updated: 2024
イベント動画とは?種類やその特徴、制作のポイントを紹介
イベント動画は、社内イベントや展示会、周年パーティー、セミナーなど社内外問わず広く活用されています。最近ではオンライン、オフラインともに、イベント動画が使われることが増えてきました。
しかし、これまでイベント動画を制作したことがない場合「どんな動画を作ったらいいのか」「そもそも動画を使うことでどのようなメリットが得られるのかわからない」という方も多いのではないのでしょうか。
この記事では、イベント動画の種類や特徴、動画制作のポイント、イベント動画の事例を解説します。
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イベント動画とは?
イベント動画とはその名のとおり、イベントで使用する動画の総称です。社員総会や周年記念行事などの社内向けイベントに活用されることもあれば、セミナーや展示会といった社外向けのイベントで使われることもあります。
イベント動画は、イベントの質を高めるのに有効です。イベント動画を適切に使うことで、イベントが盛り上がりやすくなり、参加者の満足度が高まります。動画をうまく活用したイベントはメリハリがあり、参加者を途中で飽きさせることがありません。最後まで興味を持ってイベントに参加してもらえるでしょう。また、イベントの告知に動画を用いれば、視聴者の関心を引き、集客につなげることもできるでしょう。
最近では、イベント全体をリアルタイムで動画配信する「ライブ配信」も増えてきました。イベント内で使われる動画だけでなく、ライブ配信もイベント動画の1つと考えられます。リアルタイムに情報を流すライブ配信は、時間の都合でイベントに参加できない人に向けて、記録として残す、アーカイブとして後日公開するといった二次活用も可能です。
イベント動画の種類と特徴
イベントに使われる動画には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。
オープニングムービー
オープニングムービーとは、イベントの開幕時に使用される動画です。来場者の注目を集め、これから始まるイベントへの期待感と高揚感を高めることができます。オープニングを飾る動画だからこそ、いかに参加者の心を掴むかが、その後のイベントの盛り上がりを左右するといっても過言ではありません。できるだけインパクトのある映像で、参加者の興味を惹きつけましょう。
活用できるイベント
- 社員総会〇
- 周年イベント〇
- 表彰式〇
- セミナー〇
- 展示会×
アタックムービー
アタックムービーとは、イベントの節目で流す動画です。表彰式や展示会などで活用されます。主に参加者の興味、関心を引くことを目的として作られる動画で、印象的な効果音やスピード感あふれる映像が特徴です。
特にイベントが長時間にわたって開催される場合、アタックムービーを要所要所に挟むことで、イベントにメリハリをつけ、参加者を飽きさせずに進行できます。必要以上に長い映像だと、かえって見る人の集中力を途切れさせてしまいかねません。テンポのいいBGMを使って短い映像にまとめるのがおすすめです。
活用できるイベント
- 社員総会〇
- 周年イベント〇
- 表彰式〇
- セミナー〇
- 展示会〇
エンディングムービー
エンディングムービーは、イベントの最後を飾る動画です。イベントの締めくくりに流すことで、いい思い出として参加者に印象づけ、長く記憶にとどめてもらえます。
エンディングムービーの手法として人気があるのが、イベントの現場で参加者の様子を撮影・編集し、最後に上映する「撮って出しエンドロール」です。当日その場で起こった出来事をイベントの最後にまとめて振り返ることができるため、非常にインパクトがあります。感動的なシーンがあるとより印象深く、会場の空気に一体感が生まれるでしょう。
活用できるイベント
- 社員総会〇
- 周年イベント〇
- 表彰式〇
- セミナー×
- 展示会×
ティザームービー
ティザームービーとは、イベントの告知を目的とした動画です。ティザー(teaser)は日本語で「焦らす」という意味を持ち、情報を1度に見せるのではなく、少しずつ公開することで、ターゲット層の興味や関心を惹きつけます。
イベント告知を目的としているので、イベントの開始前に流すケースがほとんどです。イベントの全体像は公開日まで隠しながらも、見る人の好奇心をくすぐるような動画にするのがポイントになります。イベントを多くの人に広めたい、共有したいと思った時は、SNSなどを使って手軽に広められます。
活用できるイベント
- 社員総会×
- 周年イベント〇
- 表彰式×
- セミナー〇
- 展示会〇
ライブ配信
ライブ配信とは、カメラで撮影した動画をストリーミング配信用のサーバーへ送り、映像と音声を視聴者にリアルタイムで届ける配信方法です。例えるならテレビ番組の生中継のようなもの。直接イベント会場まで出向かなくても、インターネット回線を経由して、スマートフォンやタブレット、パソコンなどのさまざまなデバイスで現場の様子を視聴できます。
