福利厚生

updated: 2022 

福利厚生の代行サービスを利用するメリット・デメリットとは?

福利厚生の代行サービスを利用するメリット・デメリットとは?

「ベネフィット・ステーション」や「えらべる倶楽部」など、福利厚生の代行サービスは数多くあります。ただ、本当にそれらのサービスは魅力的なものなのか、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、福利厚生の代行サービスを利用するメリット・デメリットや選ぶ際のポイントなどを紹介します。利用しようか悩んでいる方や自社にあった代行サービスを見つけられていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

福利厚生の代行サービスを利用するメリット

福利厚生の代行サービスを利用するメリットとしては、業務の削減や最新のサービスなど、主に3つが挙げられます。それぞれの詳細については、以下の内容をチェックしてみてください。

業務削減につなげられる

代行サービスを利用することにより、福利厚生における業務を減らせます。自分たちで福利厚生を管理する場合、各部署に担当者を配置するといったことをしなければならず、自社のリソースを割かなければなりません。しかし、代行サービスを利用すればそのようなことをせずに済むため、優先順位が高い業務にリソースを割けます。

また、必要なところにリソースを分配できれば、業務の効率性も向上します。特に、従業員が少ない中小企業の場合は、本当に必要な仕事をするためにも福利厚生の代行サービスがおすすめです。

サービスが常に最新

福利厚生に特化した代行サービスということもあり、常に最新のサービスを利用できます。サービスによっては季節や業種に合わせた内容を用意してくれるところもあり、自分たちで用意するよりも充実した福利厚生となります。

福利厚生のサービスが利用しやすくなる

福利厚生を導入しても失敗してしまう理由の1つとして、利用するまでの手続きが厄介ということが挙げられます。手続きが厄介であると、社員は利用をためらってしまいます。これでは、せっかくの福利厚生がもったいない存在となってしまうでしょう。

代行サービスは、基本的に誰でも簡単に利用できるようなシステムとなっています。そのため、手続きが厄介と思われることなく、多くの従業員に利用してもらいやすくなります。そうなれば、導入した価値も十分感じられるでしょう。

また、従業員のニーズに合わせて内容を決められるところも代行サービスのメリットです。代行サービスを利用することで従業員の利用状況がわかるため、さらに従業員の満足度を向上するためのヒントとして役立ちます。

福利厚生の代行サービスを利用するデメリット

上記のようなメリットがある一方で、デメリットもあります。安易な導入で失敗しないためにも、デメリットまでしっかりと把握した上で利用するかどうか考えてみましょう。

代行サービス側に振り回されてしまう恐れがある

代行サービスの経営次第では、サービスの内容や質が改悪になる恐れがあります。代行サービス側の経営に振り回されてしまう危険性があるため、利用するのであればその点に注意しなければなりません。

従業員や幹部から反対される恐れがある

どんなに魅力的な代行サービスが見つかったとしても、必ずしもスムーズに導入できるとは限りません。他の従業員や幹部から導入を反対された場合、あきらめざるを得ない場合があります。
一方で限られた役員や部長の判断だけで代行サービスが契約されることもあります。導入を検討しているなら、契約に至るまでのプロセスや取り入れるサービスを透明化・明確化させておく必要があります。

また、導入する目的を明確にしておくことも大切です。目的があいまいなままでは、何のための代行サービスがわからないため、社内から反対される恐れがあります。しかし、ハッキリとした目的があれば上層部から納得してもらいやすくなります。

しっかりと選ばないと失敗する

冒頭でも述べたように、福利厚生の代行サービスは数多くあります。内容も費用も異なるため、しっかりと選ばないと失敗するかもしれません。せっかくの予算が無駄になってしまう恐れもあるため、なんとなくで選ばずにじっくりと情報を集めて選びましょう。

