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updated: 2023 

アクティブラーニングをビジネス研修で活用するメリット!具体例も紹介

アクティブラーニングをビジネス研修で活用するメリット!具体例も紹介

参加者が能動的に学習する手法をアクティブラーニングと呼びます。アクティブラーニングはビジネス研修で用いると、多大な効果を発揮します。実際に研修でアクティブラーニングを導入する企業も増えているのです。

アクティブラーニング研修では、どのようなメリットがあるか解説します。アクティブラーニング研修の具体例も解説しているため、企業研修をどうすべきかお悩み中の方はぜひ読んでみてください。

アクティブラーニングはビジネスシーンでも利用される

アクティブラーニングは、元々教育現場で導入された概念でした。文部科学省は、アクティブラーニングを「学生が主体的に問題解決に取り組み、解を見つけ出していく教育手法」と規定しています。つまり、従来の詰め込み式学習から抜け出し、ディベートや主体的な活動を通じてより深い学びを得ようとする取り組みのことです。

しかし、近年、アクティブラーニングは学校や大学だけでなく、ビジネスシーンでも活用されるようになりました。アクティブラーニングがビジネスシーンで使われるようになった背景には、日本の社会構造の変化があります。少子高齢化の影響で労働人口が減少した関係で、労働者一人ひとりの生産性が今まで以上に重要視されています。労働者の生産性を伸ばすには、労働者自身が自分で考え主体的に仕事をこなさなくてはなりません。

アクティブラーニングならビジネスで求められる主体性を、効果的に身につけることが可能です。アクティブラーニングを活用し、これからの時代も活躍できるビジネスパーソンを育成しようと考える企業が増えているのです。

アクティブラーニングを企業研修で導入するメリット

アクティブラーニングを企業研修で導入するメリットを紹介します。アクティブラーニング導入による効果は大きく、様々なメリットがあります。代表的なメリットを6つまとめましたので、ご覧ください。

主体性がつく

前述の通り、アクティブラーニングを通じて主体性が身につきます。研修では講師がつきますが、主役はあくまでも参加者側です。課題に対して自分で考え、意見を出すことが求められます。アクティブラーニングを研修で実践すれば、自然と主体性が身につくはずです。

独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表した調査によると、今後重視する人材像として「指示されたことだけでなく、自ら考え行動することのできる人材」と答えた企業の割合は78.0%にのぼりました。ランキング1位であるため、いかに企業が主体性を持つ人材を求めているかお分かりでしょう。

参考:「入職初期のキャリア形成と世代間コミュニケーションに関する調査

問題解決能力が身につく

アクティブラーニングでは問題解決能力も養えます。課題を解決するためにどうすべきか考えることで、ロジカルシンキングができるようになります。自分で考えて問題解決策を考案できる能力は企業が求めるスキルの一つです。

また複数人で議論することで別角度の視点から新たな意見が得られ、問題解決に役立ちます。

コミュニケーション能力がアップする

アクティブラーニングでは、グループメンバーと積極的に議論を交わす必要があります。議論を交わす際は、自分の意見を分かりやすく相手に伝える力や傾聴力、複数の意見をまとめる力などが求められ、対人スキルをフルに活用しなくてはいけません。

アクティブラーニングを行えば、必然的にコミュニケーション力は向上するでしょう。

組織活性化に役立つ

全社的にアクティブラーニング研修を行えば、部署の垣根を越えたコミュニケーションの活発化をもたらします。部署やフロアが違えば、同じ会社とはいえども、なかなかコミュニケーションは取りづらいものです。その結果、心の距離が生じ、うまく連携が取れていないケースがあります。

アクティブラーニングで議論を交わせば、他部署の同僚の能力や人柄を把握でき、以後業務上の相談がしやすくなるでしょう。部署間のコミュニケーションが活発化すれば、間違いなく組織活性化につながります。