配信サイトによってはイベント中にコメント欄を開放し、司会者や登壇者が視聴者の質問に回答することもあります。双方向性のコミュニケーションがとれ、視聴者は自宅にいながら臨場感を味わえるのが魅力です。イベントに参加できなかった人も楽しめるうえ、イベントの内容を記録できるため、イベントを開催する場合には取り入れたい手法です。
活用できるイベント
- 社員総会〇
- 周年イベント〇
- 表彰式〇
- セミナー〇
- 展示会×
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イベントで動画を活用するメリット
イベントを実施する際に動画を活用するメリットを紹介します。
1.短い時間で伝えられる情報量が多い
音や動きのある映像は、写真や文字だけのスライドと比べると、短い時間で多くのメッセージを参加者に届けられるのが魅力です。わずか数十秒の動画でも視聴者の五感を刺激し、心を揺さぶる力があります。
社内向けのイベント動画であれば、社員のエンゲージメント向上やモチベーションアップ、企業理念の浸透などに効果的です。社外向けイベントなら、プロモーションに大きな効果が期待できるでしょう。
2.次のアクションにつなげやすい
動画は多くの情報をわかりやすく伝えるのに向いています。視聴者に負担をかけることなく、自社の製品やサービスをしっかり訴求できるので、商品やサービスの購入につなげやすいのが利点です。ストーリー性のある動画であれば、ターゲット層の心に刺さり、共感や感動を得ることができるでしょう。
また、社員総会などの社内イベントの場合、動画を活用することで今後の会社の方針への理解が深まり、仕事に活かすイメージが湧きやすくなるのがメリットです。やるべきことが明確になり、行動変容を促せます。
3.費用対効果が高い
従来のイベントは、告知用のチラシやパンフレットなどの印刷物に多額のコストが発生していました。印刷物は、イベントの規模が大きくなればなるほど、その分の運送費や配布・張り出しのための人件費がプラスされます。
動画の場合、制作費はかかりますが1度作ってしまえば、そこまでコストをかけずに配信・拡散することができるため、費用対効果は高いといえるでしょう。イベントの告知や案内にティザームービーを使用すれば、広告費用を抑えながらより多くの人に情報を届けることが可能です。さらにペーパーレス化により、環境への配慮にもつながります。
4.繰り返し活用できる
イベントで使った動画は、イベントの開催時だけでなく別の用途にも活用できます。例えば、会社紹介ムービーであれば、展示会などで流すといった使い道のほかに、自社サイトに掲載するなど幅広い活用が可能です。サイト訪問者に、会社の概要をわかりやすく伝えることができます。
こうした発信の積み重ねが認知の拡大につながり、企業のブランディングにも役立つでしょう。
イベント動画制作のポイント
イベントに向けてせっかく動画を作るなら、やはりきちんと効果を出したいものです。イベント動画制作時のポイントをお伝えします。
ターゲットやテーマを明確にする
イベント動画の制作において、重要なのはターゲット層を明確にすることです。誰に何を伝えたいのかがはっきりしていないと、効果的なイベント動画を制作できません。労力をかけて動画を作ったとしても、誰にも興味を持ってもらえず、動画を制作した意味がなくなってしまう可能性があります。
企画時において「なぜ動画を制作するのか」「誰に向けた動画なのか」など、動画のテーマやターゲットを明確にしたうえで制作に取り組むことが大切です。
参加者目線で制作する
イベント動画の制作では、いかに視聴者の心を掴むことができるかがポイントになってきます。主催者側の基準ではなく、イベントに参加する人の視点でコンテンツを作ることが重要です。
例えば展示会などの社外向けイベントにおいて、自社をただ目立たせるだけの広告色の強い動画は、視聴者に敬遠されてしまう可能性があります。あくまでも主役は参加者です。参加者がイベントに何を期待し、どのような点に共感するのかをよく考えて動画を制作しましょう。
情報を詰め込みすぎない
主催者のイベントに対する思いが強いと、あれもこれもと情報を詰め込んでしまいがちです。しかし、情報が多すぎると、本当に伝えたい内容のインパクトがどんどん薄れてしまい、見る人の印象に残らなくなります。結果として、参加者を困惑させ、イベントに対する興味を損なってしまうことになりかねません。
要点をわかりやすく伝えるために、本当に訴求しなければならないポイントに絞るのが得策です。
インパクトを与える演出をする
イベント動画では、動画の内容そのものも重要ですが、いかに参加者の興味や関心を惹きつけられるかが極めて重要になってきます。動画の効果を最大化するために、アニメーションやモーショングラフィックス、印象的なBGMなどを使って、インパクトのある演出を意識しましょう。
イベント動画の制作事例5選
イベント動画の事例を紹介します。
1.株式会社ノーリツ – 70周年企業ムービー「みんなで、次へ」
