updated: 2023
地方創生のビジネスプランで競う!JAPAN CHALLENGER AWARD 2020に元親が参戦!
2020年の秋口、去る10月6日に鎌倉で開催された『いざ鎌倉!JAPAN CHALLENGE AWARD 2020』に、合戦武将隊から元親殿が出陣しました!
「地方創生の祭典」として開催されたこちらのイベント。それぞれにユニークなビジネスアイデアを持ったさまざまな起業家のみなさんが集結していました。
今回はそんな新しい形のビジネスコンテスト型イベントの様子をご紹介いたします!
JAPAN CHALLENGE AWARDとは
『JAPAN CHARENGE AWARD』とは、公益社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクトが主催しているビジネスコンテスト型のイベントです。地域の魅力化や課題の解決をビジネスで可能にするためのアイデアをもった「ジャパンチャレンジャー」と呼ばれる起業家たちと、その事業を応援したい地元企業とのマッチングを行うことを目的として行われており、これまでには伊豆や銚子などでも開催されています。
ジャパンチャレンジャーたちは自らのビジネスプランを審査員やイベント参加者に向けて発表し、コンテストのグランプリを目指します。ビジネスプランに関心を持ったサポート企業から出資や事業提携などのオファーが来ることもあり、起業家のみなさんにとっては自らの考えを実現させる大きなチャンスとも言えます。また、ジャパンチャレンジャーの熱いプレゼンを聞いたイベント参加者の方々が地域活性化の意識を持つことで、地方創生のムーブメントを引き起こすこともイベントの目的の一つとなっています。
イベントに先駆けた入念な打ち合わせ
今回のJAPAN CHALLENGE AWARDでは、イベントに先がけて入念な打ち合わせが行われていました。
まずは事前セミナー。選ばれた7名のチャレンジャーへの、概要説明と顔合わせを目的とした事前のミーティングです。こちらは当初は参加者がみな揃って合宿を行う予定だったそうですが、新型コロナウイルスの影響からリモートでの開催となりました。しかしチャレンジャーはそれぞれプレプレゼンを行い、意見交換を行うことで士気を高め合うことができたようです。
その後に行われた個別セミナーでは、チャレンジャー1名1名それぞれと主催者側でミーティングを行い、ビジネスモデルのブラッシュアップがされました。チャレンジャーそれぞれのビジネスアイデアをビジネスモデルに落とし込み、さらにブラッシュアップをすることで、本番位に向けてより実現性の高いビジネスモデルに昇華されました。それにより発表の質が上がり、審査員や観客からの納得感を醸成させたようです。
『JAPAN CHALLENGE AWARD』当日の様子をご紹介
今回のイベントが開催されたのは、かの有名な建長寺。唐門や方丈など、荘厳かつ歴史深い場所を会場としてイベントが行われました。
ここからはさっそく、当日の模様をお伝えいたします!
特別パネルディスカッション
イベントプログラムの先頭を飾ったのは、すでに日本のさまざまな地域で活躍している起業家4名による特別パネルディスカッション。過去にいくつものビジネスコンテストに出場した4名の皆さまと、コメンテーターとして本イベント実行委員長の藤野英人氏、審査員長の柳沢大輔氏を加えた6名が、地方創生の先駆者として2時間のディスカッションを行いました。
ディスカッションの前のアイスブレイクに用いられたのは、面白法人カヤックが販売する『ブレストカード』。会場の空気を十分に温め、4人の起業家の皆さんの事業内容説明に移ります。
質疑応答タイムでは、地方創生に関する質問から現在の新型コロナウイルスの流行に関する質問など、会場内からさまざまな質問が投げかけられました。
武田双雲氏のオープニングアクト
続いて、屋外の唐門へと舞台を移して行われたのは、本日の目玉である武田双雲氏のオープニングアクト。有名書道家の登場に、会場も大盛り上がりです!
今回のチャレンジャーそれぞれの事業が、イベントを経てより発展するように願い、書道パフォーマンスを行いました。そして武田双雲氏に続き、チャレンジャーや審査員も書道に挑戦。「挑」の字をひとり一画ずつ、今日の気合いと意気込みをこめて書き上げました。
舞台を本堂へ移し、本プログラム開幕!
オープニングアクトが終わると、舞台を屋外の「唐門」から本堂である「方丈」へ移し、ついに本プログラムが幕を開けます。
オープニング動画が終わって現れたのは、ビジネスコンテストには縁もゆかりもなさそうな少女でした。しかしなんとこの少女、11歳起業家として活躍する井上美奈さんだったのです!井上さんは7分間の素晴らしいプレゼンテーションを披露し、会場の大人たちを圧倒していました。
司会にはつるの剛士さんと平野裕香里さん
チャレンジャーの登場に先がけて、本日の司会が登場!本日の司会はテレビでも活躍するタレントのつるの剛士さんと、アナウンサーの平野裕香里さんです。
お二人の登場に会場はさらに沸き立ち、メインコンテンツの舞台は整いました!
