェックポイントを回る順番や行くかどうかの判断は自由
- 移動手段はランニングまたは徒歩
- 使用するものは地図とコンパスのみ
ロゲイニングの実施時間・規模
規模の大きさは、どの程度の時間と面積を使ってロゲイニングをするかによって異なります。フルロゲイニングの場合は、制限時間は24時間(フルロゲイニング)、12時間(ハーフロゲイニング)、6時間(クォーターロゲイニング)の3種類が基本となりますが、より短い時間で実施される場合もあります。
ロゲイニングの一般的な実施方法
以下では、ロゲイニングを実施する際に用意するもの・流れを紹介します。
ロゲイニングを実施する際に用意するものの例
- 地図(チェックポイントを記載したもの)
- コンパス
- 携帯電話(緊急時の連絡用)
- 飲み物・食べ物
- 予備のバッテリー
- 防寒着・雨具
- 保険証
実施する際の流れ
1.ルール説明・作戦タイム
まずロゲイニングに関するルール説明を行います。その後、参加者は配られた地図を参考にして、どのポイントを狙うのか、どんな順番で回るのか、最終的に何ポイントの獲得を目指すのかなどを話し合います。
2.競技開始
地図とコンパスを頼りに、チェックポイントを回ります。事前に決めたルートを回りきれない場合には、改めて話し合いをして再検討しながら進んでいきます。
3.ゴール
ゴールの時間までに指定された場所に向かいます。
4.集計・表彰
全チームがゴールしたら、各チームの得点を計算します。最も多くの得点を獲得したチームが1位となり、表彰を行います。
ロゲイニングを実施するメリット
ここからは、ロゲイニングを実施することで得られるメリットを紹介します。
チームワークを高められる
ロゲイニングは、2~5名程度のチームを組んで行われます。ロゲイニングはチームで行動する必要があるため、お互いに気遣うことが重要です。作戦を立てる際には各々がアイデアを出し、話し合って回る順番を決めます。チームで協力することでチームワークが高まることを期待できます。
リフレッシュ効果がある
ロゲイニングは一般的に屋外の自然が豊かな場所で行われるため、リフレッシュ効果を期待できます。普段は運動をあまりしない人も体を動かすことができ、気分転換になるでしょう。
地域活性化につながる
地域イベントとして開催するロゲイニングでは、観光名所を回ったり、現地の人と関わったりするうちに、地域の魅力が参加者に伝わります。その結果として、旅行で訪れてくれる人が増えたり、移住の候補地になったりするなどの効果が期待できます。
エンターテイメント要素を加えたロゲイニングの事例
ロゲイニングにクイズや謎解きなどのエンターテイメント要素を加え、参加者が楽しめることが重視されたイベントが開催されています。
ここからは、エンターテイメント性の高いロゲイニングのイベント事例を紹介します。
謎解きロゲイニングinなごや
「謎解きロゲイニングinなごや」は、ロゲイニングに関するイベント企画・実施などの事業を展開する株式会社TR2とプロバスケットボールチーム名古屋ダイヤモンドドルフィンズによるロゲイニングイベントです。
謎解きとロゲイニングを組み合わせたイベントで、参加者はロゲイニングをしながら謎解きに取り組みます。チェックポイントで写真を撮ること、公共交通機関を利用可能なこと、謎解きをクリアすることでボーナスポイントが得られることなどをロゲイニングの一般的なルールに加え、参加者が楽しめるように工夫されています。
チェックポイントは30~40カ所あり、多くの得点を獲得することを目指しながらも、名古屋の名産品や観光スポットなどに触れることができます。チェックポイントを指定することで、参加者が訪れる可能性のあるスポットを限定できることもロゲイニングの特徴といえます。
周遊型謎解きアクティビティ「ヒラメキクエスト」
「ヒラメキクエスト」は、チームでミッションに取り組む周遊型の謎解きアクティビティです。
参加者はひらめきに関する謎解きや写真撮影などのミッションに取り組み、制限時間内により多くのポイントを獲得することを目指します。ミッションはコミュニケーションアプリ「LINE」を使用して送付されます。基本的な難易度は小学校の高学年以上の方に設定され、子どもから大人まで楽しむことができます。ミッションの難易度は企画時に調整可能です。
ヒラメキクエストを実施する際には、LINEの「公式アカウント機能」、「オープンチャット機能」を使用します。それらの機能を活用することで、参加者が円滑に取り組むことができます。
ヒラメキクエストを実施することで、訪れるスポットを指定できるため、地域の魅力を参加者に伝え、認知拡大やイメージアップなどにつなげることができます。
ヒラメキクエストを実施する際の流れ
- ルール説明:イベントのプロMCがルール説明を行います
- クエスト選択:取り組むクエストは好きな順番で自由に選ぶことができます
- クエストに挑戦:指定されたスポットに向かい、謎解き・写真撮影などのミッションに取り組みます
- 解説・結果発表:獲得したポイントの高いチームを表彰します(集合せずにLINEで完結させることもできます)
※2~3を繰り返し行います。
まとめ
ロゲイニングは周遊型の地域イベントや、チームビルディングを目的とした社内イベントなどに適しており、性別や年齢を問わず楽しめる競技です。
しかし、山や森林などで実施する際は危険もあります。参加者の安全面に十分に配慮することが重要といえます。
ロゲイニングイベントを実施する際は、イベント開催に関するノウハウを持つイベント会社を利用し、安全面にも配慮されたイベントにすることが大切です。
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