従業員満足度

updated: 2024 

従業員満足度の高い会社5選・取り組み事例

従業員満足度の高い会社5選・取り組み事例

国内企業のなかには、社員・従業員満足度の低い企業があります。従業員満足度が低い会社では、会社や従業員にとって不都合が生じることがあり、負のスパイラルとなる場合もあります。逆に社員・従業員満足度を上げれば、会社にとって良い影響をもたらします。とは言っても、満足度を高められずにお困りのケースもあるでしょう。そこで今回は、社内の現状解決のヒントとなるような、社員・従業員満足度が高い会社を紹介します。

 

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従業員満足度の高い会社の特徴

はじめに従業員満足度が高い会社の特徴を5つ見てみましょう。

ワークライフバランスがとりやすい

従業員満足度の高い会社は、仕事とプライベートのバランス(ワークライフバランス)をとりやすいのが特徴です。具体的には、有給を申請しやすかったり、定時で退社できたりする企業が該当します。休日がとれなかったり長時間残業が多かったりすると、従業員の不満が溜まってしまいます。

待遇が良い(福利厚生含む)

従業員への待遇や福利厚生の内容が仕事と見合っている点は、従業員満足度が高い会社の特徴です。事例として、以下のようなものがあります。

  • 給料と労働が見合っている
  • ボーナスが支給される
  • 社員専用の福利厚生が備わっている(社食制度や専用の割引サービス)

待遇が悪いと従業員満足度が落ちてしまい、仕事の質やサービスが低下したり、退職者が増えたりする理由となり、優秀な人材がいなくなってしまうことも……。従業員に長く自社で働いてもらいたいのであれば、待遇は良くすべきです。

働きやすい職場環境になっている

社員や従業員が仕事をしやすい環境は、従業員満足度の高い会社に多く見受けられます。自分の意見を伝えやすかったり、チーム内で助け合う環境が整えられていたりするなどさまざまな環境が見られるものの、働きやすさを感じる従業員が増え、職場環境に対する満足度が上がります。
一方、社員が積極的に意見を言いにくかったり、チーム内で助け合う環境がなかったりすると、働きづらさを感じてしまい、従業員満足度が下がります。
いずれは、部署内で一部の従業員によるワンマン化が進み、組織が崩壊するかもしれません。

従業員のやる気が出やすい

仕事が忙しくても、従業員のやる気が出やすい会社は、社員満足度が高い傾向にあります。このような企業では、従業員が喜ぶ特典を設けていることが多い傾向にあるもの。実績を出した人に臨時ボーナスを支給したり、同僚間で交流しやすい場を設けたりするケースが挙げられます。
従業員のやる気が上がれば、必然的に従業員満足度アップに繋がります。

仕事を効率化するための設備が整っている

社員満足度が高い会社は、仕事を効率化するための設備が整っています。具体的には、業務効率が上がるための備品やツールを完備したり、仕事が捗るような仕組みを作ったりするイメージです。
仕事をしやすければ業務を進めやすくなり、仕事の時間がかかることで増えるストレスを減らせます。結果、従業員満足度アップが期待できます。

会社の従業員満足度を上げるコツ

ここからは、会社の従業員満足度を上げるコツを見てみましょう。

仕事の生産性を意識した職場作り

仕事の生産性が上がる職場作りを心掛けましょう。たとえば、以下のことができます。

無駄な会議をしない

形式的に会議をしているものの、仕事の生産性アップに繋がらない場合はカットしましょう。長時間会議を行っても結局、無駄に終わります。仮に週2回の頻度で会議をすることになっていても、不要な会議は削るべきです。
会議をカットした時間を別の業務の時間に充てれば、効率よくかつ円滑に業務を回せます。

業務の仕分け

生産性を意識した職場作りのためには、不要な業務がないかをチェックすることが大切です。
業務のなかには、深く考えずになんとなくで行っているものもあります。不要な業務を削れば、必要な業務に時間を注力できるようになり時間を有効活用できます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で先行きが不透明な社会はとくに、無駄なコストは削るべきです。

外注の活用

生産性を向上・維持するためには、社内で業務を回すよりも、外注した方が良いケースがあります。たとえば「外注の方が人件費を抑えられる」「従業員よりもプロに外注した方が早く作業が終わる」などの場合は、外注を考えた方が良いかもしれません。

