updated: 2024
面白い内定者研修の企画アイデア16選!実施のポイント・注意点も解説
入社前の内定者や新社会人は、新生活への希望を抱く一方で、大きな不安も抱えています。そのぶん、ちょっとしたことが引き金となって「内定辞退」や「早期退社」という選択をする内定者も出ることがあり、会社にとっては悩みの1つとなっています。
そこで、入社前の内定者研修によって不安をフォローする会社が増えています。内定者研修によって帰属意識や連帯感を高め、入社後に充実した社会人生活を送れるように、という考え方です。
本記事では、内定者研修を行う際のポイントに加え、具体的な内容、行うべき時期、研修プログラム、おすすめのチームビルディングのアクティビティに至るまで解説します。
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内定者研修で押さえるべきポイントとは
内定後、入社までの期間で、内定者の多くは不安を感じるといわれます。大きく分けて不安の要素は3つあります。
- 社会への不安…社会に適合できるか、自信がない
- 会社への不安…上司や同僚はどんな人がいるのか、気持ちよく働けるか
- 将来への不安…仕事を続けられるだろうか、希望するキャリアを築けるか
これらをできるだけ軽減し、会社と内定者の良い関係性を築くため、また入社後の業務や新生活をスムーズにスタートさせるためにも、内定者研修が注目されています。
ここからは、内定者研修で押さえるべきポイント7つを解説します。
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内定者ひとりひとりと向き合う
内定者が感じる不安の内容や大きさは、一人ひとり違うものです。内定者としてひとくくりにせず、個人としての関係性を構築することが大切です。個人的な繋がりができれば帰属意識や連帯感が生まれ、不安の内容について話すきっかけにもなります。
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会社を好きになってもらう
就職活動を通じて会社を知ったとはいえ、会社の実態を知らないままでは不安感が増大します。仕事のやりがいや職場の魅力、働く先輩たちの魅力を伝えることで、会社自体を深く理解することができ、それが会社への愛着をもつことにつながります。仕事をしていれば失敗や挫折、傷ついて辛いと感じる出来事を誰もが経験しますが、会社への愛着があれば前向きに乗り切ることができるでしょう。
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向上心を高める
内定を勝ち取ったはいいものの、入社した先にどのような社会人像を目指すかが漠然としている人は多くいるものです。内定者研修で入社後の社会人像のイメージを持ってもらうことで、目標がより鮮明になりモチベーションを高めることができるでしょう。
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入社前に準備すべきことを示す
社会人としての生活を始めるまでに何を準備しておくべきかを伝えると、準備期間を意欲的に過ごせるでしょう。たとえばオンライン会議やビジネスチャットを使う職場ならツールに慣れておく、英語を使う職場なら英会話を練習しておく、といったものです。入社後に慌てなくて済むように配慮することで、自信をつけて入社することができるでしょう。
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社会人としての心構えを伝える
学生時代にアルバイトをした経験があったとしても、一人の社会人として振る舞うには、相応の心構えが必要です。時間を守ること、服装や言葉の乱れを正すこと、といった基本的なことですが、社会人になってから恥ずかしい思いをしないためにも、しっかりと教育することが大事です。特に接客業や営業職ではこの点を重視すべきでしょう。
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内定者同士の交流を深める
同期入社の内定者は、入社前の不安や入社後の生活において同志となる立場にいます。一人で不安を抱えるばかりではネガティブな心情に陥りがちなので、内定者同士でのコミュニケーションをサポートするとよいでしょう。連帯感を高めることで不安感を軽減できるだけでなく、心地よい職場づくりにも効果的です。
