posted:2020 03.10
updated: 2023 03.02
チームビルディングにおすすめのゲーム8選&関連本3選

組織の団結を図るうえで効果的とされているのが「チームビルディング」です。
現時点でチームビルディングを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、初めての方にとって「そもそも何をしたらよいのか」は疑問でしょう。
チームビルディングは意外にも「ゲーム」でも取り入れることができますので、気軽かつ楽しく行えます。
そこで、このページではチームビルディングにおすすめのゲームや、関連本について詳しくご紹介します。
チームビルディングをおすすめする理由
そもそもチームビルディングとは何なのでしょうか。結論から言いますと、組織が一丸となって目標に向かって進んでいくための取り組みです。
事業の活性化や成長には、社員全員が同じ目標に向かって進んでいく必要があります。しかし、実際にチームビルディングが行えている企業はごくわずか。社員同士のコミュニケーションが不足していたり、そもそも社内の士気が低下していることも珍しくありません。
また、社員同士の交流が少ないと、社内の雰囲気が悪化してしまう可能性もあるため、企業のチームビルディングは重要です。
実際、チームビルディングはチームワークをアップしたり、先輩後輩・上司部下の関係性をより近くする効果が期待できます。そのうえ、ゲームとしてチームビルディングを導入することで、楽しみながらリラックスした状態で参加できるでしょう。
ちなみに、チームビルディングを取り入れることで得られるメリットは、社員のコミュニケーションの活性化だけではなく、それに伴い「事業の成長」も期待できる点です。
つまり、チームビルディングは結果的に会社のチャンスを増やすことにつながります。
チームビルディングにおすすめのゲーム
チームビルディングにおすすめのゲームは様々なものがあります。ゲームによって「導入のしやすさ」「コミュニケーションのとり方」などが異なりますので、自社に合ったものを選ぶことが大切です。
具体的に、チームビルディングにおすすめなのはどのようなゲームなのか、以下からの内容を参考にしてみてください。
チームビルディングの方法とは?効果や目的、組織づくりのマネジメント手法を解説
【事例あり】チームビルディングにおすすめのゲーム52選!オンラインや無料でできるゲームも紹介
バースデイライン
チームビルディングにおすすめのゲームとして、まず挙げられるのが「バースデイライン」です。
バースデイラインとは、「言葉を交わさないコミュニケーション」が図れることが特徴で、ノンバーバルコミュニケーション(言葉を交わさずに相手の気持ちを考えること)が学べます。
バースデイラインのルールは非常に単純で、「言葉を交わさずに誕生日が早い順に整列する」だけです。
先頭は1月1日、最後尾は12月31日とし、ジェスチャーなどでお互いの誕生日を確かめながら1列に並びます。また、筆談は禁止であり、参加人数に合わせて5~15分程度の制限時間を設けなければなりません。
一見簡単そうに見えますが、相手が何を伝えようとしているのかを想像しなければならないうえに、自分も的確に誕生日を伝えなければならず、意外にも苦戦するケースは多いです。
制限時間となったら、先頭から順番に自分の誕生日を言い、順番通りに並べているチームが勝利となります。
マシュマロチャレンジ
チームビルディングでゲームの導入を検討している方におすすめなのが「マシュマロチャレンジ」です。
マシュマロチャレンジとは、乾燥パスタとマシュマロを使ったチーム戦のゲームであり、自立し尚且つ最も高いタワーを作り上げたチームが優勝となります。
遊び方は下記の通りです。
1.チーム分けを行う
2.乾燥パスタ、ひも、マスキングテープ、はさみを準備する
3.「2」の道具を使ってタワーを作る
4.タワーの上にマシュマロを置く
マシュマロチャレンジでは、マスキングテープで足場を固定してはいけません。マスキングテープはあくまでも組み立てで使うのがルールです。
タワーが何度も崩れたり、傾いたりと試行錯誤が必要となりますが、自然と「PDCA」を回すことにつながり、ゲーム感覚で問題解決までのプロセスを学ぶことができます。
