グループワークにおすすめのユニークなゲーム15選!ゲームの役割や進め方について解説!

目次
選考や研修などで用いられる、グループワーク。メンバー同士で話し合って答えを発表するという形が一般的ですが、最近ではゲームの要素を盛り込んだ、楽しく参加できるものも増えてきています。
本記事では、グループワークにおすすめのゲーム15選をセレクト。3密を避けられるオンラインで実施できるゲームもご紹介します。参加者にグループワークを楽しんでほしいとお思いの人事の方や研修担当の方は必見です。
グループワークとは
グループワークとは、採用選考や教育研修などで用いられる手法の一種です。1グループ4〜6名ほどに分かれ、グループ内での議論をまとめて発表する取り組みや、作業を行い何かしらの成果物を作り上げる取り組みのことを指します。
本格的なビジネスに関する議論をするものから、ゲームを通してチームワークを醸成できるものまで、その形態は様々です。
グループワークを導入するメリットや必要な準備などについては、こちらの記事も参考にしてください。
グループワークとは?導入のメリットや評価のポイントを解説します
グループワークでゲームを取り入れる効果
グループワークの中でも比較的参加のハードルが低く、軽い心持ちで取り組めるのが、グループワークゲームです。しかし、「ゲームってただ楽しいだけじゃないの?」「ゲームが何の役に立つの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。ここからは、グループワークでゲームを取り入れるメリットをご紹介します。
コミュニケーションが活発になる
ディスカッション形式のグループワークで、決まった人ばかりが喋っている状況を目にしたことはありませんか?ディスカッションは、知識量や経験の数により、発言量に差が出てしまいます。そのため、グループのメンバー全員でバランスよくコミュニケーションを取ることが難しくなってしまいます。
しかし、ユニークなゲームを実施すれば、知識や経験は関係ないので、誰でも平等に発言をすることができます。また、ゲームによっては役割が各メンバーに与えられていたり、話すタイミングが決められていたりするので、自分から話すのが苦手な人でも、発言する機会を得やすくなるのです。
学びや気づきが印象に残りやすい
話すことが苦手な人にとって、ディスカッションは、「一方的に会話を眺めているだけ」という印象が強いでしょう。自分が積極的に関わったという印象が残りにくいのです。
しかし、グループゲームはルール上全員が話さなければならないものや、それぞれの役割が決まっているものが多いので、「主体的に参加した」「チームに貢献した」という気持ちが強くなります。自らが「体験」することによって、ゲームで関わったメンバーやゲームを通しての学びが自分の中に残りやすくなります。
アイスブレイクとしても使える
グループワークゲームは、研修や選考過程でのアイスブレイクとしても活用できます。
いきなり研修やグループディスカッションなどを始めてしまうと、緊張してうまくメンバー同士でコミュニケーションが取れなかったり、いいアイディアが浮かばなかったりといった事態に陥ってしまいます。事前にアイスブレイクとしてゲームを行うことで、参加者の緊張がほぐれ、円滑なコミュニケーションを行えるようになるのです。
特に採用選考や内定者研修など、まだ顔馴染みでない人たちが集まる場面では、ゲームを行うことで、参加者の緊張をほぐすことが大切です。短時間で行えるグループワークのアイスブレイクをお探しの方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
グループワークにおすすめのアイスブレイク18選!
