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2021 09.23

2021 11.04

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ゲーム「ハグル」を解説|ルールや遊び方・メリットまとめ

よしふみ
ゲーム「ハグル」を解説|ルールや遊び方・メリットまとめ

「ハグル」は、アメリカの有名なボードゲームデザイナーであるシド・サクソン氏が考案したゲームで、ほかのゲームに比べて複雑な要素が絡み合っていることが特徴です。

この記事では、ハグルのルールや遊び方、プレイするメリットなどを紹介します。

ゲームにはさまざまな種類がある

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ひと口にゲームと言っても、さまざまな種類があります。広辞苑で言葉としての「ゲーム」を調べると以下のように書かれています。

①遊戯。勝負事。
②競技。試合。「―展開」
③テニスの試合で、セットを構成する一区切り。相手が3点を得る前に4点を得、またジュース後は相手より2点多く得て1ゲームが終わり、6ゲーム先取した方がそのセットの勝者となる。
④ゲームセットの略。

引用元:広辞苑無料検索

つまりゲームとは「勝敗のつくもの」であり、対戦相手と「競う」ものであるという定義があてはまります。テレビゲームやカードゲーム、ボードゲームなどが挙げられますが、どのゲームにもルールが必ずあるものです。

ルールのない「勝敗がついて相手と競うもの」はゲームではなく戦いです。ゲームにはエンターテイメント、つまり「楽しさ」や「スリル」がなければゲームとはいえません。

今回紹介するハグルは、さまざまなゲームの要素が複雑に混じりあったゲームだといえるでしょう。

ハグルとはどんなゲーム?

Thinking asian woman.

ハグルとは、与えられたヒントをもとに謎を解いていくゲームです。「与えられたヒントをもとに謎を解いていく」ゲームと言えば「謎解きゲーム」や「脱出ゲーム」といったものを連想しますが、ハグルは与えられたヒントをどのように使うかが重要なゲームになります。

ハグルでは、情報収集・推理・交渉の3つがメインの要素です。参加人数は10人~16人までが適正人数とされています。

ゲーム攻略のカギとなるヒントカードとチップ(得点のもとになるものであれば、何でもよい)が参加者に分配され、参加者は自分に与えられたヒントカードと、ほかの参加者に与えられたヒントカードの「情報」をもとにゲームを攻略しなくてはなりません。

ほかの参加者がもつヒントを「チップを使った交渉」によって教えてもらい、ゲーム攻略のヒントを「推理」します。ヒントには与えられたチップの得点ルールが書かれています。たとえば赤いチップは1点、青いチップは赤いチップの5倍の点数といった断片的な情報です。

最終的に集めたチップの総得点が高い人の勝利になります。情報収集と交渉、そして得点ルールを予測する推理が重要な要素になります。

ハグルをプレイする3つのメリット

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ハグルをプレイするメリットは、おもに以下の3つです。

1.推理力が身につく

推測するゲームなので、推理力が身につきます。与えられたカードに書かれている得点ルールが勝利するためのカギになります。

自分に与えられたヒントカードの重要度によっては、その情報を秘匿したり、高額なチップで売買したりすることで効率的に得点を稼ぐことができるからです。そのためにはほかのカードに書かれている情報を推理する力が重要になります。

たとえば、チップのカラーは赤・青・黄色の3種類で、与えられたヒントは「赤よりも青のほうが得点は高い」というものであれば「赤<青」という公式が成立します。黄色のチップの得点ルールを推理するためには、その情報を持っている人に交渉しなくてはなりません。

もし推理をせずに与えられたヒントだけを鵜呑みにした場合、青いチップだけを集めてしまうでしょう。しかしもし「黄色いチップは青いチップよりも得点が高い」のであれば、青いチップを集めるだけでは勝利できないということになります。

与えられた情報とすでにある情報から自分に必要なヒントを推理しながら交渉を行う。かんたんそうに見えて奥の深いゲームがハグルなのです。

2.コミュニケーション力が身につく

複数人で取り組むため、コミュニケーション力が身につきます。与えられたヒントカードだけではゲームに勝利するのは難しく、ハグルではコミュニケーションが欠かせません。ルールを推理するためには、コミュニケーションを積極的に計って、他の参加者と交渉しなくてはなりません。

ここでカギになるのが、自分の持っているチップです。人間は利益に敏感な生き物です。そのため、チップを使ったコミュニケーション、つまり営業力や交渉力が重要になります。

どんな企業であっても、自分の会社以外の人と交渉する機会はあるでしょう。商談など、お金が絡むコミュニケーションは「交渉」です。自社の利益獲得はハグルでいうところの「勝利」です。

