updated: 2024
【開催後インタビュー】「チャンバラ合戦」株式会社ディーバ様
この度我々は、昨年12月に社内研修コンテンツとして弊社のチャンバラ合戦をご実施いただいた「株式会社ディーバ」様へ、イベント開催後インタビューを敢行させていただきました!
業界でもトップシェアを誇る有名企業さまが、熱心に取り組んでおられる社内研修の意図や課題とはいったいどのようなものなのでしょうか。
イベント開催後のご感想やお考え、今後の展望などまで、盛りだくさんのインタビュー内容をお届けいたします。
株式会社ディーバとは
チャンバラ合戦をご実施いただいた株式会社ディーバ様は、東京・品川に本社を置く企業さまです。
連結会計システムや管理会計システムの開発からライセンス販売、コンサルティング、サポートに加え、専門性の高いアウトソーシングなど、企業経営にまつわる業務のトータル支援を行なっており、特に事業の主軸である連結会計システム『DivaSystem』は国内トップシェアを誇っています。
開催後インタビュー
今回のインタビューに応じてくださったのは、営業統括部長の奥山さま(トップ写真・左)、そして営業統括部の田中さま(トップ写真・右)です。
それでは早速インタビューの模様をお届けいたします!
事業内容について
―本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
それではまず、御社の事業内容について教えてください。
(奥山さま)
事業内容としては、連結会計システムの開発・販売サポートをしています。
もともとは「ディーバ」という会社の下に子会社があったのですが、2013年にディーバをホールディングス化して「アバント」という社名に変更し、ディーバを新設して今のような形になりました。アバントが持株会社になって、我々は新設されたディーバにという形ですね。意図としては、我々ディーバという会社が制度連結などの連結周りのシステムをご提供し、その連結周りのシステムを利用して、「ジール」という会社(ディーバのグループ会社)がBI(Business Intelligence)のツールを使っていろいろ分析できるようにしましょうと。ジールというのはベンダーフリーの会社で、どこのBIも扱う会社なので、例えばディーバの顧客ベースに対してこういったものを提供しようとか。あとはインターネットディスクロージャーという、いわゆる開示情報ですね。有価証券報告書に出ている会社の開示情報というのをデータベース化していて、自由に検索できるようなクラウドサービスを提供しているんですね。これは特に公認会計士とか監査法人にけっこう使っていただいたりしています。
そのようなサービスなので、一般企業さまも開示情報をデータベース化して、自社と同じような業種の会社と比べたりとかということができます。
―なるほど。そのような成り立ちだったんですね。
(奥山さま)
そしてこれは最近できたんですが、ディーバの中のアウトソーシング事業部が独立した「フィエルテ」という会社があります。これは連結会計システムのアウトソーシングを提供している会社で、今の働き方改革の中で、なるべく定期業務は外部に流そうというような風潮があり、ここの部署がいま非常に伸びてきたので分社化しました。連結会計という情報をきちっとお客様に使っていただこうという会社です。
ドメインとしては今、連結会計と管理連携。制度連結のみならず管理連結というところも今は展開しているような形です。
カスタマーリストに載せていますが、おかげさまで親会社レベルで1000社を超えています。子会社まで入れるとだいたい35000以上の会社にお使いいただいています。
―そんなに……羨ましいです……(笑)
国内で近しいことをされている会社として、例えば弥生さんの「弥生会計」などが浮かぶのですが、それともまた違うサービスなんですね。
(奥山さま)
そうですね。そちらは単体の会社のためのサービスなのですが、うちのサービスは子会社が10社や100社あるような親会社が、すべての子会社の情報を集めるというものなので、全く違うものになっています。
―そういうことなんですね。そうすると、競合ってあまりいないですか?
(奥山さま)
少ないですね。やっぱり連結会計システムで主な競合というと5,6社ですかね。その中で一応、トップシェアを獲得しています。
―すごいですね。
ありがとうございます。業界についても勉強になりました!
社風について
―では会社の社風や特徴はどうですか?
