updated: 2024
マシュマロチャレンジとは?実施方法、コツ、実施動画を紹介
チームビルディングやアイスブレイクに最適なゲームとして有名な「マシュマロチャレンジ」。
本記事では、マシュマロチャレンジの概要、実施方法(用意するもの・流れ)、実施する際のコツ、実施動画などを紹介します。
また、マシュマロチャレンジの実施を検討されている方に向けて、マシュマロチャレンジのチームビルディング効果や、実際にマシュマロチャレンジを実施した感想も紹介しておりますので、是非最後までお読みください。
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マシュマロチャレンジとは
マシュマロチャレンジとは、パスタの乾麺、テープ、ひも、マシュマロを使って、できるだけ高い自立可能なタワーを建てるというゲームです。最も高いタワーを建てたチームが勝ちとなります。
このゲームは、チーム全員で協力しなければ勝つことはできません。積極的にコミュニケーションを取り、アイデアを出し合い、チーム内で上手く役割分担ができるかどうかといった点が、勝敗を左右します。また、ゲームを複数回繰り返すことで、PDCAサイクルを実感できます。
マシュマロチャレンジの実施方法
マシュマロチャレンジは、チームビルディングに効果的なビジネスゲームとして世界的に有名です。世界記録は99㎝といわれています。世界記録更新を目指して、マシュマロチャレンジに挑戦してみましょう。
まずは、4人ずつのチームに分かれます。「1ゲーム18分(作戦タイムを含む)→チームで振り返り」の流れを複数回繰り返し行いますので、全体としては1.5~2時間が目安です。用意するものと、具体的なゲームの流れを紹介してきます。
株式会社IKUSAでもマシュマロチャレンジをやってみました! ゲームの流れを動画でご覧になりたい方は、こちらをご視聴ください。
用意するもの
まずは、以下のものをチームの数だけ用意しましょう。
パスタは1.7mmが推奨されています。
マシュマロチャレンジの流れ
ここからは、マシュマロチャレンジの具体的な流れを紹介していきます。
1.備品の配布・ルール説明
まずは、各チームに備品を配布し、ルールを説明します。基本的なルールは、以下のとおりです。
大人数で実施する場合は、会場にプロジェクターを用意し、上図のようなスライドを用いて説明するとわかりやすいでしょう。
2.ゲーム実施
備品の配布とルール説明が終わったら、さっそくゲームに入ります。1ゲームは作戦タイムを含めて18分間です。チーム全員でアイデアを出し合い、試行錯誤しながらタワーを建てていきます。作戦に時間をかけるチームもあれば、トライ&エラーを繰り返しながら安定する形を見つけていくチームもあるでしょう。
前項でも紹介したように、タワーの一番上にはマシュマロを置くというルールがあります。マシュマロはパスタに差しても構いません。
進め方はチームによってさまざまですが、まずはできるだけ高いタワーを建てて、制限時間ギリギリでタワーの上にマシュマロを置くというチームが多いのではないでしょうか。しかし、マシュマロの重みでタワーが崩れてしまうことも……。
せっかく建てたのに……残念!あとわずかな残り時間をどう使うのか、リーダーの判断力も問われます。
3.計測・結果発表
ゲームの18分間が終了したら、タワーを計測します。当然、計測中もタワーは立ったまま・マシュマロは乗ったままでなくてはなりません。不正がないように、ほかのチームのタワーを計測しましょう。全チームの計測が終わったら、結果を発表します。
4.振り返り
結果発表のあとは、10分間程度チームで振り返りの時間を設けます。ゲームを進める中で良かった点・悪かった点、自分たちと上位チームとでは何が違ったのかなどを話し合い、次のゲームにつなげます。
5.手順2~4を複数回繰り返す
2~4までの流れを、2~3回繰り返し行います。多くのチームが、回数を重ねるごとにタワーの高さが高くなっていくはずです。短時間のうちに振り返り→実践の流れを繰り返すことで、楽しみながらPDCAサイクルの重要性を学び、チームワークを高めることができるでしょう。
3回目のチャレンジ前には、SCAMPER(スキャンパー)法というフレームワークをヒントとして提供してもよいかもしれません。
- Substitute……何か代用できないか?
- Combine……何かを組み合わせることはできないか?
- Adapt……何か似ているもの・応用できるものはないか?
- Modify……何か修正できないか?
- Put to other uses……何か別の用途はないか?
- Eliminate……何かを削除することはできないか?
- Reverse/Rearrange……何か順番や向きを変えることはできないか?