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楽しく学べる環境をつくる
新人の中には、「仕方なく働く」といったスタンスの人もいるのが現状です。内定者研修と聞いても、「どうせ退屈だ」「面倒くさい」と考える人もいるでしょう。その状況で格式ばった研修をしても、伝えたいことが伝わらない恐れがあるばかりか、「やはり会社は退屈なんだ」と考えてしまうでしょう。じっと座って話を聞く座学研修だけでなく、作業をして体験的に学ぶワークやゲーム、体を実際に動かすアクティビティなどを積極的に取り入れることで、会社への印象が格段によくなるでしょう。
内定者研修で実施すべき内容
特に新人の内定者研修では、参加者は社会人経験がないだけでなく生い立ちや考えも違う人材であるので、多様な視点を持つことが必要です。ここからは内定者研修の具体的な内容を紹介していきます。
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企業理念や社風の共有
企業としての考え方、会社の特徴(社風)を内定者に伝え、内定者それぞれにビジョンを共有してもらいます。組織の一員としてどんな社会人に成長すべきなのか、を伝えることで、内定者にもその意識と意欲が湧いてきます。
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ビジネスマナー
社会人として必要なビジネスマナーとは、最も基本的なものとしては「あいさつ」、「返事」、「時間を守る」などがありますが、職場や職種によってはほかにもいろいろとあります。仕事に対する考え方、服装の整え方をはじめ、取引先や顧客とのやり取り、商品や金銭、情報の扱い方などがあり、心得が浸透していないことで後々に損害を被る場合もあります。必要な情報をしっかりと伝授しておくことが会社にとってもメリットとなるでしょう。
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入社後の展望
会社によっては配属が研修後になることや、長く働くうちに転勤や出向が指示されることもあります。その場合には、起こり得る配属、異動や労働条件についてはきちんと伝えましょう。その上で、内定者の希望が受け入れられるか、どういった配慮ができるかなども含めて説明するとよいでしょう。
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個人面談
研修は「形式的なもの(会社側が一方的にメッセージを伝えるもの)」になりがちですが、会社と内定者個人のコミュニケーションを深める機会をつくることもおすすめです。内定者には個々の思いや事情があり、研修を通してさらに不安を抱くこともあります。研修の構成にゆとりがあれば、ぜひ個人面談の時間を取りましょう。
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コミュニケーション
社会人としては、コミュニケーションの取り方が非常に重要になります。学生時代は気分次第で好きな人とのみコミュニケーションを取っていれば十分ですが、社会人としては積極的に上司・同僚と意思疎通を図る必要があります。最も基本的なものが「報連相(報告・連絡・相談)」ですが、例えば他部署や取引先・顧客とのやり取りでもビジネスのアイデアが生まれることがあり、社会人にとってコミュニケーションは重要なスキルの一つ。内定者研修でもコミュニケーションの在り方を指導することは、優れた人材育成に役立つでしょう。
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チームビルディング
会社は一つの組織であり、連帯感や帰属意識を高めることは会社の成長のために重要な要素。上司や同僚、同期入社の仲間とよい関係性を築くために、チームワークを養うアクティビティを取り入れる会社が増えています。入社前の不安を払拭するためにも、組織の一員同士で交流ができる機会を積極的に設けましょう。
内定者研修を実施する時期・頻度
メールの頻度は月1通以上が目安
内定から入社までに期間が空く場合、ほとんど連絡がなければ内定者の気持ちが緩んだり、必要とされていないと不安になることもあるでしょう。とはいえ、メールが多すぎると読み切れないので、「必要に応じて月に1通以上」がおすすめです。メールには事務的な連絡だけでなく、親近感を持てるような社内の近況も入れるといいでしょう。
時期は内定者が確定してから