また、役割分担して作業を進めることもでき、「それぞれの役割を担いながら一つのゴールを目指す」といったチームワークの向上が見込めるのです。
十人十色
チームワークの向上だけではなく、自分と他人の価値観の違いを学べるゲームであるのが「十人十色」です。
十人十色は複数人で行うゲームで、そのうちの一人を対象者とします。そして、「もし対象者が対応を描くとしたら何色を使うか」といった質問を出題し、残りの人が「対象者が何色で太陽を描くか」を想像します。対象者と回答が一致していたら特典を獲得できるといったシンプルなゲームです。
十人十色では、「価値観の違い」「意見の違い」などの他人との違いについて再認識できる機会となります。そのうえ、他人の趣味趣向を想像・推測するといったマーケティング志向を培うこともできるのが魅力です。
十人十色で出題する質問は何でも良いのですが、「ペットを飼うならどんな動物か」「目玉焼きには何をかけるか」など、なるべく2択の回答にならないようなものがおすすめです。
チームビルディング型サバイバル研修「サバ研」
アクティブなゲームでチームビルディングを導入したいという方には「サバイバルゲーム」(サバゲー)がおすすめです。
サバゲーは、複数のチームに分かれてBB弾で撃ち合うゲームであり、走り回ったり物陰に隠れたりと、アクティブに動き回ります。
戦略を立てながらゲームを行ううえに、チームの団結力が勝敗を左右するゲームですので、企業のチームビルディングに適しているといえます。
具体的な遊び方は下記の通りです。
1.複数のチームに分ける
2.チームごとに戦略を練る
3.チームごとに位置につく
4.開始後敵チームに向かってBB弾を打つ
5.敵のBB弾が当たった人は退却する
6.生き残ったチームが勝利
サバゲーは、話し合ったり指示を出し合ったりと、実際の仕事の現場で行われるプロセスを含みます。ゲーム感覚で仕事に役立つ能力を養うことできますので、チームビルディングにおすすめのゲームです。
株式会社IKUSAでは、アメリカの軍隊や企業で実際に採用されている「OODA LOOP」組み込み、より研修に特化したサバイバルゲーム「サバ研」の企画・運営を行っています。詳しくは以下からお問い合わせください。
人狼ゲーム
あまり動き回らず、社内で気軽にチームビルディングを行いたいという方には「人狼ゲーム」がおすすめです。
人狼ゲームは、人狼チームと村人チームに分かれ、会話でのコミュニケーションを中心として進めていくゲームで、実際の仕事の現場における会話や雑談、商談などで役に立ちます。
具体的な遊び方は、下記の通りです。
1.進行役、人狼チーム、村人チームに分かれる
2.進行役がカードを配る
3.夜の行動を進める
4.昼の行動を進める
5.「3」「4」の工程を繰り返す
6.残ったチームが勝利
人狼ゲームにおける「人狼」は、村人に成りすましている存在のことであり、村人は人狼を見抜いて追放しなければなりません。人狼は村人に気づかれないように村人を襲撃することが目標です。
主に「人狼」「村人」に分かれて行いますが、他にも役割が存在します。例えば占い師、狩人等があり、昼の行動、夜の行動で役割に合った行動を起こすことができます。
夜の行動と昼の行動を繰り返し、最終的に残ったチームが勝利です。
レゴシリアスプレイ
チームビルディングにおすすめのゲームの一つが「レゴシリアスプレイ」です。
レゴシリアスプレイは、レゴ社による「レゴブロック」を使ったゲームであり、ブロックで創作したものを参加者同士で意見や感想を述べたり、イメージを共有したりします。
アメリカのNASAでもレゴシリアスプレイでのチームビルディングが行われていて、チーム内のコミュニケーションの活性化が期待されています。
なお、ゲームの進め方は、まず進行役がテーマを決めて、チームごとにテーマに沿ってレゴブロックを組み立てていきます。最後はチームの代表が創作物について発表して終了です。
レゴブロックでの創作中はメンバー同士での会話が増えますし、一つの目標に向かって複数人がそれぞれ動きますので、実際のビジネスの場における「コミュニケーション」「仕事の進め方」を学べます。
ロバート・ラムスセン・アンド・アソシエイツ – レゴ®シリアスプレイ®とは?