外注を活用できれば仕事の生産性を上げることになり、やがて従業員満足度のアップに繋がります。スキルが高いいわゆる「プロ人材」を確保している外注企業もあるので、利用するといいでしょう。

成果に見合うリターンを用意する

会社の生産性のためには、成果に見合うリターンの提供が重要です。評価を給与に反映させたり、表彰したりするなどさまざまな方法があります。
ちなみに、企業のなかには、独自のリターンを設けて従業員満足度を上げるケースもあるようです。

長時間残業を減らす

生産性を意識した職場作りのためにも、長時間残業を減らしましょう。世間では、働き方改革と言われていますが、未だ従業員に長時間労働を強いる会社は少なくありません。
長時間残業によって、プライベートの時間が少なくなり精神的に病んでしまう従業員もいるほど。長時間残業が減れば、プライベートの時間を確保しやすくなります。残業で苦しんでいた従業員からすると、会社に対する満足度が上がるでしょう。

従業員間のコミュニケーションをとりやすくする

従業員間のコミュニケーションをとりやすくすることで、生産性向上を期待できます。企業のなかには、サークルを作ったり他部署との食事会を企画したりして、交流できる場を設けているところがあります。
コミュニケーション機会を増やすことで、仕事の相談相手もでき、出社が楽しくなる従業員も多いです。

非生産的なことを削る

生産性を求めるのであれば、非生産的なことを削るのも忘れてはいけません。会社が従業員に対して非生産的なことを大量に課すと、モチベーションを下げる社員が現れてしまいます。目的や意味が不明確な業務や、経営と全く関係ない仕事がないか確認しましょう。
とくに、昔からの流れで、必要性が低いにも関わらず行っている業務があれば要チェックです。

従業員満足度の高い会社を紹介!

日本に事業所を持っている会社のなかにも、従業員満足度の高い場所はあります。ここでは、従業員満足度の高い会社を5つ見てみましょう。

セールスフォースドットコム

クラウドサービスを提供している会社です。1-1-1モデルを設けて、ビジネスと社会貢献を絡めた活動ができるようになっています。たとえば、NPO法人へ自社製品を贈ったり学校教育に役立つ活動をしたりなどさまざまです。

また、社員は1年間の就業日数のうち、最大7日間をボランティア活動などに利用できます。出勤日をボランティア活動に充てられるのは嬉しい制度です。ボランティア活動に従事した日数は、出勤日から差し引くこともないため、従業員の不満も溜まりません。

BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)

アメリカで50年以上前に誕生したコンサルティング会社です。シニアアドバイザーが、教育する仕組みを設けることで、従業員満足度を上げています。BCGの日本代表を務めた人や日本銀行の理事を経験した人など、色々な経歴を持った人が在籍しているため、レベルの高い話を聞けるかもしれません。その他に無償でコンサルを提供する「プロボノ活動」を行っており、あらゆる場所で社会貢献を心掛けているのもBCGの特徴です。

シスコシステムズ

1980年代にアメリカで誕生した、ネットワーク関連の会社です。「People Deal」を合言葉にして、ネットワークや人・ものを繋ぎ、各従業員がコミットメントする仕組みになっています。この仕組みが、従業員からの高評価に繋がり、結果的に従業員満足度の上昇を実現しているのです。

この仕組みによって、会社と従業員が互いに敬う気持ちが生まれたり、仕事を頑張る従業員が現れたりするきっかけとなり、従業員満足度が上がっています。

P&G(旧プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)

1800年代にアメリカで誕生した企業です。日本でも、P&Gジャパンとしてシャンプーなどの雑貨を販売しています。働く時間を調整しやすいよう「フレックス・ワーク・アワー」と呼ばれる制度を設けているのが特徴です。具体的には、月単位で勤務時間を管理できる制度。1か月間に定められた最低労働時間と、1日のうちに働かなければいけない労働時間をクリアしていれば、日々の始業・終業時間を自由に決定可能です。

さらに、「ロケーション・フリー・デー」と呼ばれる制度も設けています。これは条件を満たせば、どこで仕事をしても良いという制度です。最大で月5日間まで利用できます。気分転換をしながら働きたい従業員からの評判が高めです。
また、育児や介護などの事情で、会社でのフルタイム勤務が厳しい従業員に向けて「コンバインド・ワーク」の制度を完備。利用すれば、会社と自宅の両方で自由に働けます。
このように、従業員が働き方を選択できるのがP&Gの特徴です。