ジャパンチャレンジャー① 株式会社IKUSA 元親さん
なんとチャレンジャー1番は、我らが元親殿!IKUSAの事業をさらに広めるため、大勢の参加者の皆さまの前で堂々と発表を行います。
「日本全国の城郭を利用し、日本及び海外の人々から注目される新たな日本の祭典を創出する」
今回元親殿が強くお伝えしたのは、このようなメッセージ。全国津々浦々に点在する歴史のシンボルでもあるお城を活用した「チャンバラ合戦」を事業プランとしてプレゼンしました。
これまでの経歴やチャンバラとの出会い、その後のIKUSAでの活動などを通して、チャンバラの魅力を余すところなくお伝えしておりました!
ジャパンチャレンジャー② シェア・リ・グリーン 瀬戸山匠さん
シェア・リ・グリーンの瀬戸山匠さんは、「自社ブランド『やさいのキャンパス』を利用して幸せな朝食をデザインする」というコンセプトのもと事業プレゼンテーションを展開。
幼少の頃の経験から「孤食」をなくしたいという想いがあり、野菜からできたチューブ「やさいのキャンバス」を開発されたそうです。こちらは子供たちが食パンに絵を描きながら家族とのコミュニケーションが取れるという製品。長野県飯綱町の皆さんと連携して作った野菜を原料にしており、子どもたちの野菜嫌いの克服が期待されます。
ジャパンチャレンジャー③ ふくべ鍛治 干場健太朗さん
ふくべ鍛治の干場健太朗さんは、「古くて新しい、かじやの窓口を全国展開したい!」とのコンセプトのもと事業プレゼンテーションを行いました。
現在、鍛冶屋として新たな取り組みを進めている干場さん。車で地域を移動しながら、その町の皆さんの刃物を研いだり、また刃物を安全に配送できるボックスを開発して全国から送られてきた刃物を研いだりと言った活動をされています。「物を長く大事に使うことが大切」という想いが強く、「より多くの方の刃物を研ぎたい」との目標に向け、包丁を研ぐ機械の開発を目指しています。
ジャパンチャレンジャー④ 株式会社ローカルフラッグ 濱田祐太さん
株式会社ローカルフラッグの濱田祐太さんは、「飲めば飲むほど海が綺麗になる」をコンセプトにしたクラフトビールの醸造所を営まれています。
濱田さんの拠点でもある京都府与謝野町は、国内でも有数のホップが有名な地域。地域の産物を生かしたクラフトビール造りに取り組まれています。また、与謝野町では牡蠣がたくさん生息しており、海の汚染が問題となっています。そんな牡蠣をビールの原料として用いることで、「飲めば飲むだけ海が綺麗になる」を実現する事業を展開しています。
ジャパンチャレンジャー⑤ テンペストハイウインドインク コノミアキラさん
目を引くコスプレで登場したコノミアキラさんは、「アートとコスプレにより地域の魅力の掘り起こしと新たな魅力の想像を行う」をコンセプトに事業プレゼンテーションを展開。
もともとスキーの選手としてオリンピックを目指していたコノミさんですが、幼少期からアニメやコスプレが大好きだったとのこと。いまでは世界を代表するコスプレイヤーになりました。そんなコノミさんが提案する事業は、「地域の伝承をキャラクター化し、コスチュームにして地域を盛り上げる」というもの。コノミさんらしい他にはないプレゼンテーションでした。
ジャパンチャレンジャー⑥ my product株式会社 小山翔さん
my product株式会社の小山翔さんが手がけているのは、「地域の手仕事を巡る、産業観光のプラットフォーム」です。
地域の職人さんや旅館が、よりその土地や伝統の良さを観光客に理解してもらえるよう、各地域に深く関わりながら観光プランをともに作り上げている小山さん。地域の深い文化や伝統を観光プランとして提案するプラットフォームをプレゼンテーションしました。
ジャパンチャレンジャー⑦ 一般社団法人ニンジャタグ協会 荒木崇さん
最後に登場したのは、IKUSAとも関わりのあるニンジャタグ協会の荒木崇さん。「“日本を元気に!”もっと忍者で楽しもう!」とのコンセプトのもと、次世代忍者スポーツ『e-NINJA』をプレゼンテーションしました。
荒木さんは忍者で有名な三重県伊賀市の忍者文化を広めるため、センサーを用いた手裏剣バトルを開発しました。外国人に広く認知されている「ニンジャ」という言葉。その文化を伊賀でもっと活かすため、みんなが楽しめるゲームやイベントを企画しています。
グランプリに輝いたのは、コノミアキラさん!
7名のプレゼンを終え、いよいよグランプリの発表です!
今回グランプリに選ばれたのは・・・
ジャパンチャレンジャー⑤のコノミアキラさんでした!
観客票ではコノミさんと濱田さんが同点となり、最終的に審査員が入念な議論を重ねてグランプリを決定したそうです。
ゲストの武田双雲氏も、「『書道×コスプレイヤー』でいい企画が思いついた」とのこと。コノミさんの今後の事業展開に注目ですね!
まとめ
今回は、『JAPAN CHALLENGER AWARD 2020』の様子をお伝えしてきました。
ジャパンチャレンジャーとしてプレゼンテーションを行った7名の方の発表は、どれも本当に夢のある素晴らしい内容でした。そして皆さんの今後の活動からも目が離せません。
7名のジャパンチャレンジャーの皆さま、本当にお疲れ様でした!