ジェスチャーゲーム
チームビルディングでは「ジェスチャーゲーム」がおすすめです。
ジェスチャーゲームとは、一人がお題を決めて、お題をほかのメンバーに「手振り身振りのみ」で伝えるゲームです。一切言葉を発してはならないので、お題を知る人の「表現力」と、お題を当てる人の「相手の考えをくみ取る能力」を養うことにつながります。
いわゆるノンバーバルコミュニケーションを伸ばすことにつながり、社内での良好な人間関係ははもちろんのこと、取引先や営業先などの担当者との柔軟なコミュニケーションも可能にします。
ジェスチャーゲームは、特別な準備は必要ありませんので、比較的手軽に行えるのが特徴です。ルールも自由にカスタマイズしやすく、「チーム戦にする」「お題を当てられたら得点を獲得できる」など楽しみ方は無限大です。
ジェスチャーゲームをやってみた動画はこちらです。ぜひご覧ください。
ドミノ倒し
シンプルでありながら、チームワークを向上できるのがドミノ倒しです。
チームビルディング向けのドミノ倒しは、複数のチームに分けて行うのがおすすめ。ドミノを並べる制限時間を設け、全チームのドミノを一斉に倒した時に、最も長くドミノが倒れ続けたチームが勝ちです。
チームの勝敗が明確である上に、ドミノを並べる作業中に「うっかり倒す」「やり直す」といったプロセスがあるため、PDCAサイクルを学ぶことにもつながります。
具体的なドミノの数や、制限時間は参加者の数によって異なりますが、ドミノの数は1チームあたり200個程度の配布、ドミノを並べる制限時間は5~7分がおすすめです。
また、ドミノを並べる作業に入る前に「作戦会議」などの時間を設けることで、よりチーム内のコミュニケーションを増やすことができます。
チームビルディングを学べるおすすめの本
チームビルディングについて、より深く学びたい方は専門書などがおすすめです。
現在、国内にはチームビルディングに関する様々な書籍が販売されています。ただ働くだけではなく、チームの一員といった意識を持って社員が働ける環境づくりをすることで、より良いパフォーマンスが期待できることは間違いありません。
チームビルディングについて学びたい方は、以下の本を参考にしてみてください。
最強組織を創るチームビルディング術
チームビルディングの基本から実践的なノウハウまで学べる本として、おすすめできるのが「最高組織を創るチームビルディング術」です。
こちらの本は、チームビルディングコンサルティングに携わる方が著者であり、主に「チームの指揮をとる人間」に向けて執筆されています。
チームビルディングの必要性などの基本をはじめ、具体的にどのようにチームビルディングを導入するか、といった実践的な内容がわかりやすく解説されていますので「チームビルディングについて知ったばかり」といった方にもおすすめです。
Team Geek―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
チームビルディングをより深く理解したい方におすすめしたいのが「Team Geek―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」です。
上記の本はかつてGoogleのエンジニアであった方によって執筆されたもので、自身の体験談をもとに効果的なチームビルディングについて詳しく解説されています。
また、チームワークの構築に関する内容はもちろんのこと、悪影響を及ぼす人間への接し方などについても触れていますので、ビジネスにおける人間関係全般について知ることができます。
Team Geek―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
あなたのチームは、機能してますか?
ビジネス書は苦手…という方でも読みやすいチームビルディング関連本であるのが「あなたのチームは、機能していますか?」です。
経営コンサルティング社長が執筆した本であり、ストーリー性のある構成となっているのが特徴。解説ばかりのビジネス書が読みにくいという方は、ストーリー仕立ての上記の本がおすすめです。
ちなみに、記載されている内容は信頼性や責任感、チームワークづくりなどに及んでいます。
チームビルディングを成功させましょう
近年、国内では「チームビルディング」が注目されています。社員のチームワークを高めることは、業務のパフォーマンスを高めることにつながり、最終的には「企業の成長」を果たすこととなります。
「働ければよい」「結果を出せればよい」といったこれまでの考え方を改めることで、企業のチャンスは増えていくことが考えられます。
まずは、本ページでご紹介したチームビルディング関連のゲームや本を参考にしながら、自社に合った取り組みを計画してみてください。