多くの会社が長期・複数回にわたって採用活動を行っており、内定者の人数が確定するまでに時間を要することもしばしば。採用人数が多い・地区ごとに研修を行うといった場合には仕方ありませんが、研修を分けた分だけ内定者同士の繋がりも切れ目ができる恐れがあります。できるだけ内定者が確定してからの実施をすべきでしょう。
研修は定期的に行う
内定者研修を何度も実施する必要はありませんが、研修を数回にわたって実施する場合は、毎月同じ日時(例:第1週土曜日)に定期的に行うことで内定者はスケジュールを組みやすくなります。内定者は入社ギリギリまでアルバイトや新生活の準備などで忙しい場合があるので、あまり頻繁に行う必要はありません。
内定者研修に適した面白いアクティビティ16選
内定者研修におすすめのアクティビティは多種多様。座学研修の一部で行えるアイスブレイクのような手軽なものや、規模が大きいイベント系のアクティビティ、内定者が一堂に会さずとも行えるオンライン系などがあり、内定者同士の交流やチームビルディングに役立ちます。
ここからは、面白いアクティビティ15選を紹介します。
【アイスブレイク系】内定者研修に使えるアクティビティ4選
好きなもの10個ゲーム
自己紹介の代わりとして、自分の好きな物を10個挙げ、それを紹介していきます。漠然と自己紹介をするより、10項目で話ができるため印象に残りやすく、簡潔に話しやすいうえ、自己分析をする機会にもなります。
また、参加者との共通項を見つけやすいという利点もあり、人間関係を築く助けにもなります。参加者同士の距離を縮めたいときにも最適のゲームです。
絵しりとり
言葉や文字を使わず、「絵」だけでしりとりをするゲームです。絵を書く制限時間を設け、しりとりの言葉は発してはいけません。書き終わったら最後にしりとりが成立しているかどうか、答え合わせを行います。絵心がない人がいても問題なく、むしろ難易度が上がって楽しくなるでしょう。
定番当てゲーム
「定番当てゲーム」は、「〇〇の定番といえば?」というお題に沿って、メンバーそれぞれが直感的に思い浮かべたものを答え、全員の一致を目指すゲームです。例えば「おにぎりの具の定番といえば」「誕生日に食べるものといえば」など、誰でも応えられるお題にしましょう。自分の考えだけでなく、他のメンバーや平均的な考えを想像して挑むと成功します。他者の考えを想像する訓練にもなるでしょう。
連想ゲーム
ヒントから連想されるお題を当てるゲームです。出題者一人が答えを決め、その答えに辿り着くためのヒントを出していきます。それぞれの連想内容から、考え方や性格が垣間見えます。ルールも多くの方が知っているのですぐに実施でき、休憩がてら周りのメンバーの人となりを知るには最適のゲームでしょう。
【イベント系】内定者研修に使えるアクティビティ9選
登山・アブセイリング
登山やアブセイリング(崖降り)は、仲間と一緒に取り組むことで連帯感が生まれるので、おすすめです。ただ登山もアブセイリングも危険を伴う可能性もあるので、実施する際には安全面に十分配慮してください。物事をやり切ると達成感を得られ、仲間同士の距離感もグッと近くなります。
チャンバラ合戦
「チャンバラ合戦」は、スポーツのようにチーム戦で行うチャンバラです。スポンジ製の剣を使用し、肩に付けたボールを落としたら討たれたことになります。
ルールがシンプルなので性別や身体能力が異なる人が集まっても楽しく活動でき、勝つためには戦略性も求められるため、先を見通して行動する力や、戦略に沿って主体的に動く訓練にもなります。コミュニケーションをしながら互いを助け合うことも自然と身に付くので、チームビルディングができ、楽しく有意義な内定者研修になるでしょう。
カイジ×チームビルディング ~悪魔的社内研修を生き延びろ!~
⼈気漫画・アニメシリーズ『賭博黙⽰録カイジ』の世界に入り込み、カイジのゲームを通してチームビルディングができる、新体験型イベントです。
常に極限の状態に置かれる『カイジ』のスリリングな緊張感の中で、心理戦や戦略立ての過程でチーム内の活発なコミュニケーションや信頼関係の構築を促進します。『カイジ』が好きな方はもちろん、そのストーリーを知らない方も楽しめる内容となっています。
実施ゲームは以下の通りです。詳細はリンクよりご確認ください。
- 限定じゃんけん
- 地下労働
- 鉄骨渡り
- スリー・ポーカー
- Eカード
チームビルディングBBQ
「チームビルディングBBQ」は、会社の駐車場等で行うことができ、食材や機材の準備・撤収を株式会社IKUSAに任せることができる、企業向け手ぶらBBQです。バーカウンターやビールサーバー、ブランド豚など豪華な食材もあり、レクリエーションとしてはもちろん、コミュニケーションの活性化やチームビルディング研修としてもおすすめです。