グループワークを実施する際の効率的な進め方
グループワークの効果を高めるためには、目的や制限時間を把握したうえで効率的に進めていく必要があります。チームでのコンセンサス(合意)を形成できる「NASAゲーム」を例に、グループワークを実施する際の進め方を確認していきましょう。
NASAゲームの概要
推奨人数:1チームにつき4~6名
実施時間:60~90分
【NASAゲームのストーリー】
チームメンバーは宇宙船に乗って月面に着陸しようとしている宇宙飛行士です。
月面には母船が待っているのですが,機械の故障で母船から約200マイル(約320km)離れた所に不時着してしまいました。
不時着時の衝撃で宇宙船はほとんど壊れ使用不能に…。15アイテムのみ破損を免れて完全なまま残っていました。
「まずは、重要なアイテムを見極めよう」と、ある宇宙飛行士が発言。
「冷静に判断するため、まずは各自で考え、最後は全員で話しあおう。」
母船に無事たどりつくため,15アイテムの中で必要なものから重要度の高い順に1番から15番までの順位をつけなさい(最も優先度が高いものが1となります)。
NASAゲームの進め方
1.ルール説明(約5分)
NASAゲームの基本的なルール、時間、ゲームの流れを参加者に説明します。
2.個人ワーク(約10~15分)
グループワークの前に、メンバーそれぞれが15のアイテムに優先順位をつけます。自分の価値観や基準を可視化するきっかけになるため、じっくり考えてもらうためにしっかり時間をとりましょう。
3.グループワーク(15~30分)
ここからがNASAゲームの本番!話し合いながら、グループとしての解答を決定します。
どうしても自分と他人の優先順位に違いが出てしまうもの…。意見が食い違うなかでどのように合意(コンセンサス)をとっていくのかが大きな肝になります。多数決などではなく、建設的かつ協調的なコンセンサスのプロセスについて体験してもらいましょう。
4.答え合わせ(約10分)
グループでの解答が出そろえば、いよいよ答え合わせです。NASAゲームの魅力は、NASAによる公式解答があること。各グループが出した答えと、公式解答の優先順位を見比べて結果を判断しましょう。
公式解答との差のトータルが一番小さなグループが優勝となります(例:あるグループが優先順位5番をつけたアイテムが、公式解答10番だった場合、差の5を記録します)。
5.振り返りの時間(約10~15分)
ゲームが終了したら、振り返りシートへの記入を通じて個人・グループでの振り返りをそれぞれ行います。コンセンサスのとり方、協調的かつ建設的な問題解決へのアプローチ、自分の意思決定などについて、振り返りの時間を通してさらに学びを深めていきます。
【オンライン】グループワークゲーム3選
コロナ禍では、大人数が集まるグループワークを開催できないこともしばしば。3密を避けながらチームワークを醸成するために、オンラインで実施できるグループワークを導入していきましょう!
社内クイズ大会
社内クイズ大会は、自社のあるある話や社員にまつわるクイズを楽しむゲーム。「〇〇部長の趣味は?」「△△さんの出身地は?」など、知っているようで意外と知らない“絶妙なクイズ”を作成して、チームで正解を目指しましょう。
正解が分からないときにはチーム内で話し合ってOK!「そういえば、〇〇部長って釣りの話しているよね」「△△さんってたまに関西弁が出ているよね」など、協力してクイズをクリアしていきましょう。
超接近クイズ
超接近クイズは、出題者がWEBカメラにお題となる写真を近づけて、参加者が写っているものを当てるクイズです。接近したアングルから徐々に写真を離したり、映す部分を動かしたりして、少しずつヒントを出していきましょう。
普段は見られない社員のプライベートの写真やあっと驚く珍しい写真を集って、ワイワイ盛り上がりましょう。
ジェスチャーゲーム
声を出さない状態で、体の動きから出されたお題を当てるジェスチャーゲーム。チーム対抗戦にすることで、一層盛り上がります。
各チームの代表者がジェスチャーを行い、分かったメンバーからどんどん回答してもらいます。 制限時間内にもっとも正解数が多かったチームの勝利となります。
【トーク型】グループワークゲーム4選
ここからは、参加者の会話によって進行する、トーク系ゲームを4つご紹介します。参加者同士のコミュニケーションを活発化したいという場面におすすめです。
十人十色
十人十色は、一人ひとりの価値観の違いを学べるグループワークゲームです。「他人の食べ物の好みを当てる」といういたってシンプルなゲームなのですが、このゲームを通して、他者の視座に立つことの大切さを学べます。
例えば「目玉焼きには醤油、ケチャップ、ソースのどれをかけるか」という問題があったとします。メンバーの中から1人回答者を決め、他のメンバーは、その人が何を回答するかを当てていきます。自分では当たり前だと思っていることも他人にとってはそうではない、ということに気がつけるゲームです。
ラジオCMコンテスト
ラジオCMコンテストは、株式会社マイナビの研修サービスとして提供されているグループワークゲームです。