Google(グーグル)

インターネット業界で有名なGoogleでは、労働時間のうち20%を本業とは別の業務に時間を使える「20%ルール」を作りました。仮に普段、Aプロジェクトの仕事をしているのであれば、80%はAプロジェクトに関する仕事をして、残りの20%はAプロジェクトとは関係のない仕事をするイメージです。普段取り組んでいる業務とは別のことに時間が使えるため、新しいアイデアの発見や発想の転換に繋がります。
また、Googleは社員食堂も完備。Googleの社員は、無料で利用できて「朝・昼・晩」の三食を摂ることも可能です。あらゆる国々の社員が在籍していることもあり、さまざまな国の料理を用意しています。

社内イベントにおすすめのアクティビティ

満足度を上げるために、社内でゲームを開催することもおすすめです。

ここからは4つのアクティビティをご紹介します。

SDGsビジネスゲーム ワールドリーダーズ

ワールドリーダーズ

ワールドリーダーズは、企業経営を擬似体験できるビジネスゲームです。一チームが一企業となり、企業の利益をどれだけ上げられるかを競い合います。

利益は、労働力や資本を使って上げることができます。

しかし、このゲームは闇雲に利益を追求するだけでは勝利できず、勝利のためには、社会や環境など、様々なことを考える必要があります

楽しめるイベントを行えば、社員様もリラックスでき、満足度も向上するでしょう。

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SDGs カードゲーム「2030SDGs 」

カードゲーム「2030SDGs(ニーゼロサンゼロ エスディージーズ)」は、SDGs17の目標を達成するための道のりを体験できるカードゲームです。プレイ人数は最低5人から、最大で200人規模まで対応可能です。

このゲームは、SDGsの目的やゴールについて学ぶゲームではなく、「SDGsの本質」について体感的に学べる内容になっており、SDGsについての理解や興味がない人でも、プレイすることで「SDGsとはこういうものなんだ」と理解できます。

    また、2030SDGsでは、参加者間でのお金や時間といった資源の交換を自由に行えますし、基本ルールに則ってさえいれば何をしてもOKということになっています。そのため、個人と世界の目標を達成するためにどうするべきかを参加者同士が自主的に考え、意見交換を行えるのです。

    コミュニケーションのとりやすい環境へとつながるかもしれません。

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    SDGs マッピング

    SDGsマッピングは、自社の取り組みとSDGsを結びつけるワークショップです。 SDGsの目標を構造化して示した「ウェディングケーキモデル」に自社の取り組みを分類し、自社とSDGsのつながりを見つけます。 IKUSAのSDGsマッピングは、SDGsボードゲーム「ワールドリーダーズ」もしくはオンラインSDGs謎解き「ある惑星からのSOS」とセットで実施します。ゲームとワークショップをセットで行うことで、ゲームでの体験をより深い学びに落とし込むことができます。また、ワークに入る前に、SDGsの基礎的な内容について解説を行うため、SDGsの知識があまりない方でも気軽に取り組めます。 SDGsマッピングを行い自社とSDGsのつながりを感じることで、SDGsを身近なものとしてとらえ、自分ごと化することができます。

    SDGsマッピングについて詳しく見る

    SDGsを学べるイベントを社内で行えば、今企業として求められていることもわかり、エンゲージメントも上昇して愛社心が高まるかもしれません。

    まとめ

    社員満足度を高めるにあたり、大切なのは従業員の視点に立って物事を進めることです。
    従業員が会社に対して求めていることや、仕事に対するモチベーションが上がる状態を作ってあげると、従業員満足度を向上しやすいもの。
    今回紹介した各企業の取り組みを参考にしながら、活かせることがあれば取り入れてみてはいかがでしょうか。

    ちなみに、IKUSAでも、従業員満足度を上げるための研修をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

     

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    この記事を書いた人

    粕谷麻衣
    1993年生まれ。栃木県在住。一児のシングルマザーライター。Web媒体・紙媒体にて、ジャンルを問わず多くのメディアで執筆。BtoB向け記事の他、ママ目線でのコラム執筆も手掛ける。専門家や起業家などへの年間インタビュー数200人を目標に、パワフルに活動中。
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