posted:2021 10.03
updated: 2022 10.21
アクティブラーニングは企業研修に最適【メリットと注意点を解説】

目次
「アクティブラーニング」と呼ばれる学習方法が注目を浴びており、社員の教育や研修の場で導入する企業が増えてきました。企業研修にアクティブラーニングを導入することで、業務に必要な能力を効率的に修得でき、企業の成長に大きく貢献する人材の育成が可能です。
そこで本記事では、企業研修に最適な「アクティブラーニング」について、メリットから具体的な事例まで詳しく紹介していきます
「研修にアクティブラーニングを取り入れたいけれど、具体的になにをすればいいの?どんな効果や事例があるのか知りたい!」
このような疑問を抱えて悩んでいる研修担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
アクティブラーニングとは
アクティブラーニングとは、従来までの「受動的」な教育ではなく「能動的」な教育のことをさします。アクティブラーニングは教員側が一方的に講義を行う形ではなく、受講者の間で積極的に交流することで主体的に思考を深めていく形の新しい教育方法です。
文部科学省によると、アクティブラーニングとして有効な教育方法は、おもに下記の7つが挙げられます(参照:文部科学省・教育課程企画特別部会、論点整理補足資料5)。
- 発見学習
- 問題解決学習
- 体験学習
- 調査学習
- グループ・ディスカッション
- ディベート
- グループ・ワーク
アクティブラーニングの目的は正しい知識を身につけることではありません。答えのない課題に対して、議論によって解決までのさまざまな手段を修得することにあります。
企業の研修でアクティブラーニングを導入すれば、先が見えないビジネスシーンにおいても、課題に対して論理的に考え、成功に導く優秀な人材の育成が期待できるでしょう。
アクティブラーニングの効果とは
アクティブラーニングで期待される効果は、おもに下記の3つが挙げられます。
- 主体性の向上
- 「メタ認知」の向上
- 課題特定&解決に必要な能力の向上
とくに重要なのが「メタ認知」の向上です。メタ認知が高い方は、自分を客観的に捉えて柔軟にコントロールできるため、業務においても常に冷静な判断や行動ができるようになります。社内の中で人間関係をうまく構築しながら、高い意欲で仕事に取り組める優秀な人材として活躍してくれるでしょう。
アクティブラーニングを企業研修に導入するメリット
アクティブラーニングを企業研修に導入することで、具体的には下記の3つのメリットがあります。
- 組織に必要な能力が身に付きやすい
- 社員同士のコミュニケーションが促進される
- 時代の変化に対応して社会が求める価値を提供できる
それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
組織に必要な能力が身に付きやすい
アクティブラーニングを導入することで、組織に必要な能力を修得することが可能です。具体的には下記の4つの能力が挙げられます。
- 主体性
- メタ認知
- 改善能力
- 論理的思考力
企業の社員研修の中で、動画などを用いた講義形式の研修ばかり行う企業もあります。ですが上記の能力を効率よく高めたいなら、やはりアクティブラーニングを導入した研修がおすすめです。
アクティブラーニングでは、社員は自ら主体的に思考し、課題解決に向けて議論しなくてはいけません。より実践形式に近い状態で研修を受けられるため、必然的に業務で大切な能力が身につきます。
社員同士のコミュニケーションが促進される
アクティブラーニングの大きな特徴が、社員同士の交流が多いこと。課題に対する考えを仲間と共有することで、解決へと導いていく必要があるため、自然と社員同士のコミュニケーションの場が生まれ、協調性が高まります。
実際グループワークでは、自分が発言するだけでなく、傾聴力やメンバーの意見をまとめる力など、仕事における重要な能力が必要になってきます。アクティブラーニングによって、社内の意思疎通が円滑になり、普段の業務もより効率的に進められますよ。
時代の変化に対応して社会が求める価値を提供できる
アクティブラーニングなら、ただ知識を身につけるだけでなく、知識を活かして正解のない課題を打開していく能力が身につきます。したがって、従来の考え方に縛られない柔軟な思考力が磨かれ、競合他社にも負けない生産性の高い人材の育成が可能です。これらの観点から、アクティブラーニングは既存の社員のみならず、新入社員向けの研修にも非常におすすめです。
アクティブラーニングを企業研修に導入する際の注意点
企業研修にアクティブラーニングを導入することで、業務に必要な幅広い能力、また社員同士の協調性を高めることが可能です。
一方で、アクティブラーニングの導入には注意すべきポイントがあります。このポイントを押さえておけば、正しい効果が期待でき、失敗を回避できます。