リーダーシップが身につく

アクティブラーニングではメンバー一人ひとりが主役になり、意見を出したり議論を前に進めたりと能動的な役割を担います。結果的に全てのメンバーのリーダーシップが身につきます。従来のグループワークではリーダーを一人だけ任命し、活動が進められるケースが多くありました。

しかしこの手法ではリーダーに任命された人以外はリーダーシップ力を伸ばせません。アクティブラーニングは全員のリーダーシップ力を高めることができる、効率的な学習手法です。

即戦力の人材を育てられる

アクティブラーニング研修は、従来の座学による研修と比較し、学習効果が高いです。自ら主体的に議論を交わす行為と、話を聞いて得た知識をインプットする行為とではエピソード記憶として残る知識量に大きな違いがあります。研修で得た知識や経験は脳に刻み込まれ、通常業務に戻った後もすぐには忘れません。

研修の効果が高いとはすなわち、即戦力の人材を育てられることを意味します。自分で考え活発な議論を交わせる「使える」人材の早期育成に、アクティブラーニングは適しています。

アクティブラーニング研修でおすすめアクティビティ8選

アクティブラーニング研修のメリットを把握し「ぜひうちでも導入しよう」と決断した方向けに、おすすめのアクティビティを紹介します。

リアル探偵チームビルディング

リアル探偵チームビルディングは、ジグソーメソッドを活用した推理ゲームです。仲間と協力をしながら推理を進めるなかで、コミュニケーション力や情報整理能力、論理的思考力を身につけることができます。

大グループと、その中の小グループに所属し、小グループで得た情報を大グループに共有することで手がかりを集め、謎を解いていきます。

ゲームをクリアするには参加者同士の協力が必要不可欠。アクティブラーニング研修をお探しの方に、ぜひおすすめしたい内容となっています。

また、リアル探偵チームビルディングのオンライン版として、「リモ探」もございます。リモートワークでのオンライン研修をお探しの方におすすめです。

リアル探偵チームビルディングの資料ダウンロードはこちら

リモ探

各チームが持つ断片的な情報をもとに議論を進め、全員で解決策を導き出すオンラインアクティビティです。

こちらはジグソー法を活用した研修であり、異なる情報を共有し、ものごとの全体像を把握したり知識を補完したりする力を身につけられます。

参加者はある課題が与えられ、まずは少人数からなる「小グループ」で課題解決のために情報の整理を行います。実は小グループはそれぞれで与えられる情報が違っており、小グループで整理した情報は、参加者全員が所属する「大グループ」で共有する必要があります。小グループと大グループを行き来して議論を進める中で、大グループ(参加者全員)で課題の解決に辿り着くことが、このゲームのゴールとなります。リモ探の資料ダウンロードはこちら

Where I’m from ポエム

「自分は〇〇から来ました」という形式の文章でポエムを発表していきます。テーマは自分の人柄や価値観、大切な人、趣味、愛着があるモノや場所、記憶に刻まれた経験など様々です。例えば「私は梨が有名な地域から来ました」「私は度重なる中傷から逃げてきました」などの書き出しが考えられます。通常の自己紹介とは少し切り口が異なることが感じ取れるでしょう。

発表者の人生に触れられるため、メンバーの人となりの把握に役立ちます。発表者としても自分の価値観や何に影響を受けてきたか再認識できます。お互いのことをより深く把握できるので、チームの結束を深めたい場面に適したゲームです。

陽口ワーク

陰口とは相手がいないところで悪口を言うことですが、陰口とは逆に相手のいない場所で賞賛する行為です。そして、チームで陽口を言い合う活動が陽口ワークです。

やり方は、まず陽口を言われる対象者を決めます。対象者はカメラとマイクをオフにした後で、みな一定の時間、陽口を絶え間なく言っていきます。時間が来たら対象者はカメラ、マイクをオンにしていわれた感想や印象に残った言葉などを発表します。一定時間が経過したら、メンバーを変えてチームが一周するまで続けていくのです。