(奥山さま)
まだ創業して22年の若い会社なので、非常に自由な社風ですね。社長のことも社長と呼ばなかったり……。
―そうなんですね!まさに若い会社ならではの風土ですね。
イメージだと、ITで会計ってこうロジカルな方が多い印象ですが……
(奥山さま)
多いですね。自由ですがある意味で真面目というか、お客様に真摯に向き合うコンサルが多いので、そこは非常に安心できますね。やり切るみたいな。営業としても助かっています。
―最強ですね、ロジカルでやり切る。
横のつながりはどうですか?業務スタイルに関して、例えばいろいろな人と連携して働くのか、個別で突き詰めるお仕事なのか。
(奥山さま)
特に営業に関しては、コンサル・開発含めていろんな部署の人と関わることが多いですね。各部署や案件をつなぐハブとしての役割もあるので、特に営業は横のつながりが多いです。
―横のつながりがあるのはやはり良い形ですよね。
ところでディーバさんは、ここ2年間くらい研修を毎月されているということでしたね。その考えに至った理由などはありますか?
(奥山さま)
2017年から、「人材育成3カ年計画」というものを営業の中で作ったんです。研修はその一環としてやっています。3カ年計画というのは、2017年に作ってそこから回しています。営業部の中でモチベーションの低さというか、疲れが見られたので、なんとかしたいなということで。僕らが決められる範囲で、昇級・昇格基準を定めました。役職ごとに、「これを達成したら絶対に昇級する」というようなものです。
―なるほど、明確な基準を作られたんですね。
(奥山さま)
能力をきちっと評価しようというものですね。ただ、それだけではなくやりがいのようなものも持った方がよいので、教育の機会や仕事の機会など自由に裁量を与えたいところなのですが、それで自由に好きなことをやってしまっても混乱が生じるので……きちっと基礎力を強化しようということで研修という形になりました。
ここで育つ”コア能力”というのは、例えばコンピューターでいうとOSのバージョンアップじゃないかなと思っていて。ITや会計の知識をインストールしても、OSが古ければ動かないじゃないですか。ここはやはり重要だなというところで、OSを常にバージョンアップできるような体制を整えようと。要は能力を発揮するベースとなる意志やマインドを常に変えていかないと、主張や社会状況は変わっていて、やはりその環境についていけなくなるので。スキルや知識ではなくコア能力を鍛えようということで、毎月の研修を行っています。
―そこがないと、何を教えても吸収が少なくなってしまうということですね。
チャンバラ合戦を取り入れていただいたきっかけについて
―いろいろな研修をやってきた御社が、今回また研修プログラムを探されていた中で、チャンバラ合戦がいいなと思われたきっかけや過程などはありますか?
(田中さま)
以前やったサバゲーが好評で、体を動かせることや、リーダーシップを座学ではなく実際に動きながら学べるという点が良かったんです。ただ、また同じことをしてもみんな飽きてしまうし、あとは難易度を上げたいということもありまして。何か他のものを、と探していた時に、チャンバラ合戦を見つけました。
全軍でやったり、バトルロイヤルをしたり、ちゃんと「戦」とか「合戦」というテーマを残しながらもゲーム性があり、その中で学べることが多いんじゃないかと感じて、最終的に発注させていただきました。
―ありがとうございます!
(田中さま)
先ほどのOSバージョンアップの話にも通じますが、サバゲーの時に学んだことを活かしつつ、さらに難しいことを体感してもらえたらなという気持ちでしたね。
実施にあたり工夫した点について
―今回のチャンバラ合戦を行う中で工夫した点などはございますか?
(田中さま)
まずは楽しいだけで終わらないように、ちゃんと学びがあるようにというのを一番気をつけたし、工夫した点かなと思います。実際私もチャンバラ合戦をやったことがなかったので、どうなるかがわからなかったんですけど(笑)
でもIKUSAさんからいろいろお話を聞く中で、まずサバゲーの時に学んだOODA LOOPは使えるでしょうということでしたよね。なのでそこをサバゲーの時よりもさらに深みをもって伝えられるかというところが重要でした。
4軍で一斉にやるということで、けっこう頭を使わなければいけないし、軍のメンバーと協力しなければいけない。その中でそれぞれの特徴が出ると思いました。なのでチームビルディングという観点を今回は入れて、組み合わせや役割、状況によって自分たちがどう動いたらいいのかということを、ゲームの中でその場で判断して動いてもらえたらと考えていましたね。
(奥山さま)
あと田中さんが今回もう一点工夫していたのは、タイプ診断の結果が違うタイプだった人同士を同じ軍にしていましたね。
―チーム分けの段階でですか。事前にタイプ診断をされたんですね。
(田中さま)
今回のためというわけではないんですけど、定点観測で半期に1回、営業部ではずっとやっています。ざっくりと16タイプに分かれるんですけど、自分のタイプや半年間でのタイプの変化などを各個人で振り返って、自分の強みや弱みなども理解してもらっています。その上で、その時のチームとか組織の強みや弱みを改めて考える時間を半年に1回作っています。今回はその振り返りの結果を利用してチーム分けをしました。
―半年に1回振り返るというのはすごく良いですね。しっかり運用されているのがすごいです。
参加者の皆さまの様子について
―実際にチャンバラ合戦を実施いただいた際の社員の皆さまのご様子などはいかがでしたか?