クライアントからの要望に応えられるラジオCMを、チームメンバーと協力しながら制作していきます。ラジオCMなので表現方法は「言葉」のみ。ラジオのリスナーに響くような表現力や、市場のニーズをとらえるマーケティング方法を学べるグループワークゲームとなっています。
条件プレゼン
条件プレゼンは、あらかじめ決められた3つのキーワードに沿って、グループ一丸となってプレゼンテーションを作成するゲームです。全グループに同じキーワードが与えられているので、差別化を図るためには、いかにユニークでわかりやすいプレゼンテーションに仕上げるかがポイントとなります。チームでの役割分担をしながらうまく進めていきましょう。
ワンウェイゲーム
ワンウェイゲームは、情報共有の大切さや難しさを学べるゲームです。グループの中から1名、情報の「発信者」を決め、残りは「受信者」となります。受信者たちは、発信者の発言をもとに、地図や図形を描いていきます。そして、ある程度答えの見当がついたら、発信者に向けて質問をし、解答を導き出していきます。お互いに役割を交代しながら違うお題を試してみることで、一方通行な情報共有から生じる不安感や、人による情報の受け取り方の違いなどを実感できるでしょう。
【運動型】グループワークゲーム3選
ここからは、体を動かしながら楽しく学べるグループワークを実施します。盛り上がるグループワークがしたいという方におすすめです。
チャンバラ合戦–戦IKUSA-
チャンバラ合戦–戦IKUSA-は、スポンジの刀を使い、相手の腕についた「命」と呼ばれるカラーボールを落としあう合戦アクティビティです。作戦タイムの「軍議」と実践である「合戦」を繰り返すことで、PDCAサイクルを体感しながらチームの勝利に貢献していきます。
チャンバラ合戦は、個人の運動能力というよりも、チームの戦略や連携が勝利のカギとなります。チーム内で目的を共有し、達成に向かうまでのプロセスを実感できるので、グループワークにおすすめです。
また、より研修向けに特化したコンテンツ、体験型合戦研修–戦IKUSA-もございます。こちらは専属の「軍師」によるフィードバックの時間を設けたり、通常の合戦に「築城フェーズ」を組み合わせたりと、お客様のニーズによって自由に研修向けのカスタマイズができます。
体験型合戦研修–戦IKUSA-の事例はこちらをご覧ください。
株式会社FCE Holdings様の内定者の皆さまとチャンバラ合戦IKUSA!PDCAサイクルを学び、絆を作る研修とは!?
チャンバラ合戦-戦IKUSA-の資料ダウンロードはこちらチャンバラ合戦-戦IKUSA-のお問い合わせはこちら
TPシャッフル
TPシャッフルは、屋外で行うゲームです。参加者は、1本の丸太の上に乗り、ファシリテーターの指示通りに、メンバーの立ち位置を並べ替えます。横一列に並んだ状態でどのようにコミュニケーションをとるのか、どうすれば互いを助け合えるのかを学べるゲームとなっています。メンバー同士の対話が必須となるので、相互理解も深まります。
屋外で実施するのが難しい場合は、室内で床にラインを引いて行っても良いでしょう。
サバ研
サバ研は、日本初の「OODA LOOP」を学べる研修です。OODA LOOPとは、米空軍出身のジョン・ボイド氏が提唱した、戦場で勝つための理論。素早い意思決定を促すものであり、世界最速のフレームワークとも言われています。
OODA LOOPの概要はこちらの記事をご覧ください。
OODAループ(ウーダループ)研修の効果・メリットとは?提供会社も紹介
サバ研は、そんなOODA LOOPと、銃撃戦を体験できる人気アクティビティ「サバイバルゲーム」を組み合わせた、新しいスタイルのグループワークです。戦場という緊張状態に置かれることで、参加者は多くの場面で、素早い意思決定や臨機応変な対応が求められるのです。
このグループワークを通して、状況に応じて行動をとっていくことの難しさやチームの中で自分の役割を認識し遂行することの大切を学ぶことができます。
サバ研の資料ダウンロードはこちらサバ研のお問い合わせはこちら
【頭脳型】グループワークゲーム5選
ここからは、頭を使うグループワークゲームを紹介します。参加者同士で力を合わせて答えを導き出す課題解決力や、一人ひとりの思考の深さを測ることができます。
謎解き脱出ゲーム
謎解き脱出ゲームは、株式会社IKUSAが企画・運営を行う、チームビルディング型アクティビティです。参加者は物語のストーリーに沿ってチームで謎を解いてきます。謎は複数ステージ用意されており、制限時間が決められています。チームでうまく役割分担や情報共有をしないと時間内で解ききれないので、チームワークの大切さを学べるゲームとなっています。
謎解き脱出ゲームは、謎解きのストーリーを企業オリジナルのものに変えたり、謎の難易度を調整したりすることが可能です。グループワークで謎解き脱出ゲームを実施してみたい方は、お気軽にお問い合わせください。
謎解き脱出ゲームの資料ダウンロードはこちら謎解き脱出ゲームのお問い合わせはこちら
リモ謎
リモ謎は、「謎解き脱出ゲーム」をオンラインで楽しめるコンテンツです。ビデオ通話ツールを使いながら、仲間と協力して謎を解いていくゲームとなっています。オンラインでもチームビルディングを実感できるコンテンツとして、今注目を集めています。