交渉には自分が持っている情報を小出しにしながら、相手の情報を推測するための会話術も重要になるでしょう。たとえば「あなたの情報を黄色いチップ3枚で教えてくれませんか?」という交渉をするとしましょう。しかし相手にしてみれば、その黄色いチップがいくらの得点になるのかはわかりません。

交渉を成立させるためには、相手を警戒させないようなコミュニケーション力が必須だといえるでしょう。

3.いろいろなタイプのハグルを楽しめる

ハグルにはいろいろなパターンがあります。ヒントカードと得点を計算できるものさえあれば、すぐにプレイできるのがハグル。ヒントカードに書かれている内容を工夫するだけで無数のハグルが作れます。

たとえば以下のように、基本的なルールはそのままに、ヒントカードの内容を変えるだけでスリリングな展開も期待できます。

  • 3つのヒントを手に入れないと得点パターンが推理できない交渉力重視のゲーム
  • ヒントカードそのものに得点が付与されている
  • 逆転パターンのヒントが書かれている

時間制限を変えるだけでもゲーム性は大きく変わるでしょう。交渉が必要なハグルでは、時間が重要なカギになります。最初のうちは長いゲーム時間にしてハグルに慣れてもらい、徐々に制限時間を短くしていけば、よりスピーディーな展開が期待できますね。

ハグルは会社の新人研修や懇親会でも活用できます。交渉や推理、情報収集は会社で働くビジネスパーソンにとって必須ともいえる能力。ハグルを通してそれぞれの能力を身につける、訓練することも可能です。

このように、ハグルは基本的なルールさえ把握しておけば、多彩な遊び方ができるゲームなのです。

ハグルの基本ルールを解説

Chalk board with rules written

ここからは、ハグルのルールを紹介します。

プレイヤーへ断片的にルールが共有されていく

プレイヤーは断片的にルールが共有されていきます。基本的なルールを振り返ってみましょう。

  • ヒントカードの情報をもとにチップの得点を推理し、交渉によってチップとヒントカードを交換しながらチップを集めていく。
  • 最終的にチップの総得点数が高い人の優勝。

闇雲にチップを集めるだけでは優勝できません。そのため、与えられたヒントカードをもとにして断片的なルールを筋道が通るように推理する必要があります。

与えられたヒントは必ずしも自分の持っているヒントカードと繋がらないことも。そのため、複数の参加者との交渉が必要になるでしょう。

断片的なルールを交渉によって繋ぎ合わせ、得た情報を元に効率的にチップを集める。シンプルなゲームルールですが、さまざまな複雑な要素が入り混じっているのがハグルです。

複雑な要素のなかの「断片的なルール共有」こそ、ハグルの醍醐味とも言えるでしょう。

ルールを整理して勝利の仕方を見つける

ハグルでは、どのようにゲームを進めると勝利できるかを考えていきます。もっとも重要なのはチップを集めることではなく、情報を集めること。情報が少ないのにもかかわらず、闇雲にチップを集めても優勝できないからです。

基本的な戦略としては、ある程度の情報を集め、得点ルール、つまりチップの得点を推理していくことでしょう。あとはその推理に従ってチップを集めるだけです。自分の希望するチップを効率よく集めるためには、手に入れた情報をいかに活用していくかです。

たとえば「黄色いチップは青チップの3倍」というヒントが手元にあるとしましょう。このヒントカードには、以下のようなさまざまな情報が作れます。

  • 黄色のチップは青チップよりも高い得点である
  • 青色のチップは黄色のチップよりも低い得点である
  • 青チップを3枚集めると黄色チップ〇枚と同じになる

嘘の情報を作ることはできません。正しい情報をいかにしてチップに変えていくか、それが重要です。ヒントをチップに変えていく場合、レート(値段設定)が大切になるでしょう。ヒントカードそのものをやりとりできるルールの場合は、ヒントカードそのものの値段がベースになります。

あとはヒントの内容に応じて交換チップ数を設定しておけば、自ずと勝利が見えてくるでしょう。

プレイヤー同士でコミュニケーションをとっていく

プレイヤー同士でコミュニケーションをとりながら、ゲームを進めていきます。コミュニケーションは「情報の伝達」を目的にした行為です。ハグルは情報収集が勝利のカギになるため、コミュニケーションがもっとも重要な行為になるのです。