ガス給湯器や電気温水器などの製造・販売を展開している、株式会社ノーリツの70周年を記念して制作された動画です。1951年の創業から現在までの歩みを当時の映像や写真を使いながら振り返ります。
同社は「お風呂は人を幸せにする」という創業の原点のもと、戦後の復興期に人々の生活水準の向上を目指して、日本の風呂文化の普及に努めてきました。顧客に今までの感謝の気持ちを伝えるとともに、これからもともに発展していきたいという願いが込められた内容になっています。
既存の写真や素材を使い、テロップで説明というオーソドックスなスタイルながら、どこか親しみやすさと温かみが感じられる動画です。
参照:ノーリツ 70周年企業ムービー「みんなで、次へ」|ノーリツ公式チャンネルNORITZ Official channel
2.東京女子大学 – 創立100周年記念式典
2018年に創立100周年を迎えた東京女子大学の「創立100周年記念式典」当日の様子をダイジェストにまとめた動画です。出席者による讃美歌の斉唱やハンドベルの演奏、学生ホールでの懇親会の様子などが映像に収められています。
4分弱で見どころがコンパクトにまとめられており、周年記念で映像を活用したい担当者の方にとって参考になる事例です。感動的なストーリーにエモーショナルな音楽が加わることで、見る人の個人的な体験や感情と結びつき、より強く記憶に残りやすくなります。
当該コンテンツは同大学の100周年特設サイトにも掲載されているので、当日参加できなかった学生や家族など多くのステークホルダーにも見てもらうことが可能です。
3.株式会社システムエグゼ – 設立20周年記念式典オープニングムービー
システム開発やパッケージソフトの開発・販売を行う、株式会社システムエグゼの「設立20周年記念式典」オープニングムービーです。映像の中心に思いを乗せたテロップが大きく配置され、社員の熱量や会社の雰囲気などが参加者にダイレクトに伝わる動画に仕上がっています。
映画の予告編のような力強いBGMに、テンポよく切り替わるモーショングラフィックスを組み合わせ、参加者の感情的な盛り上がりや程よい緊張感を演出。また、思い出の写真を時系列に並べ、スピード感を持って紹介することで、最後まで目が離せない構成になっています。
参照:設立20周年記念式典オープニング映像|株式会社システムエグゼ
4.DiDiモビリティジャパン株式会社 – タクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」1周年記念動画
タクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」のサービス開始1周年を記念して制作されたサービス紹介ムービーです。インフォグラフィックを活用し、同社のサービスや実績を数字やイラスト、アニメーションでわかりやすく紹介しています。
最後に「DiDi」が支持される理由や、今までにない移動体験を提供している強みをテンポよく紹介して締めくくり、全体的に説明がわかりやすく、サービスの魅力が端的に伝わる動画です。
参照:周年記念動画 タクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」|Crevo株式会社
5.株式会社ミマキエンジニアリング – Rimslowシリーズ展示会用紹介動画
株式会社ミマキエンジニアリングのサービス紹介動画です。機械の内部や、実際に機械を動かしている様子など、機械の特徴的な箇所を3DCGで映しています。
3DCGは動画内でリアルな仮想空間を表現できるので、展示会に搬入できない大型機械の内部構造を訴求することが可能です。言葉や文字だけの説明ではわかりづらい、製品の特徴を効果的にアピールできます。
参照:【展示会向けCG動画】Rimslowシリーズ 株式会社ミマキエンジニアリング様|株式会社LOCUS
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まとめ
展示会やセミナー、周年イベントといった社内外のイベントに、今や動画は欠かせないツールとなってきました。イベントの雰囲気やコンセプトを映像に取り入れることで、社員エンゲージメントやブランドイメージの向上につなげやすくなります。
イベント動画の効果を最大化させるには、参加者の印象に残る動画を作ることが大切です。動画の内容や編集技術はもちろん重要ですが、それよりも見る人の視点に立って伝えることが重要なポイントとなります。イベント動画を制作する際は、参加者の目線や価値観を意識して、独りよがりにならないよう考慮しましょう。
イベント動画の制作を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
IKUSAでは、年間1000件以上のユニークなイベントや研修を支援しています。90種類以上のイベント・研修サービスからお客様のニーズに合わせてご提案させていただき、ご要望に応じたカスタマイズも可能です。サービスの詳細や具体的な事例は下記の資料でご確認ください。
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