updated: 2024
インバウンドイベントとは?企画の注意点・集客方法を紹介
インバウンドイベントとは海外からの観光客(インバウンド)を対象としたイベントのことです。
昨今では、新型コロナウイルスの収束や円安の影響で海外からの観光客が増えてきており、インバウンドイベントの需要が上がっています。
本記事では、インバウンドイベントの概要、企画する際のフロー・流れ、集客方法、事例について紹介します。
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インバウンドイベントとは
インバウンドイベントとは、海外からの観光客(インバウンド)を対象としたイベントです。
インバウンドイベントの企画としては、以下の例が挙げられます。
- 日本食を味わえるグルメイベント
- 日本文化を体験できる文化・芸術イベント
- 国際的なアーティストが集まる音楽フェス・コンサート
2024年以降の飛躍的なインバウンド増加
日本政府観光局が発表している訪日外客統計によると、2024年2月に訪日した海外からの観光客は約278万8,000人とされています。新型コロナウイルス以前の2019年2月と比較しても7.1%も増加しており、現在では新型コロナウイルス以前の勢いを取り戻しているといえます。
参考:訪日外客数(2024 年 2 月推計値)|日本政府観光局(PDF)
インバウンドイベントを企画する際のフロー・流れ
以下では、インバウンドイベントを企画する際のフロー・流れを紹介します。
イベントの目的を決める
イベントを企画する際には、まず目的と目標(具体的な数値)を決めることが大切です。
目的・目標としては、以下の例が挙げられます。
- 閑散期の売上を○○%増加させたい
- 海外からの観光客を通じて地域の魅力を海外に広めたい
- 毎年の同時期に開催する大規模イベントを定着させたい
ポイント・注意点
- 目的を盛り込みすぎないようにする(企画する際の基準となるため)
- 定量的な目標を立てる(具体的な目標を立てるため)
ターゲットの人物像(ペルソナ)を明確にする
次に、イベントにおけるターゲットの人物像(ペルソナ)を明確にします。そのようにすることで、適切なイベント内容や効果的な集客方法にすることにつながります。
ターゲットの人物像(ペルソナ)を明確にする際の項目としては、以下の例が挙げられます。
- 性別・年齢
- 趣味・価値観
- 習慣
- 国籍・地域
ポイント・注意点
- イベントの目的に合わせてターゲットを明確にする
- 項目を細かく設定し、ターゲットを具体的にイメージできるようにする
イベントの内容を決める
次に、イベントの目的とターゲットを元にイベントの内容を決めていきます。目的とターゲットを明確にすることで、「海外からの観光客がイベントに関心を持ちやすい」、「目的に合うイベント参加者を集められる」、「イベント参加者の満足度を高めることにつながる」などのメリットを得られます。
ポイント・注意点
- 目的達成を見込める企画内容にする
- 海外からの観光客がイベントの魅力を感じられる企画内容にする
- ターゲットが喜ぶ内容を含めてイベント参加者の満足度を高める工夫をする
旅行会社やイベント会社に相談する
イベントを企画する際には、ツアー企画に強みを持つ旅行会社やインバウンドイベントの開催実績が豊富なイベント会社などに相談することが効果的です。旅行会社はイベント会社とのつながりがあり、海外に支店を持っている場合は海外からの観光客の集客に強みがある可能性もあります。また、インバウンドイベントの開催実績が豊富で、イベントに関するコンテンツを保有しているイベント会社は、イベント参加者の満足度を高める質の高いイベント開催が可能です。
インバウンドイベントの開催を検討している場合は、旅行会社やイベント会社に相談しましょう。
ポイント・注意点
- 旅行会社を選ぶ際は海外からの観光客向けのツアー企画を参考にする
- イベント会社を選ぶ際はインバウンドイベントの開催実績を参考にする
- 企画・集客・運営などの程度の範囲・内容でサポートすることが可能か確認する
インバウンドイベント企画の集客方法
以下では、インバウンドイベントの集客方法を紹介します。
海外からの観光客向けのポータルサイトに掲載する
海外からの観光客向けのポータルサイトに掲載することで、効果的に集客をすることができます。
訪日する観光客向けのポータルサイトとしては、以下の例が挙げられます。
日本に観光することを目的とする海外在住の方々が閲覧するため、効率よくニーズのあるユーザーに情報を届けることができます。
ポイント・注意点
- サイトを閲覧している海外のユーザー数を確認する
- イベント告知をする方法や費用を確認する
海外に支店を持つ旅行会社や代理店でツアーを企画する