コミュニケーションは口頭でやりとりするバーバルコミュニケーションと、ジェスチャーや視線、表情といったノンバーバルコミュニケーションに分けられます。

参加者から情報を引き出す場合、バーバルコミュニケ―ション、つまり口頭でのやりとりが基本となるでしょう。しかし、勝敗がかかっているゲームのため、正直に口頭でのコミュニケーションに応じてくれるとは限りませんよ。そこで役に立つのがノンバーバルコミュニケーションです。

交渉術の中には「ブラフ」と呼ばれるテクニックがあります。日本語でいうところの「カマをかける」ことです。このブラフを上手に使い、表情の変化やしぐさの変化を見抜くことで、情報を収集するテクニックも使えるでしょう。

ハグルを楽しくプレイする3つのコツ

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楽しくプレイするコツは、以下の3つです。

1.プレイヤーのレベルに合わせてハグルを用意する

ハグルの難易度はゲームによって異なるため、プレイヤーのレベルに合わせて用意します。難易度はヒントカードに書かれている内容によって変わるでしょう。あとは参加者全員に伝える情報量を増やしておくことでも難易度は変わります。

初めてハグルを行う場合は、ある程度の情報は解禁しておきましょう。そうすることで交渉の頻度が少なくてもルールの推理がしやすくなります。例を挙げてみます。

<ルール>
・赤<青<黄の順でポイントが高くなる。赤は1点で青が2点、黄が3点

<ヒントカードの内容>

上級編…点数は赤よりも黄色のほうが高い

中級編…赤<青<黄の順でポイントが高くなる。

初級編…赤は1点で青が2点、黄が3点

極端な例ですが、1つのルールをヒントにする場合、提示する情報の量によって難易度が変わるイメージが湧くと思います。基本的な情報以外にもボーナス情報(赤を5枚集めると黄色2枚分の得点になるなど)を入れ込むことで、さらにエキサイティングな展開が期待できるでしょう。

2.プレイヤーの人数を増やしてみる

人数を増やすと、さまざまな意見が飛び交いやすくなるので楽しめるかもしれません。ハグルでは推奨人数を10名以上にしています。上限にルールはありませんが、16名程度までならば1人のゲームマスター(司会者)でもコントロールできるとされています。

プレイヤー人数を増やすことで、活発な交渉が行われるでしょう。コツは偶数人で行うことです。奇数人の場合、交渉ごとが得意ではない人が取り残されて、楽しいと感じてもらえなくなってしまう可能性が高いためです。常に交渉を行ってもらうためにも、偶数人でのプレイをおすすめします。

また、人数が多い場合、時間制限を短くするのも盛り上げるコツです。時間が短ければ、それだけ交渉1回にかける時間も制限されます。参加者はいかに短い時間で情報を引き出すか、いかにしてチップを手に入れるかを考えなくてはなりません。

ただ、参加者があまりハグルに慣れていない場合、短い時間制限のなかでのプレイはおすすめしません。ルールに慣れた頃合いを見計らって制限時間の調整を行うとよいでしょう。

3.継続的にハグルをプレイする

継続的にハグルをプレイすると、いろいろな解き方のパターンが見つかるためおもしろいかもしれません。

ハグルで勝利するための要素である「推理」にはさまざまなルートがあります。継続的にハグルをプレイすることで、他の参加者の推理視点を取り入れることにも繋がるでしょう。

継続的にハグルをプレイするメリットに「他者視点を理解できる」が含まれているのは、企業の新人研修等でもハグルが導入されている理由でもあります。

自分だけの考えで仕事をしてもよい結果に結びつくことは少ないでしょう。チームとして、組織として目的を達成するためには、他のチームメンバーの視点を理解することが大切です。

企業の研修で行うハグルでは、ゲーム終了後に「どうしてその考えに至ったのか?」という部分をディスカッションする反省会パートが設けられているところもあります。ゲームの振り返りを共有することで、他の人の考え方や視点を垣間見ることができるでしょう。

だからこそハグルは、継続してプレイすることでメリットが大きくなるのです。

まとめ

Happy parents and children having fun, playing board game at home

謎解きゲームと違い、ハグルは答えを探すためのヒントを探す戦略ゲームです。そのためグループ間のコミュニケーションは謎解きゲームよりもさらに活発になることでしょう。

人狼ゲーム的な要素もあるため、今までの謎解きゲームよりもスリリングな展開が期待できます。ぜひ一度オンライン・オフラインパーティーで試してみてください。

この記事を書いた人

よしふみ
旅行系からビジネス系に至るまで、幅広いジャンルを執筆するWebライター。国内外を旅しながら、記事を書いています。

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