新型コロナウイルスの影響からリモートワークが推奨されている企業が多く、なかなかグループワークを実施できないというお悩みも多いのではないでしょうか。リモ謎はリモート環境でも楽しくコミュニケーションがとれるので、グループワークにおすすめです。
リモ謎の資料ダウンロードはこちらリモ謎のお問い合わせはこちら
マーダーミステリー
マーダーミステリーは、参加者同士が自分の正体を隠しながら会話を進めていく、心理戦を楽しめるゲームです。
はじめに、参加者それぞれにある役割が与えられます。そして、各役割には、他の人に話してはいけない秘密があります。参加者は自らの秘密を隠しながら、シナリオに沿って会話を進めていき、事件を起こした犯人を導き出します。
1人1役で行ってもいいですが、1つの役割を複数人で分担し、話し合いながら進めるのもおもしろいでしょう。
雪山での遭難
雪山での遭難は、メンバー同士の合意形成を目的としたコンセンサスゲームです。参加者は雪山に遭難した人物という設定のもと、雪山から脱出するために必要な10個の道具に優先順位を付けていきます。
このゲームの特徴は、いきなりメンバー同士で議論を始めるのではなく、まずは個人で考える時間が与えられていることです。一人ひとりが論理的な思考を行い、それをわかりやすく相手に伝える力が求められます。
個人で考える時間が終わったら、メンバー同士で話し合い、グループとして、アイテムの順位付けを行います。グループ内で意見を出し合うことで、自分一人では思いつかなった発想や新たな視点に気づくことができるしょう。また、それぞれの意見を一つにまとめることの難しさも実感できます。
グループとしての答えが決まったら、最後に専門家の模範解答と照らし合わせてチェックを行います。模範解答との差異が最も少なかったチームが勝利となります。答えがしっかり決まっているので、自分たちの考えのどこが間違っていたかを振り返ることのできる仕組みとなっています。
ペーパータワーforビジネス
ペーパータワーは、20〜30枚の紙だけを使って自立可能なできるだけ高いタワーを作るゲームです。ペーパータワーは定番のグループワークゲームとして知られており、実施したことがあるという方も多いでしょう。そんなペーパータワーをより戦略的なゲームにアレンジしたものが、ペーパータワーforビジネスです。
このゲームでは、タワーの高さ1cm につき10万円の売り上げに見立てていきます。例えば 30cmのタワーを作ったら300万円、100cmのタワーを作ったら1000万円…というふうに、作ったタワーの高さに応じて売り上げが加算されていくのです。
そしてこのゲームのポイントは、売り上げを使って資材(紙)を仕入れることができる点です。紙は1枚10万円で仕入れることが可能。残高がマイナスになるまで何枚でも仕入れられます。
紙を仕入れてタワーが完成したら、残った利益を使い、メンバーに給与を支払います。給与額は任意で設定可能ですが、全メンバーが同じ額を報酬として得なければなりません。最後に、ここまでで残った残額から税金を支払い、1サイクルが終了です。
このサイクルを計4回繰り返し、最終的に、個人が得た給与の合計が多いチームの勝利となります。
グループワークゲームで気をつけること
目的に応じたものを選ぶ
グループワークゲームと一言で言っても、体を動かすものから頭を使うものまで様々です。グループワークゲームを通じて参加者にどうなってほしいのか、何を学んでほしいのかを明確にしましょう。
例えば、楽しくコミュニケーションをとってほしいのであれば、十人十色などの、会話を重視するゲームがおすすめです。深く考える力を身につけてほしいのであれば、一人ずつ考える時間が設けられているマーダーミステリーなどの頭脳型ゲームがおすすめです。
グループワークゲームはあくまで目的を達成するための「手段」です。実施後の参加者の理想像をイメージし、それに近づくことができるようなゲーム選びを行いましょう。
運営のチェックは念入りに
運営がスムーズにいかないと、せっかくのおもしろいゲームも台無しです。
運営の抜け漏れがないか、以下のような点を入念にチェックしましょう。
- チーム分けは事前に行えているか。当日行う場合、分け方はしっかり決めているか。
- 必要な備品は予備分まできちんと用意できているか。
- 司会・進行の流れは運営者全員の頭に入っているか。
- 当日の遅刻者や欠席者の対応スタッフを決めているか。
特に採用選考や内定者研修などに向けてグループワークを開催する場合、運営側がばたついていると、企業としてのイメージがダウンしてしまいます。スムーズな進行ができるよう、念には念を入れて事前のチェックを行いましょう。
振り返りを行う
「楽しかった」という感想だけで終わってしまっては、「グループワーク」とは言えません。グループワークゲームを通じて何を学べたのか、どんな気づきがあったのか、しっかり振り返る時間を作りましょう。参加者にアンケートをとってみるのも一つの手です。
まとめ
本記事では、グループワークにおすすめのゲーム12選をご紹介しました。ゲーム形式のグループワークを実施することで、参加者の主体性がアップします。
目的や場面に合ったものを取り入れ、参加者が楽しめるグループワークを行いましょう。