6.まとめ
最後に、今回の研修の総まとめを行います。マシュマロチャレンジを通して学んだことや得られたことなど、チームで意見を交換してみましょう。
マシュマロチャレンジのチームビルディング効果
マシュマロチャレンジは、チームビルディングのためのビジネスゲームです。チームビルディングとは、各自が持てる力を最大限に発揮して、目標を達成できるチームを作り上げていくことをいいます。具体的に、マシュマロチャレンジで得られる効果は、以下の3つです。
メンバー全員で共通の目的意識を持つ
チームで協力し合うためには、全員が共通の目的意識を持つ必要があります。マシュマロゲームの目的は、与えられたもので自立可能なタワーを建てて、ゲームに「勝つ」ということ。シンプルな目的で共有しやすいので、自然とチームで協力しようとする雰囲気が生まれます。
最後の総まとめで、「マシュマロゲームの目的=勝つ」であったように、「企業・チームの目的は何だろう?」と、社員に問いかけてみましょう。チームで目的を共有することの重要性を、より深く伝えることができます。
全員で勝つために協力をする
マシュマロチャレンジのようなビジネスゲームは、チームで協力しなければ勝てない仕組みになっています。例えば、パスタをつなげてタワーのパーツを作る人、少し遠くから角度を確認する人、タイムキープをする人など、上手く役割分担できるかどうかが、勝敗を左右するのです。
普段は「自分でやった方が早い」と、何でも一人でこなしてしまうような人も、マシュマロチャレンジにたった一人で挑み、勝つことは難しいでしょう。ゲームを通して、メンバーの意見を聞くことや、協力し合うことの大切さを学ぶことができます。
ゲームを楽しむことで人間関係を構築
チームワークが高いチームは、メンバー同士で良好な人間関係が構築できています。良好な人間関係を構築するためには、コミュニケーションが欠かせません。仕事と違い、ゲームはリラックスした状態で楽しむことができるので、メンバー同士のコミュニケーションも自然と活発になるでしょう。メンバーの意外な一面に気づくこともあるかもしれません。ゲームを通して、相互理解を深めることができます。
実際にマシュマロチャレンジを実施した感想
実際にマシュマロチャレンジを実施した方は、ゲームを通してどのようなことを感じたのでしょうか。感想をまとめました。
- とにかく楽しかったので、いつもより積極的に意見を言えた。
- メンバーの違った一面が見えた。
- 時間を気にしてくれるメンバーがいて助かった。
- はじめに同じビジョンを全員で共有することが大事だと再認識できた。
- 無謀な挑戦を止める人がいると、良い結果となることがわかった。
- 役割分担をするだけでなく、その後のコミュニケーションが重要だと感じた。
- 自分の役割を見極めることが大事だとわかった。
これらはあくまで一個人の感想です。このゲームが実際の業務にどうつながるのかを意識しながら取り組んでみましょう。
マシュマロチャレンジのコツ
TEDのピータースキルマンという方が、マシュマロチャレンジについて話している動画があります。
リンク:Tom Wujec: トム・ウージェック:塔を建て、チームを作る | TED Talk
これを見ると、マシュマロチャレンジには2つのコツがあることがわかります。一つは「トライ&エラーを繰り返すこと」もう一つは「誰かがファシリテーターになること」です。
トライ&エラーを繰り返すこと
TEDの動画では、大人よりも幼稚園児のほうがマシュマロチャレンジの成績が良いというデータが紹介されています。
大人たちは18分間の中で、作戦を立てることとパスタを組み立ててタワーを高くすることに多くの時間をかけます。そして残り時間が数分となったときに、ようやくマシュマロをタワーの上に置こうとするのです。すると、たいていの場合はタワーがマシュマロの重みに耐えられず、倒れてしまいます。
一方で幼稚園児たちは、マシュマロからスタートします。常にマシュマロを一番上に置きながらタワーを建てていくのです。もちろん、途中でタワーが崩れてしまうこともあります。しかしそのたびに修正し、時間いっぱい試行錯誤するのです。
18分間という短い時間の中で、トライ&エラーを繰り返すことが、マシュマロチャレンジの一つのポイントといえるでしょう。
誰かがファシリテーターになる
TEDの動画では、ファシリテーション能力が高い人がいるチームは成功するとも述べられています。ファシリテーションとは、話し合いを円滑に進めていくための技法のことです。会議やミーティングを進行するだけでなく、メンバーから意見を引き出し、それらをまとめていく役割があります。ファシリテーションの役割を担う人を、ファシリテーターといいます。
例えば、ゲームといっても、ほかのメンバーに遠慮してしまって、なかなか発言できないという人もいるでしょう。誰かがファシリテーターになり、発言しやすい雰囲気を作ったり、適切な質問を投げかけたりすることによって、消極的な人からも意見やアイデアを引き出すことができます。
ファシリテーションは、リーダーに求められるスキルの一つでもあります。マシュマロチャレンジは、社員のファシリテーションの能力を高めたいときにも適しているゲームです。
まとめ
チームビルディングに効果的なビジネスゲーム、マシュマロチャレンジを紹介しました。ゲームを通してメンバーの人柄や自分の役割を知ることができるので、結成して間もないチームや新人研修などにおすすめです。また、マシュマロチャレンジはファシリテーション能力が問われるゲームでもあるため、ファシリテーション研修やリーダーシップ研修にも適しています。
マシュマロチャレンジを通して社員に何を感じてほしいのか、どんな能力を身につけてほしいのか、ゲームを研修に導入する目的を明確することも大切です。
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