具体的な注意点は下記の3つです。
- 事前に評価基準を定めておく
- 社員が主体的に参加できる楽しい内容が望ましい
- 馴染めない社員へのフォローアップを用意しておく
それぞれの注意点を詳しく解説していきます。
事前に評価基準を定めておく
アクティブラーニングには、社員の理解度や習得度をテストなどで定量的に評価するのが難しいといった課題があります。
そのため、事前に評価基準を新たに作成しておき、グループワークやプレゼンに対する効果測定やフィードバックを行う必要があります。
社員が主体的に参加できる楽しい内容が望ましい
アクティブラーニングは社員の主体的な参加がないと成立しません。したがって、社員が楽しみながら積極的に参加したくなるような内容の研修を企画するといいでしょう。
企業研修と聞くと堅いイメージをもつかもしれません。ですが最近では、ゲーム性があり社員同士で楽しくコミュニケーションを図りつつ、学びを深める企業研修が人気を集めています。
企業研修にアクティブラーニングを導入する際は、社員が主体的に取り組める内容なのかを確認しておきましょう。
馴染めない社員へのフォローアップを用意しておく
能動的な参加が求められるアクティブラーニングでは、内向的な社員への配慮やフォローアップが必要です。たとえば、グループワークにおける解決策として、はじめにメンバー内で役割分担をすることで、責任を持って取り組めるような仕組みを構築するのも一つの手だと思います。
アクティブラーニングは、社員全員が主体的に取り組まないと意味がありません。内向的な社員が参加しやすくなるような仕組みづくりは必須と言えるでしょう。
アクティブラーニングを導入した企業研修【弊社の事例を紹介】
IKUSAでは、社員が積極的に参加できるような楽しい「体験型」の企業研修を提供しています。特徴は「学び」と「楽しさ」を両立した研修であること。自然とメンバー間の情報共有やコミュニケーションを促進できます。
以下では、社内のチームワーク向上や業務に必要な能力の修得が期待できる体験型企業研修を紹介いたします。
リモ探
リモ探はオンラインで実施可能な、ジグソーメソッドを活用した推理ゲームです。仲間と協力をしながら推理を進めるなかで、コミュニケーション力や情報整理能力、論理的思考力を身につけることができます。
参加者は、はじめに2〜30名の「小グループ」内で、与えられた情報を確認・整理します。小グループはいくつかあり、それぞれのグループに別々の情報が与えられています。
小グループ内で情報を整理できたら、次は「大グループ」へと移動。それぞれが持つ情報を共有し、推理を進めていきます。
その後再び小グループにて各々が入手した情報を共有し、さらに推理を深め、最終的に大グループとして一つの答えを導き出します。
ゲームをクリアするには参加者同士の協力が必要不可欠。オンラインで大人数でもできるアクティブラーニング研修をお探しの方に、ぜひおすすめしたい内容となっています。リモ探の資料ダウンロードはこちら
リモ謎
リモ謎とは、リモートワークでもチームビルディングができる大人数参加型の謎解き脱出ゲームです。
「リモ謎」はこんな場面におすすめです
- 社内研修
- 社内イベント
- 新入社員向け研修
ビデオチャットツールを用いて、チームで協力して謎解きに挑戦していただくことで、普段は交流する機会が少ない社員とのコミュニケーションが生まれ、楽しみながらチームワーク向上を図れます。
「リモ謎」では、おもに4つのプランをご用意しており、さまざまなシーンに合わせてプランを選択することが可能です。
また、クライアントの目的に合わせて難易度や内容をカスタマイズすることもできますので、まずはお気軽にご相談ください。
リモ謎の資料ダウンロードはこちらサバ研
サバ研とは、勝つためのフレームワークとして近年注目を浴びる「OODA LOOP」と「サバゲー」を組み合わせた日本初の体感型研修です。
「サバ研」はこんな場面におすすめです
- リーダーシップ研修
- チームビルディング研修
- 幹部・役員研修
サバ研では、「迅速な意思決定・臨機応変な対応・リーダー像」といった組織の成長に必要な能力を楽しく学べます。また、先行きが不透明な状況でチームをまとめ上げ、道筋を生み出す思考回路を養える点も特徴です。
普段の業務では体験できない状況で、目的達成に向けて常に考え、チーム全員で動き続ける必要があるため、実践のなかでチームとともに課題を解決する経験を積めます。
サバ研公式サイトはこちら企業研修でアクティブラーニングを導入したいとお考えのあなたへ
株式会社IKUSAでは、企業研修に関する相談や支援を承っております。体験型の企業研修イベントを通じて、社員間のチームワークを高め、より主体的に成長することが可能です。
本記事を読んで、アクティブラーニングを導入した企業研修を検討している方は、まずは下記ページからお気軽にご連絡ください。