福利厚生の代行サービスを選ぶポイント

上記で述べたように、きちんと探さずに選ぶと失敗する恐れがあります。そうならないためにも、以下で紹介する代行サービスを選ぶポイントを覚えておきましょう。ポイントを活用して選ぶことで、自社にあった代行サービスが見つかりやすくなります。

パッケージ型とカフェテリア型の違いを知っておく

福利厚生にはパッケージ型とカフェテリア型の2種類があります。それぞれ内容が異なるため、どちらが自社に適しているのか考えてみましょう。

パッケージ型は、あらかじめ従業員に提供されるサービスがまとまっているタイプのこと。カフェテリア型よりも導入しやすく、レストランやホテル、レジャー施設などさまざまな場所で活用できる内容となっています。

カフェテリア型は、企業がオリジナルで好きな制度やサービスをまとめて提供できるプランのこと。従業員は支給されたポイントを使ってサービスを利用するという内容で、原則的に従業員がお金を出すことはありません。

なお、双方とも費用が異なることには注意しましょう。月額費用に関してはパッケージ型が従業員1人あたりで発生するのに対し、カフェテリア型は従業員に対して、企業が与えるポイント分の支払い及びポイント管理費が発生します。

料金をチェックする

上の項目でも触れたように、具体的な料金はサービス次第です。見積もり次第で変動することもあるため、もし気になる代行サービスがあるならば、一度どのくらいかかるのか見積もってもらうのがおすすめ。複数の代行サービスに見積もってもらえれば、具体的な数値を比較しながら決められます。

料金においては、月額費用とは別に入会金が求められることもあります。例として、「ベネフィット・ステーション」や「リロクラブ」は入会金が発生します。そのことまで考えつつ、予算に見合うところを探してみましょう。

福利厚生の内容を比較する

料金だけではなく、内容も比較すべきポイントです。「ベネフィット・ステーション」や「リロクラブ」のようなさまざまなサービスが用意されていることもあれば、「パンフォーユーオフィス」のように1つの内容に特化したサービスもあります。

比較する上では、従業員がどのような福利厚生を求めているのか知っておくのがおすすめです。ニーズを把握しておけば、従業員の満足度を向上できるサービスを導入できます。もしニーズがわからないのであれば、社内アンケートを実施して要望を聞いてみるとよいでしょう。

主な福利厚生の代行サービス

最後の項目では、主な福利厚生の代行サービスをピックアップして紹介します。有名な代行サービスもあるため、人によっては聞いたことがあるところもあるかもしれません。

ベネフィット・ステーション

「ベネフィット・ステーション」は、11,000社以上もの導入実績を持つ代行サービスです。業界最大規模を誇り、グルメや旅行、健康などさまざまなカテゴリに属するサービスを用意しています。パッケージ型の代表的な存在ともいえるでしょう。

サービスの数が多く、その中でも少しユニークな存在が「ベネ・ステ フリーeラーニング」です。「ベネ・ステ フリーeラーニング」は140講座ほどのeラーニングが無料で受講できるというサービスであり、初心者向けの内容から上級者向けの内容まで幅広いラインナップ。従業員のビジネススキルを向上させたいときにもおすすめです。

福利厚生倶楽部

「福利厚生倶楽部」は、株式会社リロクラブが行っている代行サービスです。導入企業数はトップクラスであり、「ベネフィット・ステーション」と肩を並べる存在ともいえるでしょう。そのため、会社名を知っている方もいるかもしれません。

「福利厚生倶楽部」では、旅行系やグルメ系、健康系など幅広いサービスを展開。予算が限られていても、その中で最大限活用した制度を構築してくれるため、コストパフォーマンスを重視している企業にもおすすめです。

WELBOX

WELBOX」は、株式会社イーウェルが行っている代行サービス。「福利厚生倶楽部」と同じくコストパフォーマンスが高く、さまざまなカテゴリのサービスを用意しています。その上、冊子やメールマガジンなどでの告知も行っているため、社内での認知度が低いことが理由による、利用率の低さを回避できます。