チームビルディングBBQには、肉の重さ当てゲームなどBBQらしいアクティビティも含まれており、チームに分かれて楽しむことができます。
サバ研
「サバ研」は、エアソフトガンとBB弾を使用して、撃戦を再現した日本発祥のスポーツであるサバイバルゲームに、勝つためのフレームワークとして近年注目を浴びる「OODA LOOP」を組み込み、チームビルディングができる研修アクティビティです。
OODA LOOPは米空軍出身のジョン・ボイド大佐が提唱した戦場で勝つための理論であり、迅速かつ柔軟な意思決定の流れを4つのプロセスごとに分け、それを高速で繰り返すことによりどんな状況にも対応ができ、最適な判断を下すことができる、というもの。チーム内で役割を決め実戦でOODA LOOPを学ぶことができ、さらにリーダーシップや主体性を養うこともできます。
マーダーミステリー研修
「マーダーミステリー」は研修向けに設計された、体験型の推理ゲームです。参加者は事件の登場人物になりきり、物語の中で役割を演じながら目的の達成や、真実を見つけ出すことを目指します。参加者は臨機応変に自分の意見や立場を相手に明確に伝えたり、時には駆け引きする力も試されます。
社会人の基礎的な力をはじめ、主体的な行動力、論理的な思考力、交渉力を身に付けられる内容になっています。
謎解き脱出ゲーム
「謎解き脱出ゲーム」は、参加者自身が物語の主人公となって謎を解き、ミッションクリアを目指す体験型ゲームです。脱出ゲームをしているうちに、気づいたら協力し合っていたり役割分担をしていたりと、チームビルディング効果が期待できます。
会議室などの狭いスペースで実施できるので、新人研修に取り入れやすいでしょう。
合計形成研修コンセンサスゲーム
『合意形成研修コンセンサスゲーム』はチーム内で合意形成を行う過程を体験する、グループで行う研修向けゲームです。
ストーリーは「ジャングルサバイバル」と「帰宅困難サバイバル」の2種があり、いずれも論理的思考力や、論理的な説明力、コミュニケーション力など、さまざまな力を養うことができます。相手の意見への尊重やリーダーシップも欠かせません。オンラインでの開催も可能で、有意義な研修ゲームを探している時におすすめです。
マシュマロチャレンジ
マシュマロチャレンジは、パスタの乾麺・マスキングテープ・ひも・マシュマロ・はさみを使用して、より高いタワーをつくることを目指すゲームです。タワーが自立していること、タワーの上にマシュマロを置けることが条件です。
短い時間のなかで、どのような形のタワーをつくるか、どのようにパスタの乾麺をつなげるかなどを話し合う必要があり、チームビルディングに最適です。
【オンライン系】内定者研修に使えるアクティビティ3選
ある惑星からのSOS
「ある惑星からのSOS」はオンラインで楽しめる、SDGsと謎解きを掛け合わせたイベントです。 参加者は「ある惑星」の課題を解決するというミッションを与えられる物語の主人公となり、謎を解いて情報を整理することで、惑星の課題を解決する方法を導き出すことができます。
チームでゲームを進めるなかで、知らず知らずのうちに、今世界で起きている問題や、SDGsの必要性を学ぶことができます。
リモ謎
「リモ謎」は、オンラインで実施する謎解き脱出ゲームです。参加者は4人ほどでチームを組み、ビデオチャットツールを使いながら協力して謎解きを進めていきます。制限時間内に全ての謎を解き切るには、仲間との協力が必要不可欠。謎解きというゲームを楽しみながら、チームとしての一体感を醸成することができます。
リモ探
「リモ探」は与えられた情報を整理・共有して、全員の力で真実に辿り着くことを目的としたオンライン研修です。アメリカの社会心理学者が提唱した「ジグソー法」を元に開発されました。
ジグゾー法は参加者同士の協力や教え合いを促進し、学びを得ることができるとされる方法で、問題発見能力などを培うのに良いとされるアクティブラーニングを体験できます。制限時間内に「あるミッション」を解決するというストーリー仕立てになっているため、没入感も味わえます。
まとめ
内定者は、社会人として一歩を踏み出すスタート地点に立ったばかり。育て方ひとつで社会人としての力を10にも100にもできるといっても過言ではありません。内定者本人にとって意義深い研修を実施して、社会人としての成長を促しましょう。
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