陽口ワークの効果はみんなが絶え間なく褒めてくれるので、自己肯定感が芽生える点にあります。陽口ワークの後はみな自信を持って仕事に取り組めるようになるでしょう。

MGオンライン

MGはソニーが考案した経営者育成研修ゲームのことです。元々社内研修用に作られたものですが、クオリティの高さが好評で、社外用の製品としてリリースされました。

MGの特徴は、ゲームを通じて経営の疑似体験ができる点にあります。もとはモノポリーのようなボードゲームタイプでしたが、現在はオンライン板も販売されています。

自分が社長になり、材料仕入れ・商品製造・販売・コンペなどのイベントをこなしていきます。製造した製品が盗難に遭うなどのトラブルが発生する場合も。

社長ですから相談相手がいない中、その都度適切な判断を下さなければいけません。MGオンラインをプレイすれば、ビジネスで求められる決断力が身につくはずです。

約20分で1年分が終わるというスピード感も魅力の一つです。

合意形成研修コンセンサスゲーム

合意形成研修コンセンサスゲームは、物語を通して複数人で合意形成をする過程と要点を実践しながら学べる研修です。

参加者同士で議論を行い、自分と他人の考え方や価値観の違いを知ることができます。また、結論を導くための論理的な思考、情報の整理力を向上させることも可能です。

重要ではありますが簡単ではない「合意形成」が、ゲームへの参加で身につくような研修です。

オンラインツールを利用しての開催・リアルでの開催どちらにも対応しております

合意形成研修 コンセンサスゲーム ONLINEのお問い合わせはこちら

リモ研

リモ研は株式会社IKUSAが提供する、チームビルディングと学習効果を両立できる新しいタイプのオンライン体験型研修です。リモ研ではリモートワークを行う際に必要な基礎知識や、コミュニケーション方法、営業方法などを学べます。複数のビデオチャットツールの違いや活用法なども学習できるので、オンライン商談への不安が軽減するでしょう。

リモ研では研修の最後に、オンライン謎解き脱出ゲーム「リモ謎」を体験できます。講義で学んだ知識を体験型アクティビティで即座に実践できるので、スキルの定着がなされ、日常業務においても培った知識を活かすことができます。資料ダウンロードはこちら

OODAチャンバラ合戦

IKUSAが提供するOODAチャンバラ合戦は、勝つためのフレームワークであるOODA LOOPと、チャンバラ合戦を融合した体験型研修です。

OODA LOOPとは、Observe(見る)、Orient(わかる)、Decide(決める)、Act(動く)という意思決定の4つのプロセスを高速で回す(LOOP)ことです。これにより、判断・意思決定を素早く行えるようになります。OODA LOOPを講義で学び、チャンバラ合戦で体を動かしながらOODA LOOPを繰り返し実践し、振り返りを行うことで定着させます。

OODA LOOPが身につくことはもちろん、相手に勝つために力を合わせることでチームビルディングも行うことができます。楽しく実践的に研修を行いたい方におすすめのアクティブラーニング研修です。

OODAチャンバラ合戦の資料ダウンロードはこちら

 

まとめ

アクティブラーニングは参加者が能動的に学習に取り組む学習手法を指し、もとは教育現場で使われていましたが、現在ではビジネス研修の場でも活用されています。ビジネス研修でアクティブラーニングを活用するメリットは様々で、優秀な人材を育成したい企業は導入を検討すべきだと言えます。

本記事で紹介した6つのアクティビティはどれも個性的で楽しみながらできるものばかりなので、研修にアクティブラーニングを導入する際はぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

IKUSA.jp編集部
IKUSA.jpでは、楽しさを主軸にした体験型のイベントや研修に関する情報をご紹介していきます。オンラインでもリアルでも、参加者全員が楽しめるイベントはIKUSAにお任せください。
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