また、「WELBOX」の場合は運用体制も魅力的なポイントです。「WELBOX」の受付時間は他社よりも長く、夜に問い合わせても対応してもらえます。他にも、「WELコイン」という独自のポイントプログラムを運用することにより、継続的な利用の促進につなげています。

WELBOX」は従業員だけではなく、内定者向けのサービスも用意しています。「WELBOX」の無料オプションである「WELBOX for Freshers」では、内定者にとって嬉しいサービスを多数用意。主なものとして、無料のeラーニングや旅行関連の割引プランなどがあります。

えらべる倶楽部

「えらべる倶楽部」は、株式会社JTBベネフィットによる代行サービス。JTBということもあって旅行サービスに強く、それらを重視する企業におすすめです。また、ニーズに応じた「組み合わせプラン」「設計プラン」「カスタマイズプラン」「バリュープラン」という4つのプランを用意。自社にあった制度を選択できます。

たとえば、初めて代行サービスを利用するのであれば、限られた予算で実施できる「組み合わせプラン」がおすすめ。また、大規模な福利厚生の見直しとして代行サービスを検討しているのであれば、「カフェテリアプラン」が向いています。

ライフサポート倶楽部

「ライフサポート倶楽部」は、リソルライフサポート株式会社が行っている代行サービスです。パッケージ型の代行サービスであり、従業員一人ひとりのニーズに対応できる豊富なサービスを用意。現在、2000社以上の企業が導入しています。

「ライフサポート倶楽部」の場合は、未利用分の補助金を返金するという独自の制度を用意。無駄なコストをカットしやすいよう工夫が施されています。また、リソルグループの直営施設と連携しているため、旅行やレジャーに関するサービスも充実しています。

オフィスおかん

「オフィスおかん」は、健康的な惣菜をオフィスに届けてくれる社食サービスです。ユニ・チャーム株式会社や株式会社AIRDO、東京地下鉄株式会社など2000箇所以上で導入されており、テレワークにも対応しています。

「オフィスおかん」で提供される惣菜はすべて国内製造で、1100円~で購入可能。従業員満足度の向上や健康経営の実現にもつなげられるため、それらを目指している企業にもおすすめです。その上、サポート体制も充実していることから、万が一のことが起きても対処してくれます。

オフィスグリコ

「オフィスおかん」が惣菜であるのに対し、「オフィスグリコ」はお菓子を届けてくれます。専用BOXや冷凍・冷蔵庫から商品を取り出して代金を貯金箱に投入するというシステムであり、定期的にサービススタッフが商品の補填や賞味期限の管理などをしてくれます。

「オフィスグリコ」は東京や愛知、福岡といった一部地域しか対応していませんが、生産性の向上や従業員同士のコミュニケーション活性化にも役立ちます。商品はお菓子だけではなく、アイスやドリンクも可能です。

パンフォーユーオフィス

「パンフォーユーオフィス」は、オフィスでいつでも焼きたてのパンが楽しめるサービスです。社員食堂の代わりにもなり、最大8種類のパンを月替わりで届けてくれます。パン自体はレンジで温めるだけで食べられるため、サッとお腹を満たしたいときにもおすすめです。

「パンフォーユーオフィス」の満足度は高く、90%ほどの従業員が満足している結果が出ています。もちろん、集金や賞味期限の管理などは「パンフォーユーオフィス」のスタッフが行ってくれるため、導入後の手間はかかりません。

代行サービスで質の高い福利厚生を用意しよう

福利厚生の代行サービスは業務削減といったメリットがある一方で、経営に振り回されやすいというデメリットもあります。ただ、代行サービス自体は数多く存在しているため、この記事で紹介したポイントを活用しつつ、自社に合う代行サービスを探してみてはどうでしょうか。

この記事を書いた人

よしふみ
旅行系からビジネス系に至るまで、幅広いジャンルを執筆するWebライター。国内外を旅しながら、記事を書いています。
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