(田中さま)
まずみんな楽しそうでしたね(笑)
アンケート結果を見ると基本的に満足度が高かったかなという印象です。「楽しい」で終わってしまった人も少しはいましたけど、「OODA LOOPを体感できた」という人もいました。まあでもやっぱり一番は「楽しかった」という人が多かったですね。
―やはりそこに引っ張られてはしまいますよね(笑)
(田中さま)
あとはみんな動きたがりなので、軍議の中では「待ってた方が勝ちだね」って全軍で話してたみたいなんですけど、いざ始まったらみんなはじめから動いちゃうという……(笑)
―それはもうあるあるですね!(笑)
(田中さま)
ただ、どうしても待てずに動いちゃう人がいる中で、そこをうまく活かしたか活かしていないかで勝敗が決まったのかなというのを、振り返りでみんな気づいていたようですね。
―ありがたいですね。そこでの気づきはすごく大事ですからね。
1回の研修で全てを学ぶのは難しいですけど、気づきがあって、その後に改善案が出てきて、それを業務にどう活かせるかと考えることがすごく大事だと思いますね。
またこういった研修も繰り返し行うことも重要なのかなと思います。
チームビルディングとしての振り返り
―チームビルディングという意味合いでは効果はありましたか?
(田中さま)
今回はリーダーシップというところは特に意識していなかったんですけど、ゲームをする中でやはりリーダーシップを取る人というのが自然と出てきました。最後のチームごとの発表の時には、今回グループ会社の方々もたくさんいた中でうちの会社のメンバーが多く代表として話していた点は、日頃の研修の成果なのかなと思いました。
ゲームを通して各チームの中での役割などを見ていると、人間性が出ているなと感じましたね。
(奥山さま)
あと私が個人的に勉強になったのは、ああいうゲームの中だと、潮目が変わる時というのがあるじゃないですか。チャンスというのが来た時に、それを全員が認識して動けるかが大事だなということです。
―おっしゃる通りです。コツはやはり全員で守って全員で戦うというところですね。
(奥山さま)
そうなんですよね。そこの意思の統一というところが非常にポイントだなと。みんながどう意思統一して動けるかですね。
―最初から攻めにいったら絶対にやられるんですよね(笑)
やはり弊社でもチームビルディングという目的で実施させていただくことがどうしても多い中で、今回OODA LOOPというテーマで行っていただいたのは非常にためになりました。
(奥山さま)
そうですね。ただ「OODA LOOP」というテーマは少し難しかったかもしれないので、もし次回やるとしたら「リーダーシップ」とか「フォローシップ」というテーマをきちっと学んで業務に活かすというのも面白いかもしれないですね。
とはいえ勝ちパターンって偶然があるのに対して、負けパターンはどちらかというと決まってるのではないかと思うんです。営業もそうで、成功パターンってラッキーなことがあるけど、失敗はだいたい決まっていますよね。その失敗パターンについて学んでみるのもよいのかなと思いました。そこの中でOODA LOOPを使ってみても面白いかなと。
―それはたしかに面白いかもしれないですね!
機会がありましたらぜひ、またお任せください。
本日は誠にありがとうございました!
まとめ
今回は、社内研修でチャンバラ合戦をご実施いただいたディーバ様に、開催後のご感想やお考えなどをお聞きしてまいりました。
研修に熱心に取り組んでおられる企業さまだからこそ、扱うプログラムや取り組み方にもにも試行錯誤されている様子が伺えました。OODA LOOP、チームビルディング、リーダーシップなど研修の目的や意図はさまざまです。同じプログラムを扱っていても、取り組み方次第で社員の方々が得るもの、その後の業務への影響は変わってきます。
この度のインタビューでは私どもも非常に多くの学びを得ることができ、感謝の気持ちでいっぱいでございます。
株式会社IKUSAでは、チャンバラ合戦の他にも戦国運動会や脱出ゲームなど、研修で使えるアクティビティを目的に合わせていくつもご用意しています。
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