海外に支店を持つ旅行会社の場合は、訪日する海外からの観光客向けのツアー企画を海外在住者向けに提供している場合があります。日本に対して関心を持っている海外在住者や、訪日する予定の海外在住者に対してイベント情報を届けることができ、ツアー企画であれば旅行会社のサポートを受けられるためイベント実施時のトラブルが起こりにくくなるメリットもあります。また、ツアー参加者の人数を知ることができるため、イベントの見込み客数を把握することもできます。
ポイント・注意点
- 訪日する観光客向けのツアー実績を確認して集客力を見る
- 過去のツアー参加者の評価・口コミを確認する
公式SNSで発信する
公式SNSで発信することも効果的な集客方法です。2023年に株式会社やまとごころ(敬称略)がプレスリリースを通じて公表したアンケート結果によると、情報収集の手段として「SNS」がもっとも多くの回答を得たとされています。
参考:外国人観光客を対象にした訪日旅行の動向を調査|インバウンド需要復活後の変化は?| PR TIMES
注意点
- 公式SNSを通じてイベントを告知する
- 訪日予定の海外在住者向けの情報として発信する
- 英語・中国語・日本語などのさまざまな言語で訪日する観光客向けの情報を発信する
インバウンドイベントの事例
以下では、インバウンドイベントの事例を紹介します。
BashoTohokuTour:NarrowRoadtotheNorth
「BashoTohokuTour:NarrowRoadtotheNorth」は、松尾芭蕉が奥の細道でまわったとされる東北を巡るツアーイベントです。6泊7日のツアーで、仙台から松島や平泉を経由して山形に向かいます。日本文学や日本の景色を楽しめるツアーに関心を持つ海外からの旅行者の参加が期待できるでしょう。
参考:Basho Tohoku Tour: Narrow Road to the North – Walk Japan Guided Tours|WALK JAPAN
『君の名は。』アニメツーリズム
「『君の名は。』アニメツーリズム」は映画『君の名は。』をはじめとしたアニメの聖地巡礼ができるツアーイベントで、平成29年3月3日に開催されました。
『君の名は。』の聖地として有名な岐阜県の飛騨エリアや東京のアニメ聖地を巡るツアーで、内閣府が進めている「クールジャパン拠点連携実証プロジェクト」として企画されたインバウンドイベントです。海外からの観光客が関心を持つテーマや、集客の方向性など、インバウンドイベントを企画するうえで参考になる点が多くあるでしょう。
参考:「君の名は。」内閣府クールジャパン拠点連携実証プロジェクト シンポジウム開催のお知らせ| 一般社団法人アニメツーリズム協会
インバウンドイベントに適した企画例
以下では、インバウンドイベントに適した企画の例を紹介します。
チャンバラ合戦
「チャンバラ合戦」は、スポンジの刀を持ち、肩につけたカラーボールを落とし合う合戦アクティビティです。
MCや運営スタッフが戦国武将の衣装に身を包み、城や障壁などに見立てた戦ウォールを合戦場に配置することで、戦国時代の世界観を表現します。年齢・性別・国籍を問わず、運動が得意な人も苦手な人も平等に楽しめることが重視されており、海外からの観光客の方々も没入して楽しむことができます。
また、合戦をテーマとしたアクティビティですが、「世界一平和な合戦」というコンセプトで開発され、圧倒的に楽しいことが特徴です。言葉が通じなくても仲良くなれるため、さまざまな国籍・文化の方々が一緒になって楽しむことができます。
IKUSAは、英語対応イベントにも力を入れています。90種類以上のイベントコンテンツを提供し、イベント参加者に応じてコンテンツの英語版もご用意しています。オフライン・オンラインのイベントコンテンツを提供しているため、訪日する観光客に限らず、海外在住者がそのまま参加するイベントを開催することもできます。過去には、200人規模の国際チャンバラ合戦イベントや、オンラインで謎解き脱出ゲームを行うオンラインイベントなどを実施した実績があります。
インバウンドイベントの実施を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
国籍なんて関係ない!200人の国際チャンバラ合戦「SAMURAI WARS」が開催!
英語対応OKのオンライン謎解き「リモ謎」で内定者研修を行いました!
まとめ
インバウンドイベントを企画することで、地域への観光客を増やす取り組みの一環となり、魅力を広く海外に向けて発信することにもつながります。イベント会社や旅行会社などを活用することで、効果的なインバウンドイベントを開催することができます。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
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